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2015年8月13日~世界バレエフェスティバル Bプロ
Bプロは最終日を観ました。
最終日だけあって、各演目のあとのカーテンコールもちょっとたっぷり目でしたので、最後のカーテンコールは全員のカテコ、そして各組一人ずつのカテコを観て、あとはスイマセンと猛ダッシュで帰りました~。
そうそう、この日、体調崩しておりまして、(冷房にもやられてました)けっこう大変だったんですけど、でもね、やっぱり楽しかった!
行って驚いたのは、マライン・ラドメイカーの降板。。。
残念ですが、早くけがが治るといいですね。また素敵な舞台にお目にかかりたいと思います。
[指揮]ワレリー・オブジャニコフ、ロベルタス・セルヴェニカス
[管弦楽]東京フィルハーモニー交響楽団
[ピアノ]フレデリック・ヴァイセ=クニッテル(『ノー・マンズ・ランド』、『椿姫』)
[チェロ]遠藤真理(『瀕死の白鳥』)[ハープ]田中資子(『瀕死の白鳥』)
[出演]矢島まい/東京バレエ団(『こうもり』)
第1部
序曲『戴冠式行進曲』(ジャコモ・マイヤベーア作曲)
ディアナとアクテオン
振付 アグリッピーナ・ワガノワ
音楽 チェーザレ・プーニ
ヴィエングセイ・ヴァルデス、オシール・グネーオ
初っ端にテクニシャン、安定のラテン枠で「ディアナとアクティオン」はまさに鉄板。
ヴァルデスはほんと、脚が強靭、バランスがすごく得意なのですね。ただ、弓がないのはなんか淋しい・笑
グネーオのほうがテクニック一辺倒ではなく、抑制がきいているというか、優雅な感じなのがなんか面白いですが、彼にはもっと小柄なダンサーのほうが合うのかな。
『シナトラ組曲』より“ワン・フォー・マイ・ベイビー”
振付 トワイラ・サープ
音楽 フランク・シナトラ
イーゴリ・ゼレンスキー
設定は「夜更けのバーで、一人、バーテンダー相手に分かれた娘のことを語り乾杯する男」
これはもうさ、ミーシャの映像の記憶が鮮明すぎて(勿論今月は観てませんよ。ミーシャで何かを予習するのは絶対危険だから・苦笑)
まあそれを差っ引いても、踊りにもう少し遊び心があった方がシナトラらしいかな。
なんとなくはにかみ屋さんな感じの踊りでした。
かっこよさは堪能いたしました。
ペール・ギュント
振付 ジョン・ノイマイヤー
音楽 アルフレット・シュニトケ
アンナ・ラウデール、エドウィン・レヴァツォフ
ヘンリック・イプセンの戯曲「ペール・ギュント」なのですよね。
音楽はシュニトケですが。
ラウデールがソルヴェイ、 レヴァツォフがペールってことかな???
(でもどこの場面かわかんない。ペールがソルヴェイのところに戻ってきたとこなのかな)
Aプロはアッツォーニとリアブコと一緒に出ていたので、少々分が悪かったお二人(勿論この2人だって凄いんだけども)、こちらの演目でじっくり見ることができてよかったです。
ラウデールのスカーフみたいなのをいつはずすのかなー、なんて思っている間に終わってしまった。
『ライモンダ』より 幻想のアダージオ
振付 マリウス・プティパ
音楽 アレクサンドル・グラズノフ
ウリヤーナ・ロパートキナ、ダニーラ・コルスンツェフ
幕が開くと、まさに幻想の場。。。
ロパートキナとコルスンツェフ(白マント)がいる。
なんて美しいのでしょう。。。。至福の時でございました。アダージオだけでは勿体ない。。。。っていうか、コルスンツェフ、持ち上げるためだけに来たのか、、勿体ない、コルスンツェフの無駄遣いというか、
コルスンツェフがしっかり踊っているところだって、あとどれくらい観られるかわかんないのになあ。。。
椿姫 より 第1幕のパ・ド・ドゥ
振付 ジョン・ノイマイヤー
音楽 フレデリック・ショパン
マリア・アイシュヴァルト、アレクサンドル・リアブコ
Bプロ2日目まで踊って降板したラドメイカーに変わって、ノイマイヤーのおひざ元、ハンブルクのリアブコが代役に。
ラドメイカーを見られなかったのは残念でしたが、リアブコがほんとに素晴らしかった!
