朝日新聞が過去の従軍慰安婦に関する報道に一部誤りがあったと認めたことは、日本人として喜ばしいかぎりである。日本政府が河野発言を撤回できない以上、朝日新聞が誤報を認めることが、河野発言を事実上否定することになるからである(数年前、このブログにもそのように書いたが、あまりにも古いことなので、画面にでてこないのは残念)。
重要なことは、韓国メディアが朝日の謝罪をどう伝えるかだ。中央日報の日本語版をネットで見たら、次のように報じている。
慰安婦関連報道の先駆者な役割をしてきた朝日新聞は、この日過去の一部記事の誤りについては率直に認めながらも「慰安婦として自由を剥奪されて女性としての尊厳を踏みにじられたことが問題の本質」としながら日本国内の保守勢力の「責任否定論」に警告した。
http://japanese.joins.com/article/588/188588.html?servcode=A00§code=A10&cloc=jp|main|top_news
つまり、朝日が未練がましく自己弁護している部分に焦点を当てて、「強制連行はなかった」という肝心な部分には触れていない。まぁ、これしか言い様がないのかも…。
愉快なのは、この記事に対する感想。「腹が立つ」の4144件が「興味深い」の177件(8月6日午後現在)を全く寄せ付けずに断然トップであること。そりゃ、韓国人としては腹が立つでしょうねぇ。
われわれ日本人としての願いは、この朝日の謝罪を英文で発信することだが、本日(8月6日)付けのJapan Times のネット版は簡単に4行の記事(下記)を掲載している。
The Asahi Shimbun admits to serious errors in many articles on the "comfort women" issue, retracting all stories going back decades that quoted a Japanese man who claimed he kidnapped about 200 Korean women and forced them to work at wartime Japanese military brothels.
この記事を読んで、その意味するところを理解できる外国人はいないだろう。今後、朝日の謝罪を英文で大きく取り上げるメディアが現れることを期待する。
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