Saitolab 「なにもせんほうがええ」

婚しては妻に従い ボケては猫に従う

日本沈没

2021年11月08日 | 書籍・映画・音楽
このまま なにもせんほうがええ

このところ田所博士ロケ地記事への訪問者が増えている。TBSドラマ「日本沈没」のロケ地情報を求めて閲覧されている模様。ドラマは政府部内の利権、派閥、セクショナリズムからの軋轢と駆け引きなどを主軸に描かれていてそこそこ面白い。しかしスケールが小さく令和のドラマという体。政府内の駆け引きの尺は半分にして実際に想定される避難誘導計画やドラマでいう経済の停滞、海外の反応などに重きを置いて欲しかった。「危険地区「A」の退避は90%完了しました」「海外投資家が投資を引き揚げて平均株価は3000円下がりました」など一行台詞で処理してしまっている。日本国民の生活の実際描写が全ておざなりなのだ。未来推進会議の部屋ですべてを処理してしまっている。地方での避難民受入はどうしているのか?避難誘導の交通手段の手配は?そういった大事な部分がすっぽり抜け落ちている。観光バスを10台程度並べて避難場所とはお粗末。作品で一番の要となるD1計画、D2計画を単なる詐欺師集団にしていること自体が小松左京作品への冒涜。このドラマで強く感じるのは日本民族、日本文化、日本列島への「愛」がまったく感じ取れない。TBSなので仕方ないのか(笑)。まさかとは思うがあまりにスケールが小さいので「日本沈没」と謳いつつ“関東沈没”だけで終わるのかと余計な不安もよぎる。それであれば尚のこと「なにもせんほうがええ」のではないか。関東が住民と共に日本海溝に沈んでしまったほうが健全な日本が復興するのではないかと。ドラマのタイトルは「首都消失」或いは「物体O」。小栗と杏のチープなラブロマンス成就の大団円がこのドラマには似合っている。尤もこのドラマの主役は石橋蓮司演じる里城(二階俊博)ではあるが。曰く「おいノッポ、焼きさんまにはレモンのしぼり汁が一番うまいよ」。



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