「極夜」という太陽の光を直接浴びることができない季節、
「どうやって過ごすのですか?」
と日本人からよく聞かれます。
間違いなく健康に支障があるでしょう。
ほっといたら一人家の中にいる時間も長くなる。
もの悲しくなっても不思議がない。
そりゃ、心にも影響しますよ。
実は私、今年はこの時期に眠れなくなってしまいました。
そこで、あらためて、この時期を考えてみました。
自分の体験と周りの人の様子から、思いつくことを挙げてみますね。
1.何はさておき、「TRAN」!
極夜の季節、移民が多い学校では、休む人が多いんです。
先生は必ず聞きます。
「TRAN摂ってる?」
「TRAN」とは、タラの油でビタミンDたっぷり!
でも、これが好きな人いるかなあ?
オレンジジュースを用意して、鼻つまんで、ゴクッ!
「TRAN」でビタミンD補うのは、昔からここの常識です。
2.自分に合った運動、見つけなくっちゃ!
11月12月は、道が凍りやすく、ついつい歩かなくなるんです。
去年はソラがいたからよかったんですね。
それにしても「運動不足」が、体にこれほど影響するとは。
ここでは、犬を飼っている人が多いので、
彼らはそれで足りているのかもしれません。
そして、確かにノルェー人の友人は、
ジムやヨガなど屋外以外に何かと運動になるとをやっています。
そこで、私も始めました。
「ノルウェーの伝統ダンス」と「水泳+サウナ」。
毎晩の体操はこれまで通りやる。
これで、眠れる日がかなり増えました。
3.インテリヤを明るく、Julする!
普通のおうちのJulインテリアは、私の想像を超えています。
今年は、Jul用のカーテン・テーブルクロスまで
お母さん、妹さんたちがプレゼントしてくれました。
インテリアで、気持ちはかなり違ってきます。
ちなみに、ここは妹さんの居間の一角、ほんの、です。
ソファに腰かけ、お茶を飲む。
なに?この心地よさ!
北欧の照明やインテリアには、
極夜的時間・空間という背景があったのですね。
4.「Jul」にかこつけて、人と会う時間を増やす!
「Julekafeしよ!」。
嬉しそうに誘ってくれるんですけど、つい笑ってしまいました。
だって、“Julefest” “Julekafe” “Julekake” “Julelunsj”・・・
この時期、パーティーからお茶やランチまで“Jule~”と名前がつくんです。
これで、「Nei(No)」とは言えない、けど楽しそうな響きになるから不思議です。
お蔭で、いろいろな人と時間を過ごすことができました。
これは、ここのカフェ、オリジナルの”julete”
もう一月でしょ。極夜ももうすぐ明けてしまうではないですか!
いやいや、じっくり家で落ち着く時間も、極夜ならばこそでしょう。
日本の夜は、真っ暗ですが、雪があるから真っ暗にはならないんです。
光の美しさもあるし、外をもっと楽しまなくっちゃ!
とにかく、無事過ごせていることに心から感謝です。
日本には寒波が来ていると聞きました。
皆さんも寒中、体に気を付けてくださいね。