ノルウエー;感染者合計8257人(死者数233)
18日の新感染者13人
トロムソ市;感染者合計168人(死者数2)、
18日の新感染者1人。
ノルウエーのコロナ状況は、落ち着いており
先週から小学校の高学年、中学、高校も始まりました。
カフェはテーブルを離し、美容院は少人数の予約で、
図書館は予約で一人ずつ入館するなど、慎重です。
一方、町には人が増え、距離を保ちつつ
ウキウキした雰囲気も伝わってきます。
●「国歌斉唱」この数か月を讃えて
そんな中、5月17日は、
ノルウエーで最も盛り上がる憲法記念日。
この日は、「子どもの日」でもあり、
毎年、全学校の子どもたちが行進をし、
町は人でぎっしりになるのです。
しかし、今年は、コロナでこの行進が全国で中止、
家で祝うことになりました。
そこでオスロでは、国王一家が
オープンカーで国民に挨拶に出た、というのです。
こういうところが、ほんと開放的。
「1時に、皆で国歌を歌いましょう」と政府の声かけがあり、
私も初めて国歌斉唱しました。
歌いながら、私には、
この数か月を讃えたい思いが湧いてきました。
"Gratulerer med dagen!(おめでとう!)"
●体の不自由な義父母を支えたもの
昨年8月の脳梗塞の後遺症で、
右腕が動かない、立つのもおぼつかない、
喋れない状態で自宅に帰ってきた義母(85歳)と
義父(86歳)の二人の生活が、
昨年12月末から始まりました。
最初は、義母だけでなく、
義父も手足の機能が落ち、体調も安定せず、
受ける介護、看護の内容も手探りでした。
運よく、それが落ち着いてきた頃にコロナがやってきました。
看護士は、一日に4、5回来てくれます。
体のリハビリは中断されましたが、
言語聴覚士は、LINEでリハビリを続けてくれました。
(どれも無料)
リスクの低い私と相方さんが、
週二回の買い物や右腕のリハビリなどを担当し、
かなり注意を払った二か月でした。
お陰様で、二人は風邪もひかず、
義父は、毎食の準備をし、
義母は、左手で冷蔵庫から物の出し入れができるようになっています。
今では、右肩・右腕をサポートするベルトをはずし、
握力も出て、腕の回転ができるのです。
彼女の言いたいことが私たちに伝わらず、
彼女が涙する時もあれば、状態にムラもあります。
それでも、
彼女は、「言葉のリスト」から指さしたり、
はっきりした声で言葉を発する時も出てきました。
私の相方さん、妹さんたちは、義父母に毎日電話をし、
義父母の妹さんたちも、電話マメ、
孫も、子どもの動画送りマメ。
会えなくても、こういうことが、
いかに義父母の心を支え、
生きる力を育むか。
コロナで大変な期間も休まず来てくれた介護士さん。
危機感と背中合わせに、
驚きと感謝の二か月でした。
レアチーズケーキの上に飾ってみました
●ブナードは、断念したけれど
憲法記念日には、例年通り
お義母さんの愛する故郷のブナードを
(ブナードを詳しく知りたい方はこちらで)
着せてあげたかったのですが、
腕が上がらず、止むなく断念。
しかし、思いがけないサプライズが生まれたのです。
うちのクローゼットにかかったままの
持ち主不明の民族衣装。(正式なブナードでない)
それが、相方さんの妹さんが14歳の時、
フォークダンスのイベント用に
お義母さんが縫ったものだ、と判明。
今や皆成長し、着れる人がいない。
ところが、
なんと私が着れたのです。
そこで、妹さんがブローチやカフスボタンを貸してくれ、
私がそれを着て、義父母を訪ねることになりました。
コロナでずっと会えずにいた
二人のおばさんを呼ぼうというのです。
四人が会うのは3か月ぶり。
平均年齢84歳。
この時期の、この日に、
こんな有難い再会ができたなんて。
ハグせず、ちゃんと距離を置く彼らの笑顔は、
柔らかい光に包まれているかのようでした。
ちょうど17日から、トロムソは、
24時間太陽が沈まない時期に入りました。
皆さん、することは続けて、元気で過ごしましょうね。
5月19日 0:37 ベランダより