goo

しみじみ。。。

マールイの来日公演が終わってから、仕事場でいろいろと不測の事態が勃発。

休み返上で働いてて、ちょっと気分がランナーズハイ状態だったのもいけなかったと思うのですが、

友人知人からのメールでまず大泣き。
(内容はいたって、、素晴らしい思いやりに満ちた内容なので、嬉し泣きっちゃあ嬉し泣きなんですが)


そんで今日は、結婚祝いやら誕生祝などを作りつつ、サウンド・オブ・ミュージックをだらだら流していたのがいけなかった。

どういうわけか、もう、、、号泣ですよ、ああた、情けないことに。


最近(←というかもともとか。看護婦と助産婦を断念した最大の理由はこれだよな、たぶん。)涙もろくなったとはいえ、サウンド・オブ・ミュージックで大泣きって・・・。


映画そのものは何度も観ていて、もちろん大好きなんですけども、(クリストファー・プラマー素敵)
それ以外にも、これは楽曲が、、、小学校時代に演奏した作品でねえ。
苦しかった練習とか、本番の舞台や、バンドフェスティバルとか、名古屋祭りとか、いろいろ思い出しちゃうんですよね。


関係ないですが、子供の頃、この映画で初めて、シスターは頭を剃ってないんだと知りました。
(だって、日本の尼僧は剃髪してる人多いじゃん。。。。)


そしていつもお世話になっているドルチェさんのブログ記事(吉田都さんの講演会の記事)を読んで、
いろいろと自分なりに、反省しましたね。


なんちゅーか、いつの間にやら、狭量になっていませんかいな?と。

前は、感動した舞台を観ると「この感動を、もっと多くの人に味わってほしい」と素直に思っていたのに、
このところ、「ほかの国なんかで踊らないで、日本で踊ってちょうだいよ!!!!」なんて、某劇場の方々に対して、つい、思っていたのですが。

それじゃ駄目だよね。

彼らにはいろんなところへ行って、いろんなものを見て、いろんな経験をして、、、舞台人として大きくなって欲しいし、
さまざまな国の人に、私たちがもらった恩恵みたいなもの?そういうのを味わってもらえたら、、
こんな嬉しいことってないんじゃなかろうか、、、なんて思ったり。

ひゃー、うっとおしい!!!!アタシーーーーー!!!!


と。自分がなんだかちまちました人間だということを再確認。


でも今日は、そんなこんなで、ぼけっと過ごしたので、疲れも取れました。
明日からまた頑張って働くぞ!



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甥っ子約8ヶ月になりました

甥っ子(下の弟の子供)が5月に生まれて、はや8ヶ月。

相変わらず同じ月齢の子よりもビッグサイズみたいですが、男の子だし、言葉も歩みも遅めです。
まだバブバブだし、這い這いも、、腕の力だけで脚は使ってないようです。

なにしろでかいので、「立っててもおかしくない」くらいに見える。

チビの家系の我が家にも、ようやく背の高い遺伝子が!義妹のおかげです~


これは弟が幼稚園の頃かな?

こちらは甥っ子近影
しかしそれにしても、、くりそつです。

わたしと下の弟や妹とは、年がけっこうはなれているので、
弟の子供は、まるで孫みたいなもんで、手放しで可愛いのですが、

ときどき、、、あまりにも弟にそっくりなので、、、、眩暈がするほどです。
いろんな意味で、、先が思いやられる(苦笑)

そんな甥っ子ですが、実はもう、お兄ちゃんになるのです。
弟夫婦、第二子を授かり、、、もろ、年子ですけども、賑やかな家庭になりそうです。
(これまた今度の5月に生まれる予定)

ますます「おばばか」になりそうな私。

あー、早く妹も結婚して子供生んでくれないかしら!!!!!!
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も、もう、、ボリショイ????

あたし、一体何してたんでしょ、、、、

と思ってしまう、今日この頃。

みなさまいかがお過ごしですか?
あーーーーーんなにずっと先と思っていたボリショイ・バレエの来日公演がもうすぐ迫っているじゃーありませんか!

な、なんも、、、チケット手配してないというありさま。

運よく2月1日の「スパルタクス」は観に行かれるはこびになりそうですが、
「ライモンダ」。。。。おおおおぅ。。。。

なんてったって、ボリショイの「ライモンダ」はですね、「ザ・マント」ですよ。(←そこ?)

マントを翻してジャンが「姫、行って参ります」と出征。かっけー!超かっけー!!!!(すいません、勤務がずっと続いていてちと壊れ気味なんです、アタクシ)

彼がいない間も(というか彼がいない間のほうが、見せ場はたくさん。。。)バレエの楽しみ満載。




ライモンダを観るためには東京か滋賀か兵庫へ行くしかないのですが、可能なのは8日の東京公演かなあ。
しかしなんとなく、この日は会社の「食事会」に当たる気がする。
まあ、ランチ食べてから東京へそのまま行けばなんとかなると思う。
岩田さんも観ておかないといけないから白鳥の湖も観ないと。グリゴロ版の「白鳥」はロシアの踊りがあるから好きなんですよね~。うふふ~。

しかし、もうすぐうちの売り場改装するから、ちょっと勤務減っちゃうんですよね、2月~3月にかけて。
ってことは、お給料も減るんだよなー。しくしく。
がんばろう。。。。。




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2012年1月15日レニングラード国立バレエ~ミハイロフスキー劇場~「海賊」兵庫公演感想

大感動の千秋楽でした!