そしてアイシュバルト。
アルマンへの抑えきれない思いが伝わってくる、素晴らしいマルグリットでした。
なんでシュツットガルトをやめちゃうんだろう、、、残念無念。
第2部
眠れる森の美女
振付 ルドルフ・ヌレエフ
音楽 ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
リュドミラ・コノヴァロワ、マチアス・エイマン
エイマンの脚さばきが好きなのですが、この日はちょっとお疲れモードだったかな?
コノヴァロワはけっこう落ち着いた感じのオーロラでした。
ノー・マンズ・ランド
振付 リーアム・スカーレット
音楽 フランツ・リスト
アリーナ・コジョカル、ヨハン・コボー
「ENB(イングリッシュ・ナショナル・バレエ)の委嘱で第一次世界大戦開戦百年を記念する公演のため振付けたもの」だそうですが、
冒頭、ひとり佇むコジョカルの背後から、現れるコボーで、この後濃密なデュエットが繰り広げられます。
これはピアノの力も素晴らしかったと思います。
なんかもう、男性の方は亡くなっていて、幻影との対話のようなデュエットのようでした。
絶望感が伝わってくる切ない作品でした。
海賊
振付 マリウス・プティパ
音楽 リッカルド・ドリゴ
サラ・ラム、ワディム・ムンタギロフ
『海賊』のメドーラ、、、こういうチュチュのほうが、好きですね。アリと2人で踊るガラバージョンならなおのこと、こちのほうがテンション上がります。
ラムはとことん、姫キャラな感じのメドーラでした。
ムンタギロフは、、、そうですね、Aプロよりは良かったと思うんだけども、やっぱあれは、、、クリメントワと踊っていたから彼がものすごく素敵に見えたのかなあ。。。
期待の星なんだけどなあ。。。
ヴァーティコ
振付 マウロ・ビゴンゼッティ
音楽 ドミートリイ・ショスタコーヴィチ
ディアナ・ヴィシニョーワ、マルセロ・ゴメス
カジミールの踊りの改作らしいですが、なんか、カブレラ&カニスキンで観たのとはずいぶん印象が違いますね。
二人のアスレティックな雰囲気はすごく良かったんですが、ちと退屈してしまった。
ギリシャの踊り
振付 モーリス・ベジャール
音楽 ミキス・テオドラキス
オスカー・シャコン
最高だった!
何がどう違うのか上手く説明できないけど、ベジャールの言語がしみついたベジャールダンサーが踊っているから素晴らしい、、それだけじゃないような。。。
いや、勿論、きっと、「うちの作品よ」ってものを持っているバレエ団の人が踊るからこその素晴らしさ、NYCBのバランシン作品とか、ロイヤルのアシュトン作品とか、マクミラン・ダンサーによるマクミランとか、、、、そういう感じなのもある。
でもそれだけじゃない。
よくわからないけど、シャコンが踊る『ギリシャの踊り』にはとても惹きつけられた。不思議。神様が降りてきているような踊りでした。
もっと観たかった!
