すぎなの風(ノルウェー編)       ∼北欧の北極圏・トロムソから∼

北欧の中のノルウェー、
北極圏でも、
穏やかで住みやすいトロムソから
お届けいたします。

無事、葬儀を終えて

2022-11-30 | アイリッシュハープ
昨日、無事義母の葬儀が、終わりました。


昨年の義父の経験から
準備にも見通しが立ち、
義妹たちからは、
ハープとギターの演奏のリクエスト。

家族が演奏するのは
ストレスがあることもわかってくれており、
事前の準備は私に負担がないよう配慮してくれた。
(相方さんの負担は、仕方がない)

教会には大なり小なり、パイプオルガンがある。
義父の時には、オルガニストの負傷で、
ピアノに変わったのだった。

今回は、パイプオルガンを演奏してもらえる。


当日、私たちにはマイクの設定など準備があったので、
パイプオルガンのリハーサルに立ち会えた。

教会には、パイプオルガンが似合う。
構造上、教会に響き渡る。
ましてや、木造の教会。
よりまろやかに響くのだ。

この別れの時間、
その音色が皆の心を癒してくれることは
間違いない。

私たちの演奏・・・要る?

しかし、終わってから、
オルガニストが声をかけてくれた。

「ハープとは珍しい。
 とってもよかったよ」。

なんとも有難いお言葉・・・。
他の人からも いろいろ声をかけて頂き、
有難い限りだ。

義母は、私たちの演奏の録画を
喜んで聞いてくれたものだ。

でも、生で演奏する機会は少なかった。
することが多く、
時間を作れなかったのだ。

心身が弱っている義母にこそ、
ハープの生音色を届けたかった。

だから、この後悔をぬぐうべく、
私たちは葬儀で弾いた。

しかし、正直、心の切り替えなど、
家族にはきつい。
家族こそ、癒しが要るのだから。

トロムソにハーピストを。
もっと多くの人にハープの音色を。

葬儀を終えて、
そんな気持ちがより強くなりました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

あまたのクリスマスの星が灯りはじめる。

2021-12-24 | アイリッシュハープ




GOD JUL!

今夜は、クリスマスイブ、聖夜ですね。
今日は、JUL(クリスマス)の曲をお届けいたします。

♪♪ あまたのクリスマスの星が灯りはじめる ♪♪

9年前、日本の家でした
松尾聡子さんのハープコンサートで、
この曲を子どもたちと一緒に
ノルウェー語で歌いました。
カタカナで書いたら、歌えたんです。

でも、私はまだ、
この歌詞の意味がわかっていませんでした。
今年、やっと理解し、
奈未さんの指導の下、自分で弾けるようになり、
ますます思い出深き、大好きな曲になりました。

トロムソは、雪で真っ白です。
クリスマスと雪、
いつからセットになったのでしょう。
でも、晴れていれば、
どこでも 星空は見れますものね。
(南極付近は無理かあ)


こちらから、聞いてくださいませ。
先週買いに走った鉄琴で、
相方さんはガッチガチですが(笑)

では、皆さん、
GOD JUL!
そして、
よき年の瀬、よき新年をお迎えください。

※ 次の投稿は、1月10日予定です。






あまたのクリスマスの星が灯りはじめる。
     作:エミー コーレル
    (スウェーデン・1898)
     ノルウェー語訳:アーンフィン クラーケッグ
        日本語訳:Haru & Tor

あまたのクリスマスの星々が灯ってきた。
地上に光がさして
天上の星たちが 
みんなに 瞬きかけている。

今夜、ここにも あそこにも 町中に
クリスマスの喜びが知らされる。
私たちの救い主、私たちの神が
馬小屋でお生まれになった、と。

ベツレヘムの星よ
私たちにも あなたの光を見せてください。
そしたら、もう一度思い出すでしょう。
クリスマスには、
心温まり心穏やかになることを。

みなの淋しい心に 届けてください。
ほんのり明るい光を。
どの道を行けばいいのかがわかって
また クリスマスになるでしょう。


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「小鳥たちの子守歌」で おやすみなさい。

2021-10-15 | アイリッシュハープ
今日は、「鳥のおまけ編」で、
「小鳥たちの子守歌」をお届けいたします。

初孫が生まれるけど、会えない。
さあ、どうする?