兵庫まで観に行ってほんとに良かったです。

海賊でこんなに泣けるなんて。。。。

これを千秋楽にしてくれて、ほんとにありがとう!!!!!


レニングラード国立バレエ
―ミハイロフスキー劇場―
「海 賊」
―全2幕4場―
プロローグとエピローグ付
2012年1月15日(日)15:00開演 兵庫芸術文化センターKOBELCO 大ホール
<キャスト>
メドーラ:イリーナ・ペレン
コンラッド(海賊の首領):ファルフ・ルジマトフ
アリ(海賊):ヴィクトル・レベデフ

ギュリナーラ:サビーナ・ヤパーロワ
ランケデム(奴隷商人):アンドレイ・マスロボエフ
ビルバント(海賊):ミハイル・ヴェンシコフ
セイード・パシャ(トルコの総督):マラト・シェミウノフ

フォルバン:オリガ・セミョーノワ
クリスティーナ・マフヴィラーゼ
アンナ・ノヴォショーロワ
マクシム・ポドショーノフ
パーヴェル・ヴィノグラードフ

アルジェリアの踊り:アレクセイ・クズネツォフ

オダリスク:
ヴァレリア・ザパスニコワ
ヴィクトリア・ザリポワ
ダリア・エリマコワ

指揮:アナトーリー・リバルコ
管弦楽:レニングラード国立歌劇場管弦楽団
第1幕約60分 休憩20分 第2幕約30分



観た場所は、ひさしぶりに特等席というか、(かぶりつきではない意味での特等席)
18列目のセンターど真ん中。
いやもう。バレエって、本来こういう位置で観るもんなんだろうな、とちょっと反省しつつ。

どこもかしこも視界良好、ダンサーみんなをあまねく観られる素晴らしい席でした。
前の日は「最後なのにこんなに後ろじゃいやだー」なんて思っていましたが、いやもう、良かったですよ!
(逆にもっと近かったら、正気を保てなかったんじゃないか、わたし・苦笑)



今回は順番ばらばらですが、思いついたことをバババーと書きます。


ペレンは休養もばっちりとったからか、本来の絶好調なペレンでした。
プリマらしい、実に美しい、素晴らしい踊りと演技!
こんなにキッラキラな彼女を見られて幸せだわ~。
ダイナミックで大爆発なのに、ちゃんとバレエになってるんだ。

ルジは、そりゃ、全盛期と比べたら高く跳べないだろうし、ヴァリアシオンも若干省略部分はあったかもしれない、
でも、ほんとうに、一流の芸術家って、こういう動きをするんだよ、っていうお手本のような踊りだった。
ソロルみたいな演技だったけども、とにかく強い首領だし、なによりかっこいいからいいんですよ。
わたし、実際は、ルジマトフは尊敬していても、そんなに大ファンとまではいかないのですが、
毎回毎回、彼の舞台を観ると「スイマセン、白旗~」という気分になります・笑


レベデフはもうねー、金の卵ですね。
今は「観客にこびよう」とか「ウケ狙い」とか「自分を良く見せたい」みたいな自分流のエゴや欲がなくって、
ただもう、教えられてきたものを素直に、先生の言うとおり、変えないで踊っていて、それが素晴らしいのです。
演技はオリジナリティを追求してもいいけど、クラシックバレエは絶対にそれ、やっちゃ駄目だと思うのです。
少なくとも「ここは絶対に駄目」というラインがある。
それを超えてしまうのは、全幕ではやっちゃ駄目だと思うのよ。
(まあ、、バレエフェスとかだと、、どうしてもそういうの多くなっちゃいますけども。。。)
でもサーカスとバレエは違うから。
(わたしはサーカスはサーカスで、その分野は大好きですし、尊敬しています、念のため。
でもバレエとサーカス、曲芸、ストリートパフォーマンスは別個のものだと思います。)

もしかしたら、ルジっぽいアリの跡継ぎは彼なのかなー、なんて思うのでした。
(えと、わたしの好みはモスクワ系のアリですけども・汗)


とにかくレベデフが出てくるたんびに観客が素直に熱くなっていくので、「ニュースター誕生って、こういうのを言うんだな」とちょっと感涙。

そしてルジとペレンとレベデフのパ・ド・トロワで大感動。
マジで泣けた。
お友達も泣いていました。
ロシアバレエって、、、なんて美しいんでしょうね。。。。


市場のお客(タマネギ頭たち)は
ほんとにニコライの髭が浮きまくりで年寄りに見えんー、
サーシャのあの猿眉毛メイクはなんなんだー、あれじゃ気のいいそこらへんの酔っ払いー
マラーホフとプロームも面白いなー、

って、何処を見たらいいのかほんとに困ったけども、やっぱり私はイーガリとヤンのお小姓演技に釘付けでした。
あ、東京よりはマラトを多少観ましたよ!楽しそうにはじけていましたね!


