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映画「赤い雪」と「シシリアン・ゴースト・ストーリー」 


杉山清貴&オメガトライブの三島公演の感想やら、国立科学博物館、國學院大學博物館、あとはバレエの感想もまだまだなんですが、、、

とりあえず、映画の感想をば。


この時期になると、会員を更新する、シネギャラリーですが、更新ついでに少し前の休日、映画を2本観てきました。

上映の順番から、シシリアン・ゴースト・ストーリーを見てから赤い雪だったんですが、順番としては、赤い雪が後だと、一日いろいろ引きずりますね。打ちのめされるまではいきませんが、いえ、かえって打ちのめされるほどの衝撃があればいいんですけども、そんなに親切にわかりやすい映画じゃないんですよ、赤い雪は。

今時の、毒にも薬にもならない、誰も傷つけないような、誰にでもわかりやすいような作りになっていないので、久しぶりに「ざ・映画を見たよ!」という気分になれました。
考えなきゃいけないよ、たまには、人間、頭使わないと。

もちろん私だって、映画館を出るときにわくわくハッピー、笑顔で帰られる作品も大好きです。
それでも、壮大な?マークを抱えながら帰途につくのもこれまた一興でして。


赤い雪 Red Snow 予告編



映画「赤い雪」公式サイト


「赤い雪」は抽象的、観念的な描写も多い作品です。
これは好みが別れると思いますが、私は楽しめました。
まず何と言っても、出演者の演技が素晴らしいです。
嬉々として悪役を演じる佐藤浩市、、もっと鬼畜っぷりでもいいんじゃないかー、と思います。もうこんなやつ、そばにおったら、いややわ、、なんですが、やっぱりどこかかっこよく見えてしまうんだよね。(まあだから、騙される人が寄ってきて被害にあうんでしょうが)どんどん振り切ってほしいです。もうさ、鶴見辰吾とか佐藤浩市とか三浦友和が変な役をやってくれると、上手いなあとほれぼれしてしまいますね。
なんとなく、子供の頃ちらっと見た、、倍賞美津子と三国連太郎のからみ、、みたいな構図を思い出しました。あっちのほうがもっとどす黒かったかな。

菜葉菜のはすっぱぶりもすごかったです。あんなに小柄で細いのに、スクリーンの中での存在感がお見事でした。旅館の若い従業員が怖いもの見たさで彼女の悪事をただ見る場面も、、蛇ににらまれた蛙みたいでした。


夏川結衣も、こういう闇っぽい役を演じているほうが好きなので久しぶりに見られて嬉しかったです。


永瀬正敏は、クライマックスの雪の場面の演技がすさまじく、しばらく彼の叫び声が頭から離れませんね、これはひきずるなあ。


もっとわかりやすく、こちらの恐怖心をあおるとか、悲劇に感情移入させる作り方もあったと思うんですが、それをあえてやらなかったのかな、どうなんだろう。

ラストシーンは合成とかじゃないみたいですね、ロケの模様がアップされていました。

(井浦新は、なんか、田辺の誠ちゃんを思い出しました。彼、今なにやってんですかね。)




映画『シシリアン・ゴースト・ストーリー』予告編


映画「シシリアン・ゴースト・ストーリー」公式サイト



赤い雪もシシリアンも、どちらも奇しくも「大切な存在が突然消えてしまう悲劇」を端を発した物語なのですが、シシリアンのほうは、悲劇は悲劇ではありますが、ストーリーはカタルシスがあります。
事実をもとにした作品ではありますが、ドキュメンタリーではなく、ファンタジー、に翻案されています。

私は元の事件とこの映画を紐づけして観に行ったわけではなく、何も情報を入れずに行ったのですが、映画を見ていて、「イタリアマフィアにつかまって、そんなに長い間、生きていられるものなのかな?」と少し不思議で、もしかしたら、3、4年たって、生還できちゃうって映画なのかな?なんて、はかない期待を抱いてしまいました、、、、

主人公カップルはこの年代特有の、男の子のほうが天使のように美しく、女の子がキリリと美青年というか、オトコマエでカッコいいのです。
冒頭、学校帰りの彼ら、男の子のほうはなんとも「その見た目でその子供っぽいリュックかい?」で、女の子はもう、おしゃれ番長、可愛いんだなあ、もう。もう、ふたりともそこにいるだけで、6.0満点な愛らしさです。
お友だちとの、赤毛のアンみたいな、窓辺のやり取りも素敵。

壁の絵に入り込む描写は、デイモスの花嫁を思い出しました。この場面が一番好き。

男の子が移送される場面、、海の香りがする、、ドライバーとの会話の場面では泣いてしまいました。




あ、こうして思い返してみると、シシリアンを先に見てしまったほうが、結果良かったのかもしれません。
赤い雪があとで、いろいろツッコミどころをつらつら考えて帰宅するほうが、逆に精神衛生上いいのかも。シシリアンは映画に感情移入してしまいますので。


ジュゼッペの魂が天国で幸せであることを祈ります。

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ボヘミアン・ラプソディ と 桜えびコロッケバーガー



さくらももこさんのマンホールにおはようを。

昨日水曜日は新静岡セノバのシネシティ・ザートのルルカデーで1100円で映画を見られる日。
ちょうどお休みだったので、「ボヘミアン・ラプソディ」を見てきました!