第3部
ロミオとジュリエット より 第1幕のパ・ド・ドゥ
振付 ケネス・マクミラン
音楽 セルゲイ・プロコフィエフ
ヤーナ・サレンコ、スティーヴン・マックレー
もうちょっとトキメキというかドキドキが欲しかったかも。
二人とも身体能力が高いのはよくわかりましたが、これはグラン・ガラでのコルプのロミオの記憶がまだ新しいのがいけなかったのかな。
伝説
振付 ジョン・クランコ
音楽 ヘンリク・ヴィエニャフスキ
アリシア・アマトリアン、フリーデマン・フォーゲル
映画で昔見た振付を生で観ることができてなんかそれだけで感動ですが、かなり鬼リフト連続の作品ですね。
クランコやマクミランのあの独特のポジションやリフトって、いったいどうなってるんでしょうね。
あ、そう言えば、ヴァルテスのダイアナのコーダも「どうなってんだ???」みたいなことになってたような。
弦が美しくて素敵でした。うっとり。
椿姫 より 第3幕のパ・ド・ドゥ
振付 ジョン・ノイマイヤー
音楽 フレデリック・ショパン
タマラ・ロホ、アルバン・レンドルフ
ロホが驚くほど強靭すぎて、、、、いくら何でもこれは違うような気がする。大熱演なんだけどもなあ。。。。
でも大拍手喝采だった。
よくわからぬ。
ラドメイカーやアイシュバルトやリアブコで観たかった。
レ・ブルジョワ
振付 ベン・ファン・コーウェンベルク
音楽 ジャック・ブレル
ダニール・シムキン
シムキンのブルジョワ、何回か観てますが、
以前はあのメガネがハリポタだったりケント・デリカットというか、、アラレちゃんだなー、、、って感じで「シムキンでブルジョワかー」って違和感あったんだけども、
今回はこれまでで一番良かったと思う。
若いっていいわねー、って思っていたシムキンももう20代終わりにさしかかってるんですよね?確か。(違ってたらゴメン)
シムキン枠の次の子がまだ育っていないから、どうしても彼はこの枠、、、っていう役回りが多いし、
それがしっくりくるんだけど、この驚異的なテクニックを維持したまま、次の段階に行ってほしいような。
まだまだこの感じで観たいような。
マノン より 第1幕のパ・ド・ドゥ
振付 ケネス・マクミラン
音楽 ジュール・マスネ
オレリー・デュポン エルヴェ・モロー
見目麗しくてお洒落な感じ、、、のマノンだった。もちっと深い感じが欲しい。
十分素晴らしいレベルなんだけども、期待が高すぎるのかなあ。
ロイヤルとオペラ座の違いなのか、
第4部
シンデレラ
振付 ウラジーミル・マラーホフ
音楽 セルゲイ・プロコフィエフ
ヤーナ・サレンコ ウラジーミル・マラーホフ
アダージョのみ。
サレンコ、こっちのほうがキラキラでした!!!可愛かった!!!!
マラーホフはほぼサポート役に徹してましたが、何気ない所作とかやはり素晴らしい。
体型はこの衣装だと下手するとペンギンさんになっちゃうんだけども、、、、サレンコに対する優しげな姿勢になんとなくじーんときました。
もう王子役なんて見られないんだろうなあ。
瀕死の白鳥
振付 ミハイル・フォーキン
音楽 カミーユ・サン=サーンス
ウリヤーナ・ロパートキナ
言葉にならないです。次元が違う。
シルヴィア
振付 ジョン・ノイマイヤー
音楽 レオ・ドリーブ
シルヴィア・アッツォーニ、アレクサンドル・リアブコ
このふたりが踊るノイマイヤー作品は最高ですね。
ドイツまで行きたくなりました。
こうもり
振付 ローラン・プティ
音楽 ヨハン・シュトラウス2世
イザベル・ゲラン、マニュエル・ルグリ
今回のバレエフェス、成功の源は、ゲランに尽きると思う。
まさかここでまた、ルグルとゲランが踊るのを観られるなんて、、、幸せです。
もしかしたら、ゲランは、私が80年代に観ていた時よりは、身体能力は落ちているのかもしれないけど(それでもトリプルAクラスだが)、それ以上に中身が凄くなってると思う。
この年齢だから、今だからこそ踊れる高みに行ってる、、、、、、っていうのと同時に、やはりゲランだから出来るのか。。。。
ドン・キホーテ
振付 マリウス・プティパ
音楽 レオン・ミンクス
マリーヤ・アレクサンドロワ、ウラディスラフ・ラントラートフ
レべランスや幕に出たり入ったりの時はお祭り仕様。
踊り本編はオーソドックス。
いいですね~。やっぱり、ドンキは「普通」なのが好きなんですよね~。
まあ、隙あらばキスしまくりのお2人がなんとも可愛い。
ラントラートフはいつからこんなに盛り上げ部長というか、サービス精神旺盛になったんでしょうか。
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アイクリでとりあえず、一日分ゲット!