そこで、
「じじ&ばば
が奏でる子守歌」
を贈ることにしました。

うん、うん、いい、いい!!

しかし、やり始めて気づくのです。

なんて、身の程知らずなことを・・・

子どもが初めて聞く曲が、
あんたたちの演奏でいいと思ってるの!?

しかも、録音に、自分が、
どんだけ時間かかるか、わかっとる?

思いつきが先行してしまいがちな私・・・。

それでも、奈未先生のご指導により、
Welcome月間と称して、9月毎週1曲ずつ、
5曲贈ることができました。

その最後の曲が、
「Ei nini(Little birds)」
アイルランドの曲です。

この曲は、
奈未さんのソロアルバムで知りました。

私は、この曲が大好きで、
「弾きたい!」と思ったのです。
すると、奈未さんの提案は、
CDの「Ei nini」と
別のメロディーの「Ei nini」を
奈未さんが繋げた「Ei nini」。

これが、セッション用にアレンジしてあるとのこと。
それを ソロで、しかも私のハープ26弦で、
弾けるようアレンジしてくださいました。

そこに、相方さんがギターで便乗。
ここでも奈未さんのアドバイスが、効いています。
(どこにもないアレンジで弾けるのが、
 奈未さんに習う特権です)

「聞きながら、寝ていきました」
と寝顔の写真を送ってくれて
もう、幸せ~。

自己満のじじ&ばばです。

秋の夜長、
夜更かししがちですが、
皆さん、夜はぐっすりと
おやすみくださいね。

お粗末ですが、聞いてくださいませ。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日本人の活躍、応援してます!(「北の果てまで行ってみた」~ その4~)

2021-09-20 | アイリッシュハープ
今回、Finnmarkを体感したことで、
これまでTVやイベントで見てきたこと
ードキュメンタリー、
 トナカイレース、
 ヨイク(サーミの音楽)、などなど― 、
遠くにあったものが、
ぐっと近づいたようでした。

サーミのおばさんの手作りショップでは、
話もできて嬉しかったなあ。

材料は、トナカイの皮、角。糸も、トナカイの腱から。
石は、サーミのおばちゃんからのプレゼント。


さらに、今回、思いがけない形で、
二人の日本人に会えました。

サーミ語のことわざが、日本語訳に



この本の翻訳者は、高峰香織さん。

トロムソ在住23年、
二児の母であり、
トロムソ大学で教鞭をとり、
日本語講師としても優れた資質をお持ちの方です。

この本の出版のことは
彼女から聞いていたのですが、
まだ読んだことがありませんでした。

それをHonningsvågの博物館の
土産コーナーで見つけたのです。

嬉しかったなあ。

サーミ語からノルウェー語に訳されたのを
日本語に訳されたそうです。

サーミ人の感性やノルウェー人との違いなどが、
見えてきます。

やはり、日本語だと、楽で、わかりやすい。
いや、日本語だから、わかるんだ。


最初のことわざのページ。
左ページでは、「ラップランド」に触れています。

「翻訳」って、難しいでしょうが、
素晴らしいお仕事ですねえ。

香織さん、ありがとうございます。

確かに「こんなところに日本人」だわあ。

帰り路、友人の家に寄るのに
Tamokdalen(ターモクダーレン)を通ると言います。

 ※ tamokは、サーミ語で「ørett(トラウト・マスの一種)」、
   dalenは、ノルウェー語で「谷」。


「じゃあ、和音さんちに寄ろうよ」。

行きたいと言いつつ、
一度も行けずにいた和音さんのおうちが、
Tamokdalenなのです。

和音さんとは、
2年前、
テレビ番組「こんなところに日本人」
登場した高井和音さん。(私はTV見れ
ていない)

メインの仕事は、犬ぞり。

ほぼ家のない道を走り、現れた彼女の家は、
山のふもと、広―い牧草地の中に建っています。
(端から端まで4㎞、隣の家まで800mですって)






50匹の犬が一斉に 
ワンワンワンワン!
わかってはいたけど、これは、圧巻ですわ。
毎日50匹の世話をするだけでも、
大仕事でしょう。



このコロナ期、仕事は減っています。

でも、スイス人のご主人デイビッドさんと二人、
独自の計画を着々と進めてみえました。




興味のある方は、こちらのサイトをご覧ください。

ターモクダーレンの冬は、
トロムソよりもうんと寒くて、雪も深いのです。

和音さん、ほんと、よく頑張ってるなあ。

冬には、犬ぞりをしに行こう!

