この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

ちーちゃんは悠久の向こう。

2005-04-08 23:31:10 | 読書
日日日著、『ちーちゃんは悠久の向こう』、読了。
ちなみに日日日と書いて『あきら』と読むそうです。晶を崩したのかな?
本屋の店員のねーちゃんに何度説明しても理解してもらえなくて困りました。
「日を三つ書いて『あきら』ですね?」
「そーです」
「つまり漢字一文字の『晶』ですね」
「違います」
延々とこの繰り返しでした。

さすがにこの年にもなると、ってほどの年齢ではない(はずな)のですが、新しい作家の人に手を出す気力もなくなってきたりします。
それどころか、それまでずっと追っかけていた贔屓の作家(浅田次郎や京極夏彦など)の新刊さえ、ま、いっかって感じでスルーしちゃうこともあったりしますからね。
そんな自分がなぜ名前も聞いたことのないよーな新人作家の作品を手に取ったかというと、それは本屋のポップに書いてあった宣伝文句によるわけです。
『ポスト乙一の強力新人作家!!』
ポスト乙一ですよ、ポ・ス・ト・乙・一!!
つーか、それ以前にポストってどーゆー意味なんですかね?
広辞苑を引くと[それ以前、その次]って意味らしいんですけど、そんなに乙一の出現って革新的だったってことですか?
まぁこの場合は乙一に続くものって意味ぐらいなんでしょうけど、本家の乙一が開店休業中ですし、ってわけでポスト乙一の日日日の作品を読むに到った次第です。
で、感想なんですが・・・。
むぅ、なんですかね、これ。
確かにこれを高校生が書いたとすればそれなりにすごいなぁとは思うのですが、読んでいて、あまりいい気分になれないんですけど?
自殺をほのめかす言葉を口にしたクラスメイトをそのまま見過ごしてしまうわ、幼馴染の女の子が精神的に崩壊しかけているというのにほったらかしにして先輩といちゃつくわ、さらに手弁当を健気に持ってきてくれる彼女の自分に向けられた好意をまーったく気付きはしないわ、どーゆー主人公ですか!?っていいたくなりました。
主人公にぜんぜん感情移入できませんでした。
この程度の作品で「ポスト乙一!」とかいわれるとまぁ乙一本人は(たぶん)気にしないと思うけど、ファンには正直いい迷惑ですね。(だって乙一ティストっていわれたら買っちゃうし。)
でもこれからそれなりに売れるんだろうなぁ、日日日。。。
コメント
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