泣いてしまった。

ものすごく感動したというわけではなく、この映画を世紀の大傑作だとか、歴史に残る名作、とは決して思いません。
感動するにしろ、打ちのめされるにしろ、心をえぐられるにしろ、、、そういうテのクイーン関連の書籍やらドキュメンタリーやらは、もうフレディの死後にたくさん出ていて、その中でも「こんなんあかんやろ」もあれば「凄いわ、これは凄い、よくここまで描けたな。。」と感心するもの、いっぱいあります。
あとから作るものはとてもプレッシャーで大変だと思います。


個人的には、伝記映画云々とか、クイーンやフレディをモチーフにしたものの中で好きなものはベジャール・バレエの「バレエ・フォー・ライフ」とそして、フレディ・マーキュリー追悼コンサートのDVDです。
(あ、もちろん、クイーンそのものの映像にはかないませんがね)

もちろん人によって思いはさまざまだし、バレエ・フォー・ライフを見て「こんなん、ちゃうやろ」という人もいるでしょう。
ああ、ベジャール・バレエ、、、またこれやってくれないかな。



私は1971年生まれなので、洋楽好きな両親がクイーンのことも好きでよく聴いていたとはいえ、小学校高学年、中学くらいでさあ、自分で積極的に音楽を聴くようになったころはというと、クイーンはめちゃくちゃレジェンダリーなバンド、ではなく、なんだろうなあ、そりゃ、人気はありましたよ、ええ。でもな、ロックでポップですごく実力もあって、でもなんだかさ、イロモノ的な部分もあって、ケッタイな人たちだな~、って思っていました。
そんなに「クイーンさまさま!」ではなかったと思う。
ただ、プリンスが「まちがえてレコード屋でジャケットを手に持ったら、ちょっと後ろへ隠すかも」という感じのイロモノだとしたら(あ、わたし、プリンスもクイーンも好きですよ)
クイーンの場合は明るいイロモノというか。
なにしろ、フレディが、タンクトップにピチピチパンツのスーパーマリオかルイジか、みたいなヴィジュアルで、でもすんごい歌声でなにもかもをなぎ倒してくれて、なんですかねえ、どう考えてもギャグみたいな恰好なのに太陽みたいでさ、もう、フレディはフレディでいいんだよねぇ。。。って気持ちにさせてくれる人でした。

ま、母なんかは、長髪だったころのフレディが好きだったから、タンクトップピチピチパンツ、短髪になってしまって以降は、「残された希望はロジャーだけ」という感じでしたが。
私はロジャーとジョンが大好きだったので、フレディの見た目はどうでもいいというか、いいんですよ、あの声が全てですわー。。。

いや、大人になった今だから、思えるんですけども、フレディの足の長さとか、あのプリッケツ(ごめんなさい)、、今回の映画で一番クイーンのメンバーに似ていなかったのは、フレディ役だけでしたが、あのお尻を再現するのは無理でしょう。お尻選手権でキャスティングするわけにはいかなかったでしょうし。




クイーンのメンバーの再現率としては、ジョンがとてもよく似ていましたね、まさかあれが、ジョゼフ・マゼッロ、推定無罪やジュラシックの子役さんが、ジョンになるとは、びっくりでした。
ブライアンもよく似ていたというか、ブライアンがヴォーカリストを見る仕草、、、フレディのことにしろ、ほかのアーティストとステージに立つにしろ、そうそう、、そういう感じでヴォーカルを見るんだよね、、、って少し目頭が熱くなりました。

ロジャー役はもう、可愛いの一言です。
私の中では、この映画のヒロインはロジャーでした。
ツアーバスで女の子両脇に抱えていても、女装PVでも、ロジャーが一番キャッキャうふふで可愛かったです。

フレディ役は似ている似ていないはさておき、演技が素敵だと思いましたが、メアリーとのすれ違っていく場面、窓越しのワイングラスのところ、メアリーからボーイフレンドを紹介された時の絶望感、、、とても悲しい場面ですが、心打たれました。それから新作のインタビューではなく、自らのセクシャリティや出自についての質問攻めで心を傷つけられる場面もフレディが可哀そうで可哀そうで、ほかのメンバーのように家族がいない孤独なフレディの姿に涙しました。


あ、それよりも、一番似ていないなあというか、ま、しょんないですが、ボブ・ゲルドフですわよん。うん、そりゃ、しゃーないけど、ボブ好きとしてはもすこし似せてほしかったぜ。

映画本編のつくりは、まあちょっと薄っぺらい、、浅い、いいとこだけ書いていると思います。
妥協して、なるべくマイナス面は取り入れていないというか、、、本当なら暗部や闇、メンバーとの確執、生活が乱れて行くさま、セクシャリティやエイズの問題、何よりもフレディが抱えている孤独を描く手法としてはメアリーとの場面に多くを割いて、それでよしとしているっていう感じ。
ほんとうは乱痴気パーティとか、ポールとの関係とか、メンバーとの溝とか、観ていていやになる部分について踏み込むべきではあるでしょう。
誰も悪役はいない、さらっとあっさり描いている作品です。あと、時系列的にちょっと「あれ?そうだっけ?」みたいなのもあるんですが、そういう重箱の隅つつくのもなし。

だからといって、じゃあダメなのかというわけじゃなく、クイーンの、というかフレディ入門編としては、ちょうどいいんじゃないかなと思います。
誰のことも極力傷つけない、あたりさわりのない内容になっているので、万人受けかなと。
絵本で言えば、10人中9.5人までは楽しめる内容ではないでしょうか?
それが難易度が低いからあかんとか、すくない限られた人にしか伝わらないから逆にすごいとか、そういうことじゃなくてね。

わたしくらいの年代だとぎりぎりライヴエイドをテレビで見ていますが、この映画をきっかけに、クイーンの音楽や、ライヴエイドの映像に触れてくれるひとがまた増えたらいいなと思います。




ライヴエイドの再現率も良かったですが、あれね、きれいな映像で見るより、ちょっと昔の、デジタルじゃない頃のテレビで見ていたから、「これじゃーない」感もあるんですよ。
でも観客との一体感がすごいあの場面とか見ちゃうと、涙が出てくるんだな。


映画本編が終わり、エンドロールのドント・ストップ・ミー・ナウからが、フレディ本人その他の方のお姿が拝めます。
ショウ・マスト・ゴー・オンではもう涙じょんじょろ。
その選曲は反則じゃろうて。


ルルカ・カードデイだったので、あさイチの回でもかなり人が入っていました。
客電がついてい、みんなお互いの涙を見てみぬふり、ちょっと無言で、、という雰囲気の中、さあ、帰ろうかとおもったらば、、、静かな音量で流れている客出しのBGMがアンダー・プレッシャーじゃございませんか!