NHK杯のアイクリの優先予約、日曜日だけ確保できました。
ダンスフリーが今回はメインなので、それはそれで嬉しいですけども。
あーーーーー。土曜日ーーーーーー。ペアのフリーとダンスショート!!!うううう。
今回は金曜日はマリインスキーバレエの来日公演を観るので、土日だけ申し込んだのですが、やっぱ、難しいですね・苦笑
ぴあやeプラスの先行で取れたらいいけど、一般なんて、もう絶対無理だと思うんですわー。
しかも一般の日、休めるかどうかわかりません!
何故ならば・・・・・来月から異動ですので(またかー!)
次はええっと、、、この前担当した地方駅のお店の前に所属していた大型店。
ワタクシのこの会社に入ってからでは
A(8か月)→B(3年3か月)→A(6か月)→地方(6か月)→A(今年の4月から現在)、という感じで一番長く過ごしたところです。
入れ替わりはあるものの、好きな仲間も多いところだし。
4月からの担当部署、成果が出たので、もう、いいんだってさ。。。。
結果が出たのは嬉しいけども、でもねぇ、まだまだやりたいことあるんだけどな。
残念ですが、次の売り場のテコ入れ要員に選んでもらえたのは嬉しいこと。
一番好きな売り場だし、ここでの経験が無ければ今のポジションも得られなかったし、異動の際に残してきたお仲間たちもまだいて、その彼らが今すごく困っているから、力になりたいので、頑張るしかないんだけども。
今の売り場の人たちのこともまだまだ心配なわけでして。あああああ、大丈夫かなあ。
まあ、、、、
きっとまた、ここが駄目になったら呼ばれる予感がするから
(たぶん一生アタシはそういう役回り
でもその前に、平成28年度の某地方駅リニューアルもあるんで、ほんとはそっち狙ってたというか、次の異動はその時だと思ってたんですよね。
新しいお店って、たくさんやることあって、めちゃ楽しいんですもん。)
問題は、ほら、休みの予定ですわよ・笑
それなりに、皆さんのお休み具合とか、働き具合を見ないとさー、どこでどう休めるのかさっぱりわからん!
勤務作成する上司の苦労もわかるし。
とりあえず来月は様子見だな。。。。スタダンの公演チケットの日だけは休み確保してあるけど、タッチキンはどこで行けるやら?????
ってか、11月29日、、、、絶対お休みほしいから、とにかくですね、、9月と10月はめちゃんこ働いて実績上げなくちゃーーーー。ひー、大変!
どこまで力が通用するかしらー。
ダンスフリーが今回はメインなので、それはそれで嬉しいですけども。
あーーーーー。土曜日ーーーーーー。ペアのフリーとダンスショート!!!うううう。
今回は金曜日はマリインスキーバレエの来日公演を観るので、土日だけ申し込んだのですが、やっぱ、難しいですね・苦笑
ぴあやeプラスの先行で取れたらいいけど、一般なんて、もう絶対無理だと思うんですわー。
しかも一般の日、休めるかどうかわかりません!
何故ならば・・・・・来月から異動ですので(またかー!)
次はええっと、、、この前担当した地方駅のお店の前に所属していた大型店。
ワタクシのこの会社に入ってからでは
A(8か月)→B(3年3か月)→A(6か月)→地方(6か月)→A(今年の4月から現在)、という感じで一番長く過ごしたところです。
入れ替わりはあるものの、好きな仲間も多いところだし。
4月からの担当部署、成果が出たので、もう、いいんだってさ。。。。
結果が出たのは嬉しいけども、でもねぇ、まだまだやりたいことあるんだけどな。
残念ですが、次の売り場のテコ入れ要員に選んでもらえたのは嬉しいこと。
一番好きな売り場だし、ここでの経験が無ければ今のポジションも得られなかったし、異動の際に残してきたお仲間たちもまだいて、その彼らが今すごく困っているから、力になりたいので、頑張るしかないんだけども。
今の売り場の人たちのこともまだまだ心配なわけでして。あああああ、大丈夫かなあ。
まあ、、、、
きっとまた、ここが駄目になったら呼ばれる予感がするから
(たぶん一生アタシはそういう役回り
でもその前に、平成28年度の某地方駅リニューアルもあるんで、ほんとはそっち狙ってたというか、次の異動はその時だと思ってたんですよね。
新しいお店って、たくさんやることあって、めちゃ楽しいんですもん。)
問題は、ほら、休みの予定ですわよ・笑
それなりに、皆さんのお休み具合とか、働き具合を見ないとさー、どこでどう休めるのかさっぱりわからん!
