「終の住処」の憧れ住居

2012年10月02日 | 自分 -

理由は、わからないけれど・・・
この家の「造り」とか、「雰囲気」とかが、大好きだ。


古くからの知人宅に、無償で 泊めて頂いた。
ちょっとした東京土産を携えて、住人&この家に会いに来た。

今は、老夫婦が暮らしているけれど・・・
その暮らしぶりさえも、すごく好きで、ご飯の造り方やメニューを
具体的に聞いて、一緒にお皿を洗ったりして、一日半を過ごした。
この家の床色や壁肌のテイスト、調度品とのバランスや利便性など、
家の隅々の成り立ちを、(密かに)チェックする私。


   


将来、増改築をするであろう・・・故郷の実家のイメージは、
この家のリビングを参考としている。
勝手に「私の頭の中に生きている構想」だ。

それぐらい、ここにいると、「心地が良い」と感じる。
私の感覚が「良し!」と、言っているのだ・・・。


   

   


この家の女主人によると、建設する時の希望として、
まず第一に「掃除がしやすい家」というのを要望したと聞いた。
私もまた、そういうことを具体的に考えていたので、
偶然のような同意見に嬉しくなった。

床に塗られた塗料や、敷き詰められた竹素材の敷物。
すべてが天然素材であり、私の心を動かすアイテムである。

とにかく、さりげなく、そして、シンプルに暮らしたいのだ。


   


観ていて・・・心地よくて、過ごして・・・気持ちが良い。
それは、「何故なのだろうか」と 想いを馳せてみると、
この自然木の風合いと、和様折衷のようなデザインと、
うまく総合的に絡み合った雰囲気なのだと思う。


我が実家で悩んでいた「和風(和紙を使った)建具」。
水分を含み、水分を発散して、調整をしてくれるという和紙の
自然の営みの凄さを、この家の主人から聞いて・・・
やはり、現在の建具を塗料で塗って、このような雰囲気を作成し、
全体的なつくりを統一することもあり・・・ではないかと、
そんなことを感じてしまった。
湿度が多い日本ならではの和紙の建具(障子)は、理にかなった
先人の知恵だったのだろう。
今は、気候の変動もあるけれど、この地では特に大切なことだと
話を聞いて、そう感じた。


    



未来の “我が実家” を、どのように造っていくのか・・・
これは、今後の楽しみであり、産みの苦しみになるような予想が
しているぐらい、・・・私の嬉しき「悩みの連続」でもあるのだ。


両親が建てた家を、決して無駄にしたくないし・・・
二人が暮らした家で(実際に)暮らしながら、自然の営みにあくせくして、
私も「(いつか)時間を過ごしたい」と・・・将来の青図を描いている。

この家の老夫婦のように、自給自足に近い生活と、人々と無理なく
関わり合っていくスタイルは、まさに「私の未来」とリンクしている・・・。