ここでまたもや涙腺崩壊です。

なんでさ、なんでここでかけるんよ、、、

ボウイが亡くなった哀しみにまたどっぷりで。
さらに、ああ、この曲を、ボウイとアニー・レノックスがフレディ追悼コンサートで歌ったんだよな、その時のリハで、ジョージ・マイケルが口ずさんでる映像がよかったよな、、てか、ジョージももう。。。

わたし、優れたヴォーカリスト、、しかも、フレディっぽいタイプだとしたらば、それってジョージがとても近かったと思うんですよね。。。。。





ということで、帰り路はクイーンのアルバムを聴きながら自転車をこぎ、セノバ店ではなく、現在の仮住まいに近い、竜南店のモスへ寄って。。アンダー・プレッシャーを聴き、桜えびコロッケバーガーを待ちます。


12月、年内いっぱい、静岡県内のみ復活中。

ゆるくダイエット継続中ですので、味わって食べました~。


うーん、年内に40キロ台キープを達成できますでしょうか。
食べないでダイエットではなく、そうするとじゃ食べたら戻っちゃうんじゃ、意味がないのでね、時々たくさん食べる日(おつきあいの宴会とか、親類縁者との集まりとか、会社の旅行とか、単におやつの日とか)があっても、キープできるようにするのが課題です。


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勝手にふるえてろ 映画


かねてより見たいと思っていた映画「勝手にふるえてろ」(公式サイトはこちら)ですが、名古屋へくることになったのでここに組み込みました。

名古屋パルコにあるセンチュリーシネマは初めて行きましたが、座席の感じもよろしくて、見やすかったです。
しかし、今週からの大寒波、しかも普段はなにかとトロピックな静岡にいる寒さ対策のなっていないワタクシです。名古屋はさぞ寒かろうと、本人比で厚着をしていたら、映画館がめちゃんこ暑くて死にそうでした。ホテルに帰ってきて、ドア開けた瞬間から1枚、また1枚、とどんどん脱ぎ捨て、お風呂直行でした。おかしいな、キャノンギャラリーまでは寒くて死にそうだったのにな・・・


映画館でもらったチラシ。

「ローズの秘密の頁」と「ジュピターズ・ムーン」が気になります。ヴァネッサ・レッドグレイブ ファンとしては見逃せない。あとはソフィア・コッポラの新作も面白そうです。てか、ニコールとキルスティンて、あの白さと目だけで十分怖い。コリン・ファレル可哀想です。

松岡茉優が歌う!泣く!叫ぶ!映画『勝手にふるえてろ』予告映像


とーーーーってもいい映画でした。松岡茉優の代表作になるでしょう。

最初に予告を見たときは「あれ?こんな登場人物いる話だったっけ???」と思いましたが、それもそのはず、監督による大胆な脚色で、たいそう魅力的なオリジナルキャラクターがいっぱいです。

かなり大胆なアレンジが施されていますが、すばらしいの一言です。

原作を忠実になぞる映画もそれはそれでありだと思いますが、素材をものすごく理解して再構築する作り方こそ、原作を映像化する場合、真の実力がわかっちゃうんじゃないでしょうか。
今回の脚色は実にすばらしいと思います。
ヨシカの脳内ミュージカル劇場、あのメロディが耳から離れませんて。
原作ものの大胆なアレンジでこうもスカッとするのは「Wの悲劇」で原作をまるっと劇中劇にしちゃったアレを見たときの衝撃以来です。(Wの悲劇はいわゆる本格推理小説なんで、あれの映像化ってのは難しいと思うのですよ。サスペンス、エンタテインメント色の強いミステリならまだしも)

柳俊太郎があんな格好するのも映画の良さですね。びっくりするほど強烈なビジュアルです。
趣里ちゃんもドールな雰囲気がいかんなく発揮されていてうっひょいでした。

ヨシカが泣く場面ではけっこううるうるした。女子はだれしもヨシカ的な部分を持ってると思うんですよね。
そんで、いやになってつく嘘がこともあろうに、、、それ、絶対使っちゃあかん嘘やん、、、、後戻り不可能なやつや、、、、せいぜい身内に病人を出すとかやで、、、殺すのはあかんけどな、、、、
だけどもそこまで孤独で追い詰められてしまう、というか自分で追い込んでるんだけども、、、にっちもさっちも行かなくなって、そういう嘘ついてしまう、、、わかるんさな。


個人的には休憩室の明かりがついて畳の光だけが画面に残るとこがたまらなく好き。
その前のスマホが光りだすところもいいなあ。

編み物もあれが完成品か!ってなった。でもバスの中で編み物って、酔わないのかしら????

あとは原作以上にうざったさ炸裂の二を演じた渡辺大知が、映画の最後のほうでは、宮崎アニメの女の子が映画終盤に急にかわいさ倍増になるように、かっこよく見えてくるのもいい。ってか、まじでうざったさがすごいんだけども。

どのキャラクターもいろいろなものを抱えていて、その全部がいとおしくなります。ただ一人あきらくん?出来杉くんだけはいとしくないけどもさ。
くるみちゃんにも幸せになってほしい。

それから付箋の使い方が秀逸です。ちょっともう、しばらくは付箋を普通の目で見られない。
上質な、だけども、子供が見てはいけない手品を見た気分です。

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スター・ウォーズ 最後のジェダイ

いろいろ賛否両論ですが。否定派の意見、いろいろごもっともですが。

私はマーク・ハミルが大好きなので、大画面で彼を拝めただけで、嬉しいのです。

ちょっとルークの描き方が、あれですが、でもさあ、ルークは普通の人代表なんだよ。そんで、ヨーダ様以外で最強のジェダイなんだよ。普通の人代表で強いジェダイなの。(2回言うた、それほどのことでもないか)
最後があんまりだけどもね。ううむ。
でもさ、髭もじゃだけではなくて、こざっぱりバージョンのルークも出てきて、嬉しかったよ。

子供の頃ルークに惹かれて、周りがハンソロ派だろうとも、ひとえに彼一筋できて、スターウォーズ後は、監督業とかにシフトしちゃって、なかなかスクリーンで彼を拝めなかったけれど、もうさあ、こんなチャンスなさそうじゃないですか。
「キングスマン」とかじゃなくて、でかいロールで観たいんですもの。R2への「ずるいぞ・・・」ってところ、大好きだー。