ターニャのギュリナーラを観られなかったのは残念でしたが、
技術的に非の打ち所が無いサビーナの踊りをもう一回観られたのは良かったです。
そして、、、ちょと、思ったのですが、もしかしてサビーナはリフトされるのが意外と苦手なのかな~、なんてね。
あんだけ上手いのに、こんなこと言っちゃ怒られちゃいますかね。
というのも、ランケデム役のマスロボエフとの、1幕の奴隷のパ・ド・ドゥで2回くらいリフトでヒヤヒヤするところがあったから。普通に見ていたら、「マスロボエフがやらかした」になるのかもしれませんが、、、どうなんだろうね。やっぱりここはお互い様なのかなー。

例のごとくサビーナは「ム」っとしていましたが、演出上「イヤイヤダンス」の場面だから大丈夫でした。

ランケデムはてっきりモロゾフだと思っていたら、最初っからトリプルキャストでした。


上手かったですよ~。
サーシャみたいに跳ぶわ跳ぶわ跳ぶわ、何処まで飛んで回るんだおい!という踊りではないですが、
クラシックの踊り手はかくあるべき、という、良い踊りでした。
残酷だよなあ。これだけ上手くても、もう、彼、王子とか全然踊っていないんですもんね。バレエの世界も厳しいですね。
鞭使いとかはもっとビシっとしてほしいし、
2幕でメドーラ抱いてパシャんところに帰ってきたときは、眼帯をずらしっぱなしというポカをして、
マラトにそれとなく直してもらっていましたけども。。

眠り薬を匍匐前進で入れて、、、ていう演技はサーシャ独自のものと判明。
マスロボエフは普通に抜き足差し足で出てきて、コソっと入れていました。



クズネツォフのアルジェの奴隷は、今後もう、彼以外で満足できる日がくるのでしょうか、、という踊りでしたね。
ほんと、どうすんだ、これ。

後ろの奴隷はかろうじてニキータだけ判別可能。
クズネツォフ観てるだけで精一杯でした。。。アパシキンもいたっけかな。

兵隊さんはパシャの後ろで立ってる2人はラプシャノフとトルマチョフ。
ほんで、ほかの兵隊さんに、ペトゥホフやアルジャエフ。

5日に兵隊さんだったマックスとヴィノグラードフがフォルバンに。
女性のソロはオシポワで、バックはなんとアンナさん!とマフヴィラーゼ。


海賊はキャストも多いから、けっこうな量のダンサーを拝めるのが魅力ですが、
けっこう古いメンバーで固めてくることが多い千秋楽で、
ダンサーもルジがいるからか、集中力がすばらしいのと、仲間への気遣いとかリスペクトが素直に現れているいい雰囲気でした。

ミーシャのビルバントもすっごく良かったですよ~~~~~(涙)
演技も踊りもいいんだな~、これが。(←まあ、ファンだから、そこは目が節穴だと言われても仕方ないですが。
ここで誉めなきゃ、誰が誉めてくれるんだろう。
あたしの目って、おかしいのかな。
でもまあいいや。)
チャンバラのタイミングで一箇所「あ。。。。」みたいなのはあったけども、ほかは素晴らしかった!
芸風も見てくれもクリギンにそっくりで、1幕最初で椅子から転げ落ちそうになりましたけども。

ミーシャとマックスとヴィノグラードフの悪巧みのところは「あ、、、アホですか、あなたたち?」っていう、穴だらけの計画っぷりが絵に描いたように浮かんできて、面白かった~。
やっぱりここはこうでなくっちゃ!
(ツァルはほんとにワイルドでかっちょよすぎて、首領暗殺&海賊船のっとり、ちゃんと成功しちゃいそうなんだよね・苦笑)


オダリスクは5日に「うわ。。。。」と思った青タイツではなく、ふつうに薄い白いタイツになっていました。
こっちのほうがいいと思う。
早すぎるザパスニコワに関しては、おいといて、エリマコワの踊りにうっとり~。
(今回のツアーでは、若い子ではクラシュークやエリマコワにロシアバレエの美しさを感じさせてもらいました。ありがとう!)

パ・ド・トロワも泣けたのですが、活ける花園も涙が出て困りました。
みんな良い顔で踊ってるんですよ、ほんとに、綺麗な表情でね。


15日に帰宅して真っ先に書いたのがこちらの記事↓これがまあ、一番素直な気持ちです。長いけどもう一回載せておきます。




『Я вернулась домой из города Хёго.
Дорогие артисты Михайловского театра! Большое спасибо!!!

Сегодня "Корсар" был замечательный спектакль!
Моя подруги со мной были растроганным до слёз.
Несколько танцы произвели глубокое впечатление на зрителей,
в тоже время другие исполненые вызвало смех.

Ещё раз спасибо за всё!


兵庫から家に戻りました。
ミハイロフスキー劇場のアーティストのみなさん!どうもありがとうございます!

今日の海賊はとても素晴らしい舞台でした!
私も友達も深い感動を受けて涙しました。
いくつかの踊りは非常に深い感銘を与え、
また同様に、ある演技では笑いを引き起こし。

ほんとうに。どうもありがとう!』


『兵庫から戻りました。

マールイ祭り、短く熱く燃え盛って終わりました。

明日から抜け殻だーーーーー。


2日とも、いろいろな意味で感動、笑い、怒り、悲しみない交ぜの舞台でしたが、
両日とも、、、素晴らしかったです!!!

