この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

ほとんど何もかもが受け入れ難かった『夜明け告げるルーのうた』。

2017-05-25 22:59:07 | 新作映画
 湯浅政明監督、『夜明け告げるルーのうた』、5/21、Tジョイ博多にて鑑賞。2017年20本目。


 『夜明け告げるルーのうた』、観る前は相当楽しみにしていました。
 湯浅政明監督作は『四畳半神話大系』はDVDを持っているぐらい好きだし、先月公開された『夜は短し歩けよ乙女』もすごく面白かったので、本作もわざわざ前の週にムビチケを買いに行きましたからね。どれぐらい期待していたか、理解してもらえると思います。

 それが実際に鑑賞してみたら、まっっっったく面白くありませんでした。本作のほとんど何もかもが受け入れられませんでした。

 何が受け入れられなかったか、、、いや、何もかも受け入れられなかったのですが、とりあえずヒロイン(?)のルーがまったく可愛くなかったです。デザイン的に受け入れられないんでしょうね。映画秘宝で「気絶するほどかわいい名キャラクター」と紹介されていた半犬半魚の「わんぎょ」もまったく可愛いとは思えなかったので。

 ルーを始めとする人魚たちの設定も受け入れられなかったです。
 ルーは上半身が人間で下半身が魚なんですよね。
 一方ルーのお父さんは上半身が魚で下半身が人間なんですよ。
 この世のどこかに人魚が存在したとしても、そんなふうに人間の部分が上半身だったり、下半身だったり、決まっていない、不規則ってことはないだろう、って思えました。

 主人公のカイが人間に捕まったルーを助け出そうと、「人魚は危険なんかじゃないんだ!」みたいに叫ぶシーンがあるんですけど、本作では人魚に噛まれたら人魚になるという設定があるんですよ。
 噛まれたら人魚になってしまうのであれば、申し訳ないのだけど、人魚って存在自体が危険ってことになりませんかね?
 いくら大人しくても自分は毒蛇に近づきたくはないですけれど。

 展開にもまったくついていけませんでした。
 主人公の住む町が水没しちゃうんですけど、なぜ水没したのか、観ていてもよくわかりませんでした。
 誰か親切な人、教えて!!(教えてもらっても本作の評価が上がることはないです)

 いろいろ受け入れ難かったんですが、一番受け入れられなかったのは、カイの、ルーに対する感情ですかねぇ。
 カイは中学三年で年齢でいえば15歳といったところですよね。一方ルーはというと、人魚なのではっきりしませんが、見た目、言動、ともに6、7歳といったところです。
 15歳の少年が6、7歳の幼女に本気で恋愛感情を抱いていたらどう思います?もしかしたら微笑ましいと思う人もいるかもしれませんが、ゴメンなさい、自分はすごく気持ち悪いと思っちゃいました。
 あの告白シーンがなければまだ耐えられたかもしれないのですが…。

 そんなこんなで本作に対する自分の評価は最低なのですが、ざっと見て回った限り、ネットでの評価は案外高いようです。2回観に行きました!という人もちらほら見かけました。
 こういうとき、自分と世間との感覚の違いを痛感せずにはいられません。



 お気に入り度★、お薦め度★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
コメント (4)
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