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John Farnham dvd "THE LAST TIME" レビューその2

ぼけっとしているうちに8月です。Australia本国では5月公開のドキュメンタリー映画のヒットを受け、テレビ放映も決まったとかなんとか。ほんで、ファンサイトではDVD/Blu-rayが8月23日に出るとなってるんですが、まだ予約ができません。くぅ~。はよ観たいよ。

 

ま、ですが、とりあえず前の記事の続きです。

John Farnham dvd "THE LAST TIME" レビューその2

 

 

エレクトリック・セット

1 Reasons

1986年のジョンの人生を変えたアルバムWispering JackからReasonsは1987年このアルバムからの4枚目で最後のシングルカット。

2 No Ordinary World

アルバムLAST TIME 収録のNo Ordinary World は2003年のシングル。

チェットのスライドギターのソロがとても美しい曲。

3 Hearts On Fire

サックスのスティーヴ・ウィリアムス、この曲ではハーモニカソロがかっこいい。それから、ダニエルのコーラスがとても素敵でした。

彼女の声も綺麗ですねぇ。うっとり。Romeo's Heartからのシングルで1996年リリース。

 

4 When The War Is Over

1982年のCold ChiselのパワーバラードWhen The War Is Overはジョンはリトル・リバー・バンド時代の1985年にアルバム No Reinsでカバーしています。

この曲はコールド・チズルのドラマー、スティーヴ・プレストリッジの作品で、いろいろなアーティストがカバーしています。ユーライア・ヒープのも好きです。まあ、私はずっとジョンがライヴで歌い続けているのでもはやジョンの曲という印象が強いですが、聴きなれているのは、オリジナルのコールド・チズルやそのメンバーであるジミー・バーンズのソロかなあ。

ブレットのギターソロがかっちょいいし、ダニエルの美しい声がたまらん。

5 Age Of Reason

アルバムタイトル曲の Age Of Reasonは1988年のリリースでこれも1か月くらいAustraliaチャートでは1位だったのではないかと。When The War Is Overはこのシングルのカップリング曲でした。

リンジー、ダニエルのコーラスが渋くて素敵なミディアムナンバー。

ジョンのパワフルな声が暑苦しくて苦手という人にはこれを聴いてほしいよ、、という感じでおさえめだったんですが、そんなことはなく、途中からフルパワーで熱唱。そこがジョンクオリティ。

 

6 Keep Talking

こちらも The Last Timeからの2002年のシングル。

7 Man Of The Hour

ここはリンジーとのデュオで

2003年のアルバム331/3 収録のシングル曲

8 One

ジョニー・ファーナム時代のシングル曲

9 Everytime You Cry

1997年、ジョンの歌手生活30周年に出たベスト盤、ANTHOLOGY 1Greatest Hits 1986-1997収録のシングル曲で、Human Natureとのコラボ曲。

10 Please Don't Ask Me

この曲は2回シングルリリースされています。初出は1980年、ジョニー・ファーナム改め、ジョン・ファーナムとして初めて出したアルバムUncovered 収録のシングル曲。その後1982年から85年までリトルリバーバンドのリードヴォーカリストとして加入しますが、そのリトルリバーバンドのグレアム・ゴーブルが作った曲です。

その後、LRBを脱退して再びソロアーティストになったジョンは、ウィスパリングジャックで奇跡の復活を果たすのですが、1991年にカムバック後初のライヴアルバムFullhouseをリリースします。

1987年 の"Whispering Jack Tour," 1989年の "Age Of Reason Tour" 1990年の "Chain Reaction Tour"から16曲収録されたこのライヴ盤からシングルカットされたのが、Please Don't Ask Meでした。

このLAST TIME ツアーではダニエルとの素敵なデュエットバージョン。うっとりです。

11 Help

こちらもUncovered 収録のシングル曲でBeatlesのカバー曲。

なんですが、あのヘルプ!と思って聴くと全然違います。

めっちゃくちゃスローテンポだし、アレンジも激変だし。

私はこの曲を初めて聴いたのはうちの父(LRBの大ファン)のレコードを漁ってた時で、まあ子供だったってのもあるけども、それでもあのヘルプ!だとは全然わからなかったですからねー。

どんくらいスローかっつーと、ビートルズの2分少々に対して、4分半くらいの曲となっております。

チョン・リムのピアノとスティーヴのサックスソロがとても光る、パワーバラードです。

このライヴではWhen I was yonger~にかけて、俺はもう駄目だ、みたいな年寄りのふりをしつつ、観客をあおるあおる。みんなで一緒に歌えるっていいよね。

12 That's Freedom

アルバムChain Reaction からの1990年のシングル

チェットがジョニー・ファーナムのデビュー曲1967年のSADIEのイントロを奏でるところからスタート。

そういえば、ZOOT(リック・スプリングフィールドやビーブ・バートルズが所属していたバンド)は下積み時代にジョニー・ファーナムの前座をやってたような話を聞いたことが。誰が言ってたのかな?リックかなあ?