特に今日の「海賊」は、大感動もあり、笑いもあり、千秋楽にふさわしい演目だったと思います。
カーテンコールも非常に感動的で、最後はスタオベ、客電がついても満場のスタオベでした。

ルジマトフだったり、キーロフやボリショイや、他の偉大なゲストを招いてのマールイの公演で見られた、
ダンサーの一流の芸術家に対する尊敬の念、
彼から大事なものを受け取るべく真摯になる姿も久しぶりにほぼ全員のキャストから感じましたし、
お互いの団員へのリスペクトや愛情もあり、
観客との一体感もあり、


お客様もアーティストもとても綺麗な表情を浮かべることができる一日でした。

常々、千秋楽にあたることの多い兵庫では、できれば「ドン・キホーテ」や「海賊」、「眠りの森の美女」などの、
多くのダンサーが最終幕まで舞台に上がり、楽しく盛り上がって終われるような演目にしてほしいな、と思っていたのですが、
今年はそれがかないました。
これは、そういう意見を出し続けたアンケートの結果もあるでしょうし、
会館がいつも2演目興行してきてくれた実績も大きいと思います。

こんなにファンに愛されているミハイロフスキー劇場バレエの来日公演のともし火を、
ここで途絶えさせてほしくないと願ってやみません。

来年以降も、彼らに会えることを祈ります。



ルジマトフの偉大さを改めて実感しましたし、ペレンもとても素晴らしかったです。
美しかったです。
プリマにふさわしい踊りと舞台マナーでした。

ビルバントのミーシャは、芸風(&見た目も)がクリギンそっくりで、椅子から転げ落ちそうになりました。
すっごく良かったですよ!ええ!
ファンの贔屓目だろうとなんだろうと、いいものはいいんだい!
(ちょっとそんなわけで、チェスノコフやリャブコフが頭をよぎった瞬間がありましたけれども)

レベデフはもう、出てくるたびに、動きのひとつひとつのたびに、観客がヒートアップしていくのがすごくて、
まさにニュースター到来といったところ。
だって、ほんとに、上手いんだ。
どうしましょ、ってくらい上手いんだ。それが、サーカス芸じゃないんだよ、ほんとのほんとのバレエなんだよ。
これがロシアのバレエだよ。
そしてある意味、正しいルジの後継者というべきでしょうか、キーロフというかルジのアリにほんとに忠実。
一流の芸術の域かといえば、そこはまだですね、可愛いのですども。
(各王子たち、ぼやぼやしてる場合じゃないですよ!)

コール・ドも美しかったです。
各ソリストも踊りで泣かせてくれました。
ありがとう。

詳しい感想やアンケートなどのアップは明日以降に。

大阪でお世話になったみなさま、ありがとうございました。
マールイやバレエを通じて知り合えたみなさんも、わたしにとって、大事な宝物です。
ありがとうございます!

はー、芸術って素晴らしい!
明日からは、質素倹約に努め、謙虚に働きます。(、、、そしてまたバレエで貧乏街道)














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2012年1月14日レニングラード国立バレエ~ミハイロフスキー劇場~「白鳥の湖」兵庫感想

先週の感動の2日間からもう1週間経つなんて嘘みたいです。





レニングラード国立バレエ
―ミハイロフスキー劇場―
「白鳥の湖」

―全4幕―
2012年1月14日(土)15:00開演 兵庫県立芸術文化センターKOBELCO 大ホール
<キャスト>
オデット/オディール: エカテリーナ・ボルチェンコ
ジークフリート : エフゲニー・デリャビン
悪魔 :ウラジーミル・ツァル

道化 :デニス・トルマチョフ
王妃 :ズヴェズダナ・マルチナ
家庭教師 :イーゴリ・フィリモーノフ

パ・ド・トロワ :
ヴァレリア・ザパスニコワ
エカテリーナ・クラシューク
アントン・プローム

小さい白鳥:
アンナ・クリギナ
エカテリーナ・ホメンコ
ナタリア・クズメンコ
マリーナ・ニコラエワ

大きい白鳥:
ヴァレリア・ザパスニコワ
マリア・グルホワ
アステリーク・オハネシアン

ナポリターナ:
ナタリア・クズメンコ ニキータ・クリギン


ハンガリー(チャルダシュ):
エレナ・フィルソワ ミハイル・ヴェンシコフ

ポーランド(マズルカ):
アーラ・マトヴェーエワ アレクセイ・マラーホフ
ダリア・エリマコワ フィリップ・パルハチョフ


スペイン:
オリガ・セミョーノワ クリスティーナ・マフヴィラーゼ
デニス・モロゾフ アレクサンドル・オマール

指揮:ヴァレンティン・ボグダーノフ
管弦楽:レニングラード国立歌劇場管弦楽団
第1幕-第2幕約70分 休憩20分 第3幕約40分 休憩20分 第4幕約20分



音楽:ピョートルイリイチ・チャイコフスキー
台本:ウラディーミル・ベギチェフ ワシーリー・ゲリツェル
原振付:マリウス・プティパ レフ・イワノフ
振付:アレクサンドル・ゴールスキー
改訂演出:アサフ・メッセレル
再演出:ミハイル・メッセレル
美術:シモン・ヴィルサラーゼ ヴャチェスラフ・オクネフ

