12月1日、OPECが石油減産に合意したことを好感して、日経平均株価は前日比200円ほど上げた。それまでも円安傾向になっていたこともあり、輸出関連株の上昇が目立った。トヨタ然り、日産然りである。
ところが、私が円安を狙って仕込んでおいたブリヂストンは、4,367円(11月30日)から4,287円になり、翌日も下げて4,220円になった。約3%の下落率である。上がると見込んだものが下がったショックは大きい。
自動車にはタイヤが欠かせない。それなら、車の株価が上がればタイヤの株価も上がるはずだが…。株式投資家は精神分裂症なのか。
深読みすれば、原油価格とゴムの価格は連動すると考え、原料価格の上昇がタイヤメーカーの採算を悪化させると予想したのだろうか。それならば、タイヤメーカーは値上げするはずで、結局は車のコストに跳ね返る。
原油価格が上昇すれば、あらゆる資源の相場が上昇し、鉄鋼価格も上るから、車のコストに悪影響がでる。
にやはり、投資家は不思議な考えをする人種と思わざるをえない。「だから株は面白のだ」と思えば諦めがつくが...。