この曲ではダニエルと、吹いていないときのホーンズがけっこう踊ってるんですが、ダニエルと違って、ホーンズの踊り?振付が、、、なんかね、NHK杯のエキシビで、急遽グループナンバーやるときの、、、ツァオさんとかを思い出すよ。

みんなノリノリで楽しいです。

こっからもう、ずっと激しいです。

13 Pressure Down

お化けアルバムWhispering Jackからの1986年シングル。

14 Playing To Win

リトルリバーバンド時代のジョンの曲。ジョンの曲の中では私はもう、この曲があればいいよ、ってくらい好きですね。はい。


15 You're The Voice

ジョン・ファーナムの全てを変えた曲であるYou're The Voice

だいぶ前にこの曲については記事で書きましたが、とりあえずおさらい。

リトル・リバー・バンドを脱退して再びソロアーティストを目指していたジョンですが、脱退したことで違約金という借金を背負っていました。グレン・ウィートリーはレコード会社とプロデューサーを探すことに時間があまりにもかかりすぎ、曲集めに奔走していたロス・フレイザーがプロデュースを引き受けることにしました。

ジョンはライヴ活動を続けながら、曲も書いていましたが、ロスはそれと並行して2000曲以上の曲を聴いてアルバムの曲を選定していました。

ロスは後年、ジョンの可能性がどれくらい凄いのか世間に知らしめるためには、ありとあらゆる曲を聴く必要があった、冷静な他者の観点で、ジョンが歌いたい曲ではなく、ジョンに歌って欲しい曲を集めた、と語っています。

最後に決まった曲がYou're The Voiceでしたが、それはレコーディング期間終了予定の8週間前。

ジョンとロスはこれは一生に一度の歌だと確信しましたが、ジョンは「ひとつだけ足りない。この曲にはバグパイプのソロが絶対に必要だ。」と主張しました。

(この時一緒に提供されたもう一曲が後にスターシップの歌う「シスコはロックシティ」です。)

作曲者の一人、クリス・トンプソンは「元アイドルのジョニー・ファーナムが歌うのか?」とかなり難色を示したそうです。

ライター陣の食指が動かないのもきつい現実ですが、当時の音楽業界も、ラジオ局も、路線を変更した元ティーンアイドルの曲をかけてくれるところは少なく、結局グレンはプロデュースをロスにまかせ、自分はマネージメントに集中。資金は集められなかったので自宅を抵当に入れたり、ジョンの曲をかけてくれるラジオ局を探し続けました。

やっと見つかったFM番組で流れ、その後リクエストが殺到し、最終的にはYou're The VoiceとアルバムWispering Jackはお化けのように売れ続けることになります。

彼の歌唱力に疑問を持つ人間はいなかったものの、音楽シーンではすでに終わった歌手だと思われていたジョンが、You're the Voiceと出会ったのは38歳の時。

まさにすべてを変えた曲でした。

レコーディングしたのはジョンの自宅のガレージを改造したスタジオでしたが、ロスもグレンも絶対にこれはいける、と確信したそうです。

ちなみにリトル・リバーバンドをやめ、借金返済のためにライブハウズで歌っていたジョンのバックバンドにブレット・ガースドが加わります。

ブレットはリトル・リバー・バンド時代のジョンのことがとても好きだったから、ジョンのバンドへ参加してほしいと言われたときにとびついたと言ってますが、

このブレットのインタビューを聞いた時にはブレット信者になりましたよ、ええ。話が合うというか、好みが合うっつーか。

自分の好きなアーティストの好みがちょっとばかし一致しただけで、もうその人のこと信じちゃう私って、単純なやつー。

 

 

~encore

Sadie
The Last Time

encoreはもちろんジョンのデビュー曲と、このルアータイトル曲の2曲で。

 

 

 

BONUS FEATURES
Under The BIg Top
A behind the scenes look at John, the band and the crew touring Australia 'in a tent
 

ボーナストラックは野外特設テントのコンサートのバックステージの模様   。

楽しい映像です。

 

Angus Burchall/drums   Lindsay Field/vocal,guitar

Stuart Fraser/guitar   Steve Williams/sax,harmonica

Chong Lim/keyboards   Brett Garsed/guitar

Lex Tier/trombone   Bob Coassin/trumpet

Craig Newman/bass   Dannielle Gaha/vocal

 

 

ジョンからパワーをもらったので、頑張ってお仕事に行ってきますね~。

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