ルネが第3回東京音楽祭世界大会でグランプリとフランク・シナトラ賞を受賞し、一夜にしてルネ旋風を巻き起こすと、芸能雑誌だけでなく学習雑誌までもが、カナダのスーパー・アイドル、ルネ・シマールについて、競って記事にしました。
1番充実した特集が掲載されたのは、各誌の1974年10月号。その前に紹介記事を載せていたのは「週刊セブンティーン」でしたが、「月刊平凡 夏の増刊9月号」には、ルネのインタビュー記事が掲載されました。この記事は、長い間何誌に掲載されたものか分からずにいました。やっと入手することができましたので紹介いたします。
▲1974年「平凡 夏の臨時増刊9月号」より
話題の少年歌手インタビュー
ルネ・シマールくんとの30分
ステーキとセブンアップとスイカが大好き
第3回の東京音楽祭で、13歳の少年がみごと”大賞”と”フランク・シナトラ賞”を獲得しました。そうです。ルネ・シマールです。女の子のようにあどけない笑顔、美しいボーイ・ソプラノ……。いま、カナダのティーンの人気№1のアイドルです。その彼が、8月にまたやってきます。それに先がけて本誌は、ルネ少年のすべてについて、彼自身の口から直接きいてみました。
東京音楽祭で大賞とフランク・シナトラ賞に輝いた美少年の素顔は?
花がたくさんある国と思っていたよ
--日本へ来るのはいつ? どんなスケジュールなの
「8月22日です。ええと9月4日に大阪で、14日、15日に東京でボクのリサイタルです。ぜひきてくださいね」
9月10日には、『みどり色の屋根』に続く、第2曲目の『小さな生命』が発売されます。彼のチャーミングな声が日本でもますます多くのティーンたちをひきつけるでしょう。
--ところで、大賞とシナトラ賞をもらったときの気もちをいま、振りかえってみてどう?
「大賞はすごくうれしくてボーッとしていた感じです。シナトラ賞のときはもうかたくなってよく覚えていません」
--日本のおみやげになにを買っていったの
「パパとママにキモノです」
--日本にくる前に、日本ってどんな国だと思っていましたか。そして日本にきての印象は
「花がたくさんある国だと思っていました。でも来てみたらビルディングがたくさんあるのでびっくりしています」
--覚えた日本語は? 難しいですか
「こんにちは! こんばんは! どうぞよろしく! 好きだよ!さよなら! そんなに難しくはないから、こんどくるまでに、もっと勉強するつもりです。」
彼は訪日に備えてベルリッツに3週間、日本語の勉強に通ったそうです。日本の審査員の先生たちも、ルネ少年の日本語の発音の美しさにびっくりしました。
--デビューのきっかけは
「10歳のときです」
ルネ少年のマネージャーであるギイ・クルティエは、彼自身の結婚式をある教会であげました。そのとき、聖歌隊のひとりとして、ソロのパートをうけもっている少年の声の美しさに魅せられました。式が終わって彼は少年に声をかけました。
「いつかきっと君に会えると思う」
プレスリーが好きだよ
それから数ヵ月後、仕事で地方へいっている彼のところへ、母親から電話がはいりました。
「いまね、テレビで天使が歌っているのを聞いたよ。いまその天使とすぐ契約なさい」
その天使が、ルネ・シマールだったのです。
デビュー曲は『鳥』。たちまち10万枚売れ、続いて発売した2枚のLPも14万枚を越し、ルネ少年はケベックで№1のレコードセールス・アーティストになりました。現在までに7枚のLPをだし70万枚も売っている実力派です。
そして、現在、テレビでレギュラー番組をもつほどの活躍ぶりです。
--好きな歌手は?
「プレスリーです」
--日本で好きな歌手は?
「布施明さんです。布施さんの歌をきいているとからだの中が熱くなるほど感動します」
--なにか得意な楽器はありますか もしなかったら、ナニをやりたいの
「ピアノの勉強中です」
--あなたの家族は
「父と母と、兄が3人、姉が2人、妹が1人です。ボクは下から2番目です」
--学校で得意な学科は?
「数学です」
--好きなスポーツは?
「アイス・ホッケーです。級の代表選手なんだヨ」
--ガール・フレンドは何人いるの 日本へ来てできましたか
「10人くらいです。こんど日本へ行ったら、たくさんの友だちと仲よくなりたいです」
--休みの日はどうしているの
「うちで歌っています。歌ってないときは、プールに泳ぎにいってます」
--ルネの好きな食べものを3つでけ選ぶと
「ステーキとセブンアップと、スイカです」
--さいごにルネの身長と体重を教えてください
「身長は137センチ、体重は36キロです」
× × ×
ルネのファンクラブ『メイプルメイツ』には、すでに5000人の参加者がいるそうです。
歌って踊って司会もやる、スーパー・エンターテナーのルネ少年!! 日本でも
、カナダにまけないほどの多くのティーンたちの人気を集めて活躍することが期待されています。
▲中央の写真のアップ:向かって左から 道上雄峰氏 ルネ 父ジャン=ロック・シマール氏 ギー・クルティエ氏
この頃の記事のプロフィールでは、ルネは「7人兄妹で、姉が2人、兄が3人、妹1人の下から2番目」と書かれていることが多いのですが何故でしょう。「兄が3人」ではなく、「男兄弟が3人いて、その下から2番目」というのを間違って訳されたのではないかと推測しています。
また、記事の中で、「みどり色の屋根」とあるのは、私の変換ミスではありません。記事の原文そのままで紹介しております。
カレンダーでは3連休。児童生徒は昨日から夏休み。私は昨日今日と出張の為、昨日から公開のポケモン映画を明日、海の日に観て来ます。以前お伝えしたとおり、物語の舞台のモデルは「カナダ」!! どの辺がカナダなのか楽しみに見てきます♡
1番充実した特集が掲載されたのは、各誌の1974年10月号。その前に紹介記事を載せていたのは「週刊セブンティーン」でしたが、「月刊平凡 夏の増刊9月号」には、ルネのインタビュー記事が掲載されました。この記事は、長い間何誌に掲載されたものか分からずにいました。やっと入手することができましたので紹介いたします。

話題の少年歌手インタビュー
ルネ・シマールくんとの30分
ステーキとセブンアップとスイカが大好き
第3回の東京音楽祭で、13歳の少年がみごと”大賞”と”フランク・シナトラ賞”を獲得しました。そうです。ルネ・シマールです。女の子のようにあどけない笑顔、美しいボーイ・ソプラノ……。いま、カナダのティーンの人気№1のアイドルです。その彼が、8月にまたやってきます。それに先がけて本誌は、ルネ少年のすべてについて、彼自身の口から直接きいてみました。
東京音楽祭で大賞とフランク・シナトラ賞に輝いた美少年の素顔は?