塩の惑星いいよね。あの星、いいと思う。

それから、前作では思春期まっさかりだった、(あの図体でまだ思春期終わってないってどうなの????)アダム・ドライバーのカイロ・レン、、、、今回さらにアダム・ドライバーの演技が素晴らしくなってて、良かったです。

相変わらずものに八つ当たりして、部下に「また始まった・・・」という顔をされるところ含めて、レイとの場面も含めて、肝心なところでツメの甘いところ含めて、全部良かった。


ポーが今回はダメダメっぷり炸裂だった。

銀色のテトも可愛かったよ。ポケモン世代じゃないから、あれはテトにしか見えないよ。

ルークが隠遁している星の原住民たち、パン作っているとことか、好き。

デル・トロは、贅沢な使い方っていうか、勿体ない使い方っつーか、なんだろうなあ。

ローラ・ダーンの演技も良かった。描き方はさておき。さらば宇宙戦艦ヤマトとか、ザンボット3が頭に浮かんでしまったよ・・・

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「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」

「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」予告 希望編


というわけで、珍しく公開日が休日だったこともあり、行ってきました、ローグ・ワン。

まさかのローグツー状態で2回連続で見てしまいましたが、面白かったです。


セノバで見ましたが(字幕、2D)ミニポスターも貰えましたよ。ちょっと持って帰るときべこったけども。。。。



物語の位置づけとししては、エピソード3と4の間のお話。

エピソード4のオープニンクロールの
「時は内乱のさなか 凶悪な銀河帝国の支配に、
反乱軍は秘密基地から奇襲をしかけ、
帝国に対し始めて勝利を収めた」


のここからふくらませたものです。


ジェダイはメインキャラとして出ません。(出ると言えば出てるけどもね・笑)
スカイウォーカー一族もいません。

あ、、、、一応、元アナキン・スカイウォーカーのダースベーダーはいますけども。



私は公開前、一切前情報なしで見たかったので、予告も公式サイトも全く見ないで出かけました。それでもポスターなんか見てしまってたので
「マッツ(ミケルセン)とフォレスト・ウィテカーも出てるのか。。。」というのは知ってましたが、、、、


とりあえず、スターウォーズのスピンオフやらファンによる二次創作もの、、めちゃくちゃたくさんありますが、満を持しての公式のスピンオフ作品であるアナザーストーリー。
スピンオフものとして、独立した作品としてきちっと楽しめる作りになっています。


こっからネタバレですよー。















別ものらしく、、、わたし、これだけスターウォーズ見まくっているにもかかわらず、毎回オープニングで、、、静かに始まって途中でばばばばーんとメインテーマが流れるくだりで「びくぅっ!!!!」なるんですが(いい加減慣れろや。。。)
これは別ものってことなのか、あのメインテーマはオープニングクロールでは流れないんですね。ちょっと新鮮でした。だからビクゥッ!!!!ならんかった。
(エンディングではあのメロディはちゃんと使われてる)


それにしてもあのレイア姫の映像は、やっぱしキャリー・フィッシャーご本人、、だよね。
さいごのエンドロールでちいともキャリー・フィッシャーの名前が出てこなくて、CG?そっくりさん?過去の映像をなんとかこうとかしたのか???って思ったんだけどもいい加減トイレにも行きたくなったころにようやく「スペシャル・サンクス」って感じでキャリー・フィッシャーの名前が。
あれ、どうやってるんでしょう。誰か教えてー。2回見てもわからんかったわー。


☆安定のマッツ・ミケルセン/ゲイレン・アーソ役
このなんとも味のある枠というか。こういうのって、日本だとトヨエツ枠、あちらだと、ヴィゴ・モーテンセンとかマッツ枠だと思うのですが、最初の農場でのちと汚れた感じが良かったです。
もっと汚くてもいいんだけどもな。
後半の帝国服装のところは、やっぱし雨に濡れまくったところが、いかにもなマッツでした。

☆ドニー・イェン最高/チアルート・イムウェ役
あなた強すぎまっせ。
盲目の戦う僧侶。どうでもいいけど、最初近くにいた赤い托鉢僧みたいな人も同じ寺院にいた人なのかな?
フォースは使えないけど、ジェダイではないけども、今回一番ジェダイマスターらしかったのはチアルートでしたね。
あの杖というか槍、ずっと槍術バトルアクション展開でしたが、最後のマスタースイッチめがけていくところはなんかライトセーバーみたいな使い方で、ちょっと泣けました。

☆鬼が来た!チアン・ウェン/ベイズ・マルバス役
鬼が来た!以来私久しぶりに彼を見ましたが、(最近役者やってるんですかね?)ある意味美味しい役ですね。
チアルートを「しょんねーなー」という体裁をとりながら、彼の背中を支える、名バッテリー状態。里中君と山田君というか。

☆もう少し見たかったなあ フォレスト・ウィテカー/ソウ・ゲレラ役
もう少し見たかったです。。。残念。。。。


☆リズ・アーメッド/ボーディー・ルック役
彼もなかなかおいしいキャラクターでした。
欲を言えば、もっと最初、ダメダメアホアホっぷりで(ハムナプトラの兄ちゃんみたいに)いざという時はどういうわけか役に立つ感じの描き方だと面白かったかも

☆K-2SO
今回の名ドロイド
愛すべきそのお姿は、ラピュタのロボット兵みたいな感じで、思わずひなげしをおててに持っていそうですが、フィルターがなく再教育中なので、回路に浮かんだ思考はすぐに口に出るタイプ
彼のガンアクションシーンは、この見せ場のあとに絶対に死ぬフラグ満載で、、、ちょっと泣いてしまった、くやしいぞ、ディズニーめ。。。。

☆まさかヒロインも死ぬなんて!フェリシティ・ジョーンズ/ジン・アーソ役
彼女もやたらめったら強く、帝国の犯罪リスト満載の問題児。大義もなにもないし「帝国の旗が銀河にはためいても、見たくなければみなけりゃいいじゃん」と、生きていくだけでせいいっぱいな感じ。
反乱軍の希望のために大義を抱き正義のために戦うことに目覚める過程がもう少し掘り下げた作りだともっと感動できたかな。

