5月8日は、私の両親の結婚記念日である。
今年で実に50年目。つまり、金婚式を迎えるわけなので、盛大にお祝いすることになった。
「旅行も兼ねて、どこかの温泉でやらない?」
「いいね!」
鉄道マニアの義兄がプランを練り、切符を手配してくれて、この週末は総勢11人で山形に行ってきた。
天気もよく、山の稜線もくっきりと見えている。
「あれが〇〇山で、こっちが△△山」
義兄が解説してくれたのに、まったく頭に入らなかったのが残念だ……。
泊まったホテルで、私たちの荷物を運んだ中年のホテルマンが、「うっ、重い」などと聞こえるようにつぶやいたのも残念だった。別に、漬物石を入れているわけでもなく、衣類しか入っていなかったのだが。
仲居さんが「全員乗れませんよ」と言って、強引にエレベーターのドアを閉めたのにも興ざめだったけれど、温泉は気持ちよかったし、料理も美味しかったから、よしとしよう。
ホテルをチェックアウトしてから、本当のお祝いが始まった。
赤湯から米沢に出て、グルメプラザ金剛閣に向かう。4階の明星というレストランで、米沢牛づくしのコースを注文する。
料理が出てくる前に、スパークリングワインで乾杯した。
「金婚式、おめでとう!」
「おめでとう」
父も母も、はにかんだように口を開く。
「ありがとう」
「50年って、長かった?」
高3の娘が興味津々で尋ねると、「あっという間だった」と母が答えた。子育てに、親の介護、自身の仕事、孫の世話などをしていたら、時の流れを感じないのかもしれない。
そうこうするうちに料理がやってきた。
パプリカのムース。
ここにも米沢牛が隠されており、口当たりのよさに驚いた。
米沢牛モモ肉の冷しゃぶ サラダ仕立て。
これは、さっぱりといただけた。
米沢牛大トロの炙り寿司2貫。
「うまッ」という感嘆の声があちこちで上がる。加えて「おかわり」などという不埒な声も……。
カブのポタージュ。
素材の味が生きていて、いい味だったのに、写真が暗くて伝わらない。これは申し訳ない。
米沢牛フィレステーキ130g。
さきほどから思ったのだが、米沢牛は脂が多い。美味しいけれど、がっつり食べるのはこの量が限界かもしれない。
デザート。
極楽、極楽♪
「どうもありがとう。これからも仲よく暮らします」
「ありがとね」
私たちも楽しかったし、両親も喜んでくれたようで、何度も礼を言われた。
企画者である姉夫婦には、感謝するばかりだ。
食事が終わったら、午後4時を回っていた。
「夕飯、いらないよね」
「いらない」
実際、私も娘も、夜中までお腹が空かなかった。米沢牛は、腹持ちがいい。
かくして、金婚式旅行はにぎやかに幕を閉じた。
↑
クリックしてくださるとウレシイです♪
※ 他にもこんなブログやってます。よろしければご覧になってください!
「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
「うつろひ~笹木砂希~」(日記)
今年で実に50年目。つまり、金婚式を迎えるわけなので、盛大にお祝いすることになった。
「旅行も兼ねて、どこかの温泉でやらない?」
「いいね!」
鉄道マニアの義兄がプランを練り、切符を手配してくれて、この週末は総勢11人で山形に行ってきた。
天気もよく、山の稜線もくっきりと見えている。
「あれが〇〇山で、こっちが△△山」
義兄が解説してくれたのに、まったく頭に入らなかったのが残念だ……。
泊まったホテルで、私たちの荷物を運んだ中年のホテルマンが、「うっ、重い」などと聞こえるようにつぶやいたのも残念だった。別に、漬物石を入れているわけでもなく、衣類しか入っていなかったのだが。
仲居さんが「全員乗れませんよ」と言って、強引にエレベーターのドアを閉めたのにも興ざめだったけれど、温泉は気持ちよかったし、料理も美味しかったから、よしとしよう。
ホテルをチェックアウトしてから、本当のお祝いが始まった。
赤湯から米沢に出て、グルメプラザ金剛閣に向かう。4階の明星というレストランで、米沢牛づくしのコースを注文する。
料理が出てくる前に、スパークリングワインで乾杯した。
「金婚式、おめでとう!」
「おめでとう」
父も母も、はにかんだように口を開く。
「ありがとう」
「50年って、長かった?」
