拙宅の朝食は、コンビニで買うお握りかパンである。どちらも品揃えが豊富で、選ぶだけでも楽しい。また、最近はチンしただけで食べられる一人前のディナー類が増えたし、具沢山のスープも旨い。デザート類も品数が豊富で、安くて美味しい。
そんなわけで、頑固爺は頻繁にコンビニを訪れるが、最近New Daysで見つけたプラスティック・カップ入りのオデンには感心した。感心の理由は、オデンは仕切りがある四角い鍋で煮ているものから選んで注文するという固定観念を捨て、カップに入れて売るという発想の転換である。
具はたまご、大根、竹輪、こんにゃくの4種類で、値段は298円(税込み)。箸かフォークが必要と思ったが、最初にたまごを食べて、そこに刺してある竹串を使えばいいことに気づいた。容器の一部が透明で、中が見えるから安心できる。スープが薄味で、すまし汁のように飲める。いろいろと工夫がこらしてあることに改めて感心した。この第一弾が売れれば、第二弾として、がんもどき、焼き豆腐、さつま揚げ、ごぼう巻きなどをパックした商品が登場するだろう。
実は、コンビニのキャッシャーのそばで売られているオデンは美味しそうだが、私は買ったことがない。理由は不衛生に思えるから。その点でカップ入りなら心配ない。
パッケージには、発売元はトーヨーコーポレーション(渋谷区恵比寿)とあり、ネットで調べると、このオデンは「寒い日のおかずや晩酌のお供以外に、保存食にもオススメの商品です」とある。だが、家庭での晩酌のお供にカップ・オデンを買うだろうか。New Days の顧客はJRの利用者(旅行者と通勤者)だから、旅行者ならキャッシャーにある電子レンジで温めてもらい、車中で日本酒のお供にするのではないだろうか。店先で立ち食いする人もいるかも知れない。
ともあれ、このパック・オデンはコンビニをターゲットにして開発されたと推測する。昔、頑固爺が通っていた経営コンサル養成学校で、講師が「コンビニはスーパーの売れ筋商品を厳選して仕入れています」と言っていたが、それは半世紀も前のこと。今ではコンビニで売れるような商品を開発しているのだろう。つまり、コンビニが食品メーカーの主戦場の一つになったということだ。時代の変遷を感じる。
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