☆安定のタレ目わんこイケメン枠 ディエゴ・ルーナ/キャシアン・アンドー役
どっちかっていうと、ジン・アーソのほうがヒーローで、彼のほうがヒロイン枠っぽいというか。
「もののけ姫」がもののけ姫ではなくあれはアシタカの物語であったように、このローグワンもある意味キャシアンの物語でもあったような、、、まあそういってしまうにはちとキャシアンの描き方もも少し時間欲しかったかもね。
でもどのキャラクターも、反乱軍メンバーのいろんなキャラクターも見せ場が多くてね、時間が足りなかったような気もする。



ローグ・ワンに加わったほかの反乱軍メンバー、メルシとかも良かったし、迎撃チームのブルー、ゴールド、レッドも良かった。

エピソード3で出番をごっそり無くされたモン・モスマも出てますし。

敵の将校、クレニック将軍役、ベン・メンンデルスゾーンもカッコいいです。まあ、軍服ってのは悔しいが、かっこよく見えるように作られてるんだよね。制帽をかぶっているところがいちばんぐっときましたね。まさに制服マジック!



☆それにしても主要キャラがほぼ全員死ぬ映画って、、、、まさかのザンボット3状態です。
いやほら、アメリカ映画だし。ディズニー公式だし。
まさかそこまで死にまくるとはなんぞや。
こんなに死ぬとは思わなかったというか、たかをくくっていたというか。キャシアンが落下したときでさえ「あいつは死んでないぞ」と思ってたのに。
おのれ、デス・スターめ。。。。
でもまあ、普通に反乱軍で生身のバトル展開、ジェダイが誰もいない、みんな普通の人間だけだったら、生き残るほうがおかしいんだよね。しょぼーん。。。。



ああ早くルークを観たいなあ。。。結局いつも、そこです。私は断然ルーク派です。。。。




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『不思議惑星キン・ザ・ザ』デジタル・リマスター版 予告篇

『不思議惑星キン・ザ・ザ』デジタル・リマスター版 予告篇


さて、シネギャラリーの2017年度会員、いつから募集すんのかな、、、札幌のNHK杯行く前のお休み(明後日)になにかひとつ映画観たいな、、、なんて思ってシネギャラリーのサイトへ行きましたら。。。
あ、「高慢と偏見とゾンビ」が始まってしまってる!!!まずい、ほんとに早く観に行かないと、NHK杯に突入してしまう!

で、今後のラインナップを眺めていたら、冬のクラシック映画特集の枠で、なんと、「不思議惑星キン・ザ・ザ」をリバイバル上映するというじゃーありませんか!しかもデジタルリマスター(まあれはうすぼんやりした映像のほうが味がある気がするけども)

上の予告を見てもキン・ザ・ザの魅力は全くちんぷんかんぷんだと思いますが、、、面白い映画ですよ。絶対に観に行く~。






その前に「スモーク」をまたやってくれるそうな、これも嬉しい!あとは「勝手にしやがれ」と「気狂いピエロ」だとか。なかなか乙なチョイスー。

映画のスモークの原作はポール・オースターのお気に入りの短編。ほんとに短い、掌編なのでこれをどう映画にするんだろうと思ったんですが、あの短編「オーギー・レンのクリスマスストーリー」をまるっとひとつ、映画のエンディング(と同時にクライマックス?)に入れ込んでしまって、新たにポール・オースターが映画のための脚本を書き下ろしていて、ああ上手に原作を活かしているなあ、って感心しました。
ちょっと違うけど、夏樹静子のガチ本格の「Wの悲劇」を映画版では劇中劇に仕立てた時に感じた「ヤラレター」感で、こういううまい処理の仕方してくれると「小説のアレと違う!!!」って不満もなくて良きかな良きかな。

スモークはハーヴェイ・カイテルもウィリアム・ハートもいいんですが(今見ると、めっちゃ若く感じるね)、やっぱし、この時期キラキラ光り出したフォレスト・ウィテカーが素敵だなあと。ああ、ゴーストドッグもまた観たくなってきたー。
それから、スモークのエンディングのママンね、あのママンも素敵。。。お母さん大切にしなくちゃって、自らを省みたくなりますね。


12月に入っちゃうと映画に行く時間がとれるかどうかだけども、でも時間は頑張って作るものですからね、はい。「われらが背きし者、」「5日物語」「ある天文学者の恋文」「奇跡がくれた数式」は観に行かなくちゃ!

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もうそんな季節 シネギャラリー編

そろそろシネギャラリーの来年度の会員更新の季節


早く行かないと、と思いつつ毎年怒涛の年末年始で結局春先ぎりぎりに更新とかしてますが、さて今回は。。。(とか言ってるならとっとと行かんかい、とも思うんだけど・笑)


などと思いながら昨日の休みは、サールナートやサールナートの上の映画館に常設になる前、メディアシティの映画館も使っていたころのシネギャラリーの頃に観て好きだった映画のDVDなんぞをだらっと観ました。

「黒猫白猫」「ロゼッタ」「最終目的地」の3本。あ、「最終目的地」はシネギャラリーとはなんの関係もなく、この前シャルロット・ゲンズブールをインディペンデンスデイの続編で見たから、手持ちのシャルロットってなんかあったかしら???と思ったら、アンソニーが出ているアレがあったじゃん!(ついでに子供の頃のヒーロー、真田広之も出ているが。)ってことで一気に3本。

最終目的地はセリフと音楽の使い方が好きです。あとはシャルロットが可愛いし、ロラ・リニーもカッチョイイ。アンソニーも真田広之もいいけど、わたし、アンソニー自身も好きなんですが、彼と一緒に出た時の女優さんね、彼女たちのきらめきが好きです。これについてはまた今度書こうかな。

それはさておき、シネギャラリー。


会員を継続したり、なんだかんだで継続手続き忘れちゃったリ、いろいろだけども、、、、


何かいい映画とかツボにはまった時に「ああ、アタシはこの場面を見るために、ここの会員料金を払ったんだ!」って、ちょっと運命っていうと大げさだけど、そのめぐり合わせに嬉しくなります。


