この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

歌姫、最終回。

2007-12-21 23:59:11 | テレビ
 話に聞いたところでは今クールのTBSのドラマは、『ジョシデカ!』、『歌姫』、『ハタチの恋人』、三本揃って視聴率が最悪だったらしい。いう人にいわせるとTBSのドラマ班は切腹ものだそうだ。
 だが、自分は他の二本は未見であるが、『歌姫』に関していえばすごくよかったと思う。
 最終回、どのように話をまとめるのだろうか、きっちり現代に話は戻ってくるのだろうか、興味津津見ていたのだが、やられた!
 まさか、そうもってくるとは!
 アンタは男だよ、四万十太郎!!そういいたくなった。
 視聴率は最悪だったらしいが、見てよかった、そう思えるドラマだった(斉藤由貴の怪演はそれだけで見る価値があったと思う。とても元アイドルとは思えん。)。
 もう一本、『歌姫』以外に見ていたのが、『ガリレオ』。こちらは視聴率が最高で、今度映画にもなるらしい(またかよ!!)。
 最終回まで付き合ったけれど、正直くだらんな、と思うことも多々あった。
 このドラマ、主人公が天才科学者で、作中用いられる犯罪のトリックも最新の科学を応用したものなのであるが、その実かなりの部分でテキトーだった。
 そのことがよくわかるのが最終回。
 最終回の犯人は主人公のかつての恩師。
 その恩師が主人公の研究室に核爆弾(だったよね?)を持ち込むのだ。あれだけ大掛かりな装置をあの短時間でどうやって他人の研究室に持ち込むというのか、、、ぜひともガリレオ先生にお教え願いたいものだ。
 個人的には『歌姫』(他には『セクシーボイス・アンドロボ』など)のようなクスッと笑えてほろっと泣けるドラマが見たいのだけれど、テキトーに作ったドラマでもキャスティングだけで視聴率が取れるのだから、真面目にドラマを作ろうっていう気はなくなるだろうなぁと思う。
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夜中に犬に起こった奇妙な事件。

2007-12-20 22:31:53 | 読書
 マーク・ハッドン著、『夜中に犬に起こった奇妙な事件』、読了。

 本書は自称「殺人ミステリ小説」だ。
 変なことをいうな、と思われるかもしれない。殺人ミステリ小説に自称も他称もなかろうと。
 だが本当にそうなのだ。主人公であるクリストファーが「これは殺人ミステリ小説である。」、そう述べている。
 しかし、本書では誰も死なない。殺されもしない。だから「“殺人”ミステリ小説」というのは嘘だ。まぁ一応ミステリ小説ではある。
 ミステリ小説の主人公といえば、様々なタイプがいる。盲目だったり、殺人鬼だったり、コカイン中毒だったり、他のミステリ小説の主人公と差別化するべく、それこそ様々な特徴を備えた主人公がいる。
 だが本書の主人公であるクリストファー・ブーンのようなタイプは初めてだろう。
 クリストファーは自閉症児である。
 彼は見知らぬ人と話すことが出来ない。彼の日常は家と学校の往復がすべてだ。
 そんな彼が隣りの家の犬が何者かに殺されたことに興味をもち、自らが探偵となり、犯人を探すことを決意する。
 さきほど一応ミステリ小説ではある、と書いた。確かに犬は誰に殺されたのか、という謎はある。だが本書では謎解きがメインではない。
 探偵になると決意したことがきっかけでクリストファーが日常から一歩踏み出すこと、それは彼にとっては大いなる冒険に他ならない、そちらがメインなのだ。
 その冒険は常人にとっては何のことはないことだったりする。例えば列車に乗ったり、地下鉄に乗ったり、知らない人に道を尋ねたり、そういうことだ。
 だがクリストファーにとってはそれが大冒険なのだ。何しろ切符を一枚買うだけで、二時間も三時間も掛かってしまうのだから。
 彼がある目的で自分が住んでいるスウィンドンという町からロンドンにたどり着いたとき、冒険の証言者ならば(つまり我々読者は)誰しも彼に拍手喝采したくなるだろう。よく頑張った、そう褒めてあげたくなるはずだ。
 だが本書を最後まで読むと、自分がクリストファーを応援しているようで、実は彼に励まされているのは自分の方なのだと気づくだろう。
 無論彼は自閉症児だから説教くさい言葉を吐いたりはしない(代わりにゲロはよく吐く。笑。)。

