自分を納得させるための旅

2012年10月03日 | 自分 -

私は、この年になっても・・・まだ、自分探しをしている。
正直な事を言ってしまえば、皆が、そうなのかもしれない。
小さな悩みや、わだかまりを抱えても、日々のスケジュールに
埋没させて、正面から向き合うことなく 処理することもなく、
いつものように 息をして、明日を生きようとしている。

 
私は無宗教であるけれど・・・
自然を崇拝しているし、「神」と呼べるような偉大な力を
信じてもいる。
ただ、宗教の宗派が違うだけのスタンスで、全ての事柄を
受け入れて、甘受してから前に進みたいと思う。
そこに、ブロック分けをされた宗派たるものは必要なく、
ここにいる自分自身が全ての指針になっている。
そして、余りある時に、何かにすがったり、甘えたりはする。
所詮、私も「弱い人間だから・・・」だ。



それで、ずっと気になっていた祖先(おもに両親)を弔う
旅に出たのである。

毎年、通っていた長野・「善光寺」。


 
  仁王門では、叔父・叔母・高橋大輔選手の足腰を
  お祈りしてきました。



平日だったし、台風さんがいらしていたので、時間帯もずれて、
かなりゆっくりと参拝ができた。
毎回の決めことも実行でき、心がすっきりと落ち着いた。


善光寺は、まだ宗派というものがなかった時代から、
歴史を刻み続けている特異な寺だとも言える。
日本では最古の寺・・・。
だから、宗派には、とらわれない。
歴史という一言で片づけるにはもったいない門前町は、
毎回、装いを変えていった。
今や、観光客を対象とした“一つの商店街”のようにさえ
思えるぐらいの多様な店が増えた。
蕎麦屋や仏具店と土産店だけでは なくなった・・・。
時代とともに 起こるべくして起こった、面白い変化だ。

前回は、ユニークな独創的な漬物店を見つけた。
今回は、アクセサリーや小物の現代風店舗を見つけて、
記念にパワーストーンを購入した。

おみくじは、日付を書いて、しばらく念願達成までは
キープしておくことにしている。



門前町は、郷愁を誘う日本人が持っている「懐かしさ」を
呼び覚ます風情がある。
路地をゆっくりと歩き、お地蔵さまに手をあわせ、
地元のお店の人と長話をする・・・。

最近は、英語の看板も目立つようになったが、
まだまだ「うだつ」があったり、白塀の歴史香る建物が
いくつも違和感のない状態で、混在している通りだ。



いつも感じるが、このような「一人ぶらぶら旅」の軌跡は、
とても麗しい。
そして、自分にとって、大切な 「何かを見つける時間」
なのかもしれないと感じたりもする。

携帯電話を切って、時間を気にしない一日。

こんな一日が、どれだけ大切だろう・・・・と、心から思う。