「黒猫白猫」の切り株の場面
「ロゼッタ」のロゼッタとリケのなんとも間抜けなダンスシーンとか、リケのへぼいドラム演奏テープとか
「キン・ザ・ザ」の「ブィ ガバリーチェ パグルジースキー?」のとこ
「ブーンドッグセインツ」のトイレ引っこ抜き屋上からダイビングとか

あの場面のためにお金を払ったんだ、うん、それもいい人生じゃないか?なんてにんまりするのよ。


ありがたや、シネ・ギャラリー。
来年も魅惑のラインナップ待ってます。

あの切り株、欲しいなあ、、、あの切り株の場面、なんかナスターシャ・キンスキーが熊かぶってた時のことなんかも連想してしまうけども、それにしてもあの切り株、素敵すぎます。
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インデペンデンス・デイ リサージェンス


昨日は「インデペンデンス・デイ」(1996年)の続編「インデペンデンス・デイ リサージェンス」を観てまいりました。
そこそこ楽しかったですが、映画ファン・前作のファンとしてはかなり微妙でした。
えーっと、全く誉めていません、あしからず。







午後からグループ会社の接客ロールプレイングコンテストを観に行く予定を入れていたのですが、水曜日はルルカ・メンバーズデイで割引だし、何も映画見ないのはなんかもったいないよなー、
次の日もたまたま休みだもんなー、、、

ということで、ちょうどいい時間帯、9:30~11:30の上映時間があったので行くことに。
娯楽作品だし、ばかばかしいほら話が得意のエメリッヒ監督作品だし、空き時間に観るにはちょうどいいではないですか。(エメリッヒはそんなに好きな作品は撮っていませんが、私は「インディペンデンデイ」は傑作だと思います。)
これが社会派作品とか、超感動作品とか、お涙じょんじょろも困りますし、ものすごく難解で、その日一日プチ哲学者にでもなろう作品も、ロープレ見学前は辛いものです


前作がわりと好きだったので、妹にもバレエの王子さまで東京へ行ったときに「見たいんだよねー」なんて話していたんですが。

なんか、確か、ほかのも理由があったと思うのですよ、続編を見たい理由が。
思い出せないけどなんだったっけ???ジェフ・ゴールドブラムも割と好きな俳優さんだけどもなあ、なんかそれだけじゃないような、、、、


ま、いいか、と思いながら、朝方予約して、ぷら~っとお出かけ。


入道雲がもくもく出ておりまして、まさに「夏ー!!!!」
そうそう、うちは駿府公園の中にある、中央体育館及びプールが近いんですけどもね。
これからプールに行くであろう子供とすれ違いましたが。
この暑いさなか、スイミングキャップ(しかも、あみあみではなく、mizuno製のゴムの本格的な奴)をかぶった男の子がじょんじょん履いて走っていました。。。。
足元は涼しげでしたが、頭は暑かろう、、、子供って、とんちゃくないっていうか、、、元気だねぇ。あれじゃプール行く前にびっしょり濡れ濡れじゃなかろうか。



さて、映画が始まって、数分後、「そうだった、ビルが出てるんだっけ!」となりまして。
(ビル・プルマンじゃなくて、ウィリアム・フィクトナーのほうのビル)

ついちょっと前に映画館で予告を観た時に「きゃあ~。ウィリアム・フィクトナーが出るのね~。」なんて喜んでいたのに、すっかり忘れておりました。(ひどいファンや)
登場そうそう、大したセリフをしゃべっておらず、「これはまた『いやなエリート上司』『うわべだけの現場では役に立たないやなやろー、あっさり死ぬパターン』なのか?」と思いましたが、ちゃんと最後まで生きておりました。そんなに役立たずでもありませんでした。
じゃあ何か問題解決の役に立っていたかというと、特に役にたってはいなくて、そんなら、華々しく殉職してくれてもよかったかしら?などとも思わなくもないのですが。
そこらへんはまあ、大画面であの青い瞳といい声を堪能できたからよしとしましょう。




とまあ、もうこのままウィリアム・フィクトナーを観てきてちょっと満足、で終わらせてしまいたいんですが、とりあえず感想を言いますと、まあ、まあ、暇つぶしとしては楽しめます。
映画としては駄作と言い切れます。(もしまたお金払うのなら、前作を迷わず選びます。)
それから、やはり、ジェフ・ゴールドブラムはいい俳優さんですね。




INDEPENDENCE DAY 2 Trailer 3 (2016)

あとは、久しぶりに観たシャルロット・ゲンズブール。
いい感じの年の重ねかたしているのではないでしょうか。


Independence Day (1996) Trailer HD

面白い映画でしたね
ほんっとにばかばかしいんですけども、ファンやアンチからのツッコミどころも愛あるツッコミ満載で、娯楽作品としても家族愛的なところも、楽しめてね。
エメリッヒが嫌いな人でも「これだけは認める」という人も多いんじゃないかな。
ジェフとウィル・スミスのパートと、ビル・プルマンの大統領側のパートの2本柱に、エメリッヒお得意の、ばかばかしい派手さ巨大さがうまくマッチしていて、名作でした。


今回のリサージェンスは。

映画が好きな人、それから前作が好きだった人にはかなりつらいと思います。
CGとか映像はまあいいですよ。進化した映像のすごさは素晴らしいですよ。
役者個々の演技はヘボいわけではなく、ベテラン中堅どころは名優揃っていてかなり豪華だし、若手新キャラチームもこれからを期待されるアクターたちなんだけども。
せっかくの役者の無駄使いさが目立ちます。

これはもう、脚本がよろしくないとしか言いようがない。

映画の展開も起承転結がない。
そもそも「起」に至るまでが長すぎるし。それであちこちで「起」ばっかりで、「起起起起・・・それらを回収することもなくかなりやっつけの結結結、、、え?それで解決????」みたいな展開です。

ジェフがやってるデイヴィッド、シャルロットのやってるキャサリン、モサド隊長じゃないや、ディケンベ・ウンブトゥのオタクチームと、若手新キャラアクションチームの2大柱、それプラスわきのヒューマンドラマ(子供と老人、若しくは市井の人々、みたいな)とかアメリカ万歳な正義感ちっくなストーリーとか、それくらいに絞ればよかったと思う。


キャラクターとサブストーリーが多すぎる。
サブストーリーが多すぎてもそれが収れんされていく喜びを味わう映画もあるけどさ、それ、できてない。

ウンブドゥに傾倒していく、リック・モラニスみたいな男の人とか、若いパイロットのもう一つのラブストーリーとか。そこはね、確かにもうひとつのラブストーリーもいいよ、そこも愛すべき部分だよね、でもさ、そこって必要かな?