 クリストファーが数学と科学が得意という設定なので、本書ではそれらに関する蘊蓄、雑学が随所に出てくる。あまりに高度すぎて、自分にはさっぱりわからないが、そこだけ読んでいても充分楽しい。何となく自分の知的レベルがワンランク上がったような気がするからだ。同様の理由で京極夏彦の作品が好きだったりする。『ダ・ヴィンチ・コード』は読む気がしないけどね。 
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ゴールデン・スランバー。

2007-12-19 23:47:17 | 読書
 伊坂幸太郎著、『ゴールデン・スランバー』、読了(いや、とっくに読み終わっていたわけなんだけれど)。

 最近はすっかり本(つーか小説)を読まなくなって、当然買わなくもなって、今年買った小説は十冊ぐらいじゃないの?って思うんだけど、年の瀬も押し迫り、そろそろ来年のことを話題にしても鬼も笑わないであろう時期に発売された二冊、乙一の『JoJo』と本作は、仮に百冊小説を読んでいたしても間違いなくワン・ツーフィニッシュの傑作だった。
 まぁ微差で『JoJo』の方が上かな。

 本作は著者の集大成ではあれど、“最高”傑作ではなかった。でも傑作であること自体は間違いなく、どーしよーもないほど面白かった。うん、面白かった。
 まぁそりゃ疵がないわけではないと思うよ。
 「キルオ」(←殺人鬼だからキルオ。ある意味安直なネーミング。笑。)の登場の仕方が唐突とか、ヒロインが主人公を振って、主人公と大差ないように思われる旦那とくっつくのがよーわからんとか、そーゆーの。
 あと、結末に納得行かない!って人が多いみたいだった。
 最後の最後に超絶的なドンデン返しによってハッピーエンド♪になるかと思っていたのかもしれない。
 自分は、、、この結末でも充分胸のすくような思いをしたけどな。
 主人公に殊勝暗殺という濡れ衣を着せ、あらゆる情報を操作し、さらに主人公の替え玉すら用意するあまりに巨大すぎる敵に対して、主人公の最後の選択は、充分一矢報いたといってよいのではないか。
 伊坂幸太郎はこの気忙しい師走の夜空にデカイ花火を打ち上げたと思うよ。
 よっ、伊坂屋っ!って感じだ。
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これって普通?

2007-12-18 23:51:54 | 日常
 ネットの友人Mから突然、
my部屋にいる時靴下履いてる?」とメッセで尋ねられました。
 自分は普段寒ければ部屋の中でも靴下を履いてるので(そのときも履いてました)、履いてるよ、と答えると、それって変じゃない?といわれました。
 彼いわく、部屋の中ではリラックスするためにどんなに寒くても靴下は履かない、とのこと。どうやら別の友人と部屋の中では靴下を履くのが普通かどうかで議論になったようです(当然Mは履かない派)。
 まぁでも、いっちゃなんだけど、旗色悪いんじゃない、?常に素足でいることを心掛けるのはいいことだと思うけど、室内用の靴下なんて衣料品店で普通に売ってるし。
 といってもMは全然納得する様子もなく、いや、my部屋で靴下を脱ぐのが普通!!と頑なな態度を崩そうとせず、別の人の意見を聞くために会話は終了、彼は去っていきました。
 自分は、普通っていっても人それぞれなんだなぁと苦笑するばかりでした。
 皆さんはどうですか?
 寒かったら、部屋の中でも靴下を履くことありますよね?
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テレビブロス(12/22~1/7)は本日発売♪

2007-12-17 23:13:53 | テレビ
 まぁ別に取り上げなくてもよかったんですけど、いつもとは違って月曜日発売ってことをマリーコさんYUMIKAさんが忘れてる(もしくは知らない)かもしれないと思って記事にしました。

 年末年始超(チュー)特大号ってことで増ページ!!につきいつもより若干高めの特別定価230yenです(それでも230yen。安い。)。
 でもテレビブロスって毎号特別定価だけどね。
 一年中閉店セールをやってる大阪の衣料品店みたい。

 表紙は年末年始号にはおなじみの爆笑問題の二人。田中の手にはよく見ればノヴァウサギが。笑。そのうちノヴァウサギグッズってプレミアがつくかもね(つかねーよ!)。

 今年の謝罪総まくりと称して2007年の謝罪シーンをプレイバック。いやぁよく集めたもんだ、さすがはブロス。ここに載っている人たち(企業)は個人的にどーでもいい人たち(企業)ばかりなので、さっさと消えてもらって一向に構わない。唯一の例外が自身のブログで香川県の殺人事件で犯人を特定する書き込みをしちゃったタレントの星野奈津子ぐらいかな。直接その記事を読んだわけじゃないけど、誰だってそれぐらいの噂話はしたよね。だいたい煽っていたのはマスコミなのに。

