1月20日午後1時30分~4時30分まで三田市フラワータウン市民センターで「三田オーガニック講演会」が開催されました。
三田市内では、なかなかオーガニック農業が進んでいません。(全国でも有機農業面積は0.6%程度)
身体に優しい野菜やお米は、誰しも「オーガニックが良い」と答えるのではないでしょうか。
一概に日本国内でオーガニック農業が進まないのは、何故?との素朴な疑問もあり、講演会に参加しました。
登壇者の永原味佳氏は、ご自身が癌の病になり、これをきっかけにして食べることの大切さに気付き「子どもたちの命を守るのは食べ物」との観点で保育所等でオーガニック給食を実践している方です。
実践に至るまでは、園の経営者、保育士さん、保護者の方々への理解が必要であり、説明会を何回も重ねています。
その効果は、子どもたちに現れていて、幼児のアレルギーの改善、保護者と一緒になった食改善に現れています。
氏は「子どもには命の食べ物が必要なのです」また「四季の食べ物も大切です」と訴えていました。
次に登壇されたのは、農林水産省近畿農政局 地方参事官の永濱亨氏。永濱氏からは、全国で増えてきている「オーガニックビレッジ宣言市町村」についての取組みやその必要性について昨今の地球温暖化等グローバルな視点を交えて解説していただきました。
特に肥料が海外依存している点において「みどりの食料システム」の観点からも有機農業への転換は大きな意義がある。
さらに令和5年度時点でオーガニックビレッジ宣言している市町村は、92市町村、このうち兵庫県は、豊岡市を始め9市町村とのことであった。
少しずつだが、この宣言市町村を増やして行きたい!との思いがお聞き出来ました。
3人目の登壇者は、三田市に隣接する神戸市北区大沢(おおぞ)町から地元で有機農業の実践や仕事でも有機農産物流通会社に勤めている石田篤氏です。
ひと昔は、大手スーパーマーケットがオーガニック商品を取り扱わなかったが、最近では、オーガニックコーナーが設けられるなど変化がみられること。
地元では、就農者が高齢化してきており、10年後は確実に耕作放棄地が増えてくるとの予測もあり、食料を生産する者が少なる。
消費者自身がオーガニックを選択する考えがマーケットを変えるという原則論の中で、SDGs、就農者、消費者、環境を守る視点からも今後の有機農業のあり方を整理していく必要があると訴えておられました。
最後にパネルディスカッションでは、三田市内で有機農業をされている東純平氏も緊急登壇され、主催者側の竹下太氏と講演会の登壇者3氏が三田で有機農業を進めるにあたっての考えなど意見を伺いしました。
東氏からは、三田の学校給食には、ニンジンを使ってもらっているが「有機野菜を子どもたちが食べている!」とのPRには使ってもらえない。
また、永原氏は、学校給食の基準が厳しい。子どもたちに「オーガニックな安全な野菜をたべさせる」のではなく「まず事故が起こらない安心な食材であること」の基準が大前提として存在する。その意味では行政の視点や役割が大きい。
永濱氏からは、三田で多く生産されている米から始めてはどうか、有機に取り組む際の国の補助もある。
東氏は、米については、いろいろな縛りがあり、有機米に変えていくにはハードルが高い。野菜類から少しずつ拡大する方がよいのではないか。
最後にまとめとして大竹氏は、市内でオーガニックを推進していくために、今回の講演会をきっかけとして色んな方々とネットワークを構築し機運を高めて行きたい。次回は2月下旬にオーガニック座談会を開催したい。と締めくくられました。
100名以上の市民の皆様が、講演会に参加しており、徐々に三田でもオーガニックを広めよう!との意識が高まってきているのではないかと感じました。
講演会をお聞きして「卵が先か、鶏が先か」の議論が浮かびます。
市議会での一般質問でも「いすみ市などオーガニック宣言をしている市もあり三田もオーガニックに取り組んではどうか?」の質問も過去出されたと思いますが、行政の腰はなかなか重たいとしか言いようがありません。
一方で「三田の学校給食で有機野菜の取り扱いが何故少ないのか」について、過去に私も調べたことがあります。
その理由としては
①短時間で給食をつくる必要があることから、取り扱う野菜は基準品(永原氏がおっしゃっていたことそのものです)で納品させている。
②虫が混入している割合(異物混入)が低い野菜の納品
③どうしても有機は高い。との認識もあり、保護者の負担に繋がってくる。
など、一足飛びにオーガニック野菜を取り扱えない現状があります。
田村市長は、当選後に「中学校から学校給食を無償化したい」と述べられておりますが、オーガニック給食促進についてのお考えも何処かでお尋ねしたいと思います。
