明日は縁側の日。
6回目です。
11月の縁側に日から
少しご紹介いたします。
11月6日・縁側の日より
11月だというのに、
縁側から差し込む日差しは暑いほど。
まさにぽかぽかの「縁側の日」でした。
今日の参加者は5人。皆40代。
「このメンバーなら・・・」と中道さんが、ごそごそ・・・。
出てきた資料は、
「認知症の中核症状と周辺症について」と
「マインドマップ」。
参加者に応じて臨機応変なのです。
ほんと、ありがたいです~。
●認知症の決定的症状とは?
「認知症の人って、
何もわからなくなって、
徘徊したり、
暴力的な行動をとったりするんでしょう?」
このように思っている方は、いらっしゃいませんか?
でも、違うんですって。
「徘徊・暴力的な行動」は、
「認知症」の決定的な症状(中核的症状)ではないのです。
じゃあ、認知症の決定的な症状とは・・・?
・記憶障害(新しいことを覚えられない・思い出せない)
・実行機能障害(段取りが立てられない 例:着替えができない)
・理解・判断力の低下
・見当識障害(時間や場所の感覚、人間関係がわからなくなる)
ですから、
「徘徊・暴力的な行動」というのは
一部の症状(周辺症状)に過ぎないんです。
●「意思を表現する方法」がわからない。
「徘徊・暴力的な行動」には、ちゃんと訳がある。
何にもわからなくてしているわけではないのです。
例えば・・・・
自分の居場所がなくて不安になって、
居場所を探すために徘徊していたり、
自分がしたいことを妨げられているから、
暴力的な言動で抵抗していたりするのです。
何にもわからないのではないのです。
ただ、
「意思を表現する方法」がわからないのです。
ですから、
「徘徊するから」と施設に入所したとたん、
徘徊をしなくなることもあるのですって。
また、一日とはいかなくても、
3ヶ月~5ヶ月もすれば、
徘徊はしなくなるのだそうです。
時間の差はあれ、
「安心できる居場所」ができたということなのでしょうね。
つい「安全」を考えて、閉じ込めたりしがちですが、
「したいこと」に耳を傾けることが大事なのですね。
「安全」よりも「安心」を。
なんだか、子どもにも言えませんか?
●「マインドマップ」は、
相手に寄り添うツール。
今日音読したのは、
「キヨちゃん大好きだよ(文・絵:藤川幸之助クリエイツかもがわ出版)」
何度読んでもジーンときます。
この中の場面、例えば・・・
オムツを替えるとき、チョロリとお漏らしするとき、
ぼくは、どんな気持ちだったんだろう?
キヨちゃんは、どんな気持ちだったんだろう?
皆で思ったことを言い合って、書き込んでいくのです。
「オムツをはずししてもらって、
開放感があるんじゃない?
「おむつされるって、窮屈でいやだと思うなあ」、
「おむつをはずされたら、恥ずかしいじゃない。
でも、緊張するんじゃなくて、
キヨちゃんは、その人に対して安心しているんだよね」。
などなど・・・
本当のところは、キヨちゃんに聞いてみないとわかりません。
でも、「わかろう」とする練習になりますよね。
日常の出来事についても
「~の気持ちはどんなだったんだろう?」
と考え書き出してみると、
人間関係が変わるかも!
「マインドマップ」他の場面でも使えそうです!