観た場所:4列目センターブロック左より

カーチャが素晴らしかったです!
一緒に観たお友達は「神奈川がほんとに完璧だった」とのことでしたが、いやー、それにしても、
以前までの「カーチャが主役か~。ふ~ん。ま、今日の楽しみはほかのソリストだな~。」みたいなテンションだったわたしにとっては、ほんとにまあ
「カーチャ!素晴らしい!マラジェッツ!!!!!」そして「今までごめんなさい!」というくらい、
これまでの彼女の舞台から得るものとは雲泥の差といいますか。
オデットはロパートキナ路線で、オディールはシェスタコワっぽかったですし、
身体の使い方も、音をたっぷり使ってくれて、好印象。
高い身体能力のせいでともすれば「体操チック」だとか「写真で見るときが一番美しいフォルム」とまで、
我々ファン仲間の間では「才能はあるし、美しいんだけども、どうも、芸術的感動とは違うよね」というほで意見が一致していたのですが、
いやはや。
素晴らしい成長っぷりでした。
前から気がかりだった、苦しそうな表情によるオデットの演技もそんなに目立たなかったし。

しかし。
しかしなのである。

これで王子が完璧で、2人の愛だの、芸術性だの、高い精神性だのに、わたしが没頭できれば、
「白鳥の湖が千秋楽でも良かったよ」とまでのめりこめたのですが、、、、

なんともねぇ。王子が・・・・・ははは。

王子にハラハラしてしまったおかげで、ちと、感動も薄れてきてしまい、
感動よりも「カーチャ良かったね!」気分。
ほんとは「涙、、、、感動、、、胸いっぱい、、、、」と浸りたかったんだけどな。

途中からは(というか、3幕終わった時点で)「なんでここにシェスタコワがいないんだよ!!!!!」と情けないやら悔しいやら。(←産休中だからしかたないべ) 


えーっと、デリャビンは。
率直に申し上げて、ワタクシはこの手のお顔にてんで弱いんです。
写真や動画なんか見て、「き、きた!!!!!」とわたしのスラヴ男子のとある分野にメガヒット!
背が高いのも重要。人間、無いものにあこがれるのです。
私は背が低いから、背が高い人とか、ある程度身体ががっしりしている人とか、手がでかい人(ラフマニノフほどとは言いませんけども。マールイならミーシャくらい「手!!!」ってのが遠方からわかるのがいいし、スケーターならマクシム・トランコフやスタニスラフ・モロゾフやセルゲイ・ポノマレンコみたいな大きなお手手)にあこがれるのです。

顔+身長+ガタイのよさ+手の大きさ、そして、エイフマン・バレエからおそらくカーチャのために呼ばれて移籍してきたんだし、エイフマンだって、あーんなリフトやこーんなリフトをやってるんだし、踊りもいけてるはずだよね!って、期待値はすごく高かった。

しかしそれは、ロシアで彼をご覧になったオマール大好きさんから
「どうも彼のジークフリートは、、、いつも悪い日にばかりあたる。全然イケテナイ。」とさんざ聞かされ、
あげくに学校公演も「。。。。。。駄目だったらしいよ」ということでしたので、


どれほどすごい「イケテナイ」んだろうかと、ハラハラしておりましたですよ。


うんとね。まず立ってるだけで王子度は、、、、、皆無。
何故?何故なの?ってくらい、オーラなし。ま、普通にハンサムなお兄ちゃんだったよ。
それなりにわかりやすい演技だったし、決して下品だとか、臣下のものにしか見えないとか、そういうわけじゃないし、何しろビジュアル的にはすばらしいので、ほかに埋没しちゃうわけじゃないんだけども。


なんでしょうか、彼はクラシックの踊り手としての身体の使い方が戻ってきていない?コンテ向きなのかなー、なんて思ってしまいました。
それから、これは、共演したバレリーナの方にお聞きしましたが、
「彼はほんとに、ほんっとに、ごくまれにしか、ジークフリートを踊ってないし、日本でもこの、たった2回だけだから、、、、」とフォロー。

誰かを相手にしての王子としての演技は、なかなか好印象というか、オーソドックスでしたしね、たとえば道化が王妃さまがおみえですよ~、と耳打ちした後なんかの「シャンとせねば!」的動きとか、トロワの女の子に向ける笑顔とか、学友たちとの和気藹々っぷりとかはわかりやすかったんですが、
1人で佇んでるところとかがちょっとねぇ。
4人のご学友たちのほうが、よっぽど王子でねぇ。。。。
(てか、この4人、コリパエフ・マスロボエフ・モロゾフ・ヤフニュークのほうが王子経験は多いしね)

4人のご学友たちは、千秋楽のノリも手伝ってか、ご機嫌。
ヤフニュークはワルツ面々と一度退場してから、また戻ってくるときの場面で、トルマチョフばりにスキップるんるんでした・・・。

ほんとに上手くいかないものです世の中って。
あれだけ恵まれた体躯とお顔なのに、勿体無い
上手くいかないなー。
アタシは個人的には「コルプやクズネツォフ(イリヤのほう)呼んでちょうだい!」なんですが、コルプが立ってるだけで王子かというと、、、
わたしはそれを信じて疑わないですが、意見を異にする方だっておられましょう。
世の中そんなに、ザクリンスキーやヴァシュチェンコやサンソムやジュドさまみたいな人は転がっていないのだ。

こうなってくると、若いってスバラシーな、レベデフに期待がかかるのは仕方ないよね、、、
あるいは華麗なる大根(演技面では大根だよね)なアスケーロフをゲストで呼ぶとか。
アスケーロフはキラキラだし、大きいし、いいんじゃないでしょうか、カーチャのお相手に。
ま、でも、マリインスキーが貸してくれなさそうだよな。