三田市内では、なかなかオーガニック農業が進んでいません。(全国でも有機農業面積は0.6%程度)
身体に優しい野菜やお米は、誰しも「オーガニックが良い」と答えるのではないでしょうか。
一概に日本国内でオーガニック農業が進まないのは、何故?との素朴な疑問もあり、講演会に参加しました。
登壇者の永原味佳氏は、ご自身が癌の病になり、これをきっかけにして食べることの大切さに気付き「子どもたちの命を守るのは食べ物」との観点で保育所等でオーガニック給食を実践している方です。
実践に至るまでは、園の経営者、保育士さん、保護者の方々への理解が必要であり、説明会を何回も重ねています。
その効果は、子どもたちに現れていて、幼児のアレルギーの改善、保護者と一緒になった食改善に現れています。
氏は「子どもには命の食べ物が必要なのです」また「四季の食べ物も大切です」と訴えていました。
次に登壇されたのは、農林水産省近畿農政局 地方参事官の永濱亨氏。永濱氏からは、全国で増えてきている「オーガニックビレッジ宣言市町村」についての取組みやその必要性について昨今の地球温暖化等グローバルな視点を交えて解説していただきました。
特に肥料が海外依存している点において「みどりの食料システム」の観点からも有機農業への転換は大きな意義がある。
さらに令和5年度時点でオーガニックビレッジ宣言している市町村は、92市町村、このうち兵庫県は、豊岡市を始め9市町村とのことであった。
少しずつだが、この宣言市町村を増やして行きたい!との思いがお聞き出来ました。
3人目の登壇者は、三田市に隣接する神戸市北区大沢(おおぞ)町から地元で有機農業の実践や仕事でも有機農産物流通会社に勤めている石田篤氏です。
ひと昔は、大手スーパーマーケットがオーガニック商品を取り扱わなかったが、最近では、オーガニックコーナーが設けられるなど変化がみられること。
地元では、就農者が高齢化してきており、10年後は確実に耕作放棄地が増えてくるとの予測もあり、食料を生産する者が少なる。
消費者自身がオーガニックを選択する考えがマーケットを変えるという原則論の中で、SDGs、就農者、消費者、環境を守る視点からも今後の有機農業のあり方を整理していく必要があると訴えておられました。
最後にパネルディスカッションでは、三田市内で有機農業をされている東純平氏も緊急登壇され、主催者側の竹下太氏と講演会の登壇者3氏が三田で有機農業を進めるにあたっての考えなど意見を伺いしました。
東氏からは、三田の学校給食には、ニンジンを使ってもらっているが「有機野菜を子どもたちが食べている!」とのPRには使ってもらえない。
また、永原氏は、学校給食の基準が厳しい。子どもたちに「オーガニックな安全な野菜をたべさせる」のではなく「まず事故が起こらない安心な食材であること」の基準が大前提として存在する。その意味では行政の視点や役割が大きい。
永濱氏からは、三田で多く生産されている米から始めてはどうか、有機に取り組む際の国の補助もある。
東氏は、米については、いろいろな縛りがあり、有機米に変えていくにはハードルが高い。野菜類から少しずつ拡大する方がよいのではないか。
最後にまとめとして大竹氏は、市内でオーガニックを推進していくために、今回の講演会をきっかけとして色んな方々とネットワークを構築し機運を高めて行きたい。次回は2月下旬にオーガニック座談会を開催したい。と締めくくられました。
100名以上の市民の皆様が、講演会に参加しており、徐々に三田でもオーガニックを広めよう!との意識が高まってきているのではないかと感じました。
講演会をお聞きして「卵が先か、鶏が先か」の議論が浮かびます。
市議会での一般質問でも「いすみ市などオーガニック宣言をしている市もあり三田もオーガニックに取り組んではどうか?」の質問も過去出されたと思いますが、行政の腰はなかなか重たいとしか言いようがありません。
一方で「三田の学校給食で有機野菜の取り扱いが何故少ないのか」について、過去に私も調べたことがあります。
その理由としては
①短時間で給食をつくる必要があることから、取り扱う野菜は基準品(永原氏がおっしゃっていたことそのものです)で納品させている。
②虫が混入している割合(異物混入)が低い野菜の納品
③どうしても有機は高い。との認識もあり、保護者の負担に繋がってくる。
など、一足飛びにオーガニック野菜を取り扱えない現状があります。
田村市長は、当選後に「中学校から学校給食を無償化したい」と述べられておりますが、オーガニック給食促進についてのお考えも何処かでお尋ねしたいと思います。
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