●町中、人に、国旗に、ブーナドがいっぱい!
5月17日は、ノルウェー憲法記念日.
ノルウェーで一番盛り上がる祝日です。
去年は、その盛り上り様に驚くというより、あっけにとられました。
家にも車にも国旗、
いろいろな所に国旗が飾られます。
子どもも大人もノルウェーの民族衣装ブーナド(bunad;地域によって違う)を着て
街を埋め尽くしています。
地域によってデザインが違い、自分に縁のあるブーナドを着るそうですが、
その種類の多いこと!
なぜこんなに盛り上がるの?
ノルウェー憲法ってどんなものなの?
去年は、日本にない光景に?だらけの私でしたが、
今年は、冷静にお伝えしましょう。(^^)
●5月17日にどんな歴史があるの?
ではでは、300年ほど前までタイムスリップしますよ。
当時スカンジナビアでは、
デンマーク、スウェーデンが主力を競っていました。
ノルウェーは長い間、そのせめぎあいの間で
支配される苦汁を味わっていたのです。
1814年、
ついに人民の独立願望が高まり、
「独立するぞー」とノルウェー独自の憲法を制定しました。
苦渋の経験があったからでしょう、憲法草案前文には
「人は生まれながらにして自由であり平等である」
とあります。
実際にノルウェーが完全に独立したのは1905年。
つまり独立までの90年間、
この憲法は、ノルウェー人の誇りであり支えであったのでしょうね。
204歳のノルウェー憲法は、
社会問題に応じた改正を重ねながら、守り継がれているのです。
●なぜ、子どもがパレードをするの?
子どもが全員パレードに参加していることが、特徴的。
「弱きものを圧力から守る憲法」
「未来を作る子どもは宝」という意味で、
子ども参加のパレードになっているのだそうです。
現代の子どもたちがどのように理解しているのか?
いつか聞いてみたいものです。
●ダンスなら、言葉を超えて、肩寄せあえる!
この日の意味を紐解いたものの、
私の一番の楽しみは、民族ダンス。
上手に踊れなくても、ノルウェー語が喋れなくても、
誰とでも手をつないで肩を寄せ合って、笑顔になれる!
外から来た私には、この時間が一番尊かったなあ。
また、このダンスにはブーナドがよく似合うんですよ。
日本の生地でトロムソデザインのブーナド作ったら、どうかしら?(誰が作る???)
街から帰り
相方さんのお父さんお母さんの家でホ~ッとして思うのでした。
やっぱり・・・あの盛り上がりにはついていけやんわあ。