けんきゅうきろく(と、あともうひとつ)

レアル・マドリー、リーガエスパニョーラ関係の、なんとなく気になるニュース。

皆のジズー

2006-04-26 21:19:01 | football
エメ・ジャケ(98年W杯優勝時のフランス代表監督)
少し悲しいよ。この2年間ジズーが過ごしてきたことを考えると、彼のためには非常に明快で誠実なものだ。ピッチの上に彼の人生と誠実さと輝きがあった。このレベルのこの位置にあるプレイヤーには、もう何もしてあげられることはない。だからフランス代表チームと共に最後のW杯を戦って止めるというのは良いことなのだろう。なんという挑戦、なんという目標だろう!

レイモン・ドメネク(現フランス代表監督)
フットボールを愛するすべての人間同様、私も悲しい。W杯の後では、これ以上ジネディーヌを、これ以上のレベルで再び見ることはできなくなるのだろうから。彼の計り知れない才能、多くの功績で、ジズーはフランスと世界のフットボールで永遠に語り継がれる。今引退すると彼が宣言したことで、彼はW杯に向けて良い準備ができ、落ち着いた精神を持って戦うことができるだろう。ドイツで彼が素晴らしい成績を治めたいと強く望んでいることを私は知っている。そして彼のキャリアに、さらにもっとも美しいページを書き足す余地があると確信している。レ・ブルでのもう1つのW杯を獲得することだ。

ミシェル・プラティニ
私は彼が2つのゴールと、ある世代を記したと考えている。1998年W杯ファイナルで2ゴールを決め、1998、2000、2006のジダン世代を…。技術的には、彼は基礎の王者だったと信じている。コントロール、パス…誰も彼のようにはスピードを殺してボールをコントロールすることなどできなかったのだから。彼には別格の基礎があった。我々のように引退すると、昔のことであれこれ言わせてもらうものだ。15年すると彼(ジダン)はこう言うだろう。「私の頃はフットボールは間違いなくもっと良かったよ」

ディディエ・デシャン
ジズーは過ごしてきたシーズンをひとつにつなげる年齢に達している。彼は非常に早くからキャリアをスタートした。17歳からプロフェッショナルとしてのキャリアをスタートしたんだ。彼は怪我で悪いシーズンを過ごし、そのクラブも困難なシーズンを送った。おそらくそれが彼の決定に影響したのだろう。それが良い時期か悪い時期かを言えるのは彼だけだ。何があっても、彼が戻ることはもうないだろうと私は考えている。彼の選択は敬意を払われなければならない。

マルセル・デサイー
引退についてはユーロ2004の時に話していた。小さな負傷があり、疲労感があった。おそらく彼は息をつきたくなっているんだろう。プロフェッショナルというものは今は非常に大きなものになっている。だから彼はフットボールから少し身を引き、そしてW杯に気持ちを完全に向けて臨みたいのだろう。私や他の者とは違い、彼はあるひとつのイメージに占められている。ジネディーヌ・ジダンは世界中で知られたプレイヤーだ。彼は自分のイメージを非常に高い位置に保っていることが絶対に必要だった。31歳というトップキャリアで引退したプラティニよりも、ジダンはそのイメージを保たなければならなかった。今、誰もジダンのレベルには並び得ないと私にはわかる。ジダン、彼はジダンだ。彼は私にとって最高のものだ。

ビセンテ・リザラズ(代表、ボルドーで同僚)
彼は私に良いタイミングで良いボールをくれた。ピッチ上で彼のように親しく分かり合える人を見つけるのはめったになかった。人間として彼は特別な人だ。もちろん私たち皆が寂しく思うだろう。でも将来、彼は自身を表現する別のやり方を見つけるだろう。

ファビアン・バルテズ
その時がきた。友人である以前に、私にとって彼は世紀の選手であり、彼はキャリアすべてを通じて可能なことすべてを成した。今となってはこの決断は彼のものだ。しかしこのレベルにある選手、ユヴェントスからレアル・マドリーに移籍し、代表でも戦い、3日ごとにハイレベルの試合をこなしてきた選手であることも確かだ。この最後の時に当たり、私たちにできることは何もない。

ティエリ・アンリ
ジダン、彼は特別な選手だ。誰にとっても悲しいことだ。私たちは彼が良い結果を持って引退できるようすべてを尽くすつもりだ。しかしこれは少しおかしな言い方かもしれない。私たちは最後のトーナメントを共に戦うのだから。
以上、レキップ()より。


ラウル
僕たちは喜びと少しの落胆とを分かち合ってきた。他のフットボール選手には備わっていないクオリティを持った、唯一無二の選手が去っていく。フットボールを愛する我々のようなすべての人間が彼のプレイを楽しんできた。特にマドリディスタはこの最後の5年間を楽しんできた。それに彼は素晴らしい仲間であり、非常に謙虚な人物だ。彼のプレイ、彼の記したゴールが歴史となるだろう。