勤務作成する上司の苦労もわかるし。
とりあえず来月は様子見だな。。。。スタダンの公演チケットの日だけは休み確保してあるけど、タッチキンはどこで行けるやら?????
ってか、11月29日、、、、絶対お休みほしいから、とにかくですね、、9月と10月はめちゃんこ働いて実績上げなくちゃーーーー。ひー、大変!
どこまで力が通用するかしらー。
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2015年8月2日~世界バレエフェスティバル Aプロ
2、3日前は「どうしよう、行けなくなったらBプロのチケットどうしよう」とまで心配してましたが、ケロリと治ってしまった夏風邪。
げに、おそろしや、バレエの魔力!!!!!!
とういわけで、ずいぶん久しぶりの更新です。
もう今夜はBプロです。
は、、早い、、、、
まあなんでしょう、猛暑のせいと、7月後半の遊び過ぎ(空き時間はほぼバレエ遠征)、それから仕事本編も出張もQCも忙しくて、疲れがたまっていたんですわな。
そこへバレエフェスのAプロで、、、エアコンの冷気にやられた模様で、あっさり風邪をひきました。
夏の繁忙期を乗り切るため、仕事以外はとにかく体調を戻すために大人しくしておりました。
バレエフェスのAプロはとても素晴らしい公演でした。
なんだかんだでフェスは凄いなあと思うんですが、ここ2、3回、、、いや、2回くらいなのかなあ?
「今年は裸に短パン祭りだな」
「長いなー」
「なんちゅーか、マノンと椿姫のドロドロ系ばっかだな」
なーんて思ったり、「このダンサーならアレを観たかったよ。。。」みたいな無いものねだりみたいなツッコミも多くて
それこそ贅沢な悩みだったんですけども、
今回のAプロは割とシンプルというか、基本というか正統派というか、、、真面目路線?な感じでしょうか?
悪く言えば面白味がないけども奇策に走るより手堅い感じと言いますか。
割とあっさりさっぱり系でした。
強いて言えば、アザーダンス系が多いような?
たぶん3年後は跳ね返りというか反動というか振り子が戻るように、またけったいな感じになりそうな予感も。
あ、プログラムの座談会で「東京五輪に合わせてのなんらかのガラも開催したい」みたいなこと書いてありました。
それで、とにかくAプロですが、とても素敵で幸せな気分になれて、ツッコミどころは衣装(&フォーゲルの笑顔満開)くらい、それくらいしか文句のつけようがありませんでした。
第1部
「チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ」
振付:ジョージ・バランシン
音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
ヤーナ・サレンコ スティーヴン・マックレー
初日はあまりよろしくなかったようなお話を聞いてたのですが、2人とも普通にすごかった。
マックレーの跳躍は大変素晴らしくて、美しくてうっとり。
チャイパドって、こういう感じじゃないんだよなあ、って思うのはNYCBじゃないからなのかな。
「3つのグノシエンヌ」
振付:ハンス・ファン・マーネン
音楽:エリック・サティ
マリア・アイシュヴァルト マライン・ラドメーカー
よくあるアザーダンス系、その1
アイシュバルトがとても綺麗でした。
「お嬢さんとならず者」
振付:コンスタンティン・ボヤルスキー
音楽:ドミートリイ・ショスタコーヴィチ
アシュレイ・ボーダー イーゴリ・ゼレンスキー
ボーダーはアイシュバルトの後だとちょっとがっっちり見えてしまうのが気の毒。
これは面白かったー。
頭の中は「赤ずきんと狼」がぐるぐる回ってたけども、ちゃっかりお嬢さんのボーダーも可愛かったし、ゼレンスキーはやっぱりゼレンスキーで、、、
ワタクシ的にはゼレンスキーを観に来たようなもんなので、(って、前のガラもそうだったような気がする)踊ってくれさえすればもう、それだけで幸せなのです。
「白鳥の湖」より"黒鳥のパ・ド・ドゥ"
振付:マリウス・プティパ
音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
