けんきゅうきろく(と、あともうひとつ)

レアル・マドリー、リーガエスパニョーラ関係の、なんとなく気になるニュース。

アイデンティティを守る

2009-05-14 21:18:55 | football
当然のこと
昨夜はバレンシア、メスタージャでコパ・レル・レイのファイナルが行われました。両チームのファンは前日からバレンシアに集結。Tvviのニュースでは、パテルナに常ならぬ色柄のユニフォームを着たファンの姿が見て取れました。そんな流れで起きた出来事について、スーペルより

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「ここに? 申し訳ないけど、でも俺はバレンシアのユニフォームにサインするだけだ。」

これが、ブラウグラナのユニフォームへのサインを求めたバルセロナのファンへの、ダビド・ビジャの答えだ。2回同じことがあったが、グアヘのスタンスは同じだった。

ビジャは、写真を撮ることについては問題なく誰とでも受け入れた。ファンがどのユニフォームを着ていてもだ。しかし自分のサインをする際には、彼は自分のアイデンティティ、結びついているのはバレンシアのカラーなのだということを非常にはっきりと理解していた。
彼の将来については非常に多くのことがコメントされているが、ダビド・ビジャは、メスタージャのチームにあってはならないあらゆる種類の疑惑を避けている。昨日の件は良いテストだったのだ。火曜日のガンディアでのサイン会の翌日、ビジャは、パテルナのシウダ・デポルティーバに進入してきたアスレチック・ビルバオとバルセロナのファンたちの視線を浴びていた。
この話は水曜日の朝、ビジャがファンが待ち受けるエントランスホールに現れ、ブラウグラナのファンが向かっていった際に起きた。ビジャは喜んで彼らとの写真に納まったが、ソレを見ていたバレンシアのファンたちは「お前らのものじゃない!(たぶんそんな感じの意味)」と叫んだ。
しかし、バルセロナのファンたちがマーカーペンをビジャに渡し、バルサのユニフォームの上にサインをするように求めると、グアヘの姿勢は変化した。ビジャの答えは早く、はっきりしていた。「悪いけど、俺はバレンシアのユニフォームにサインするだけだ。」
このときだけではなかった。バルセロナのファンは、ビジャが自分の車の傍にいるときにもまた、自分の着ているユニフォームにサインするように求めに行ったが、同じことだった。一方でパテルナに集まったバレンシアニスタたちは、彼らのスターが再び拒否したことに喜んでいた。噂の花が咲くのは夏が来てから、バレンシアニスタの7番は噂に足を突っ込まないことを望んでいる。
一方のダビド、シルバもまた、すぐにブラウグラナのファンに賞賛されていた。当然ながら同じことが繰り返された。バルセロナのファンたちは「カステジェデフェルス(バルセロナの地名らしい)ではグランカナリアと同じようにいられるよ」と叫んだ。しかしシルバはそれをジョークとして流し、彼らとの写真に納まっただけだった。
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他のクラブのユニフォームにサインしない…って当たり前といえば当たり前ですが、こんなご時勢なので、毅然と対応する姿勢はファンにとってはうれしいものだと思います。

…この間の、スポルティング・ヒホンのユニフォームには普通にサインしてたようだったけどね。


どこの国
国王杯ファイナル、試合前に国歌が流れる

スタジアム中から国歌をかき消す大ブーイング

国王にも大ブーイング

でも国王杯を掲げれば大喜び

国歌にブーイングするほどなら、「国王杯など出場するな」とか「カップなんていらない」とか……はならないんですね。カタルーニャ、バスクの人々が反応するポイントは、何年かリーガを見たくらいで理解に至ることができるようなものではありません。