デイビッド・ベッカム
選手として彼はナンバーワンだ。世界最高の選手であり、同時に人間としても家族の一員としても素晴らしい。世界最高の選手がレアル・マドリーでもうプレイしないのはとても寂しく感じる。寂しいけれど、でも彼のキャリアは最高のものだった。幸運を願っているよ。

セルヒオ・ラモス
ジズーが僕たちのチームにいたことは大きな名誉だ。今シーズンで僕たちと別れることになるのは辛い。今はできる限りかれから学び、彼の素晴らしい仲間であらねばならない。

グティ
ジダンに関して短い言葉でまとめるなんてできない。彼は素晴らしい人間であり、フットボールに時代を刻んだ選手だと思う。別の誰かが彼の領域に達するまで長い時間がかかるだろう。

バチスタ
世界中のフットボールにとって極めて大きな痛みだ。彼は既にフットボールの歴史に名を残した選手だ。多くの選手がそう感じているだろう。非常に大きな、特にマドリーにとって大きな損失だ。

ロビーニョ
ジズーは世界で最高のプレイヤーだ。彼と共にプレイしたことは僕たちにとって誇りとなる。ジダンのようなフェノメノと一緒にプレイできて光栄に感じている。

パブロ・ガルシア
ジダンは人間としてもフットボールプレイヤーとしてもフェノメノだ。ここに所属して彼と共に過ごし、彼の最後のシーズンを分かち合えたことが嬉しい。これは喜びであり、名誉であり、誇らしいことだ。

シシーニョ
彼にプレイを止めて欲しくない。ここで彼と一緒に続けていきたいんだ。

エルゲラ
ジダンについて何か言おうとするなら、彼はレアル・マドリーでキャリアを過ごした世界最高の選手の一人であるということだ。さらに彼と人として付き合った俺は、彼は何よりも最高だと言うことができる。偉大なフットボール選手であるということに、彼はどんなに人間らしく素晴らしい人物であったかと付け加えられる。そして彼が引退するというなら、我々皆が寂しく感じることだろう。

ロベルト・カルロス
ジダンはフットボールに対して多くの素晴らしいことを成し遂げてきた。彼は偉大な人物だ。引退はフットボールに関わるすべての人間にとって辛いことだ。

ミチェル・サルガド
サッカー全体、世界中のサッカーにとっての痛手だ。我々仲間たちが言える唯一のことは、彼と共にプレイし、フットボールを楽しんだことを誇りに思うということだ。あらゆる点で彼が非常に特別な選手であったことは真実だから。彼の人生に幸多かれと願っている。これが一番重要だ。実際それが一番大切だと私は考えている。フットボーラーということ以上に、彼は我々にとって印象深い人物だった。彼がすべてを満たしたと信じている。

アルバロ・メヒア
彼がレアル・マドリーで過ごしたということは何よりも素晴らしいことだ。ピッチ上でのフットボール選手としても、ピッチの外での人間としても、最高だ。偉大な選手であり、偉大な人物だ。

カルロス・ディオゴ
偉大な選手がフットボール会から去るということは悲しい。奇妙に感じられることだろう。ジダンがするすべてのことは素晴らしいものだ。

ラウル・ブラボ
彼がレアル・マドリーで長く過ごしたということは最高だ。彼とロッカールームで過ごす時間を分かち合えたことは、私のキャリアの中で大きな意味を占める。我々は彼から、選手として、それ以上に人間として多くのことを学んできた。フットボールプレイヤー以上の存在だ。

ディエゴ・ロペス
彼は素晴らしい選手であり、優れた人間であり、偉大なプロフェッショナルだ。だから彼が引退するということはあらゆるものにとっての損失だ。

フランシスコ・パボン
この10年間で最高の選手だ。このニュースを聞いて唯一言えることは、これは世界レベルでの損失だということだ。

アントニオ・カッサーノ
いつも彼を尊敬していた。フットボールで多くのことを成したからだ。ピッチの中では、彼は僕を兄のように扱うんだ。彼の決断は敬意を払われなければならない。彼は常に非常に論理的な人間なのだから。常に彼のことをすばらしい仲間として、優れた人間として思い出すことになるだろう。

オスカル・ミニャンブレス
大きな損失だ。彼を見てきた僕にとって、彼は別世界の偉大な選手であり、やがて彼と知り合って人間としても選手としても偉大な人物であることがわかったからだ。

