三田市議会議員 肥後淳三のウェルビーイング(幸せ)日記

幸せな出来事、その日の思いをブログにしたためます。        皆さんと一緒に幸せを追求しましょう!

議会の今、そして未来(これから)~市民と議員の条例づくり交流会議in宝塚~

2013年10月20日 | 議会改革
 先週末の19日の土曜日のことになりますが、記事を書いていて下書きフォルダーに入れ込んでいたブログを掲載します。
 
 甲子園大学で開催された「市民と議員の条例づくり会議」に参加させていただきました。この会議(フォーラム)は、2000年からスタートしていますが、関西での開催は今回が初めて、生駒市の塩見議員とのご縁で5つある分科会のうち「何故集まらない議会報告会」で事例報告をさせていただきました。
 三田市からは、司会をされた佐貫議員、分科会「議員間討議がめざすもの」の報告者でもある厚地議員、そしてフォーラム参加者の前中議員、また「請願と陳情」の報告者として元三田市議の大月氏が参加しました。

 フォーラムは、午後1時に開会、宝塚市議会議長の北山氏の基調報告につづき、法政大学法学部部教授の広瀬克哉氏の基調講演の後、いよいよ分科会がそれぞれの教室に分かれて始まりました。

 私の入った分科会では、生駒市議の樋口氏、そして雲南市議の福島氏からそれぞれ回数を重ねてきた議会報告会の「変化」について報告がなされました。
 私からは、今年4月が議会報告会の第1回目だったことから、議会報告会に至った経過(議会基本条例の策定経過)、そして議会報告会の内容、参加人数、そして展望について簡単に報告させていただきました。

 議論となった部分では、
・「議会報告会」をそもそも何故しなければならないのか?の原点に立ち返る疑問
・市民参加が少ない議会報告会の意義。

また、議会報告会の取り組みとして
・議会報告会に来てもらうための預かり保育など
・ワークショップ形式の提案
・議会報告会後、市民と会費制で酒盛りをしては?
の提案などが出されました。

 参加者からいただいた意見として印象に残った部分では、
・議会報告会と言う身構えた内容ではなく、市民と議員があるテーマに沿った意見交換をすればどうか。
・なぜ、議会としての意見は言えても個人意見は言えないのか?
・現在の形での議会報告会は無駄であり、議員の質を上げるために時間を使う方がましなど。
今後の議会報告会の運営に非常に参考になる意見を聞くことができました。

 午後4時30分~は、それぞれの分科会で議論のあった報告と廣瀬先生の今回の議論のポイントの講和があり本日の会議は午後5時30分過ぎに終わりました。
 廣瀬先生の話をお借りしますと世界で議会報告会を開催しているのは、日本だけであり、よって全国で始まっている議会報告会は当然ながら前例がないため手探りの状況である。とのことでした。
 議会が何故今頃、手探りで無駄や無意味に見える議会報告会や意見交換会を行ってきているのか、その答えは、別の分科会で議論された議員間の自由討議にも当てはまると思いますが、議員が出した行政の政策方針に対する議員間の議論や争点を明らかにする。そして、その部分を市民に報告会を通じて報告する。
また、これから議論になりそうな行政の政策をテーマとすることで市民の意見を聞く。

流れ的に言えば、議会報告会の意義を論理的に導きだせそうですが、やはり参加者が少なくなってきている全国の状況をみると「何も会場を設定して会議を開くことはない」「ネットや意見箱で十分では?」との意見もうなずけます。
しかし、ネットやご意見箱だけでは、そこに議員の姿が見えていません。
もうしばらく、このジレンマ(難問)と向き合っていきたいと考えています。

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