ミドリ色の屋根は永遠に~René Simardに首ったけ~

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ルネとカナダでXマス・パーティー♪③

2012年10月07日 | ミドリ色の屋根の頃
 今回紹介いたします情報は凄いですよ~! 何たって、「ルネとカナダでXマス・パーティー」のツアー参加者しか知らないことですからね! 当時、このツアーに参加したいと切望し、詩を応募したルネ・ファンの女の子は、それはそれはたくさんいたことでしょう。

 この貴重なルネとの想い出をお寄せくださったラウランさん、本当にありがとうございました!!   


 flag11ルネとカナダでXマス・パーティー ♡ ラウランさん編flag11

 ファーストコンサート渋谷公会堂に行きました。
 その時に会場で、藤田トラベルサービス主催の「ルネとカナダでXマス・パーティー」ツアーのチラシが配られました。「行けたらいいなあ~」と夢を見ていたら、その後「月刊明星」でルネの詩の募集がありました。


 本当にラッキーなことに当選し、バンクーバーでルネと会うことができました。当選した詩…その時私は高2でしたが、中学の国語の授業で書いたものがルネのイメージに合うように思い、迷わずに応募しました。今読み返すとかなり拙いものなので、運が良かったのでしょう。
 明星の当選発表に住所も掲載されたので、全国のルネファンの方々からお手紙を頂きました。手編みのマフラーをルネに渡してと、自宅まで訪ねて来て下さった方もいらして…もちろんルネにお渡ししました。

 私たちは1月2日に日本を出発し、ロサンゼルスを観光した後、ポートランドからバスでバンクーバーに入りました。
 1月5日、いよいよルネと会う日。私たちはホテルからバスで、空港にルネを迎えに行きました。ルネの到着は12:30pm。ルネとお姉さんのリーン、マネージャーのルネ・アンジェリルさんとダニエル・バシャンさんは定刻より少し遅れて出て来ました。
 ルネの姿が見えた時からどきどき、ソワソワ! 出てきたルネに、1人1人お花をあげました。ルネは日本語で「どうもありがとう!」 私たちは皆にこにこ! ルネはリーンを連れて来て”This is my sister."とお姉さんを紹介してくれました。

 当時バンクーバーでルネのことを知っている人はあまりいなかったように思いました。知っているのは日本人旅行者だけで、同じホテルに泊まった女子大生がルネにサインを求めていました。ルネは東部のFrench Canadianのアイドルだったのでしょう。

 さて私たち一行はバスでスタンレーパークへ行き、ルネと写真撮影をしました。明星に掲載されたスタンレーパークでの集合写真で、緑色のコートを着ているのが私です。 


<ルネと私達5人の会話>

 ルネが私達に「空手できる?」と聞いたので全員「No!」
 「Do you like Hideki?」 と尋ねたら「Yes!」と言って、西城秀樹の「傷だらけのローラ」を歌ってくれたり、ブルースリーの物真似をしたり、お茶目なルネでした。


 その晩の6時から8時までがルネとパーティー。
 私たちはプレゼントを持ってホテルにある会場へ…ホテルでのディナー・パーティの時もルネは愛嬌たっぷりでした。
 私はルネの席の近くにならないように座ったら、そこがルネの真向かいの席でした。緊張してお料理はほとんど食べられなかったです。
 ルネは食事中も端から目で合図したり、手を振ったり…。恥ずかしがっていると、その子のマネをしたり、サービス精神にあふれていました。
 デザートにアイスクリームが出た時のこと…上にピーチが乗っていて、ピーチが落ちそうでとても食べにくかったのです。私たちはルネの前で恥をかかないように、冷静かつ真剣にアイスクリームと格闘していました。けれどルネは、いきおいよくピーチをテーブルの上に落としてしまったのです。そしたらルネは日本語で「どうも失礼しました」ですって。可愛いですよね!
 パーティの最後にフランス語と日本語で「ミドリ色の屋根」を歌ってくれました。マイクなしで全くの生の声です。初めにちょっと発声練習をして、それから笑いをこらえるのに必死になってほっぺをたたいて…でも歌いだしたら真剣そのもの。小さな身体なのに声量がすごくて驚きました。美しい歌声は部屋中に響きました。

