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もう、歌の上手い下手ではない。その時代、時代のBGMとして再確認している。それにしても何度も聴き込んでいくうちに歌詞の矛盾が気になりだす。人生幸朗師匠ではないがツッコミたくなる。例えばキャンディーズの「微笑みがえし」。引っ越してからの期間が謎。引っ越しのお祝い返しも済まない短期間のうちに恋人との別れで部屋を引き払うという趣旨の歌だと思うのだけれど畳は家具の跡で日焼けしていたり、掃除では彼は煤だらけになる。「住み慣れた部屋」というフレーズから案外長く暮らしていたのかと思うも彼は鍵を逆さに突っ込むという不慣れ具合。もっとひどいのは野口五郎の「私鉄沿線」。改札口で彼女の帰宅を待つのはストーカーのよう。まったくの他人かと思えば喫茶店には一緒に何度か訪れていたようで店員から彼女のことを聞かれたりしている。さらには彼女は部屋に来て掃除までしてくれる仲だったらしい。それなのに何も告げず突然去っていった模様。彼は未練たらたらでもう一度熱いコーヒーが一緒に飲みたいと歌いあげている。まったくもって「責任者出てこい!」なのである。
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