血圧は、大動脈解離を起こす前から、毎日測っていました。 表の通り、時々上の血圧が140を越えることもありますが、 平均すると朝も夜もそれほど高いわけでなく、 私の年では、血圧はかなりきちんとコントロールされていたと思います。 でも、手術をした医師には、私は血管自体が痛んでいる状態だと言われました。 大体、血管が痛んでいないと大動脈解離を起こすこともないわけですものね。 やはり私の血管は、普通の人より老化が早いDNAなのでしょう。 手術後は、かなり強い降圧剤を処方され、 130-80の範囲内に保つように言われました。 今のところ、成功しているようです。 夜は今までよりだいぶ低いためか、すぐに眠くなってしまいます。 生まれつき、歯を磨かなくても虫歯にならない人がいるし、 しっかりケアしていても、虫歯になって歯を失くす人もいる。 親を恨んでも仕方ないので、血管の老化が早いのは 体質と受け入れて、気をつけて生活するほかないですね。 でも、あまり萎縮した生活になってしまえば、 動くことの好きな私はつまらないし、どの程度運動しても大丈夫なのか迷うところです。 ← 庭の梅も咲き始めました。もう春ですね |
FCティアモ枚方HPより |
昨夜のテレビ東京「追跡LIVE!SPORTSウォッチャー」夜11時~で、 「FCティアモ枚方 JFL昇格の舞台裏に密着」という番組をやっていた。 以前から応援している小川佳純君が、新米監督でありながら、 チームをJFLに昇格させた奮闘ぶりに密着した内容でした。 小川佳純君が現役を引退して、FCティアモ枚方の監督になったことは このブログにも書いて(「小川佳純君 現役引退」)知っていましたが、 どんな活躍をしているかは、知りませんでした。 番組を見て、彼が引退して初めて取り組む監督業。 さすがJリーガーを15年やってきて、 国際基準のサッカーを知っているから、違うのだろうと感じました。 |
でも、FCティアモ枚方というチームはアマチュアで、 地域リーグ「関西1部」で、 未だ優勝はなく、Jリーグに加盟を目指すものの、 その前のJFLに加盟もできないチームでした。 左の図のように、まず地域リーグで優勝してJFLに入れなければ、 Jリーグには入ることはできません。(初めて知りました!) それが、小川監督になって1年目で、 チームはJFLに昇格できたそうです!<すごい!> アマチュアのクラブと、Jリーグの違いを感じながら、 でも、監督のやりがい、育成の楽しさを語って、 将来すばらしいJリーグの監督になっていくのではと思わせるうれしい番組でした。 解説をしていた、セルジオ越後さんも 「彼は監督に向いていると思いますよ」 っていってました。 応援しましょう |
リハビリのためにいろいろ体操してますが、 ‘美的.com’というサイトに出ていた 「料理の途中にスクワット」というつかまりスクワットをやってます。 50回くらいやるとかなり効く感じがします。 そのほかにも、下半身は衰えないようにいろいろやっています。 でも、まだまだ、手術跡が痛かったり、手の痺れや痛みが取れず、 元の体に戻れるか時々、不安になってしまいます。 やはり、年齢的に身体全体が固くなってしまっているので、 戻りにくいのでしょう。 基礎代謝自体が下がっているので、仕方がないのかもと、 時々悲観的になってしまいます。 |
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でも未だ、1ヶ月と少ししか経っていないのですから、 これから、半年もしたら、きっと 「手術なんてしたっけ?」 と、すっかり忘れて、飛び回れるようになれると信じて頑張ります!(ブログに書いて自分を励ましてます!) |
私は、これまで5回も、全身麻酔の手術を受けてきました。 今回は6回目です。 6回目で初めて経験したのが、「術後せん妄」という症状です。 「術後せん妄」なんて聞いたことがない人が大部分だと思います。 見えないものが見え(幻視)、聞こえないはずの声や音が聞こえ(幻聴) 自分がどこにいるのか、夢の中の世界が本当のことのように思えてしまう 精神の異常状態です。 そのせん妄の内容はこうでした。 |
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私は、コロナで九州の小さな病院に入院していると思っています。 心臓だか脳の手術もしたと、医師には告げられていましたが、 コロナが重篤になって、ものすごく苦しい状態です。 周りの医師や看護師は、もうこの患者はダメだからと言って、私を安楽死させようとします。 私は、それに抵抗して、 「触らないでください!このままにしておけば、自然に死にますから」 と言って、何かしようとする看護師や、医師を振り払って暴れました。 そして場面は変わって、未だ死んでいないのに、私の葬式が始まります。 コロナなので、家族はいなくて、病院の人たちだけです。 私は一番前に座って、倒れそうになりながら、 「未だ死んでいない人の葬式をするなんてひどすぎます!こんな病院はほかにありません」 と、大声で叫びます。 奥の方で僧侶の読経が聞こえるので 「お坊さんを呼んでください!死んでもいないのにお経を読むなんて、おかしいでしょ!」 と叫びますが、お坊さんは来てくれませんでした。 私が、死なないので、また病室に戻って、何度も安楽死をさせようとするので、 私はそのたびに抵抗して暴れました。 そしてそのまま寝てしまったようです。 |
