頑固爺の言いたい放題

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TVCMの謎

2017-10-28 14:43:06 | メモ帳

たまたま日本テレビ、テレビ朝日、TBS、フジテレビの4局が朝8時から放送しているニュースショウにチャンネルを合わせて呆れた。みな同じだからである。

取り上げるニュースが同じであるばかりでなく、その順番も同じ。CMタイムになって、他の局にチャンネルを回すと、やはりCM4局はCMの時間も申し合わせているのだろうか。

考えてみれば、ニュースショウは前日のニュースを取り上げるのだから、4局とも同じ内容になるのは当たり前だ。呆れるほうがおかしい。それに、誰にも迷惑かけず番組がオンエアされているのだから、いちゃもんつけるのが筋違いであることはわかる。

問題点は、なぜ他局とは違う番組を作ろうとしないのか、である。現状では、同じ視聴者を4局で分けあっているだけである。なぜ、ニュースショウに飽き足りない視聴者を堀り起こそうとしないのか?

さらに、視聴者絶対数という問題もある。

視聴率は調査会社が600世帯ほどに協力を依頼して、視聴した結果を比率で示したものだという。その依頼された世帯ではTVチャンネルをオンにしておくだろうから、とにかく視聴率という結果は出てくる。しかし、視聴率一辺倒でいいのか。

ゴールデンアワーに数千万世帯がTVをオンにしているとして、その5%は数百万世帯になるが、午前中となるとTVをオンにしている世帯数は全世帯数の10分の1にもならず、その5%は微々たるものである。つまり、同じ視聴率でも、時間帯によって視聴者数は大きく変わるはずだ。

しかも、ウィークデーの午前中にTV番組を見ている人の大半は引退者で、残りは専業主婦だろう。専業主婦は別として、引退者は購買意欲が低いから、TVCMが販売促進につながる確率は低い。

すなわち、午前中のニュースショウにあまりCM効果があるとは思えないのである。それでもCMを出す広告スポンサーがいるから番組が成立しているのだろうが、スポンサーを口説き落とす広告代理店はどんな美辞麗句を並べるのだろうか?

私が広告スポンサーなら、無料でないかぎり午前のニュースショウにCMを出稿することはない。TVCM業界とは不思議な世界である。