「診断推論 奥義伝授」という本が、日本医事新報社から出版されます。 著者は、名古屋第二赤十字病院副院長 第一総合内科部長 野口善令先生です。 この本は、 「若手医師がいかに重大な疾患を見逃さず治療につなげるか」というテーマで 書かれた医師向けの著作で、先生は医学会でも指導的な立場で、 多くの若手や後進を指導なさっていらっしゃるそうです。 少し前に、先生から、 私のブログに書かれていた、くも膜下出血の発症時の症状(生還者のアンケート)で、 痛みというより「ズンとした」「ピシッときた」など、 「突然、頭の中に衝撃が走る」という症状の訴えがかなりある。 くも膜下出血を見落とさないために、患者、医師双方に大切なことだと思うので、、 そこに書かれていた表とグラフを自著に使用させて欲しいとの連絡がありました。 このお話をいただいて、私はすぐにどの記事のことかわかりました。 「くも膜下出血の症状~アンケート結果と患者(62名)の体験談」 |
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私が、くも膜下出血を発症(2000.11)しても、無事後遺症も無く生還出来たのはなぜか? 一番の決め手は、何といっても、いち早く「脳の病気」(脳卒中)だと思ったこと。 そして、安静を保って、救急車で病院に入ったことだ思いました。 でも、調べていくうちに、(当時は患者のブログやHPはほとんどなく、医師の書いたHPばかりでしたが)、 くも膜下出血の発症時の症状は「バットで殴られたような激痛」とほぼ全てに書かれていました。 これには疑問を持ちました??? 私自身がそうでなかったからです。私の父も(その場にいた母に聞いたら)、一番最初は 「ちょっと気分が悪い」(来客中でした)と言ったそうです。(その後大発作を起こして、数時間後になくなりましたが…) アンケートを採ってみたら、確かにかなり「バット痛」でない人がいました。 ですから、この、大激痛になる前に気がつくことができたら、もっと助かる人も増えるのではないか? そう考えて、本を書いてみたり、HPを作ってみたり、ブログを書いてみたり色々とやってきました。 TVで取り上げて貰えたこともありました。 「主治医が見つかる診療所①」、「②」、「アカデミヨシズミ」、「あさイチ」(ちょっとテーマが違っていた) 最近は、患者のホームページも増えたし、医師のサイトにも書かれるようになったし、 更新も怠っていたので4月にYahoo!のホームページサービスが なくなってしまいましたが、HPはそのままに放って置いたので、見られなくなりました。 でも、野口先生はHPも見ていて下さったのです!本当に嬉しくて私の思いが通じたと感謝感謝 くも膜下出血は、頭痛患者が多いため、見落とされることも多く、「地雷疾患」の一つだとこの本に書かれていました。 少しでも多くの医師がこの本を読んで、注意深く「問診」「検査」を行って、適切な治療をして助かる患者が増えますように 医師の方々に学んでもらうのは、勿論ですが、 この病気は、どのような状態で、医療にたどり着くかが、生死を分けるとも言われているので、 この、発症時の頭痛については、患者になり得る人々みんなに、もっともっと知ってもらいたいです。 |
診断推論 奥義伝授6章2くも膜下出血から |