8月4日夜9時
先週は1週間Lofoten(ロフォテン)というところに行っていました。
Lofotenは、ノルウェーでも美しいと評判の場所です。
また、Lofotenは、相方さんのお父さんの故郷。
祖父母が亡くなってから、
皆の別荘として30年維持してきた家を今夏手放すことになりました。
そこで、お父さん、お母さん、おばさんも一緒で
私は、思い出話にずっと耳を傾けていました。(たまに相方の通訳あり)
何とか、ノルウェー語どっぷり1週間を楽しんで帰ってこれました。
昨年は頭痛がしたり泣けてきたことを思うと、進歩です!
● 今年こそは、ブルーベリーを摘むぞ!
私にはどうしてもしたいことがありました。
それは、ブルーベリー摘み。
昨年、Lofotenでブルーベリーに出逢ったものの摘むことができず、
後になってLofotenはブルーベリーが豊富で格別美味しい、
と知って悔やんだんですよねえ。
その場所に行ってみると、
ありました!
● ここの羊は逃げないの?
カラカラ・・・カラン・・・カラン。
ブルーベリーを摘んでいると、
羊の首に着けられた鈴の音が聞こえてきます。
夏の間、羊は山に放され自由に過ごしているのです。
それにしても、音が大きくなってくる。
草を食みながら、こっちに来る?
私たちがいることに気づいてないの?
気づいた!
じっと見ている・・・それでも来る!
じっとしている私の前をゆったりと通っていきます。
こんな近くで会ったことがなかったので、ドキドキでした!
これまで出逢った羊は、
人を見かけると駆け出して行ったものですが、
ここの羊は違うようです。
● ここにも! 羊とブルーベリーは共存している。
後日、家の裏山(600m)に登りました。
その名も「羊山」。
昔は、この山には数先頭の羊がいたそうですが、
今ではめっきり減ったとのこと。
登り始めると、羊!
ではなく、ブルーベリーがいっぱい生えているではありませんか!
ここ一体にブルーベリーが生えている。
これを摘み出したら、進まない・・・。
ここは我慢、がまん。
でも、時々つまんで口を潤す。贅沢~!
羊はブルーベリーを食べて、
代わりに肥しも落としていく。
つまり、羊とブルーベリーは共存しているわけです。
頂いているだけなのは、人間でした。
● BGMは、“Jeg ser deg søte lam”
「おお、羊だあ!」
少し歩めば、また「羊だあ!」
石がゴツゴツのところでも彼らは淡々と登っていきます。
山の上の方が、
虫もいないし涼しくて気持ちがいいのかもしれません。
また、ここにはオオカミがいないので、安全地帯なのでしょう。
本当に彼らは、自由奔放。
ストレスなんて、ないんだろうなあ。
私の頭の中では、ある曲が流れていました。
先日日本に帰ったとき、
北欧民族音楽を演奏するハーピスト上原奈未さんに聞かせていただいた
ノルウェーの曲の一つ、“Jeg ser deg søte lam”
「私は、可愛い仔羊を見ているの」という感じでしょうか。
この曲が気に入って、
ちょうどLofotenに来る前に練習をしていたんです。
● 美しい裏の厳しさゆえに
Lofotenに入るといきなり山が険しくなり、見応えもあります。
フィヨルドに面する海の色は
濃紺にエメラルドグリーンがくっきりと現れます。
大海原とフィヨルドに沿って山が切り立つ地形も手伝って、
天候は急変するし荒れもします。
昔からLofotenで盛んな漁業は、
厳しい現実と背中合わせだったに違いありません。
これ全面に大量のタラが干される。
家に帰ってきたら、このゆったりした羊、仔羊に
漁師も癒されていたのではないでしょうか?
そうそう、おじいさんも漁師でした。
そんなことを想っていると、
この曲が、私の中でますます盛り上がっていくのでした。
その勢いでLofotenの思い出にと、
やってきました(笑)
弾いている曲は・・・おわかりでしょう(^^)
8月3日夜9時30分