そのくせ若手新キャラ主要3人の確執がテケトーにさらっと描かれてるとかさ、、、何を描きたいの????
(そもそも主役は誰なのよ?状態。クリヘムの弟かい?)
この3人の描き方がテケトーすぎるから、3人の会話とか、なんにも胸に響かない。印象に残らない。残念よ。
よほどおっさんずのサブ・ラブストーリー(20年にわたる介護生活)のほうが印象に残ってますが、、、そのいちゃこらも、、、要らないよねぇ。いや、楽しいよ、楽しい、うるわしいサブストーリーなんだけどさ。
(あとは沈没船金塊奪取チームグループメンバーのほうがまだ印象深い。)



SF好きとしては、いろいろな要素を詰め込んだなあと思います。
そのなかで、わたし、個人的には、進化や宇宙戦争を経て、最後に情報体として生き延びることを選んだ「知的生命体」が「見守る者」として宇宙を漂流するという設定はとても好きなんですが、
そういう血なまぐさい愚かさを捨てた生命体は、下々ていうか、自分たちよりはるかに劣った生命体、まだ発展途上の生命体については「不干渉」を貫く姿勢が好きなんですよね。
だから今回の「球体」ちゃんの描き方はあんまりかな。そんなに簡単にいろいろ教えちゃっていいんかい?って思う。

続編ありそな終わり方でしたが、もうインディペンデンスデイの名前は使わないでほしいなあ。
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マネーモンスター


今日は金曜日でレディースデイだから、64を前後編頑張って観ようと思っていたのですが、、、
体調があまりよくないので、一本だけにしようと思い、それならばと、気になっていた映画「マネーモンスター」を見てきました。


面白かったです!

ジョディがこういうエンタテインメント映画を撮るのは意外だなあと思いましたが(ずっとヒューマンドラマばっか撮るのかな、って思ってた)、

上手いなあー。
上手いというか、すごく演出がスマート。

そしてジョージ・クルーニーも(ヘンテコダンス含め)、ジュリア・ロバーツも上手かった。


S字カーブというか、ヘアピンカーブの連続的な演出とスピード感、スリリングな展開、そして映画時間が99分!
削りすぎても長すぎて駄目、ちょうどいい尺でした。


それから予告の中で気になったのが、インディペンデンスデイの続編。ジェフやプルマンが続投なのはちょっと嬉しいんだけどもー。それよりもー、アタシの大好きなウィリアム・フィシュナーがいたような気がする!(また嫌な役なんだろうか。。。)

以下ややネタバレ






私は金融関係についてはあまりよくわからないし、何しろ子供の頃、1ドル○○円というのは、国連とかそういうところで会議で決めていると思ってたくらいだから・笑
それでもけっこう早い段階で「あいつとあいつが怪しい」というのはわかる作りになっています。
ここらへんは、そういうふうに見せているんだろうけども、でも倒叙的(コロンボみたいに観客に先に犯行現場を見せておく)とまではいかない。
あくまでも「たぶんあいつのせい、早く気づいて、テレビ局のみなさん!!!!」という心境にさせていく。


まあでも一番怖いなと思うのはやっぱり、インターネット社会なんだなあと。
本来、ネット社会って、、、人の善意をあてにした、それが前提じゃないと成り立たないはずですが、

悪いことする人がいるんだよねぇ。

ちょうど今日はイギリスがEU離脱がどうのこうので、これまた株価が変動するんじゃーないかだの、今が買い時ですよだの、NISAだよと、PCにちかちか広告やメールが出まくりですしね。


誰かが得をすれば、誰かが損をする、それは頭でわかっていてもお金を転がしたがる人がいる。


ジュリアが良かったです。最近の彼女の映画の中では一番好き。こういうタイトでタフなプロデューサー役には適任でしょう。
ジョージ・クルーニーがお調子者のヘタレキャラから、後半ヒーローになっていくところもいいですね。
ジャック・オコンネルのただブチ切れただけの若者じゃなくて、どこにでもいそうな、中の下(限りなく下に近い、今現在のじわじわ広がる貧困層代表)の若者の雰囲気もなかなか良かった。
ジョージとジュリアの役どころは、それなりに外からたくさん情報を得ているけれど、ジャックの役は、彼ひとりきり。味方はいない(途中からジョージが協力してくれるけど、それでも孤独)。奥さんもまさかの罵詈雑言だし。。。
そこらへんのちょっとだけ大人、ちょっとだけ得している、ちょっとだけキャリアが上、の人から見たら、ほんとに若くて子供で弱者な部分を、ジャックの演技やピンク色のほっぺたがいい感じで出していました。

まあこれが、もう少しくたびれた世代が犯人役だったり、ちょっと斜め上なぬらりとした感じを出せる役者(中年まっさかりだったときの三浦友和とか鶴見辰吾、っぽい人)にやらせると、別のストーリーになっただろうし、社会派っぽい作りになったと思う。

でもそれって、この脚本じゃ無理な気がしますね。

いい意味でも悪い意味でも、今の時代の軽薄さをリアルタイムで描いた作品。
野次馬とか動画サイトとかオタクハッカーくんたちとかね。






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映画「幸せをつかむ歌」

やっぱり年度がわりって忙しいですねー!