花がたくさんある国と思っていたよ
--日本へ来るのはいつ? どんなスケジュールなの
「8月22日です。ええと9月4日に大阪で、14日、15日に東京でボクのリサイタルです。ぜひきてくださいね」
9月10日には、『みどり色の屋根』に続く、第2曲目の『小さな生命』が発売されます。彼のチャーミングな声が日本でもますます多くのティーンたちをひきつけるでしょう。
--ところで、大賞とシナトラ賞をもらったときの気もちをいま、振りかえってみてどう?
「大賞はすごくうれしくてボーッとしていた感じです。シナトラ賞のときはもうかたくなってよく覚えていません」
--日本のおみやげになにを買っていったの
「パパとママにキモノです」
--日本にくる前に、日本ってどんな国だと思っていましたか。そして日本にきての印象は
「花がたくさんある国だと思っていました。でも来てみたらビルディングがたくさんあるのでびっくりしています」
--覚えた日本語は? 難しいですか
「こんにちは! こんばんは! どうぞよろしく! 好きだよ!さよなら! そんなに難しくはないから、こんどくるまでに、もっと勉強するつもりです。」
彼は訪日に備えてベルリッツに3週間、日本語の勉強に通ったそうです。日本の審査員の先生たちも、ルネ少年の日本語の発音の美しさにびっくりしました。
--デビューのきっかけは
「10歳のときです」
ルネ少年のマネージャーであるギイ・クルティエは、彼自身の結婚式をある教会であげました。そのとき、聖歌隊のひとりとして、ソロのパートをうけもっている少年の声の美しさに魅せられました。式が終わって彼は少年に声をかけました。
「いつかきっと君に会えると思う」
プレスリーが好きだよ
それから数ヵ月後、仕事で地方へいっている彼のところへ、母親から電話がはいりました。
「いまね、テレビで天使が歌っているのを聞いたよ。いまその天使とすぐ契約なさい」
その天使が、ルネ・シマールだったのです。
デビュー曲は『鳥』。たちまち10万枚売れ、続いて発売した2枚のLPも14万枚を越し、ルネ少年はケベックで№1のレコードセールス・アーティストになりました。現在までに7枚のLPをだし70万枚も売っている実力派です。
そして、現在、テレビでレギュラー番組をもつほどの活躍ぶりです。
--好きな歌手は?
「プレスリーです」
--日本で好きな歌手は?
「布施明さんです。布施さんの歌をきいているとからだの中が熱くなるほど感動します」
--なにか得意な楽器はありますか もしなかったら、ナニをやりたいの
「ピアノの勉強中です」
--あなたの家族は
「父と母と、兄が3人、姉が2人、妹が1人です。ボクは下から2番目です」
--学校で得意な学科は?
「数学です」
--好きなスポーツは?
「アイス・ホッケーです。級の代表選手なんだヨ」
--ガール・フレンドは何人いるの 日本へ来てできましたか
「10人くらいです。こんど日本へ行ったら、たくさんの友だちと仲よくなりたいです」
--休みの日はどうしているの
「うちで歌っています。歌ってないときは、プールに泳ぎにいってます」
--ルネの好きな食べものを3つでけ選ぶと
「ステーキとセブンアップと、スイカです」
--さいごにルネの身長と体重を教えてください
「身長は137センチ、体重は36キロです」
× × ×
ルネのファンクラブ『メイプルメイツ』には、すでに5000人の参加者がいるそうです。
歌って踊って司会もやる、スーパー・エンターテナーのルネ少年!! 日本でも
、カナダにまけないほどの多くのティーンたちの人気を集めて活躍することが期待されています。

この頃の記事のプロフィールでは、ルネは「7人兄妹で、姉が2人、兄が3人、妹1人の下から2番目」と書かれていることが多いのですが何故でしょう。「兄が3人」ではなく、「男兄弟が3人いて、その下から2番目」というのを間違って訳されたのではないかと推測しています。
また、記事の中で、「みどり色の屋根」とあるのは、私の変換ミスではありません。記事の原文そのままで紹介しております。
カレンダーでは3連休。児童生徒は昨日から夏休み。私は昨日今日と出張の為、昨日から公開のポケモン映画を明日、海の日に観て来ます。以前お伝えしたとおり、物語の舞台のモデルは「カナダ」!! どの辺がカナダなのか楽しみに見てきます♡