先週、義父母は、
市営のサービス付きマンションに
無事に引っ越すことができました。
●訪問へルパーによるサービス
父の持病ポリオには、
普通の筋力トレーニングは、筋肉を壊すので、
特別な方法が要ります。
近年ポリオに通じる医者、トレーナーがおらず、
義父は自分でトレーニングを続けてきましたが、
ここ半年の衰えは顕著。
母は、喋れない、右手が使えない状態はほぼ同じです。
これまでのマンションでは、
ヘルパーさん(看護婦の資格もある)が定刻に来て、
着替え、入浴、食事の温め、
軽食の準備(パンを切って、ハムやチーズをのせる)、
洗濯、トイレ周りの掃除、
薬の処方など、
身の回りのことを手伝ってくれました。
●サービス付きマンションとは?
今回引っ越したサービス付きマンションには、
キッチン、居間、寝室、トイレ、シャワーがあり、
全く普通です。
そこに、ヘルパーさんが来て、
これまでと同様に手伝ってくれます。
さらに、何かあれば、
ブザーでヘルパーさんがすぐに来てくれるし、
病気の対応もしてもらえます。
マンション内のカフェで食事ができるし、
テイクアウトもできます。
このマンションでデイサービスをしているので、
アクティビティに参加することもできます。
屋上のテラスは景色もよく、新鮮な空気も吸えます。
あちこちへの移動がいいトレーニングになり、
人との会話が確実に増えるのです。
脚が不自由で、
喋れない母との生活にストレスがたまる義父にも、
義母にも最高の場所です。
●サービス付きマンションに入るには?
市(全てをコーディネート)が、
担当の医師、看護婦、作業療法士、言語聴覚士から聞き取り、
「自宅は無理。ここで生活するのが適切」と判断し
許可が出ると、入居申請ができます。
昨年10月、彼らには、この許可も出て、
空きもあったのです。
それでも、彼らは、
自分たちのマンションでもう一度、暮らす決心をしたわけです。
そして、「もう限界だろう」という時期に、
空きの知らせが来たのです。
●サービス料、賃貸料は?
年金の金額は、働いていた時の収入で決まります。
そして、サービス料は、
その年金の額によって決まります。
サービス付きマンションの賃貸料は定額ですが、
支払いが難しい場合、
国からの補助があり、誰もが入居できる仕組みです。
●父母を尊重する子どもらの力!
引っ越しに不安を抱く義父母を配慮し、
私たちは、妹さん夫婦と、
刺激しすぎないペースで準備してきました。
部屋の改築で入居日は延び、
部屋の間取りも知らされない。
そこで、工事中に私が
採寸に押しかけることになりました。
受付の人も 大工さんも 押しかけを 快く迎えてくれました。
狭くなるので、
持っていくものも選ばなければなりません。
これは、どの家具を どう置く? 事前の準備に 役立ちました。
話の出来ない義母と
最も話ができるのは義妹さん。
そこで夫婦で、車で3時間をかけて、
何週間も通ってくれました。
モルタルの壁に カーテンレールも取り付け、 ひとやすみ
病気の治療を終えたばかりの
もう一人の義妹まで、
当日来てくれたのには驚きました。
お蔭で、引っ越しの3日後には、
以前の「家」の雰囲気たっぷり!
お気に入りのテーブルは、上に載っているものも場所も そのまま
左手しか使えない義母のために 高さを揃えた 義弟の 手作りチェスト
引っ越し直後は、
連絡の不備でトラブルが続いたんですよ。
でも、ヘルパーさんの代表と改めて話をし、
サービスも安定してきています。
町中にあるので、
おばさんたちも
早速訪問してくれました。
87歳と86歳。
引っ越し後、義父母に笑顔が戻りました。
私たちも よくやった!
おつかれさま~!乾杯!
今度は、前の家の片づけですわ~。