タマラ・ロホ アルバン・レンドルフ
ロホってやっぱり頭がいいなあと。
どう考えても、「白鳥の湖」を彼女の体格で踊るのはそれだけでものすごいチャレンジなのに、彼女の踊りを観てしまうと誰をも「ロホ信者」にしてしまう、すごい人だと思う。
だって、連日アラシュのオディール(キトリもだけと)を観て、私はエフセーエワのことがほんとにほんとに好きなんだけども、、、「アラシュはやっぱり違う、、、これがプリマとセカンドソリストの差なのか・・・・・」って思ってたんですよね。
で、もう、脳内は、『ロシア系バレリーナの白鳥以外はもう今後見られない』くらいの状態になってて、ロホが出てきて踊りだした時も
アラシュの黒鳥ないしカラスないしイーグルみたいなこちらを睥睨するあの感覚があったから、ロホがひな鳥のように見えてしまったんですよ。
ほんと、最初は「凄いけどコレジャナイ感」ぐるぐるで。
だけども、やっぱり、観終わった後はロホってすごいわ、、、となっちゃうんだよねぇ。
レンドルフはハンサムで、、、がっしりしてて、、、、たぶんバジルとか似合いそうなんだけどもさ、、、あの衣装はなんだろうねぇ。
「フェアウェル・ワルツ」
振付:パトリック・ド・バナ
音楽:フレデリック・ショパン、ウラジーミル・マルティノフ
イザベル・ゲラン マニュエル・ルグリ
ゲランが最高でした。思わずスタオベしたくなりました。
ルグリも最近は誰かと踊ると先生と生徒、みたいな感じになっちゃってたけど、やっぱりゲランクラスのバレリーナと踊っているときが一番素敵だと思う。
ゲランはなんと12年ぶりのカムバックらしいし、人前で踊るのは久しぶりらしいけど、そんなん嘘だろう?
泣けました。
来年オールスターバレエガラあるんですよね。
ゲラン、出てくれないかしら。
もうね、あの頃のエトワール、プラテルもゲランもルディエールも素晴らしすぎて大好きで、誰かひとりなんて選べないんだけども、、、、
ゲラン&デュポンを観ていた時のあの幸福感。。。素晴らしかったなあ。完璧な2人だったよなあ。グラン・パ懐かしいなあ。
第2部
プリセツカヤ追悼
オープニングで、第二部のところにRIPプリセツカヤってのが出て、
このフェス全体が「プリセツカヤ追悼」みたいな位置づけかなー、って思って、それならなんで最初じゃないの????って思ったんだけども、
第二部の一番初めが『第一回バレフェスの「瀕死の白鳥」の映像』って、ことなのですね。
「アザー・ダンス」
振付:ジェローム・ロビンズ
音楽:フレデリック・ショパン
アマンディーヌ・アルビッソン マチュー・ガニオ
2人ともソロはとても素敵でした。
欲を言えば、2人で踊っているときにもっと情感があればいいのになー、なんて。
会話が聞こえてくるというか、この作品て、踊っていない時の間とか、ピアノに寄り添うところとか、お互いを見つめるところとかの、何気ないようなしぐさとかも好きなので、そういうところの物語みたいなのが見えなかったのはちょっと残念で、少し眠くなってしまった。
でもマチューは最初に観たころより今のほうが好きです。
「マンフレッド」
振付:ルドルフ・ヌレエフ
音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
マチアス・エイマン
すっごく良かったんですが、頭の中を川口悠子&アレクサンドル・スミルノフのペア演技がぐるぐるしてしまって困った。
「ジゼル」
振付:ジャン・コラーリ、ジュール・ペロー
音楽:アドルフ・アダン
サラ・ラム ワディム・ムンタギロフ
2人とも美しかったけれど、ちょっと地味というか、、、ジゼルは難しいですね。
ムンタギロフがあと5,6年、いや10歳くらい年とってからのアルブレヒトを観てみたいかも。
アルブレヒトとかロミオって、けっこう年齢のいったダンサーで観るほうが、面白いし、素敵なんですよね。
「ライモンダ」より第 3 幕のパ・ド・ドゥ
振付:ユーリー・グリゴローヴィチ(プティパに基づく)
音楽:アレクサンドル・グラズノフ
マリーヤ・アレクサンドロワ ウラディスラフ・ラントラートフ
3幕って、、こ、、、これだっけ??????