 映画紹介は1/19公開の『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』。
 ミュージカル映画嫌いの自分だけど、これだけは観に行かなくっちゃ、と思う。
 でも1/19って確か『二十八週後』の公開日でもあるよね。
 ヘビィな一日になりそう。

 12/22~1/7に放送される番組で気になるものは、、、
 12/25放送、アーノルド・シュワルツネッガー主演『エンド・オブ・デイズ』。何となく毎年この時期になるとやってるよーな気がする。そんなに面白いのか、『エンド・オブ・デイズ』。単に「一年の終わり」っていう語呂合わせだけで放送してないか?
 それよりさらに不可解なのが1/6、新春映画スペシャルと銘打って放映されるスティーブン・セガール主演の『奪還 DAKKAN アルカトラズ』。深夜枠でなくてゴールデンだよ。何が悲しくて年明けそうそうセガールを見なくちゃいけんのか。もう少しお正月に相応しい作品がなかったんかいな、と思わずにはいられない。
 あとはバラエティとかスペシャルドラマとかちょこちょこ。全体的に小粒感が否めない。

 2008年新春の新ドラマ速報。
 宮藤官九郎脚本の『未来講師めぐる』は放送枠が深夜だけど見るだろう。あとは『ハチミツとクローバー』、『鹿男あをによし』、『あしたの、喜多善男』ぐらいかな。

 ま、こんなところです。
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図書館。

2007-12-16 21:20:08 | 読書
 図書館に行ってきました。
 今借りると返却が正月明けでよいので、普段より長く借りられるんです。
 とはいえ、図書館に行くこと自体が久しぶり、以前はちょくちょく行ってたんだけどなぁ。
 図書館に行かなくなったから読書量が減ったのか、読書量が減ったから図書館に行かなくなったのか、まぁどっちともいえるわけですが。
 借りたのは、『夜中に犬に起こった奇妙な事件』(マーク・ハッドン)、『クライム・マシン』(ジャック・リッチー)、『魔術師』(ジェフリー・ディーヴァー)、『ワーホリ任侠伝』(ヴァシィ章絵)、『片目の猿』(道尾秀介)、『gift』(古川日出男)の計六冊。どう考えても1/5までに全部は読み終わるわけはないのだけれど、ともかく借りてきました。
 本当は他にも読みたいと思う本があったはずなんだけど、、、思い出せないんだよねぇ、これがまた。汗。
 新聞の書評欄や本屋の店頭で面白いと思う本を見つけたらチェックするだけでなく、きちんとメモしなくちゃいかんよなぁ、、、と思いました。
 というわけでしばらくは読書ライフに勤しむことにします。
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アイ・アム・レジェンド。

2007-12-15 21:18:02 | 新作映画
 ウィル・スミス主演、『アイ・アム・レジェンド』、12/15、Tジョイ久留米にて鑑賞。いよいよ大台の50本目。

 本作についてはまず作品の内容や出来よりも宣伝の仕方について言及したい。
 公開二日目ということもあり、館内は七割ほど座席が埋まっていた。まぁまぁの入りだと思う。
 だが、この日観に来ていたお客さんのどれぐらいが本作の内容を知っていたのだろう?
 自分は事前にリチャード・マシスン原作の古典的SF『地球最後の男』をベースにしていると知っていたので、本作がいわゆる『ゾンビもの』だということも知っていたけれど、この日のお客さんのほとんどは単純な娯楽作品だと思って観に来ていた感じだった。
 配給会社は少しでも観客動員を増やすような宣伝を打つのが当然だが、そういった意味では作戦は成功したともいえるだろう、けれど作品の内容をほとんど知らせないというのはやはり反則じゃないだろうか。
 結構小さい子供も観に来ていたなぁ、、、残虐なシーンもあったし、トラウマにならなければいいのだけれど。

