いしころとまとの花野果村(はなやかむら)

野菜ソムリエ全国大会金賞受賞料理教室『花野果村キッチンガーデン』主宰 
いしころとまとのベジフルこぼれ話

せり鍋ときりたんぽ鍋

2014-02-03 11:09:16 | 花野果村キッチンガーデン

先日のこと、3月1日から始まる河北新報オンラインコミュニティの意見交換会に参加してきました。意見交換会では、新システムのトップページの絵柄やタイトル文字についての直感的な感想や、実際にこのサイトをクリックして使いたくなるか?などの意見を求められました。
3月のスタートに向けて、河北新報のスタッフの方々も身の細るような思いで、さらなる模索が続くとは思いますが、レコメンド機能や、スクラップ機能が新たに加わる新システム大変楽しみにしておりますので、それ以上痩せることなく、進めていただきたいと思っております。

この意見交換会には、河北の様々な執筆者が参加を求められたわけですが、その中に名取市のセリ生産者、三浦隆弘さんを発見。

(笑顔の可愛い方が三浦隆弘さん)

今月のお料理教室では、三浦隆弘さんのセリを使わせて頂き
秋田のきりたんぽ鍋の庶民版「だまっこ汁」を作る予定でしたので
会えたのはグッドタイミングでした。
このブログも「セリ鍋」を検索する方が大変多うございまして・・・
セリ鍋の人気はうなぎを超えて、今は龍のごとく大人気のようでございます。

さて、転勤族の親の元で育ち、中学校から高校まで、きりたんぽ発祥の地、秋田県大館市に住んでいたこともあり、秋田の郷土料理「きりたんぽ鍋」はよく母が作ってくれました。
きりたんぽ鍋に入る食材は決まっていて、きりたんぽ、糸コン、鶏肉、まいたけ、ゴボウ、そして『白い根っこがついたりっぱなセリ』とを合わせて6種類の具で頂きましたが、
若い頃は“鍋”自体があまり美味しいとは思わず、きりたんぽ鍋が好きになったのは、学生の頃に自分自身で作るようになってからのような気がします。
きりたんぽ鍋の美味しさは、やはり比内鶏でとるダシのきいたお汁かな、と思います。湯気のでているきりたんぽ鍋からまずは熱々の汁を取り分けて、ふ~ふ~しながら頂くと、ゴボウと比内鶏とまいたけのダシの相乗効果で大変コクのある汁が喉を通って行き、冷えた胃に届く頃には、汁の美味しさが体中に染み渡っていきます。
きりたんぽに入る食材は、一つ一つが他の食材の味を妨げることなく、完成された味の調和を醸し出し、汁を適度に吸って柔らかくなったきりたんぽが胃をしっかりと満足させてくれます。
「セリを根っこごと食べる」という習慣がない、特に他県の方にとっては、根っこを食べる!ということだけでも、とっても驚く事なんですが、秋田名物のきりたんぽ鍋は、きりたんぽが主役の鍋だったため、セリは脇役に甘んじてしまったのに対し、セリ鍋は、鍋に入れる食材が「根っこのついたセリと鶏肉だけ」と、このため鍋の主役がセリのみとなり、却って「宮城では不思議や不思議、根っこが美味しいと噂されるセリ鍋というものがあるらしい。。。」との評判がたち、全国的にクローズアップ」されたのではないかと思います。

根っこが食べられる宮城県のセリの歴史は、今から約380年前にさかのぼり、根が太くて美味しい野生種のセリを選抜して栽培、選別して栽培を繰り返す事で、宮城はセリの大生産地となったわけです。新潟できりたんぽ鍋を作った時には、地元のセリを使ったわけですが、セリは根っこが多分食べられる種類ではなかったために、葉っぱと茎だけを入れた思い出があります。

さて、今月料理教室で作る『だまっこ汁』は、きりたんぽ鍋の庶民版です。
きりたんぽは買うと高いのですが、だまっこなら、炊き上げたご飯でご家庭でも簡単に作ることができます。今回は、若いお母様にも参加頂き、親子でクルクル丸めて作るだまっこづくりを楽しんで頂く予定です。


【セリの根っこと手作りのだまっこ】
さあ、準備万端。あとは食べる瞬間を待つだけです。



【手作り七味を掛けていただく「だまっこ汁」】


合わせて、、、、だまっこ汁を堪能して頂いた後にセリを使ったスイーツなどを
ご参加の皆さんに食していただこうと、昨日から試作を繰り返しております。




【セリで作るレアチーズケーキ】
一応こんな感じで出来上がりましたが。。。

皆さんのご評価は如何になることでしょうか?



関連記事:アスリートフードマイスター(←セリ鍋の様子)

【だまっこ汁料理教室のご案内】
日本野菜ソムリエ協会認定料理教室「花野果村キッチンガーデン」

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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
チョロピコさん (いしころとまと)
2014-02-04 19:31:48
チョロピコさんこんばんは
だまっこは、片栗粉入れます。そうしないと、ダシに入れた時にバラバラになっちゃいますから。
きりたんぽ鍋がとっても美味しく感じたのは
十和田湖の旅館に泊まった時です。
お汁がいろいおな味が調和してとってもおいしかったですよ
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エリオさん (いしころとまと)
2014-02-04 19:28:36
セリの品種が全く違うんだと思います。
こちらは根っこの長い選抜隊ですから。
レアチーズ美味しいです。
ほのかに若草の香りがするんですね。
ブログは書きたいときに書く
そんな感じに私も進めてます。
お互いに、、、無理せずですね。
返信する
abuさん (いしころとまと)
2014-02-04 19:26:12
セリは繁殖力が強いですから、ぜひとも根っこごと
食べてみてください。
ドクゼリと間違わないでね。
セリのチーズケーキは全然癖なく
美味しいですよ。
信じられない?(笑)
返信する
Unknown (チョロピコ)
2014-02-04 16:58:08
体中がほっかほっかのお鍋ですね。成田界隈ではこんなお髭の立派なセリさんに会ったはありません!!ご飯を丸めるにはつなぎになるような~何かを加えるのですか?!それともご飯の潰し具合でほぐれないのかな?!本物のきりたんぽ鍋はやっぱり、ご当地ならでは・・・よね味わってみた~い!!
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ご無沙汰してます (エリオ)
2014-02-04 01:31:23
いつもながら活動がお忙しくてなによりです!
セリに対する知識が乏しいので いつも感心して終わってしまってます。
今年は白い髭のセリを購入していろいろ試したいのですが
売ってるのはなかなかコッチでは白くないんですよね
自分で採取するしかないんでしょうね

セリのレアチーズは想像がつきませんね~~~
食べてみたいような・・・・・・

最近ブロブに載せるような事がなくて
しばらく沈黙してます
闘病やムチ打ちのリハビリじゃ記事にならないしね(笑)
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いつ見ても (abu71_nomin)
2014-02-03 23:05:19
セリの根っこが美味しそう~
いつも資源保護の意味合いも含めて、根っこは採らないようにしてましたが…
今年は自分の食べる分は少し根っこも採ってこようかな?
※カミさんも子供も食べないような気がするし。。

セリのレアチーズケーキはちょっと怖いですね^^;
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