でもカーチャのために呼ばれたであろうデリャビンにも頑張ってほしいのです。


おそらくプレッシャーとかもあっただろうし、1幕のチャイパドの曲で踊られるソロなんかはものすごくガチガチだったので、手に汗にぎっちゃいました。
ほかのダンサーが日本ツアー最後の2日間で、気合やサービス精神十分な立場なのと比べると彼はほぼ初日みたいなもんだったしね。

そんなわけで4人のご学友の面々はさらに美しく見えて目の保養。
トロワのプロームもハイパー・テクニックなトロワで、気合もものすごくて、こういうふうに「そのときの踊りに全力をかける」みたいなものが伝わってくるのはとても嬉しいです。

クラシュークも美しい「これぞロシアのバレリーナ」という踊りで感動しました。
ザパスニコワはやっぱりここでも早かった(汗)


トルマチョフは『別人ですか』と思うくらい、というかこれが本来の彼なのでしょうか、
どこをとっても完璧な道化。東京で観たときよりすばらしかった!!!!
1幕の王子が受け取るべき男性パートの拍手は完全に彼のものでしたね(汗)


2幕はグルホワとクリギナとクズメンコがよかったです。
あ、もちろんカーチャもです!
デリャビンは、それでも、オマール大好きさんが今まで見た中では「まあまあの出来」だったそうです。

デリャビンは3幕のオディールとのパ・ド・ドゥが終わってから、ようやく緊張から開放されたようで伸びやかに踊っていました。オツカレサマです。(そういうのが観客に丸わかりって、どうなのよ、ですよね。。。)


ディベルティスマンはみなさん素晴らしい気合とファンサービスのこもった、いい場面でした。
ラッパ卒は岡山で道化を踊ったラプシャノフで、彼はきちっとラッパ吹いてましたよー。

前も書いたけど、ミーシャは白い前の衣装のほうが似合っているし、
フィルソワはやはりロマンとの踊りが一番素敵でした。
珍しい組み合わせで、しかも両方ご贔屓さんだったけども、ちょっと微妙でした。


オケは総じて良かったです。オーボエが暴走したり、テンポを緩めたり、指揮者は何やってんだ?みたいなところはあったのですが、もうちょとゆっくりめに演奏してほしいな、と感じた部分以外はおおむねハラショー。
(あ、、でも、、、大きな白鳥のとき、金管がやらかしていたっけ)





演出やプロダクションがいろいろと変わるのは、時が経つのと同様、避けては通れないものだと思います。

仕方ないことだと理屈では理解できています。

ボヤリーが正直に語っていたように、「日本での獲得外貨はほんとうに大切。これがあるから新しいものを創れる」という、正直「金銭的な成功」も必要です。

でもまあ、興行的成功だとか、フルーツ王のビジョンとか、そういうものより、わたしはスーシャの爪先一つ一つにこめられた一歩一歩を愛していますし、ああいう芸術にまた触れられる日が来るといいなと思っています。
毎回毎回至高の芸術ってのは無理でも、年に数回で構わないから、それを味わいたいと願います。










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ダンサーアンケートトップ Анкеты Михайловского театра

auブログ記事(2011年3月末終了)からの転載です

2012年1月、追加記事あります
しばらくは、これをトップページに置いときます。
この下の記事が最新エントリになります。
またせっせと書けるようだったら、更新記録などつけますが、たぶんそんなにいっぺんに書く時間はないと思います。


マールイ/ミハイロフスキー劇場/レニングラード国立バレエ
ダンサー・アンケート・トップページ
Анкеты Михайловского театра

Дорогие друзья Михайловского театра.
Большое спасибо за помощь!


2012年1月実施

ナタリア・クズメンコ Наталья Валерьевна Кузьменко
日本語японский
ロシア語Русский

イーガリ・フィリモーノフ Игорь Александрович Филимонов
日本語японский
ロシア語Русский

アレクセイ・クズネツォフ Кузнецов Алексей Юрьевичи
日本語японский
ロシア語Русский

オリガ・アストレイコ Астрейко Ольга Валентиновна
日本語японский
ロシア語Русский

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2010年1月実施
ズヴェズダナ・マルティナ Мартина Звездана Геннадьевна
日本語 японский
ロシア語 Русский

アントン・プローム Антон Плоом
日本語 японский
ロシア語 Русский

デニス・トルマチョフ Толмачёв Денис Валентинович
日本語 японский
ロシア語 Русский

アンナ・ノヴォショーロワ Новосёлова Анна Вячеславовна
日本語 японский
ロシア語 Русский

ミハイル・シヴァコフ Сиваков Михаил Юрьевич
日本語 японский
ロシア語 Русский

ダリア・エリマコワ Ельмакова Дарья Сергеевна
日本語 японский
ロシア語 Русский

アレクセイ・マラーホフ Алексей Владимирович Малахов
日本語 японский
・・・日本語版のみ

マラト・シェミウノフ  ШЕМИУНОВ МАРАТ РАФАИЛЬЕВИЧ
日本語 японский
ロシア語 Русский

アナスタシア・ロマチェンコワ Ломаченкова, Анастасия Александловна
日本語 японский
ロシア語 Русский

オリガ・ステパノワ Пыхачова (Степанова) Ольга Викторовна
日本語 японский
ロシア語 Русский 

アレクサンドル・オマール Омар ,Александр Владимирович
日本語 японский
日本語で答えてくれたので日本語ページのみです

アルチョム・プハチョフ Пыхачов Артём Николаевич
日本語 японский
ロシア語 Русский

マイレン・トレウバエフ Майлен Тлеубаев Минтаевич
※現在は新国立劇場バレエ団所属
日本語 японский
ロシア語 Русский




ここから下は2009年に実施したものです。
コシェレワ~ヤフニュークは2009年1月~2月に実施したもの
シェスタコワとシャドルーヒンは2009年夏のツアーでお願いしました。