 ヴィジュアル面だけでいえばおよそ文句をつけようがないレヴェルだった。
 途中出てきたシカやライオンが若干CGぽかったかな、とは思うが、それも敢えて言えばであって、荒廃したニューヨークの街並みは心が寒々とするほどよく出来ていた。
 しかし肝心のストーリーはというと、ごくシンプルなものであるのに、観ていて途中何度となく首を傾げたくなった。
 主人公がゾンビの仕掛けたブービートラップに引っかかるシーンがあるのだけれど、このトラップがおよそゾンビが仕掛けたものとは思えないほど狡猾で大掛かりな仕掛けなのだ。しかもご丁寧なことに迷彩まで施してある。
 ゾンビにそこまでの知性が残っているとは到底思えない。だいたいマネキンと主人公の関係をゾンビが知るはずもないのだから、仮に知性が残っていたとしてもマネキンを餌にして主人公を釣るということに無理がある。
 また相棒である犬を失い、自暴自棄になって窮地に陥った主人公を別の生存者が救うのだけれど、その生存者というのがか弱い女性と子供の二人なのだ。
 どうやってこの二人で凶暴なゾンビを追い払った(もしくは倒した)っていうんだよ、とツッコミたくなったのは自分だけではないだろう。
 そしてようやく再会した生存者と主人公の会話が噛み合わなくて変なのだ。
 命の恩人に対してベーコンを取られたことで怒り出す主人公。
 心が狭いにも程があるだろう。
 だが変なことに関しては女も負けてはいない。
女「生存者の村に行きましょう」
男「そんなものはない!」
女「いえ、あるのよ」
男「どうやって(その村のことを)知ったんだ?」
女「神様が知らせてくれたの」
 電波系ですか!!そりゃついて行けねーって!!
 ついでにいうとタイトルがこれまた変。
 『アイ・アム・レジェンド』を日本語に訳せば「私は(生ける)伝説だ」という意味だと思うが、主人公がそんな言葉を口にするシーンは一切ない。辛うじてモノローグで「彼はこうして伝説となった」とあるのだけれど、これをもってタイトルを『アイ・アム・レジェンド』とするのは非常に苦しいと思う。

 ヴィジュアル的には一見の価値があると思うが、お話そのものはツッコミどころ満載で大して面白いというわけではない。鑑賞後のカタルシスとかも特になし。
 というわけで、個人的にウィル・スミスのファンか、純粋にホラー映画、中でもゾンビものが好き、というのでなければ観に行く必要はないかと思います。
 特に小さいお子さんを連れて行くのはくれぐれも止めておいた方がいいです。 

 次回鑑賞予定は12/21公開、ニコラス・ケイジ主演『ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記』です。
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世の中思い通りには上手く行かないものだなぁ。。。

2007-12-12 00:00:06 | 日常
 UFOキャッチャーで獲ったぬいぐるみが部屋の中にたまって、というかたまりすぎたので、いい加減どうにかしなくちゃなぁと思って、養護施設に寄付するというのはどうだろう、と思い立つ。
 フリーマーケットはいい思い出がないし、ネットオークションはそもそもやり方をまったく知らない。
 寄付する、というのはまるで自分が善人にでもなったような気がして、何より施設の子供たちに喜んでもらえたら単純に嬉しい、とてもいいことのように思えた。
 ネットで近在の養護施設を調べてリストアップ、電話を掛ける。
 二つの施設から体よく断られる。まさに体よく、といった感じの対応だった。
 三件目には電話する気になれなかった。
 やっぱり、見ず知らずの人間からいきなりぬいぐるみを寄付したいんですけど、と電話でいわれても変に思うだけなのかなぁ。
 変質者とでも思われたのだろうか。
 凹む。
 世の中思い通りには上手く行かないものだなぁ。。。


 中学校時代の友人から同窓会の誘いを受ける。
 正直、会わせる顔がないのでほとんど行く気がなかったのだけれど、一つだけやってみたいことがあったので、友人に条件を出してみた。
 同窓会の前に、腹筋(運動)をやってみん?
 変な申し出かもしれないけれど、三十路を過ぎて、自分の体力が(同世代の他の人と比べ)どれぐらいのものなのか知りたかったのだ。
 それに居酒屋の座敷で三十男が腹筋を競うなんて同窓会の余興として面白いと思うのだけれど。
 自分の提案に対する友人の回答。
 (お前を同窓会に呼ぶのに)そこまでせんといかんか?
 いや、そういうわけじゃないんだけど、、、はぁ、ダメっすか。
 単純に体力を競ってみたかっただけなんだけどなぁ。
 結局自分の申し出は友人の気を悪くしただけだった。
 凹む。
 世の中思い通りには上手く行かないものだなぁ。。。
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このミステリーがすごい!2008年版。