**** ** **** ** *****

日本人には、なじみの少ない
北ノルウェーに暮らす私。

トロムソよりも北の歴史、自然、
小さな村々、暮らす人々に
僅かながら触れ、
勇気をいっぱいもらって、
戻ってきました。

コロナ期、なおのこと、
淡々と、されど、ユーモア、喜びを忘れずに!

皆さん、
4回お付き合いいただきまして、
ありがとうござましたm(__)m

次回から、また日常モード。
また、よろしくお願いいたします

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

いよいよノールカップへ!(「北の果てまで行ってみた」~ その3~)

2021-09-13 | アイリッシュハープ
 昨夜泊まったのは、
小さな綺麗な入り江。

朝からトナカイの親子が訪れる。
ここの石、みーんな平たい!


海の水は一段と澄んでる!
あれは、イルカ?


あー、こんなことしてたら、また日が暮れる。
出発せねば!
いよいよ今日は、Nordkapp(ノールカップ)だ。



しばらくは、Skifer(シーフェル)という
板状の石が連なる、連なる。
この石は屋根瓦に使われていたそうだ。

通りで、浜辺の石も平たかったわけだ。



次なる景色、湿地と草原が、またずっと続く。



さあ、約7㎞の海底トンネルでMagerøya(マーゲ島)へ。

この島の北の端にノールカップがある。
(完全な陸続きではないということだ)
この島の主要な町・Honningsvåg(ホニングスヴォグ)で
まずは、腹ごしらえ。







通りすがりの地元のご婦人に教えてもらった
お店・Cornerへ。

私は、Torsketunger(タラの舌)を注文。
さすが、バレンツ海が近いだけあって、
Torsketungerは、夏でも採りたて。
カリッと、もちっと
美味しい!



相方さんは、Finnbif(トナカイの肉煮込み)、
新鮮だからか、トナカイの肉が柔らかい!



ここからノールカップまでは、30㎞、
一本道!



どこまで、この景色が続くのか?

はー、自転車で来るか!? 
歩いて行く人までいる!!



Nordkapp間近まで来ると
別天地への入り口を暗示するような雲。



広い駐車場に車を停める。


車のナンバーからすると・・・ドイツ、フランス、スイス、イタリアからも!

降りると、風が超強くて、寒い!!!! 
吹き飛ばされそうだ。


何と神秘的。でも、メインの場所はもう少し先。


私も、iPadも、吹き飛ばされないよう、必死。

今から500年ほど前、1533年、
イギリス人が船で到来し、
「ここがヨーロッパ大陸の北の端だ!」
と報告したのが、始まり。

当時は、この崖(約308m)を
船から登ったというのだから、驚く。


しかし、今は車が主な手段。

気候、地形の変化を感じながら
何日もかけて大陸を走り続け、
たどり着く北の端。
それが、この断崖。

なるほど、ヨーロッパの人に人気があるはずだ。

ヨーロッパ大陸で、キャンピングカーが発達、
浸透したのもわかるなあ。

島国の日本人には、あまりない感覚かもしれない。

北極圏内トロムソから来ても、
確かに、ここは別天地。
日本人の私には、なおさら。



この先100㎞に、北極がある。
さすがに、何も見えない。

ところが、実は、左側に北に延びる岬がある。
ただ、ここには足を踏み入れることができないのだ。




もう一つ言うと、実は、
北極に最も近いのは、
Svalbar(スバルバール)という島。

Svalbar(スバルバール)にも、行ってみたい。
ここまで来ると、また欲が出てくるんだなあ。
(つづく)





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

木のない大地に トナカイが、あちこちに!(「北の果てまで行ってみた」~ その2~)

2021-09-07 | アイリッシュハープ
今回の行き先は、nordkapp(ノールカップ)
ヨーロッパ大陸の北の端と言われる地です。

トロムソから640㎞。
Finnmark(フィンマルク)という広い地域を走ります。

ノルウェーに来て間もなく、
絵本で出逢ったセリフ。

「ぼくは、フィンマルク出身だよ。
 雪の中でも遠くても、平気さあ」。


そう言って、一頭のトナカイが
サーミ人のおばあさんに頼まれた
難題を見事に果たすのです。

あれから、私の中でキーワードになっていました。

サーミ、トナカイ、フィンマルク」

※ サーミ語は、ノルウェーの公式言語でもあります。

紀元前5000年のフィンマルク

トロムソを出てからは、
行きたい!と思い続けている
lyngen(リュンゲン)の氷河が間近に見える。

来年こそ、行くぞ!