ちなみに、国王杯を放送したTVEでは、ブーイングでかき消された国歌をライブのタイミングでは流さなかったそうです。ビルバオ向けの放送では市内の雰囲気を映したもの、バルセロナ方面への放送では試合に臨むファンの様子を流し、HTになって「ヒューマンエラーで放送ができなかった」と謝罪。ブーイングの音声を削り、スタジアム内のブーイングしまくりのファンに代わって、選手やごくわずかに国歌に敬意を払う態度を示していたファンの映像と共に、改めて国歌を流したとのこと。
そして試合翌日の今日、TVEのスポーツ部門ディレクターは解雇されました。


お金!
国王杯をメスタージャで開催したことで、「ホスト」であったバレンシアには70万ユーロ(約9000万円)+α(広告費、メスタージャに付属するオフィシャルショップでの売り上げなど)の収入があった模様。


マヌエル・フェルナンデス

Before



After


花いちもんめ

2009-05-14 01:54:44 | football
あの子とあの子とあの子がほしい
12日火曜日、社会活動の一環で、アルフォンソX大学のスポーツイベントに参加したイケル・カシージャスのマスコミへの応対。マドリー公式日本語より、そのままコピペ。

「僕は人種差別者ではないけど、チームはもっとスペイン人選手たちを戦力にするべきだと思う。例えば、ビージャ、シルバ、マタ、セスク…。彼らはレアル・マドリードのようなクラブでプレーするチャンスを得るにふさわしい。」


あげない
ルベン・バラハ、13日水曜日の公式プレスカンファレンスにて、反論する

「俺は、彼ら3人は既にビッグクラブに所属していると思っている。だが、レアル・マドリーがビッグクラブであり、バレンシアにある、あのようなクオリティを持つ彼ら選手たちに興味を持つのは当然のことだ。ただ、現時点では俺の興味を引かないことだ。」

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どちらもいくつもの質問に応答している中でのひとつのやり取りだろうと思うのですが、イケルのコメントは、なんかこう、むっとした。選手が、シーズン中に他のチームの選手の名前を、移籍の文脈で話題にするのってどうなの? ということです。しかも同じリーグの選手を。褒める意味合いでの「いい選手だよね、うちのチームにいてほしいよ」といったニュアンスではなく、今のマドリーの状況からいっても、もっと現実的な意味合いで理解されているはずです。
マスコミやファンが、あの選手この選手と名前を出して、ギャーギャーやり合うのは仕方ないかと思いますが、同じ立場の選手なのに。しかもまだシーズン中で、バレンシアには重要な3試合が残っているのに。こういう点から見ても、マドリーのシーズンは終わってしまったんだな…と思わされました。


水曜日のバレンシアのトレーニング
昨日、負傷または体調不良だった選手のうち、ビジャ、ホアキン、ミゲル、デルオルノは通常通りトレーニングに復帰しました。昨日のトレーニングの終盤に離脱したビセンテは、古傷の足首の再発の模様。具体的なことはまだわかりませんが。長めの負傷離脱組は、マヌエル・フェルナンデス、ウーゴ・ヴィアナ、シルバ。


マドリーは
火曜日のトレーニングで、全体に復帰したと思ったスナイデルですが、水曜日は再び別メ。それから、グティが相変わらず戻ってこれません…。


平和のために
木曜日にマドリーで行われるプロアマチャリティゴルフに参加する予定のセルヒオ・ラモスは、同じくこのイベントに参加するペペと、ヘタフェのカスケーロの間で彼らの和解を仲介する模様。ペペとカスケーロは、あのマドリーvsヘタフェの試合での暴行事件の当事者です。4月21日のあの試合以来2人が顔を合わせるのはこれが初めてになるだろうとのこと。


生の画像はショックが大きいと考え、ぽんち絵にしてみました


第2回となるこのイベントはジダンがトップにいるそうで、ということはジダンも当然参加するんでしょう。ジダンがペペにかける言葉は、

1)もうあんなことはしないように。
2)カッとすることはあるよねー、そうだよねー。

ジダン、人のこと言えないはず。他の出席予定者は、ヘタフェからカスケーロの他に、ソルダード、ベレンゲル、コントラ、マリオ・コテロ、セレスティーニ。アトレチコからフォルラン。