イリーナ・コシェレワ/Ирина Владимировна Кошелева
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エレーナ・ニキフォロワ/Никифорова Елена Эдуардовна
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ニコライ・コリパエフ/Корыпаев Николай Петрович
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タチアナ・ミリツェワ/Мильцева Татьяна Владимировна
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ウラディーミル・ツァル/Цал Владимир Владимирович
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アンドレイ・ブレグバーゼ/Брегвадзе Андрей Борисович
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ミハイル・ヴェンシコフ/Михаил Анатольвич Венщиков
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サビーナ・ヤパーロワ/Яппарова Сабина Маиутовно
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マクシム・ポドショーノフ/Подосёнов Максим Павлович
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アンドレイ・ヤフニューク/Яхнюк Андрей Георгиевич
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オクサナ・シェスタコワ/Шестакова Оксана Владимировна
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ドミトリー・シャドルーヒン/ЩАДРУХИН Дмитрий Викторович
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中間報告?的なものとりあえずЯпонскийのみ



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2012年1月7日レニングラード国立バレエ~ミハイロフスキー劇場~「白鳥の湖」感想

今季マールイ観賞第3弾は新版の「白鳥の湖」でした。

レニングラード国立バレエ
―ミハイロフスキー劇場―
「白鳥の湖」

―全4幕―
2012年1月7日(土)15:00開演 東京国際フォーラム ホールA
<キャスト>
オデット/オディール: イリーナ・ペレン
ジークフリート :ヴィクトル・レベデフ
悪魔 :ウラディーミル・ツァル

道化 :デニス・トルマチョフ
王妃 :ズヴェズダナ・マルチナ
家庭教師 :イーゴリ・フィリモーノフ
パ・ド・トロワ :
タチアナ・ミリツェワ
ヴァレリア・ザパスニコワ
アントン・プローム

小さい白鳥:
アンナ・クリギナ
エカテリーナ・ホメンコ
ナタリア・クズメンコ
マリーナ・ニコラエワ

大きい白鳥:
ヴァレリア・ザパスニコワ
マリア・グルホワ
アステリーク・オハネシアン

ナポリターナ:
ナタリア・クズメンコ ニキータ・クリギン


ハンガリー(チャルダシュ):
アンナ・ノヴォショーロワ ミハイル・ヴェンシコフ

ポーランド(マズルカ):
アーラ・マトヴェーエワ アレクセイ・マラーホフ
ダリア・エリマコワ フィリップ・パルハチョフ


スペイン:
オリガ・セミョーノワ クリスティーナ・マフヴィラーゼ
デニス・モロゾフ アレクサンドル・オマール

指揮:ヴァレンティン・ボグダーノフ
管弦楽:レニングラード国立歌劇場管弦楽団
第1幕-第2幕約70分 休憩20分 第3幕約40分 休憩20分 第4幕約20分



音楽:ピョートルイリイチ・チャイコフスキー
台本:ウラディーミル・ベギチェフ ワシーリー・ゲリツェル
原振付:マリウス・プティパ レフ・イワノフ
振付:アレクサンドル・ゴールスキー
改訂演出:アサフ・メッセレル
再演出:ミハイル・メッセレル


観た場所:東京国際フォーラムホールA 10列目センターよりの通路側(←背の低いワタクシにはこれ重要!)
えーと、はい、フォーラムなんで、見易さへの期待値は最初から低いほうなので、許容範囲内の見易さです。
ただ、東京文化会館で「海賊」を観た直後だと、「もちっとなんとかならんのか・・・」とは思います。
改装したというオーチャードがどんなふうになったか興味ありますね。

でもいいのです。よくよく考えたら、ヨーロッパの劇場なんて、フロントの座席はまっ平らな平土間なんだから、
国際フォーラムはそれでもちゃんと傾斜あるほう、、、ですもんね。

それにマールイの舞台が始まってしまえば、なんだっていいんだもんね、という気持ちになっちゃうのがお気楽なワタクシなのでした。


新版とコール・ド・バレエの感想
この日観た「白鳥の湖」は、2009年にミハイル・メッセレルが発表した新しいプロダクション。
今回の来日でのお披露目が日本での初演になります。
ここのバレエ団で長年日本でも親しまれてきたのは(1981年の初来日、及び1991年から2011年までの連続来日においても)1980年にボヤルチコフ監督がロプホフ/ボヤルスキー版をもとに作った演出。
プティパが創作した小さな椅子を使った農民のワルツやポールから飛び出すリボンを使ったダンスなどが復元されていたり、乾杯の踊りがとても素敵だったり、独特の4幕の美しさや悲劇性が愛されていました。