初日は、Finnmark(フィンマルク)の中心的街Alta(アルタ)
30㎞手前で一泊することになりました。

翌日、
アルタ美術館へ。
ここでは、紀元前5000年に描かれたロックアートが見もの。



当時、トナカイがこんなに!
誇りと豊かさの象徴?


とんがり屋根のテント、サーミの移動に使われた。

これが、ツンドラ地帯かあ。

さあ、Altaから、さらに北に向かって出発。

これが、Finnmalk(フィンマルク)の夏のツンドラ地帯。
木が生えていない大地が延々と続きます。


ここならできる、と私も運転。

これは、トロムソと全く景色が違う!

冬の情景を想像してみてください。

トナカイと暮らしを共にするサーメの人たちは、
小さな家を建てて
この大地を移動しているんですねえ。

標識の違いが面白い!

土地柄の変化が、標識に現れるのも、
面白いですよ。

トロムソの街を出ると、断然多いのは、
ヘラジカ。
トナカイは、見落とすくらい。

※ 見慣れすぎて、写真撮るの忘れました!

標識があっても、
ヘラジカに道路で逢ったことはないのですが・・・。
でも、ヘラジカにぶつかったら、
車がやられるので要注意です。

それが・・・

トナカイとヘラジカのダブル!

そのうち、トナカイだけが頻繁になってくる。



何? この色は?



「トナカイが、トンネルの中にいる可能性あり」。
トナカイが、トンネルの中に涼みに来るんですって。

標識を侮ってはいけません。
ひょいひょいとトナカイは道路に
飛び出してくるんです。



飛び出し予備軍。

ある程度行くと、トナカイの標識はなくなります。
トナカイがいないのではなく、
この一帯にいるので、標識で示せないということ。
確かによく見ると、あちこちにトナカイがいる!


見えます???

この自由なトナカイが、野生でなく、
全て飼い主がいることも忘れなく。


この日は、少しでもNordkapp(ノールカップ)に近づこうと、
薄ら明るく、山が黒く迫ってくる夜道を
緊張して走り続けました。

またもや景色が変わってきた!


8月17日夜11時
(つづく)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

キャンピングカーの旅(「北の果てまで行ってみた」~ その1~)

2021-08-30 | アイリッシュハープ
●夏休みを取るのが、当たり前。

皆さん、ご無沙汰しました!
お元気でしょうか?
日本のコロナの勢い・・・。
コロナにめげないでー!

少し、義母の話から。

義父が逝ってから、
彼女の気力はすっかり落ち、
食欲がなくなっただけでなく、
歩けなくなってしまいました。

家族や施設の職員さんで、
毎日彼女のサポートに集中し、
義母は、自分で電話ができるようになり、
なんとか歩いてカフェに行く(付き添いは要る)、
辛うじてアクテビティに車椅子で
参加するようになりました。

お蔭で私たちは安心して、
一週間の旅行に出ることができました。
今年は、一度試してみたかった
キャンピングカーをレンタルして。
相方さんも自分のキャンピングカーを持ったことはなく、
二人でワクワク。

「夏休みを取るのは当たり前」。

夏休みは、法的な義務。
現に誰にでも、この考えがあるから、
快く送り出してもらえるのです。
これは本当に貴重なことだと痛感した夏休みでした。

●「住まう車・bobil」

2人用車は既に品切れで、
4人用を二人で使うという贅沢な旅。

これは、「走る家」だわ。
そう言えば、ノルウェー語でキャンピングカーは 
bobil(住まう車)と言います。

ちょっとキャンピングカーの中を
お見せいたしますね。
(今回限り!借りものなので(^^))
結構新しく、設備はよい方だと思います。


このテーブルは、取り外せます。
窓は、全て網戸付き。

キッチン道具、洗剤も皆揃っている。


冷蔵庫、冷凍庫。燃料は、ガス。


簡易トイレ版。全く臭いはなかった。


一人終わったら、湯を温める時間が要った。
もちろん、節水してましたが。


この運転席が・・・夜には・・・


カーテンも閉めて、ベッドになるんです。


これが、かなり広い!