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翌日、便意を感じて目を覚ましました。 「えっ!私、生きてるじゃない!」 もう本当に驚愕しました。 工場のように広いところに寝ていました。 病院を変わったんだと思いました。 「便がしたいんですが…」 と言うと 「おむつをしてますからそのまましてください」 「えーっ!そんなぁ」 と、思うまもなく出てしまいました。 「あっ、出ましたね。すぐ取り替えますから」 「出た方がいいんですよ。出ないと本当の困りますから」 と言って、手際よくきれいに取り替えてくれました。 その後も 「もう少しベッドの頭側を高くした方が楽ですか?」とか、 「のどが渇いた」と言えば、すぐに水を持ってきてくれたりすごく優しく看護してくれます。 今度の病院は前とは全然違うと思いました。 手術後3日目でした。 「娘さんが面会に来ましたよ」 と言われ、娘がベッドの横に来ました。 「どう?お母さん」 「うん、前の病院はひどかったけど、今度の病院は、みんな優しくしてくれて良かったわ。ここは、漢方の病院なんでしょ」 娘は、私が何を言っているのかわけもわからず、びっくりして、 「何を言ってるの。お母さんは救急車で最初からここの病院に運ばれて、大動脈の手術をして、無事成功したんだよ」 「えーっ!コロナじゃないの?」 「コロナなんかじゃないよ!ここは府中の榊原記念病院で、専門病院だから、ここにいれば安心なんだよ!」 「えーっ!榊原記念病院と言えば、従弟のMさんが狭心症で手術したとき、お見舞いに来たあの心臓病専門病院?」 私がひどい目に遭ったのは、みんな妄想で、手当てをしてくれていたドクターやナースに暴言を吐き散らして、 暴れまくっていたのだと思ったら、もう恥ずかしくなって、 「お母さん、お医者さんや看護師さんにひどいこと言ってしまったみたいだから、あなたからも謝って!」 と叫んでしまいました。 しかしその後も、少し眠って目を開けると、壁に文字がびっしり書いてあったり、 太平洋の島々の地図が書いてあったり、 私の点滴に誰かが勝手に謎の液を入れていたり、 夢なのか現実なのか、よく分からない状態は、暫く続きました。 担当の医師や、看護師に 「私、失礼なことを言い散らして、暴れまくったみたいで、本当にすみませんでした」 と言うと 「覚えていますか?いやこの手術ではよくあることで、慣れてますから、全然気にしないでいいですよ」 と、言ってくださった。 3~4日目くらいには、すっかりなくなりました。 調べてみると、術後せん妄というのは、心臓血管外科術後患者に多いそうで、約40%で発症するそうです。 本当に不思議な体験でした。 |
自転車には未だ乗れないし、重いものは未だ持てないので、 ショッピングカートを引っ張って、スーパーに買い物に行って、 ついでに散歩をして、リハビリに励んでます。 やはり、年齢も年齢なので、治りが遅いように感じます。 未だ、胸骨の切開部が痛いし、手の痺れが、少し良くなったら、 腕が痛くて、もう、体中痛い感じがして、何かして紛らわしていなくてはなりません。 ロキソニンも使ってます。 10日で、ちょうど1ヶ月ですが、骨がつくのは2ヶ月くらいかかるそうなので、 あと1ヶ月は少なくともかかるのかと思うと憂鬱になります。 (それで良くなればいいけど…) でも頑張って、半年後には、テニスができるようになることを目指して、 頑張ります。 |
三菱京都病院HPより | 私が罹患した大動脈解離という病気を調べてみました。 大動脈とは、肺で十分に酸素を補給した血液を 心臓が全身に送り出す、太い血管です。 心臓から上に向かってまず血液が通る部分を上行大動脈、 上肢や脳に血液を送る分岐が出ている部分が弓部大動脈、 そこから下に向かっている部分が下行大動脈、 横隔膜より下の部分が腹部大動脈です。 太さは上行大動脈で3から3.5cm、胸部大動脈で2.5から3cm、腹部大動脈で2から3cmです。 |
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聖路加国際病院・心臓血管外科 渡辺直HPより |
血管は三層の血管壁になっています。 解離というのは一番柔らかい内膜(内皮)突き破って、 血液が中膜組織を破壊しながら血管壁の中を流れてしまう病気です。 解離腔は偽腔と呼ばれます。 内皮を突き破って血管壁の中に血液が、流れ込む瞬間に 突然、胸あるいは背中に杭が刺さるような激痛が起こり、 病状の進展につれて痛みが胸から腹、さらに脚へと下向きに移っていきます。 私の場合、喉元(胸の上部)に、経験したこともないほどの痛みを感じました。 まるで、ナイフを突き刺されたような(経験はないけど…) |
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近畿大学病院公式HPより |
解離の起こった部分、解離の範囲で症状、対処の仕方も変わります。 上行部分から始まる解離をスタンフォードA型。 下行部分から始まる解離をスタンフォードB型と呼ぶそうです。 私のは左から二番目のA型で、 一部その先にも血液は流れていましたが、もう固まっていて、 自然に吸収されると考えられたので、 上行大動脈部分だけを人工血管に取り替えたそうです(上行置換) でも、その先流れた部分は血管としても弱っているので、 今後も再発や、大動脈瘤ができないように血圧管理をしっかりして、 検査も怠りなく、実施していかなければならないとのことです。 まぁ、仕方ないことですね。 |
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上行大動脈に解離が及ぶA型では、亡くなった方のうち60%は病院に到着する前に死亡が確認されているという報告もあります。 発症したら、一刻も早く、なるべくいい状態で、この手術のできる病院に、救急で行くことが大切です。 |
2021年が明けました。 家族で、新年を祝うことができました。 今年は、私が病後であることと、コロナで、ステイホームが叫ばれていることを思って、 初詣には行かず、我が家でおせちを食べて、娘、息子夫婦と一緒に新年を祝いました。 無事に新年を迎えられたこと、本当によかった 2021年よき年となりますように! |