呑兵衛たちの月９ その１６６

　なんか、台風24号が勢力を増し、沖縄や九州に影響を及ぼしそうだ。その後の進路、思いっきり偏西風に煽られ、東北南部を横断する模様。ただ、途中、熱帯低気圧になるという予報もある。
　今年は、やたら、台風が多い。9月16日もそうだった。おかげで、せっかく手に入れた寝台特急サンライズのチケットも台無し。職場に出勤して災害対応だった。
　そろそろ、旨いサンマの刺身を食しながら、旨い日本酒で一杯、といきたいところではあるが・・・。

　ということで、ありったけの小銭かき集め、今日もこんなに呑んじゃった。呑兵衛たちの月９、類氏は今日も旨そうに呑んでいる。

　今日は、小田急、京王井の頭・下北沢。通称「シモキタ」。我々の学生時代とは全く雰囲気も変わり、小田急が地下化。道路拡幅でいろいろともめている話も聞いている。やはり、演劇の街・シモキタは、ほどよい雑踏と、ディープな人種がたまる場所であってほしい。
　で、類氏、住宅街近くの喫茶店「邪宗門」へ。昔ながらの喫茶店だ。いまは、喫茶店といえば、否、喫茶店といわずファミレスといった方がいいのか、チェーン店が多い。喫茶店、小生は、よく名曲喫茶を訪れていた。お茶の水の「ウィーン」、新宿の「スカラ座」などなど。喫茶店にはいると、日常退避できる。自分の世界で数時間、心を落ち着かせることができる。そういった喫茶店、今、探すのは難しい。

　暗がりになり、類氏「酒場　りゅう」へ。入り口で柳の木と風鈴がお出迎え。店にはいると、カウンターにはおでん鍋。お品書きには魚介類がメニューとして載っている。まずは、焼酎の緑茶割りで御常連と乾杯。サンマ刺を注文、御常連からは「じゃがバターに塩辛」をいただく。類氏、食いきれないのか、それとも、日ごろの感謝か、御常連にサンマ刺を差し入れ。珍しい行動パターンである。そして、「昆布〆のタラ刺」、旨味が増して、酒の肴として最高の模様。
　おでんを前に、日本酒へ。まずは、会津中将の純米原酒。会津中将は、会津若松の七日町（なぬかまち）にある酒蔵。何度か訪れたことがある。これをもっきりで。おでんは、ジャガイモと大根。味がしみこんでいる。日本酒は、青森・弘前の松緑、これまたもっきり。
　そろそろ〆であろうか、「小肌ガリ和え」、コハダに大葉、ショウガ、ごまなど入ったヤツ。これを食して、最後に御常連と乾杯。

　ここんとこ、バスの時間待ちで晩酌セットを嗜んだくらいで、大々的に外呑みをしていない。そろそろ、ワイワイガヤガヤと呑みたくなる時期である。そうそう、旨いサンマも食したい。