後部に あと二人分。荷物置きになってるう。


このサイズ、普通免許で運転できるんです。
で、私もしました。(こわっ!)

●管理が行き届いている休憩所。

どこでも夜を明かせ、時間、天候に縛られない。
これは、キャンピングカーのメリット。

水の補給は、ガソリンスタンドで
無料でできます。

少々厄介なのは、
トイレタンクの処理。
それができるのはキャンプ場なので
時々キャンプ場で泊まることになる。
トイレ、シャワーが付いていなければ、なおのこと。

でも、私たちは、キャンプ場を使わず、
休憩所(無料)だけで済んじゃいました。
(すごい!大人二人の強み?)

休憩所の条件は、
景色よし、トイレ、ごみ箱あり。

いい頃合いに「ここ、ええやん」が出るまで走る。

とにかく休憩所は、ピンキリ。
次から次へと現れます。


水洗でないのが普通。
「キャンピングカーのタンクの処理はしないで!」
と書いてある。


このトイレは、最高級。
水洗で、トイレの臭い一つなく、
しかも暖房付き。

トイレで見受けられるのが、毎日の管理。

実態は、外国からの車も多いし、
トイレの使い方マナーがよろしくなく、
無残な状況も多々あるそうです。
それでも、見苦しくないのは、
休憩所の「管理」にお金が使われているから。

「便利で楽しい」には、守るべきことがある。
後の人のことを考えるマナー、
どの国にいても要りますよね。


この休憩所では、
魚釣り、バーベキューまでできました!


釣れたのは、セイ。
釣りたてを食べる、この贅沢!

キャンピングカーのレンタル料は、
ホテル泊に比べたら、高くない。

コロナ期にええやん!
と思うのですが、どうでしょう?
(つづく)
キャンピングカーの旅「北の果てまで行ってみた」
4回連載予定(^^♪







コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

号外・義父を見送って

2021-07-20 | アイリッシュハープ
ブログを早々に夏休みにしたのは、
実は、義父の具合が悪くなってきたからでした。
しかし、こんな早く逝ってしまうとは・・・・。

6月30日逝去、
7月14日に教会で葬儀を無事終えました。

休み明け早々にこの知らせは・・・
と思い、号外で書きます。

死因は、ポリオ。
たぶん、皆さん、想像しにくいと思います。

私は、息子、娘に三種混合で
ポリオのワクチンを接種させましたが
副作用を気にはしても
ポリオについては、
ろくに知りませんでした。

※ポリオ(小児麻痺、急性灰白隨縁)のワクチンは、
 日本では1960年に始まり、1980年の患者が最後。
 しかし、まだ世界にはポリオ患者がいて、
 治療法が未だないので、
 ワクチンで予防することが必須、と言われている病気。

●ポリオと共に生きた義父

父は、1935年生まれ。
3歳でポリオに感染、
脊髄に菌が入り、全身に影響を受け、
特に右足の筋肉は極端に細くなりました。
幸いにも、ポリオのトレーニングにより、
歩けるようになりました。
2回の手術を経て、
山歩き、スキー、キャンプ、車の運転もこなしてきました。

ただ、「脚の痛みは、常にあった」と話したのは、最近のこと。
一度も「痛い」と言ったことがなかったそうです。

「50歳で車椅子になるかもしれないが、それでもいいか?」
と言うのが、義母へのポロポーズ。

実際には、日常で車椅子は使わずに済みました。
彼は体の使い方が上手だったのでしょう。

ただ、老化とともに維持できなくなり、
手足にさらなる支障が出てきたのが、70歳。
トルコでトレーニングを受け、
冬は暖かいスペインのグランドカナリアで暮らし、
また上手に体を維持していました。