以上、マドリー公式より。


正直なところ、まだ実感がわきません。来るのがわかっていたことではあるのですが…。

ジダン、引退を発表

2006-04-26 02:34:00 | football
今日、カナル・プリュスのインタビューで、ジダンが今シーズン一杯+W杯後の引退を宣言しました。正式な会見は、水曜日の午後、マドリーで行う予定。数日前からASやMARCAが報道していたことですが、本当のことでした。

やはり一番印象深いのがこのゴール。01/02CLファイナル、対レバークーゼン戦でのスーパーボレー。
今でも多くの選手が「CLで一番好きなゴールは?」という質問にこれを上げる。


カナル・プリュスのニュースの見方が良くわからないので、レキップからジダンのコメントをざっと読んでみました。Football365はサイトの大部分がジダン特集になっています。

ジネディーヌ・ジダン
W杯が終わったらプロフットボールプレイヤーとしてのキャリアを終える。
今こう宣言するのは特殊かもしれない。だが十分に考えた上での決断で、W杯の前に決める必要があると考えていた。時々頭にちらついていたことだった。それをすっきりさせたかった。クラブに対しても、W杯を終えて、3週間のバケーションを取って、戻ってきて、それから「引退するので新しい選手を探してくれ」と言ったりすることはできなかった。
とりわけ私の身体が問題だ。この1年、自分で言い返すことができない問題だった。2年間、結果がついてこなかった(註:3年間。レアル・マドリーとジダンは2003年以来何のタイトルも手にしていない)。目標に到達できない場合、自分に疑問を投げかけるものだろう。私がここまでやってきた以上に良くなることは不可能だとわかっている。より困難になる年齢だ。今私がやっているような状態でさらに1年を過ごしたいとは思えなかった。


昨シーズン辺りからプレイの衰えが目立つようになってきていました。自分の求めるものが出せなくなったら幕を引く、そういうことなのでしょう。キャリアの終わりがこんなグダグダなマドリーだったのは、彼のキャリアに対して申し訳ない気すらしてしまいますが…。

マドリーのユニフォームを着るのはあと2試合。その後はレ・ブルでキャリアを終えることになります。



88/89~91/92:カンヌ
92/93~95/96:ボルドー
96/97~00/01:ユヴェントス
01/02~05/06:レアル・マドリー

数字で振り返るジダンのキャリア

1番目
リーグ・アンデビュー:89年5月20日 ナント 1-1 カンヌ
リーグ・アン初ゴール:91年2月8日 カンヌ 2-1 ナント
ヨーロッパカップ戦デビュー:91年9月19日 Salgueiros 1-0 カンヌ(UEFA杯)
ヨーロッパカップ戦初ゴール:93年9月28日 ボルドー 5-0 ボヘミアン・ダブリン(UEFA杯)
代表初キャップ:94年8月17日 フランス 2-2 チェコ
代表初キャプテン:02年8月21日 チュニジア 1-1 フランス
初タイトル:96年11月26日 インターコンチネンタル杯 ユヴェントス

1:W杯優勝(98年),ユーロ優勝(00年),CL優勝(02年),バロンドール(98年)
2:W杯決勝でのゴール数
3:FIFA世界年間最優秀選手(98,00,03)
5:マドリーでの背番号,カンヌ,ユヴェントス,レアル・マドリーでの所属年数
6:W杯の決勝トーナメントで戦った試合
7:ボルドー時代の背番号
13:出場可能性のある残り試合(リーガ3試合,フランス代表の親善試合3試合,W杯でファイナルまで行った場合7試合),プロのキャリアの中で受けたレッドカード
14:ユーロの決勝トーナメントで戦った試合
20:プロのキャリアにおいてジダンに関わった監督:ジャン・フェルナンデス,エリック・モンバーツ,シネ・フェルナンデス(以上カンヌ),ローラン・クルビス,トニ,エリック・グエリット,スラボ・ムスラン,ジャルノー・ロア(以上ボルドー),マルチェロ・リッピ,カルロ・アンチェロッティ(以上ユヴェントス),ビセンテ・デル・ボスケ,ガルシア・レモン,カルロス・ケイロス,アントニオ・カマーチョ,バンデレイ・ルシェンブルゴ,ファン・ラモス・ロペス・カロ(以上レアル・マドリー),エメ・ジャケ,ロジェ・ルメール,ジャック・サンティニ,レイモン・ドメネク(以上フランス代表)
21:ユヴェントス時代の背番号
28:フランス代表(94~06)での ゴール数
94:リーグ・アン,セリエA,リーガ・エスパニョーラでの総ゴール数
99:フランス代表キャップ数
108:ヨーロッパでのカップ戦出場試合数
503:リーグ・アン,セリエA,リーガ・エスパニョーラでの総出場試合数
75000000:2001年,当時の世界最高金額で移籍した際のコマーシャル契約料(単位ユーロ)