日本の株価が膠着状態でこの一カ月ほとんど動かない。私自身は基本的に長期保有の配当狙いだから、株価は安定していることを歓迎するが、証券会社は手数料収入が少なくて困るのではないか(笑い)。
ネットに登場する投資指南の先生方も、この1ヶ月毎日同じようなことを言っているが、その一人《ミリオン投資顧問》の橋本明男氏のコメントは次のようである。
3月1日
今日から丁度、3週間前、2月8日に急騰前夜と申し上げ、2月10日に急騰致しまして、始まったと思ったら、ほぼ行って来いの調整。(以下省略)
3月8日
今の東京株式市場の動きを見るに、今後の相場は考えもつかない程の急騰が待っているのかも知れないと思います。それが逆に出るなら、よっぽどの暴落なのでしょう。その位、チャートは煮つまり、エネルギーを溜め込んだ型をしております。(中略)私の相場観測法は、大勝負は明日と言っております。急騰すると信じて明日買いに行く。それでも上がらなかったどうするか? 来週の月曜日まで三日間待つだけの事です。 (以下省略)
橋本氏が《急騰前夜》というご託宣を発表してからすでに1ヵ月、イライラするのもうなずける。橋本氏のようなチャート至上主義者は「チャートだけ見ていれば十分」というが、材料がなければ株価は動かない。では近々チャートを動かす材料は何か。
それは米国の利上げにともなう円安だろう。果たして、米国は金利を上げるのか。楽しみである。