は、いいのです。というか、観てた時は「3幕」って思ってなかったし(ただ「ライモンダ」って感覚だった)、頭の中では
「ボリショイのライモンダ」
「マントひらり」
「姫、行ってまいります」
のあれだったのよ、始まるまで。
もう、ワタクシ的にはですね、なぜバレエフェス観るかっていうと、そりゃー、ゼレンスキーが出るよってだけでしたが、
で、実際見に来て、ゼレンスキーうはうはで、
で、おまけにゲランまで見られて感動して、
ボリショイ組がライモンダと聞いて、、、、もう本日のメイン!!!!ってくらい心の中で盛り上がっておりました。
だから、ラントラートフが出てきてマントひらりで「うおー!!!!」って心の中でガッツポーズ、、、、感覚的には伊藤みどりちゃんのカルガリーのフリー演技中のガッツポーズぐらいの勢いだったんだけどさ。
あれ???なんだあのマント????(何故白が表じゃないんだよ!)
ってか、、、なんじゃー、マーシャのあの衣装は!!!!!!
ふんわりミニスカは滅茶苦茶可愛いというかラブリーだし、ふたりともすっごくキッラキッラで、まぶしいくらいでしたが。。。
まるっきりディズニーの世界に見えてしまったのは
私だけでしょうか
心がせまいんだろうな、きっと、アタシ。
幸せそうで何よりでした。
うん、まあ、、、、踊りも笑顔もキラキラでね、、、、アダージオはやりすぎ感がなく、うんうん、こういうの、観たかったんだよね、って心の中で涙ぐんでた。
そうよ、たぶん、ロホはこのライモンダの300%ぐらい余分にいろいろてんこ盛りで(でも上品にまとめててすごいんだ)、そうよ、ロホはしれっと300%やんなきゃボリショイとかマリインスキーのクラシックには太刀打ちできないんだよなー、とか思ってさ。
ロホもいいし、でもやっぱ、マーシャは凄いよな、、、、
なんだけどもさ、ディズニーなんだよなー。いや、ディズニーは悪くない。悪くないんだが。
大昔読んだ評論家の記事で「ソ連時代にボリショイにジゼルを観に行ったら、スパタクスを上演されてたまげた」ってのがあったけど、、、それくらい、、、近いところではエフセーエワのカツラの凄かった時の衝撃というかさ、、、
まあ、フェスだし。
フェスと言えば、ラントラートフもフェス仕様というか、そこってそんなに大見得きるところなのか?ってくらいのドヤ顔というか押し出しの強さがすごかった。
一昔前の闘ってた頃のピエトラガラのようだった。
第3部
失われた純情 「いにしえの祭り」
振付:ジョン・ノイマイヤー
音楽:リヒャルト・シュトラウス
アンナ・ラウデール エドウィン・レヴァツォフ
シルヴィア・アッツォーニ アレクサンドル・リアブコ
ちょっと勘違いをしていて、「生贄の踊り」と思ってたら、スキンヘッドの軍人さん???なんだろうなあ、戦争の狂気を描いてるのかな???
