lasprovincias.esより、モリエンテスのインタビュー記事。
モリエンテス、その別れをささやく:「今シーズン、僕はチームの穴埋めだった」
------------------------
モリエンテスは、バレンシアへの別れを口にし始めた。モリエンテスの移籍はますます近づいている。そして、彼は悲しみを残していくだろう。彼はメスタージャで続けることを望んでいた。自身のキャリアをここで締めくくることさえ考えていた。しかしモリエンテスは、ウナイ・エメリの下では中心となることはないだろうと考えている。そして彼自身、脇役として引退するつもりはないのだ。
「何試合かでプレイしたけれど、十分に役に立っているという感触はなかった―」 モリエンテスは昨日、LAS PROVINCIAS Punto Radioでのインタビューに答えた。「―良いプレイをしているなら、貢献していると感じられるし、次の試合でもプレイできるだろうと考える。でも今シーズンはそういうものがなかった。僕はチームの穴埋めになっている。」
バレンシアを離れるというほろ苦い感覚にもかかわらず、モリエンテスは、何試合も自身をベンチに座らせていた監督に対し、怒りを持っていないことを保証する。
「監督に対しては、できるだけ良い方法を模索した。良くなることもあったし、悪くなることも…難しいものだった。なぜなら、彼は僕の現状を感じたことがなかったから。ウナイと僕は何度も話し合った。僕たちは自分の物の見方を示しあった。彼は、僕とは違う基盤に立っていて、彼の頭の中には別の物の見方があった。でも僕は戦い続けた。」
おそらく、モリエンテスがチームの役に立っていないと感じている不快感は、いくつかの場面に反映されているのが見て取れるだろう。クラブのプロモーション活動の際に起きたことがそうで、モリエンテスは公衆の前で、身体のケアを受けていたベッドからイベントへ参加するために連れ出されたことについて文句を言った。
「僕たち誰にでもそういった瞬間がある。そういう場合でも声にしないものだけれど、僕はそうした。僕たちは誰でも、また失敗もするものだ。」
モリエンテスは自身の将来がバレンシアからはるか離れたところにあることを理解しているが、来シーズンどこでプレイすることになるのかについては、まだはっきりとはわかっていないと言う。
「心から、何か確実になった日には、君たちに最初に伝えるよ。僕は何か違うもの、新しいものがほしい。僕は以前プレミアリーグにいたこともあるし、魅力的なオファーもいくつか受け取っている。でもまだ、何も確かなものは手にしていないんだ。」
それでも、バレンシアを離れる前に、モリエンテスにはブランキネグラ(白黒)を身にまとう4試合が残されている。決定的に重要な一連の試合で、チームは成功を確実なものとするだろうと、モリエンテスは確信している。
「いつも僕はポジティブでやってきた。ポジティブになれなかった昨シーズンの後ではね。もし成功すれば、あらゆる環境で復活ができるはずだ。僕たちが残してきたもの、僕たちの状況を見れば、自分たちの地位を上げていけると僕は信じている。来シーズン、テレビでバレンシアがチャンピオンズに出場しているのを見られるのは、とても嬉しいことだろうね。」
間近に迫っている、かつて所属していたレアル・マドリーとの対戦について、フェルナンド・モリエンテスは楽観的であり、バルセロナとの2-6という結果は、メスタージャのピッチの上での結果に直接的な影響があるだろうと考えている。
「彼らはまとまりを欠いた状態になるのではと思っている。そうなるよう願っているよ。」
モリエンテスはバレンシアに3シーズン所属してきた。この期間は、彼の記憶の中に燃え立つように深く刻み込まれていくことだろうし、彼もこの期間のことは常に愛着を持って思い出すだろうと断言している。それは、このインタビューを締めくくる、バレンシアニスモに向けたメッセージからもわかる。
「アデムスのハイウェイ(おそらく、パテルナに向かう道)を通るたびに、2ヶ月したら、もうここを通ることはないだろうと心の中で考えるんだ。たくさんの良いことが僕の記憶に残っている。何をおいても、ここのファンへの感謝だよ。」
------------------------
マドリー戦が近いので恒例のモリエンテスインタビュー…だったのですが、ほぼお別れの言葉でした。まだ4試合残っているよ。出場の機会があるかどうかはわからないけど。
結局ウナイ・エメリとはうまくフィットしないまま終わるわけですね。ウナイ・エメリ自身がまだ若いこともあるのかもしれませんが、エルゲラへの対応なども思い出すと、歳が近い選手との距離をとりづらい監督だったのかなとも思います。正直言うと、まだ試合が残っているこの時期に、ウナイ・エメリとの相性が良くなかった旨の発言をしてしまったことで、残りの試合ベンチからも…なんていう穿った見方も、ついしてしまう。
フィジカルが衰えた部分もあるし、モリエンテス自身がもっと結果を出していれば良かったのかもしれませんが、今シーズンの起用のされ方は、確かに「穴埋め(本文では“パッチ”という言い方だった)」。主力(ビジャ)を休ませる場合に代わりに出られるFW、という扱いでしかなかった分、難しい部分もあったのかと思います。ビジャとベストの状態で組んだ試合はどれくらいあっただろうか。それが一番見たかったし、一番可能性があったと思っているのですが。
バレンシアがCLに出るのをテレビで見るのが楽しみとか、すっかり第一線から引いたようなことも言っている一方で、まだプレイする気も、チームの中心になる気もあるようなのには、ちょっとほっとします。O-30で活躍しているFWはいっぱいいるんだし。ロナウド見習え。どこからか知りませんがオファーもあるようですし、シーズンが終わったら早めにベストの選択をしてほしいと思います。できればテレビに映るところで。
それなりに活躍した(と思う)最初のシーズン、負傷欠場も多くチーム自体がグダグダだった2年目、そして思うようにならなかった最後のシーズン。あと少しでバレンシアのモリエンテスは終わり。インタビュー記事の、最後のコメントが心にしみます。
後から(ひっそり?)追加
miyoさんご提供、しんみりした心を和ませる、メレンゲで遊ぶアレクシス&シルバ。
(実際はgif動画なのですが、容量オーバーでgoo blog付属のアップローダには上げられませんでした。この画像をクリックすると、動いているものが別ウィンドウで開きます。通常画像を保存するのと同じやり方で、保存もできます。)
昨日のTvviニュースでやっていました、マドリー戦を前にメレンゲを食べてしまおう!というユルイ企画です。シルバがアレクシスの指をぱっくりやってしまわなくて良かったと思う一方で、せっかくのネタ振りにはのってやるべきではなかったか、とも思います。