2007-12-09 23:50:38 | 読書
 いよいよ年の瀬なんだな、と思うのはぴゅうぴゅうと吹きすさぶ北風ではなく、忙しなく走り回る人々でもなく、コンビニなどで見かけるクリスマスケーキのポスターでもなく、自分の場合本屋で『このミステリーがすごい!』(通称『このミス』)を見かけるようになると、ですね。
 といっても自分が『このミス』を読むのは、ミステリーガイドとしてよりも、自分にはミステリー小説は手の届かない存在なんだな、ということを確認するため、なんですが。
 手の届かない存在、といいましたが、別段ミステリー小説が嫌いになったとかそういうわけじゃなくて、単純に金額的に手が届かない、という意味です。
 国内編ベストテンのうち、一番安いのでも1500円もします。どんなに面白そうであってもそれまで手に取ったことのない作家の本を2000円も出して読む気にはなれません。
 まぁ要は出版社は貧乏人はミステリーを読むな、といいたいんでしょう。どうしても読みたければ図書館ででも借りて読め、と。
 と、貧乏人の僻みで思ってしまいます。
 それにしても今年の『このミス』はやけに安いなぁと思ったら、去年が税込み700円で、今年が500円、巻末に『このミス』大賞受賞作の『禁断のパンダ』が序章だけ掲載されてました。
 これって、ページ数がその分増えたっていうなら純粋にオマケだけど、ページ数が同じの場合、掲載ページまるまる広告を載せてることにならないかなぁ・・・、
 って思うのはやっぱり貧乏人の僻みかもしれません。
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スリザー。

2007-12-08 12:45:36 | 新作映画
 ジェームズ・ガン監督、『スリザー』、TOHOシネマズ トリアス久山にて、12/8、鑑賞。49本目。

 年間五十本のペースで映画を観に行って、何いっとるんだ、コイツはと思われるかもしれませんが、自分はそんなに熱心な映画マニアってわけではありません。
 根が貧乏性なもので、単に内容を楽しむだけなら高い金を払って映画館で観なくてもDVDやビデオで充分だろうって考えてます(他にも映画を劇場で観ることの弊害はありますし)。
 毎週のように映画を観に行く理由、それは至極単純で、他にすることがないから、です。仮に週末遊びに誘ってくれる友人がいたら、その誘いを蹴って映画を観に行く、なんてことはありえません。そんな友人はいやしませんが。
 でも大して映画好きでもない自分のことを寛容に受け入れてくれる映画の持つ優しさ、みたいなものは好きですけどね(日本語になってますかね?)。
 そんな捻くれた映画ファンの自分ですが、劇場で観るようにしている映画のジャンルがあって、その一つは何といってもアクション映画です。やっぱり『ボーン・スプレマシー』や『スパイダーマン3』などのアクション大作は劇場の大スクリーンで観ないと面白さが半減しますよね。
 もう一つ、どうせ見るなら映画館で観るようにしているジャンルがホラー映画。しかし、ホラー映画を映画館で観る理由はアクション映画のそれとは真逆です。
 ホラー映画、決して嫌いではないですし、苦手っていうわけでもないですけど、一人きりで見る、ということに耐えられないんです。家で一人で見ていると殺人鬼がヒロインを襲う寸前で再生停止のボタンを押してしまいます。
 実際最後まで見てしまうと、恐怖が残るということはないんですが、見ている途中はこの先想像を絶する恐怖を味わわされるのではないかってビビっちゃうんです。
 つまり自分の場合、怖いもの好きではあれど、極度のビビリでもあるので、ホラー映画は劇場に観に行っているといっていいでしょう。
 我ながらかなり捻くれた思考回路だと思います。笑。
 さて、前置きが長くなりましたが、『スリザー』を観てきました。
 最新SFホラーなどと謳っているので、何かしら(ホラー映画としての)新機軸があるのかな、と思って観に行ったのですが、そんな気の利いたものは一切なし。観ていて、あぁ、一昔前のホラー映画ってこういう感じだったなぁ、と懐かしさを覚えるナツメロ的ホラーでした。
 なので、80年代のホラーが大好き!!という方には必見ですが、それ以外の方は見る必要はないかと思われます。
 それより予告編で『二十八週間後・・・』を初めて観たのですが、こちらの方が本編より怖かったです。想像を絶する恐怖を味わわせてくれるのかな? 
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