とよくわからないなあと思いつつ、アッツォーニとリアブコの素晴らしさとノイマイヤーの世界を堪能しました。
後ろのレストランの閉店風景みたいなお片付けのところとか、ちーーーーーーーとも、その意味するところはちんぷんかんぷんだったけど、
でも勉強しなければわからないというもの、これまた好きですよ。
「シンデレラ」
振付:フレデリック・アシュトン
音楽:セルゲイ・プロコフィエフ
アリーナ・コジョカル ヨハン・コボー
まさかのアダージオのみでしたが、甘くてキラキラでうっとりしました。
「オールド・マン・アンド・ミー」
振付:ハンス・ファン・マーネン
音楽:J.J.ケイル、イーゴリ・ストラヴィンスキー、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
ディアナ・ヴィシニョーワ ウラジーミル・マラーホフ
ヴィシとマラーホフってやはりいい組み合わせなんだな、と思います。
彼女のコメディセンスも活かせてるし、、、
でもなあ。マラーホフはきっぱりクラシックで終わって欲しかった気持ちがどうしても湧いてしまう。
だって、マラーホフなんだもん。
だけども、たぶん、ずっと、ダンスは続けてくんだろうな。。。
「パリの炎」
振付:ワシリー・ワイノーネン
音楽:ボリス・アサフィエフ
ヤーナ・サレンコ ダニール・シムキン
シムキン、ずっとこの路線もあれかな、とも思うんだけど、でもやっぱ、この枠をやれる男子はまだいないというか。
個人的には彼の海賊よりこっちのほうが好きなので良かった。
実に実に素晴らしかった。
サレンコも最高でした。
第4部
「白鳥の湖」第2幕より
振付:レフ・イワーノフ
音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
ウリヤーナ・ロパートキナ ダニーラ・コルスンツェフ
これだけのスターの中にあっても、完璧すぎるスタイルとエレガンスさにただもう脱帽。
言葉では言い表せない世界でした。
「トゥギャザー・アローン」
振付:バンジャマン・ミルピエ
音楽:フィリップ・グラス
オレリー・デュポン エルヴェ・モロー
よくあるアザーダンス系、本日3本目。
衣装は白いノースリーブのトップスにジーンズで、いいんだか悪いんだか、、、、この2人でアザーダンスを観たかったな。
「オネーギン」より第1幕のパ・ド・ドゥ
振付:ジョン・クランコ
音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
アリシア・アマトリアン フリーデマン・フォーゲル
2人とも踊りはさすが、本家というか、踊り慣れてる感じはするのですが、この場面で、そりゃタチアナの夢の場面だけども、、、ここまでキラキラハッピーモードでいいのかな、、とちょっと心配になるくらい。
なんでしょうか、チャイコフスキーのマンフレッドくらいの気持ちでいたのに、グラズノフのハッピーキラキラな管弦楽を聴いたときみたいな、そんな感じのあれれ?でした。
やっぱりロミオなんだよな。(でも2人ともけっこう好きなんだけど)
そんなこんなで、シュツットガルトの来日公演を観たくなってしまうのでした。ちゃんときちんと全幕で観たくなりますね。
「ドン・キホーテ」
振付:マリウス・プティパ
音楽:レオン・ミンクス
ヴィエングセイ・ヴァルデス オシール・グネーオ
フェスならではな感じのドン・キですが、やりすぎ感がほどほどで良かった。
ヴァルデスのバランスが素晴らしくて、回転系もすごかった。32回転はほぼ足だけで、腕の力を使わないで回ってた。
グネーオは回転を素晴らしいコントロールでピシッと止められるし、ジュテも美しかった。何より、サラブレッドのようなあの脚が凄かった。
思わず脳裏に、美しい馬とヴィゴ(とオマー・シャリフ)が素敵だった映画「オーシャン・オブ・ファイア」が蘇るくらいだった。
んが、もう少し、いい衣装はなかったのか?まあ、胸をあそこまで開けるのはさておき(これを見ると、オマールなんて可愛いくらいだ)
あのサッシュのテケトーさはどうにかならないのだろうか?誰か、注意する人はいないのか?
と、、、
そうなんですよ。
今回はとにかく、
・レンドルフの衣装
・オーレリーとモローのタンクトップ
・赤い布
・ディズニー
まあ、そんくらい、、あとは満面のフォーゲルのロミオな笑顔か、、、、それくらいしか、文句ないです・笑
素晴らしい公演でした。
心に残ったのは ボーダー&ゼレンスキー、ゲラン&ルグリ、エイマン、サレンコ&シムキン、ロパートキナ&コルスンツェフ、ヴァルデス&グネーオ 、リアブコも素晴らしかった。
今夜のBプロが楽しみです。
真理さんのチェロも久しぶりー。お子さん産む前のコンサートが最後だったからほんと、何年振りだろう。
そして、マリインスキーのライモンダには、ふつうの衣装を切望しています。
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