家族を愛し愛され、
自分の人生を謳歌していました。

私と娘も一緒にイタリアに旅行した時は、81歳。

バチカン、サン・ピエトロ大聖堂クーポラへの
階段320段も登り切りました。

恐れはなく、いつも笑顔で前向き。

しかし、この一年、筋肉は18㎏落ち、
手足はもちろん、喉、
ついに呼吸器にも影響が出てきました。

サービス付きマンションに引っ越して約3週間、
呼吸困難で入院。

私たちが行くと、
呼吸器の為、ジェスチャーで
「やってくれ」と私に言います。
いつも私が義父にしていた、脚のケア。

私が始めると、指をピクピクさせて笑っています。

次の日は、鼻からの呼吸器だったので、
頭もさえてよく喋りました。

「ハルコがすると足の腫れがひく。不思議だ」
「また明日ね~」。

まさか、それが最後の言葉になるとは・・・。

その翌朝6時前です、
医者から家族に召集がかかったのは。

「横隔膜の機能が完全に止まりました。
 酸素を入れても二酸化炭素を排出できず、
 本人が苦しいだけなので、
 呼吸器は外します」。

医者からの説明は
家族も予測していたこと。
義母も皆が理解し、受け入れました。

それからの病院の配慮には驚きました。
義父の右横に義母のベッドを並べてくれたのです。
車椅子で到着し、左手しか使えない母の為に。
義母は義父の手を握り続け、
私たち家族が二人を見守ること、4時間。

呼吸の音は静かに消えていきました。

●家族の心のこもった葬儀

私は数回葬儀に参列したことがありましたが、
ノルウェーの葬儀は温かい。

その訳が分かりました。

家族、教会の都合で決める日程には
心身に余裕をもらえます。

葬儀屋の指揮ですが、
全ては家族が決めます。

神父と家族のミーティングがあり、
神父が書いてまとめた本人の人生を
家族がさらに訂正しました。
こうして葬儀で、
神父は、義父の人生を
優しく楽しく語って下さいました。

音楽は、全て義母が選んだ曲を
プロのオルガニストが演奏。
(手の負傷で今回は、ピアノでした)

※ 神父、オルガニストには、
  市から給金が出るので、家族は無料なのです。

「家族から」では、
義妹の「父との思い出談」と
私と相方さんのギター・ハープ演奏。

プログラムの写真は、
全て相方さんと私の写真を
使ってもらえました。

淋しいけれど、私たちは落ち着いています。

義父は、最後まで義母を想い、義母と過ごし、
引っ越し後は、毎日、
遠くの孫や友人の訪問がありました。
家族も、彼をサポートし、
毎日彼と電話で話してきました。

心静かにおれるのは、
人生を全うした彼を
心から尊く思えるからだ、と思います。

私が思い出すのは、
出逢った日から全く変わらなかった
義父の笑顔。
言葉に頼らず、私を受け止め、心交わしてくれた
あの笑顔。

今は、私の父母も交えて笑っていることでしょう。

どうぞ皆さん、引きつづき
夏のよき時間をお過ごしくださいね。

日本の動向、祈る思いで見ています。



イタリアでの義母と義父 
義父の故郷ロフォテンのLaupstad


トロムソでずっと眺めたであろう山・Blåmann、  
歌の歌詞が載っています


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

帆を上げて待つ

2020-12-11 | アイリッシュハープ

 


12月7日 9:55 EDELそろそろ開店です

ノルウエーのJULと言えば、
プレゼントを贈り合い、
友達、家族が集う大事な時節。

それだけに、今年はさらなるコロナの感染を懸念し、
毎日その報道が絶えません。

でも、JULを迎える時期にして、
嬉しいことも起こっています。

帆を上げて待つ

コロナで旅行客がいないのは、世界中。
トロムソでも、EDELでも同じです。

ですから、
「地元の人にどれだけ来ていただけるか」
が、鍵でした。

コロナ期の特徴、
買う人は減り、売りに来る人が増える。


こういう中古の本に かわいいのがある!

9月は、EDELの10周年!
新聞にも載りましたが、
意外にも、お客さんは増えませんでした。

「今は、時期が来るまでの準備期間。
 きっと時期が来るから」。

それがEllenの姿勢。

せっせと洗う、磨く、修理する。
商品について調べて値段をつけ、
展示、またはストックする。
展示はまめに替える。
そして、窓際にゆったりと座り(商品のソファに)、
コーヒーを飲み、
ニコニコと通りゆく人と笑みを交わす。

努めて楽しみながら、これを続けてきました

ガラス越しにニコッとしたかと思うと、
そのままドアを開け入ってきてくださる。

「あなたたち、いい感じよ」
「でしょう。ここがまた最高なのよ」
 と、コーヒー片手にパンを頬張り笑うEllen。

実は、ブルーもJULの色だそうです。

しかし、商品について聞かれれば、
彼女は、それ以上の情報で答えます。

私も 今は、何がどこにあるかわかるし、
まだまだ少しですが、聞き取れて、
1時間くらいなら留守番ができるようになってきました。

これは、かなり嬉しい!

