小林政広監督、仲代達矢主演、【春との旅】、4/20、Tジョイ久留米での試写会にて鑑賞。2010年17本目。
何ていうか、気が重くなる映画でした。
といっても内容が暗かった、というわけではありません。
作品自体は、偏屈な老人である忠男と孫娘の春との会話や、作品内でシンクロするシーンからそこはかとないユーモアを感じさせます。
特にラスト近くの蕎麦屋での春の台詞は、「こういうことを孫から言ってもらいたい!」と世のおじいちゃん、おばあちゃんが思うであろうものなので、本作はお孫さんがいるお年寄りの方は必見だと言っていいと思います。
もちろん、おじいちゃんっ子、おばあちゃんっ子も観たら号泣間違いなしです。
それで、どうして気が重くなるのかというと、本作は問題提起をしているからです。
老人は社会のお荷物ではないのか?
老人の面倒を見るということは犠牲を強いられることではないのか?
はっきり答えを言いましょう。
答えはどちらも「イエス」。
老人は社会のお荷物であり、老人の面倒を見るということは犠牲を強いられることなのです(映画の中の登場人物もはっきりとそう言っています)。
しかし、社会のお荷物であるから、犠牲を強いられるのは嫌だから、というような理由で老人の面倒を見ることを放棄するのは、それは人が人であることを放棄することに等しい、と思います。
老人に限らず、社会的な弱者を社会に不要だからという理由で切り捨てる、そんな社会は存続する価値がない、そういっても過言ではないでしょう。
しかしながら現実問題として、一人の人間が抱えられる荷物の重さには限界があり、それは経済的負担についても同じことが言えます。
そうである以上は現在の超高齢化社会を迎えつつある日本をどうにか変えなければいけないはずですが、現実には年を追う毎に少子化、晩婚化は進むばかりです。
このままでは、社会的弱者を一切顧みない、人が人であることを放棄した社会が訪れるのでは、、、そんなことを考えると気が重くならずにはいられません。
お気に入り度は★★☆、お薦め度は★★★★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
何ていうか、気が重くなる映画でした。
といっても内容が暗かった、というわけではありません。
作品自体は、偏屈な老人である忠男と孫娘の春との会話や、作品内でシンクロするシーンからそこはかとないユーモアを感じさせます。
特にラスト近くの蕎麦屋での春の台詞は、「こういうことを孫から言ってもらいたい!」と世のおじいちゃん、おばあちゃんが思うであろうものなので、本作はお孫さんがいるお年寄りの方は必見だと言っていいと思います。
もちろん、おじいちゃんっ子、おばあちゃんっ子も観たら号泣間違いなしです。
それで、どうして気が重くなるのかというと、本作は問題提起をしているからです。
老人は社会のお荷物ではないのか?
老人の面倒を見るということは犠牲を強いられることではないのか?
はっきり答えを言いましょう。
答えはどちらも「イエス」。
老人は社会のお荷物であり、老人の面倒を見るということは犠牲を強いられることなのです(映画の中の登場人物もはっきりとそう言っています)。
しかし、社会のお荷物であるから、犠牲を強いられるのは嫌だから、というような理由で老人の面倒を見ることを放棄するのは、それは人が人であることを放棄することに等しい、と思います。
老人に限らず、社会的な弱者を社会に不要だからという理由で切り捨てる、そんな社会は存続する価値がない、そういっても過言ではないでしょう。
しかしながら現実問題として、一人の人間が抱えられる荷物の重さには限界があり、それは経済的負担についても同じことが言えます。
そうである以上は現在の超高齢化社会を迎えつつある日本をどうにか変えなければいけないはずですが、現実には年を追う毎に少子化、晩婚化は進むばかりです。
このままでは、社会的弱者を一切顧みない、人が人であることを放棄した社会が訪れるのでは、、、そんなことを考えると気が重くならずにはいられません。
お気に入り度は★★☆、お薦め度は★★★★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。