 ルネからのプレゼントはサイン入りクリスマスカードとカナダのカレンダーでした。プレゼントを渡してくれる時、桜田淳子の「青い鳥」の一節を口ずさんでいました。

 翌日の午前中ルネを空港まで送りに行きました。バスの中でもいろいろとお話ししました。「モモエ!モモエ!」と言っていたのでルネは百恵ちゃんのファンだったようです。
 空港でお別れする時に、ルネは握手をしながら日本語で「また会いましょう」と言ってくれました。

 ルネは1月15日にTBSの「モーニングジャンボ」という番組に出演したので、帰国後、詩が当選した友人とTBSのスタジオまで観に行ってしまいました。メープルメイツの会員でもありましたし、おっかけもしていました。

 当選した私達の詩が、その後のルネの歌詞に採用されたということはありませんでした。
 押入れを探していたら、旅行のパンフレットやルネからもらったクリスマスカードなどが出てきました。全国から100名を超えるルネファンからお手紙や小包が届き、当時私がファンの方に出した手紙によると、クリスマスの予定だったパーティが1月に延期になったのは、パリでシルヴィー・ヴァルタンとのコンサートがあったためと記されていました。

 レポートを書いていて38年前の頃を思い出し、気持ちがすっかり若返りました。ルネ効果ですね。

     ▲シルヴィー・ヴァルタン・ショーで


 ♪「ルネとカナダでXマス・パーティー」についての追記♪

・詩の入選者は5名
・カナダでルネとクリスマス・パーティー、そしてロサンゼルス、ハワイ9日間の旅《12月18日(水)~26日(木)》へご招待
 ※実際には1月2日~1月11日に変更
・応募締め切りは昭和49年11月10日。発表は11月24日発売の月刊明星1月号)誌上。5名の入選者には11月18日までに通知。
・詩の審査員は、作詩家=さいとう大三氏、CBSソニー企画制作部次長=松尾修吾氏、集英社宣伝部長=中原祥一氏、『明星』編集長=岡田朴氏の4名。
・この「ルネとカナダでXマス・パーティーそしてロサンゼルス、ハワイ9日間の旅」は、(株)藤田トラベルサービス主催、ルネ・ファンクラブ、日本航空後援によるもので、『明星』当選者5名は特別ゲストとして無料で招待された(渡航手続き費用約6千円は本人負担)。なおこのツアーには、各地の歴史や地理を教えてくれる有名学校の先生、医師も同行した。

 「この時ルネは風邪を引いていて歌を歌わなかった」とグータラのまりあさんは言っていたのですが、「ミドリ色の屋根」を歌ってくれていたのですね。また、まりあさんの情報と画像から、過去ログで推測したことが正しかったことが分かりました。それは、ルネ一行がバンクーバーでのパーティーの後、その足で来日していたことです。ルネがラウランさんたちと交流したのは1月5日。空港で見送ったのが翌1月6日。そしてルネの3回目の来日は1月7日から20日までの14日間だったからです。
 また、ルネがアイスクリームのトッピングのピーチをテーブルに派手に落としたのは、ここで自分が失敗すれば、ファンの女の子たちもリラックスして食べることができるだろうと考えたからだと思います。きっとルネは、真正面で緊張してお料理をほとんど食べられずにいたラウランさんに気付いていたのでしょう。ピーチをわざと落としておどけてみせ、場を和ませようとしたのだと思います。ファンを大切にするルネらしい、さりげない心遣いを感じさせるエピソードですねsymbol1

※過去ログ「ルネとカナダでXマス・パーティー♪」
http://green.ap.teacup.com/rene_simard/199.html
※過去ログ「ルネとカナダでXマス・パーティー♪②」  
http://green.ap.teacup.com/rene_simard/248.html
※過去ログ「3回目の来日」
http://green.ap.teacup.com/rene_simard/304.html
※過去ログ「1975年1月7日」
http://green.ap.teacup.com/rene_simard/385.html


▲シルヴィー・ヴァルタンとパリ見物の記事 シルヴィー・ヴァルタン・ショー同様、2回目の来日時に着ていたコスチュームのルネ

 この情報をいただいた後、ラウランさんから入選したルネの詩と、プロの漫画家になっているというツアー参加者のお二人について教えていただきました。
 ラウランさんの詩は、とても夢のある、純真な少女らしい素敵な詩でした。私が審査員でも絶対選んだと思います。また、漫画家になっているお二人は、このツアーの後間もなく、集英社系の少女漫画雑誌でマンガスクールを経てデビューを果たし、現在もレディース・コミック誌で活躍していらっしゃいます。ルネ同様、現役で活動中なのが嬉しいですね!
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