高3の娘が興味津々で尋ねると、「あっという間だった」と母が答えた。子育てに、親の介護、自身の仕事、孫の世話などをしていたら、時の流れを感じないのかもしれない。
そうこうするうちに料理がやってきた。
パプリカのムース。
ここにも米沢牛が隠されており、口当たりのよさに驚いた。
米沢牛モモ肉の冷しゃぶ サラダ仕立て。
これは、さっぱりといただけた。
米沢牛大トロの炙り寿司2貫。
「うまッ」という感嘆の声があちこちで上がる。加えて「おかわり」などという不埒な声も……。
カブのポタージュ。
素材の味が生きていて、いい味だったのに、写真が暗くて伝わらない。これは申し訳ない。
米沢牛フィレステーキ130g。
さきほどから思ったのだが、米沢牛は脂が多い。美味しいけれど、がっつり食べるのはこの量が限界かもしれない。
デザート。
極楽、極楽♪
「どうもありがとう。これからも仲よく暮らします」
「ありがとね」
私たちも楽しかったし、両親も喜んでくれたようで、何度も礼を言われた。
企画者である姉夫婦には、感謝するばかりだ。
食事が終わったら、午後4時を回っていた。
「夕飯、いらないよね」
「いらない」
実際、私も娘も、夜中までお腹が空かなかった。米沢牛は、腹持ちがいい。
かくして、金婚式旅行はにぎやかに幕を閉じた。
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「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
「うつろひ~笹木砂希~」(日記)
うちは金婚式を前にして父が亡くなったので、羨ましいです。
山形いいですよね。
私も米沢好きです。
新幹線に乗れば、けっこう近いしね。
お寿司あり、ステーキありのなかなか贅沢なコースですね。
また、こういう旅行に行ける状態の体調を保たれていることも幸せですね。やはり日頃から幸せを感じることが多いからじゃないでしょうか。娘をしっかり育てた実感も充分感じられてることでしょう。
ここで我が身を振り返り、反省しきり…。
いかんなぁー。
そうでしたか、お父様は残念でしたね。
夫婦そろっていないと、迎えられないところが困ります。
うちは夫が95歳まで生きていれば(笑)
厳しいわぁ。
お寿司は本当に美味しかったです。
2貫でちょうどいいかもしれません。
お腹がビックリしたのか、翌日は下痢しました。
脂がもう少し控え目だったら……。
93歳(笑)
うちも無理っぽいから同じですね。
私と娘は夕食なしでちょうどよかったのですが、夫は空腹でよく眠れなかったと言っていました。
何か食べればいいのに。
山形新幹線は、福島から切り離しになるんですね。
単線で、しかも超ゆっくり。
全然新幹線ぽくなかったです(笑)
母は父より食欲があります。
父が残したものを、横から取り上げて食べたりして。
でも、初日の散歩コースはキツかったようです。
足が痛いとこぼしていました。
私は歩くことが好きなので、健脚を保ちたいと思います。
娘に見放されないよう、いいおばあちゃんになりたーい!
50年はあっという間かも知れません、経験上…(笑)
田舎に来ると食とか景色とか充実してますが、客扱いがどうしても・・・(*^^*)ポッ
米沢牛の炙り大トロ、笹木家はだんだん舌が肥えて行きますね。
遠かったようですが、こっちに来るにはその倍はかかります~(_ _;)…パタリ
あらっ、金婚式はまだですよね?
仙台に近い秋保温泉は、サービスがよかったような…。
たまたま、私が泊まったホテルがダメだったのかもしれません。
山形代表の扱いは危険かしら。
在来線のようなスピードで走る新幹線だと、倍かかるでしょうね。
さくらんぼ関連の商品が多くて和みました。
お二人ともお元気で、親族のみなさんでお祝いできるって、素晴らしいですね。
なのに、ホテルのスタッフのおもてなしの態度、残念。
でも 二次会?で挽回し、お腹も心も大満足で終わって、よかったですね。
ありがとうございます。
パックの宿だから、高級旅館じゃないんでしょうね。
おもてなし、という雰囲気ではありませんでした。
でも、モーニングコーヒーのサービスはよかったです。
赤湯より米沢のほうが都会だから、レストランのサービスも上々でした。