どんな人にも 平等な環境

2012年10月27日 | 社会 -

六本木で出会った光景。

80歳は超えていて、90歳近いのではないのかと
思えるような「おばあちゃん」が、一眼レフのカメラを
抱えて、風景を撮影していた。
心なしか、腰が曲がり気味。
でも、しゃくしゃくとしていて、手にしているカメラも、
かなり本格的なシロモノだった。
小さな身体に、大きなカメラ。
背中には、柄物のリュックザック。

私は、嬉しくなって、「かっこいいなぁ」 と・・・・
見とれてしまっていた。



その後、足を速めていくと、ほんの数分後、
すぐそばに、絵を書いている男性を発見。
その人は、軽そうな車イスに乗っていた。
身体上に障害を持たれている人だったが、雰囲気は
画家そのもので、とても素敵な感じだった。

私は、またまた嬉しくなって、「カッコイイなぁ」 と・・・・
見とれてしまった。


なんとも言えない気持ちのよさを味わっていたら、
ほどなくして 私が力説していたテーマが思い出された。
ドラマのエキストラの中にも、顕著な「日常の風景」として、
高齢者や車イスに乗った人が出演する時代がくるのかも・・・
本当に、うそ偽りなく、そう感じた。



私が、愛してやまない 「盲導犬」。
彼らを、街角でフツーに見るようになったのは、
まだ10年もたたないだろう。
はじめて、電車のホームで盲導犬を見た時には、
不覚にも涙が でてしまった。

福沢諭吉さんのお孫さん(美和さん)が、盲導犬と生活をしていて、
かつて公共の場所に入れないことについての抗議活動をしていた。
随分前に美和さんに出会ったのが、初めての盲導犬との出会い。
あの時の心情は、今も忘れない。
だから、いつまで経っても、ラブラド―ルレトリーバーも
ゴールデンレトリーバーも 大好きな犬だ。



健康的で、無理のない生き方をする人が増えたように思うし、
人の目を気にしない人が多くなった・・・とも思う。
そして、やりたいことを外の社会でもできるぐらいの余裕が、
周りの人にも育まれてきたと思う。
奇異な目を向ける人がいなくなった。
素晴らしい変化だ。

年齢や境遇に関係なく、また、背負っているものにも関係なく、
皆が同等に生活ができる社会であってほしいと、
心から思う。