けんきゅうきろく(と、あともうひとつ)

レアル・マドリー、リーガエスパニョーラ関係の、なんとなく気になるニュース。

パリジャン

2012-01-07 21:57:29 | football
唐突ですが、ラスの記事ってわりと珍しいな、と思いまして。ABC.esより
--------------------------------
クリスチアーノ、シャビ・アロンソ、カシージャス、セルヒオ・ラモス、そしてラス。このフランス人は、モウリーニョの基幹選手の1人になっている。ルイス・アラゴネスが定義した、チームの支柱となる「pasillo de seguridad del equipo(チームを安定させる道)」の番犬だ。彼の名は、ラサナ・ディアラ、1985年3月10日パリ生まれ。レアル・マドリーには、無名の存在として、2009年1月に加入した。人々は彼をまったく知らなかった。6ヶ月間の一時的な間に合わせだと思われていた。そして彼は、その年の最初の試合、1月4日に行われた試合で相手を押し込め、ファンの気持ちを勝ち取った。その日、堂々たるビジャレアルは、1-0でベルナベウで敗れた。そしてこのパリジャンは、ラスと呼んでくれるように申し出ていた。既にインターナショナルで名前が知られていたママドゥ・ディアラと混乱しないために。すぐに彼は、彼のチームメイトの名前を奪うようになった。そしてそのポジションも。3シーズンが経過した今日、彼の「entraineur(フランス語で監督)」にとって、彼は欠かせない選手となっている。
実際のところ、彼が欠かせない存在であることは間違いがない。第一に、彼は、ポルトガル人監督が推し進める「プレッシング」を実現する最高のミッドフィールダーとしてスタートした。そして今は、右サイドバックの代役だ。アルベロアとコエントランは、今日のグラナダ戦からははずされた。ただ1人、彼だけ、単純なことだ。

「残れ、プレイするだろうから」
彼のキャリアは、そのパフォーマンスで敬意を払われるほどのものだ。しかしそのポジションは決して確実なものではなく、夏に行われる補強は楽しめるものではなかった。2010年7月にエジルとケディラが加入し、これは彼に、トランスファー・リクエストを考えさせることになった。彼はチームに居場所がなくなることを恐れた。2005年~2007年にチェルシーでラスを指揮下においていたモウリーニョは、その困難に立ち向かった。「残れ、十分にプレイするだろうから」。そのとおり。彼はリーガで26試合、欧州カップ戦で10試合、コパで1試合に出場した。彼の力は、相手に噛み付くのに必要なものだった。
そのシーズン後、シャヒンとアルティントップが加入し、彼の我慢の限界がきた。このパリジャンは、自身にチャンスがないと「ミステル」に対してキレ、プレミアのクラブへの移籍を探す許可を求めた。

再びハリケーン
監督は再び彼に警告した。「お前は、私と一緒にプレイし続けるだろう」。しかし、移籍の交渉については、青信号を出した。ラスは、カリフォルニアでの夏合宿に帯同しなかった。中国にも行かなかった。そして最終的にレアル・マドリーで続けることになった。
モウリーニョが、彼のチームで続けることを望まない選手を、その後許すことなどほとんど不可能だ。違いがあるならそれは、2人が知り合ってから長いこと、そして彼らが物事をはっきりさせているという点にある。ラスが8月にチームに戻ると、監督は彼に対して、遠まわしにキツい一言を送った。「もしスーペルコパの前に戻ってきていたら、バルセロナ戦でプレイしただろうな。」

現在、彼はチームの構想の中のジョーカーだ。監督は彼をビッグゲームで起用する習慣になっている。14試合。「彼には好きなことがある、試合前に音楽を聴くことだ」と自宅で彼は言った。リラックスしてスタジアムに入り、観衆の歓声から切り離される。いつでもヘッドフォンをして、ソウルミュージック、ロック、ポップを聴く。
映画も彼が情熱を傾けるものだ。デンゼル・ワシントンが好き。作品では「ザ・ハリケーン」。ボクサーの半生を描いたものだ。ラス自身は、ピッチにおけるファイターである。

契約更新オファー
彼の契約は、2013年に終了する。クラブ側は1年間の延長を望んでいる。ラスは、チームにおける彼の貢献の価値を測るため、これを遅らせている。彼は幸せだ。6月に決断をするだろう。

今日の試合、彼は模造のラテラルとして先発11人に入るだろう。予想は、カシージャス、ラス、バラン、セルヒオ・ラモス、マルセロ、シャビ・アロンソ、ケディラ、カジェホン、エジル、クリスチアーノ、ベンゼマ。

モウリーニョは、IFFHSの選ぶベストコーチに輝いたグアルディオラを称賛した。「彼はその賞に値する。私が唯一望むのは、彼が私のように、賞を受け取るのが遅くならないようにということだ。私は2010年に選ばれたが、まだ賞が届かないんだ。」 そしてポルトガル人監督は、彼が勝ち取りたいタイトルについてはこう話している。「ラ・リーガだ。最高のチームが勝ち得るものだ。チャンピオンズは、常に相応しいチームにいくとは限らない。何かが起こったりもする(ペペの退場のように)…。」
--------------------------------