たな卸とか、業務目標の作成やら、職場での人間関係やら、まあ、普通の人間なら抱えるもろもろを、それなりにかかえ、アップアップしつつ、生きてます。


スケートもほとんど見られませんでしたが、まあぼちぼち見ます。


とりあえず!
4月1日、仕事の帰りに、映画の日だから、がんばってリック・スプリングフィールドの映画を観てきました!!!!(世間的にはメリル・ストリーブの映画)


『幸せをつかむ歌』予告編


映画 『幸せをつかむ歌』 特別映像 "Drift Away"



映画「幸せをつかむ歌」メイミー・ガマー インタビュー映像

この映画ではさすが、母娘役、めちゃくちゃそっくりですが。

ほかの映画などでの、レセプションとかの映像ですと、メイクなどの感じで、そこまでそっくりには見えない(まあ、そういうふうに、意識してメイクしてると思う)です。
しかし、やはり、お鼻のあたりはそっくりで、横顔などシンクロ映像のようでした。

Meryl Streep as Linda / Ricki Rendazzo
Kevin Kline as Pete
Mamie Gummer as Julie
Audra McDonald as Maureen
Sebastian Stan as Joshua
Nick Westrate as Adam
Rick Springfield as Greg
Ben Platt as Daniel
Charlotte Rae as Oma
Rick Rosas as Buster
Bernie Worrell as Billy
Joe Vitale as Joe
Gabriel Ebert as Max







ここからネタバレありますよー。


かなりこの日は疲れてたのですが、映画しょっぱな!
いきなり!
トム・ペティ&ハートブレーカーズの「アメリカン・ガール」からスタート。
私は偶然、この日はトム・ペティのTシャツを着てたんですよ。
ちょっとそれだけで、テンション上がりました。


まあやっぱり、リックは素敵だったのですけども。
リックのファンどうのこうの置いといて、メリルとリックの厨房での大喧嘩シーン、あそこのリックの演技では涙が出ました。
我が家も親が離婚してますけども、出て行った親も苦しいのだし、たとえ別の人生を歩んでいても、親子は親子なんだよね。


それにしても、なんちゅうか、アタシ、やっぱり、リックを大画面で見るのは恥ずかしすぎて駄目ですわ。。。。
こんなんじゃ、リックの出ていたジェネラルホスピタルをいつか全部見る、という老後の楽しみも、無理そう。
ほんとに恥ずかしすぎて、逃げたくなった。
免疫がなさすぎるのか。
歌っているとこだけでいいかも。

そういう照れくささはさておきまして、バンドのシーンはとても良かったです。
鍵盤の魔術師、バーニー・ウォーレルは闘病中と聞きましたが、まだまだ、彼の音楽を聴くこと、できそうです。
ベースのリック・ローサス(ニール・ヤングとの共演の多かった名ベーシスト)は撮影後亡くなったそうで、この映画は彼に捧げられています。
ドラマーは人の好さそうなところがそのまま伝わってくる、ジョー・ビテール。

リック以外のバンドメンバーはあまりセリフは無いのですけども、もう、セッションそのものが彼らを物語っていましたし、メリルとリックの大喧嘩しているところとかの「やれやれ」な感じとか、頃合いをみて、「そこらへんにしとけ」とすいっと入ってくるあの感じが、もうね、しびれました。
それから、リックが、「SGを売った」という時の、バンドメンバーのあの表情。あそこも泣けた。リック・ローサスの静かな表情と、ジョーとバーニーのすべてを包み込む笑顔。

自分が何よりも大切にしているものを、誰かのために売るとか、差し上げてしまうってこと、そういう経験は、誰だってあると思うのですよ。
自分の大事にしているものを手放すことは、とても悲しいことかもしれませんが、誰かのためにそこまでできる、そこまでしたくなる存在があるってことは、そういう存在に出会えたことは、幸せにつながると思います。


いろんな歌をメリルが歌っていますが、U2の「終わりなき旅」の歌声は、なんちゅーか、ボニー・タイラーみたいでした。ボニーもこの曲歌ってたせいかな。

トム・ぺティの「アメリカン・ガール」、エドガー・ウィンターの「Keep Playing That Rock & Roll」、ドビー・グレイの「明日なきさすらい」、U2、ブルース・スプリングスティーン、さらにレディ・ガガやピンクなどの曲をバリバリ演奏しまくって、ガツンと歌い上げるメリルは素晴らしかったです。
それから、メリル、メイミー・マガー、ケビン・クラインの3人でのシーン、メリルがアコースティックギターを弾き語るところも良かった!
ギターっていいなあと思いました。



映画そのものは、うーん、65点?
あのですね、ちょと娘と母親の和解がすんなりすぎるっていうか、あとは、息子二人の問題なんかも盛り込んだから、ちょっとそこらへんが散漫になっちゃったかなあなんて、思ったりしました。
でもな、実際、親子、家族って、血みどろどろんどろん、泥仕合までって、行かないこと、多いですよね。
口もききたくないって大喧嘩しても、次の日の朝になれば、水に流しちゃったリ、見て見ぬふりしたり、ツッコミ入れないで、ごたごたを避けようとしたり、全然、問題解決しないし、問題そのものに取り組もうとしないもんですよ。
取り組まなくても、なんとかなっちゃうのが家族っていうか。
だからさ、「え?それで解決?」みたいな感じでも、ある種、リアリティあるのかなとも。

あと、点が辛めなのは。
メリルがゴージャスすぎて、あまり生活に困っているようには見えないところかな。
だって、予告を観た時点では
「音楽のために家族を捨てた、成功したミュージシャン!」って思ってたもん。
で、観に行ったら、アルバイトしながら、パブで演奏しているアマチュアバンド(でも一応、一枚だけレコードは出したことがある)で、貧乏という設定。
なんだけど、貧乏に見えないんだ、これがなあ。



それ以外はいろいろな格差社会をあちこちえぐった表現のしかたがうまいなあ、デミ!って感じるいい映画でした。

ゲートのあるコミュニティに暮らす社会的に大成功している元夫、でもマリファナが冷凍庫にあるよ、とか、夫の後妻は黒人女性でかなり人間できてる女性とか、息子二人のうち一人はゲイ、とか、自殺未遂してお風呂にも入らない娘とか、いろいろ問題はあっても、経済力さえあれば、なんとかなっちゃうのさ、現代アメリカ、、、、、、おお、格差社会!



ってなことで、やっぱなあ、、、、

メリルが貧乏っていうのが実感で伝わってこないところが、惜しい。
夢を売るミュージシャンだから、身なりだけは気を使っているのよ、という設定だとしても、もちっと、生活がカツカツってところがあるとよかったんだけども。

そこがほんと、惜しい。


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