羽住栄一郎監督、綾瀬はるか主演、『おっぱいバレー』、5/4、ワーナー・マイカル・シネマズ上峰にて鑑賞。2009年18本目。
ゴールデンウィークに映画を一本観に行くとしたら、韓国の猟奇殺人もの『チェイサー』がいいかなって(ゴールデンウィークが始まる前は)思ってました。
ただ、この『チェイサー』、上映館が少ないんですよねー。まぁ少ないとはいえユナイテッドシネマキャナルシティ13でやってるんだから、どーしても観に行きたければそこに観に行けばいいだけの話なんですけど、ゴールデンウィーク、つまりドンタクをやってる最中の天神・博多方面に足を運ぶ気にはなれませんでした。
代わりに佐賀へドライブに行った帰り、ワーナー・マイカル・シネマズ上峰というシネコンで映画を観ることにしました。
このシネコン、スクリーン数が少ないので自然と上映作品のラインナップもショボいんですけど、代わりに夕方六時以降はどの作品も鑑賞料金が¥1000で観れちゃうのです。
う~ん、場末のシネコンだ。笑。
それで、ショボいラインナップの中からあえて観るとしたらこれかなと思って、『おっぱいバレー』を観ることにしました。
つまりそんなに観る気もなかったし、そんなに期待もしてなかったのですが、、、泣きましたね、『おっぱいバレー』で。
ものすごく奇を衒ったタイトルと題材ではありますが、物語そのものはごくごくオーソドックスなんですよね。
試合に勝ったらおっぱいを見る(見せる)という、しょーもない約束を切っ掛けに物語は始まります。
でもこういった青春ものって大概切っ掛けはしょーもないものなんですよね。
例えば長澤まさみが主演した『ロボコン』では赤点を取ったヒロインが嫌々ロボコン部に入部し、ロボコンの面白さに目覚めます。また上野樹里が主演した『スウィング・ガールズ』ではヒロインたちがジャズを始める切っ掛けとなったのは彼女たちが食中毒騒動を巻き起こし、その責任を取るためです。
つまり切っ掛けはしょーもなくていい、、、というか、その後の展開を盛り上げるためにはしょもなければしょーもないほどいいといえるのかもしれません。
もちろん切っ掛けがしょーもなければそれでいいかというとそうではなく、大切なのはむしろその後の物語がどれぐらいオーソドックスに、そして丁寧に描けるか、だと思います。
その点については『おっぱいバレー』には文句は一切ありません。
個人的には綾瀬はるかが演じた美香子先生の、生き方の不器用さに泣けて泣けて仕方がなかったです。
彼女は一度目は些細な嘘をついたため、二度目は逆に些細な嘘をつけなかったため、学校を止めざるをえなくなってしまいます。
ここらへんの不器用さに自分を重ねてしまって、ついつい泣けてしまいました。
非常に満足した一本なのですが、だからこそあえて重箱の隅を突付くとすれば、美香子先生のファッションがどこか現代っぽいことでしょうか。
本作は1970年代の北九州を舞台にしていて、背景などを安易にCGに頼らず、ロケーションや小道具など非常に頑張っている作品なのですが、肝心のヒロインがやけに胸元を強調した服を着てたり、髪を染めたりしてるんです。
いっちゃなんですが、1970年代の地方の女性教師があんな洗練された服を身にまとってるわけないし、髪を染めたりしてるわけないです。
本人のセンスがどうこうというより、周りがそれを許さなかった風潮にあったと思います。
そこが画竜点睛を欠いて残念に思えました。
お気に入り度は★★★★、お薦め度は★★★★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
次回鑑賞は『重力ピエロ』(5/23公開)の予定です。
ゴールデンウィークに映画を一本観に行くとしたら、韓国の猟奇殺人もの『チェイサー』がいいかなって(ゴールデンウィークが始まる前は)思ってました。
ただ、この『チェイサー』、上映館が少ないんですよねー。まぁ少ないとはいえユナイテッドシネマキャナルシティ13でやってるんだから、どーしても観に行きたければそこに観に行けばいいだけの話なんですけど、ゴールデンウィーク、つまりドンタクをやってる最中の天神・博多方面に足を運ぶ気にはなれませんでした。
代わりに佐賀へドライブに行った帰り、ワーナー・マイカル・シネマズ上峰というシネコンで映画を観ることにしました。
このシネコン、スクリーン数が少ないので自然と上映作品のラインナップもショボいんですけど、代わりに夕方六時以降はどの作品も鑑賞料金が¥1000で観れちゃうのです。
う~ん、場末のシネコンだ。笑。
それで、ショボいラインナップの中からあえて観るとしたらこれかなと思って、『おっぱいバレー』を観ることにしました。
つまりそんなに観る気もなかったし、そんなに期待もしてなかったのですが、、、泣きましたね、『おっぱいバレー』で。
ものすごく奇を衒ったタイトルと題材ではありますが、物語そのものはごくごくオーソドックスなんですよね。
試合に勝ったらおっぱいを見る(見せる)という、しょーもない約束を切っ掛けに物語は始まります。
でもこういった青春ものって大概切っ掛けはしょーもないものなんですよね。
例えば長澤まさみが主演した『ロボコン』では赤点を取ったヒロインが嫌々ロボコン部に入部し、ロボコンの面白さに目覚めます。また上野樹里が主演した『スウィング・ガールズ』ではヒロインたちがジャズを始める切っ掛けとなったのは彼女たちが食中毒騒動を巻き起こし、その責任を取るためです。
つまり切っ掛けはしょーもなくていい、、、というか、その後の展開を盛り上げるためにはしょもなければしょーもないほどいいといえるのかもしれません。
もちろん切っ掛けがしょーもなければそれでいいかというとそうではなく、大切なのはむしろその後の物語がどれぐらいオーソドックスに、そして丁寧に描けるか、だと思います。
その点については『おっぱいバレー』には文句は一切ありません。
個人的には綾瀬はるかが演じた美香子先生の、生き方の不器用さに泣けて泣けて仕方がなかったです。
彼女は一度目は些細な嘘をついたため、二度目は逆に些細な嘘をつけなかったため、学校を止めざるをえなくなってしまいます。
ここらへんの不器用さに自分を重ねてしまって、ついつい泣けてしまいました。
非常に満足した一本なのですが、だからこそあえて重箱の隅を突付くとすれば、美香子先生のファッションがどこか現代っぽいことでしょうか。
本作は1970年代の北九州を舞台にしていて、背景などを安易にCGに頼らず、ロケーションや小道具など非常に頑張っている作品なのですが、肝心のヒロインがやけに胸元を強調した服を着てたり、髪を染めたりしてるんです。
いっちゃなんですが、1970年代の地方の女性教師があんな洗練された服を身にまとってるわけないし、髪を染めたりしてるわけないです。
本人のセンスがどうこうというより、周りがそれを許さなかった風潮にあったと思います。
そこが画竜点睛を欠いて残念に思えました。
お気に入り度は★★★★、お薦め度は★★★★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
次回鑑賞は『重力ピエロ』(5/23公開)の予定です。