 

「帆を上げて待つ」。

まさに、そういう時期でした。

しかし、10月は家賃が通常に戻り、
週1日から、2週間に1日に減りました。

風が来た!

11月も同様のはずが、
大家さんが再度家賃を下げてくださったのと、
同僚が二か月休暇を取ったために、
私は週2、3日出勤させてもらえることになりました。

すると、どうでしょう。

JULの時期を前に、
お客さんが増えてきたではありませんか。

綺麗に拭きオイルを塗り乾いたとたん、これもすぐ売れちゃいました。

「こんな素敵だったのね。知らなかったわ」
と、よく言われます。

これまでは観光客が多くて、
地元の人が入りにくかったのかもしれません。

また、コロナで家にいる時間が長くなり、
家の模様替えに拍車がかかったかもしれません。

EDELは、ネット販売はしませんが、
FB、インスタグラムにアップしており、
予約してもらったら、取り置きもできます。

アップすると、すぐ売れる。

そんなことも出てきました。

 

「帆を上げて待つ」。

想えば、
私のこの3年半は
帆を上げるための 
準備期間だったんだなあ。

2020年 トロムソで
仕事を頂ける有難さが、
身に染みる12月です。

皆さんにも
よき風が吹いていますように

熱で天使がくるくる、奏でる音にほっこりします。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

皆さんにもクリスマスカレンダーをお届けいたします!

2020-12-02 | アイリッシュハープ

今日から12月。

1日からは、クリスマスカレンダーが開き始めます。

クリスチャンでもない私には、縁がなかったのですが、
今年は、私にもクリスマスカレンダーが届きました!

NHM(nordic harp meeting)で
皆が自分の動画を送り、
それでメンバーの一人がカレンダーにしてくれたのです。
その日に一曲ずつ聞けるようになっています。

すごいですねー!

私が相方さんと弾いたのは、
Nordnorsk Julesalme(北ノルウェーのJUL賛歌)。

いい曲だと思っていたところ、
去年ある人が歌うこの曲に改めて聞き入り、
私のレパートリーにしたいなあ、
なんて密かに弾いていた曲です。

歌詞に思いを込めてゆったりと静かに歌う。
それをハープで弾いて聞いてもらう?

あんた50年早いわ!

わかってるわー!

それでも、やってみたくて・・・

結果、自分で聞いて・・・

笑えるわ、あきれるわ、恥ずかしいわ。

でも、他の人の曲をこんな方法で聞けるなんて!

なんて素敵なことでしょう!

自分が何日に登場するかは、
私たちも知らないんですよ。

毎日ワクワク、ドキドキです!

よろしければ、皆さんも
NHMのクリスマスカレンダーをお楽しみくださいませ。

※「NHMのクリスマスカレンダー」をクリックしてください。

※  Nordnorsk Julesalme(北ノルウェーのJUL賛歌)

 訳(by Haruko & Tor)を下に載せますね。

北ノルウェーのJUL賛歌 

   ~Nordnorsk Julesalme~


フィヨルドと共にある日に感謝し
大地を照らす光に感謝し
希望や救いの手となる
永遠の命の言葉に感謝する
貴方に導かれ私たちが移り住んだとき
与えてくださった細やかなものを守りたまえ。
そうすれば、私たちにわかるだろう。
私たちが貧しく過酷な労働にいても
貴方は決して私たちを見捨てない、ということが。

私たちは裕福な人に頭を下げて生きてきた。
しかし、信念を強く持ってきた。
そして、私たちがわかっていること;
私たちは多くに耐えている、あなたのように。
今私たちは最も厳しいときを迎えている。
私たちは、光に JULに向かっているのに
前に進むことができなくて疲労している。
ベツレヘムがある南までが、遠い。

山や丘をめぐる神の恵み。
私たちが築き暮らすこの場所を実らせたまえ。
牧舎の動物たちの また
凍てつき作物も育ちにくい土地の神の安らぎ
貴方は、陽の昇らぬ大地に生きる私たちを見守り
貴方は、永遠の命の言葉で祝福してくださる
家々、山々、湖や海、
そして、ここ北の地に生きる人々を

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする