ひと月ほど前、持ち株の整理をして、たまたま30万円ほど余った。遊ばせておくのはもったいないので、いくつかの銘柄から業績・チャート・将来性・信頼性などを総合して、神戸製鋼株を200株買うことにした。
それがなんと、神戸製鋼が製品に強度データの改ざんがあったと発表した(10月8日)。晴天の霹靂だ。連休直前(9日は休日だった)に発表したのは投資家が多少でも冷静さを取り戻すのを期待してのことだろう。姑息なやり方だ。
休み明けの株式市場では神戸製鋼株は暴落すること必至。私は神戸製鋼株を長期間塩漬けにすることになるだろう。投資額が少なかったのがせめてもの慰めだ。
ともかく、強度データの改ざんとは、まったく同情の余地がない不祥事である。まるで中国企業だ。まさか経営陣は中国人ではあるまいに(笑い)。同社の幹部は、ビジネスが信用の上に成り立っていることが分かっているのか。そして、このインチキは同社だけの問題ではなく、日本企業全体の信頼度を損なうものであ。
今後、投資家は銘柄選択の材料に企業の倫理性も加味しなくてはならないのか(笑い)。同社は首謀者を中国支店に長期単身赴任を命ずるなど厳しく処罰し(笑い)、処罰内容を公表して広く社会の見せしめとし、今後の再発防止に努めてもらいたい。