2009年にミハイル・メッセレルがアサフ・メッセレル版を再演出したときは「ペテルブルクの劇場にモスクワ・バージョンを持ち込んだのは画期的」と話題になりました。


なにかと心の狭いときのワタクシの握りこぶしはミハイル・メッセレルに向けられることも多かったのですが、
まー、最近はもっぱらそれはフルーツ王ケフマンにグーパンチなのでありますけども
(もう何度彼に「黒い炎」を解き放ったことか。。。ふふふふふ。。。←一度として効いたためしはないですが)

ま、ようは八つ当たりの対象なんですけども、素晴らしいバレエ一族のお1人には間違いないです。
なんてったって、日本バレエの恩人であるスラミフィ・メッセレル女史の息子さんですから!彼は!
(スラミフィ・メッセレルの兄がアサフ・メッセレル、メッセレル女史の姪と甥がマイア・プリセツカヤとアザリ・プリセツキー。その上の代は割愛。)

M・メッセレルが2009年にペテルブルクに持ち込んだのは、グリゴロ版に取って代わられるまで、ボリショイ劇場のレパートリーだったA・メッセレルが創ったもの。
大体の流れはプティパ/イワノフ版に準拠してはいるものの、最後は悲劇ではなく王子もオデットも白鳥たちも幸せになるというハッピーエンドに大幅に変更。


個人的には悲劇バージョンのほうが、より好きなのですが、
まあこれは、、、、そのバレエ団の持ってるレパートリーとか、その時々の気分で、
ハッピーエンドの作品もきらいではありません。

グリゴロ版の「わたし、勝ったわよーーーーー!!!!」な女ってつええ、、、、―あれはしかし、ソ連時代の大プリマで観るからこそ、大納得の迫力なんですが―あれも大好きだし。
ダンチェンコのはダンチェンコで好きですし。(しかしあの最終幕の王子のどうしようもない役立たずっぷりって、、、、)


メッセレル版というと、あれですね、東京バレエ団が使ってるものですか。
しかしそれについて深く語れるほどたくさんは観ていない。。。。
東バで一番思うのは(これは東京バレエ団のダンサーの責任ではないのですが)あのロットバルトの衣装だけはリニューアルしてほしい、、、、それぐらいなのですな。


3日のガラで、とりあえず湖畔の場面だけを観たときは
「なななな、なんじゃーありゃ。。。。」と呆然となったんです。
でもこの7日に観たときは目がなれたのか、全幕で観たせいか、そこまで「どうにかならんものか」とまでは思わなかったのですけども、、、、。(あ、白いバレエの部分ね。湖畔と4幕。)
3日に自分でも感じたのと、お友達とも話したのですが、
「東バではたして、あんなふうに腕とか手が気になったっけ????」という疑問。

振付そのものとか、フォーメーションがどうのこうのより(いやもう、それについては、以前の版のほうがいいんだもん!ちくしょー!!!!!)、なんちゅーか、
ダンサーがまだこのバージョンを自分たちのものにしきれていない、という違和感でしょうか。

わたしは素人ですが、素人なりに、いろいろ観ていて感じたことを素直に言いますとですね。
日本のバレエ団の白鳥の湖のコール・ドは、「揃っている」「主役を邪魔しない」「舞台一つ一つを大事にする」「技術」という面では、頭を下げても下げても足りないんじゃないかってくらい、素晴らしいと思います。
ことに、揃っているってのと、舞台を大事にしている、ってのは、世界一だとい思いますよ。
でも、海外の国立なり公立のカンパニーのコール・ドは、それもコール・ドに関しては付属の学校出身者が多いところはですね、「なんじゃあのばらんばらんは・・・」というようなコール・ドでも、同じ飯を食ってきた人たちというか、、、、
長い年数を同じメソッドでの教育を受けてきた人たちだから、、、目指す方向が同じだというのがわかるし、ラインが一緒というか。

ロシアの公立バレエ学校では、学校的には「優れたソリストを育てる」ことも大事なのかもしれませんが、一番メインなのは、本体のバレエ団に優れた「群舞」を送り込むことだと、昔聞いたことがあります。
ペテルブルク系の学校だったら、大本山のキーロフを頂点に、そこへの人材を育てていただろうし、
モスクワ系の学校だったら、ボリショイはじめとするバレエ団へ提供するために教育してるはず。
そんで、生徒たちは、学校時代から本体のバレエ団の公演にちょい役で参加したり、そこのレパートリーを見たり踊ったりして育ってきているわけですから、、、、

だから、マールイは、どうしてもワガノワやペルミ出身者が多いから、そういう子たちが2009年にレパートリーに取り入れられたモスクワ系の「白鳥」の動きを自分たちのものにするのは、まだまだ時間がかかるんじゃないかなー、なんて思いました。

そういうのが、観ていても「前のほうが良かった」(←まあこれは単なる好みですが)とか「なんじゃありゃ」とか「ばらんばらん」だとか「ぐぐっと胸に迫る感動が足りない」とか「違和感」につながるのかなぁ、なんて思います。

あとは、ほかの公演をご覧になった方の感想では、ダンサーも日にちを追うごとに動きが綺麗に見えて来た、と言いますし、国際フォーラムは間口はともかく奥行きが狭いから、余計にごちゃごちゃして見えちゃったんじゃないのかな。

各幕ごとの感想
第1幕
ダンチェンコ版みたいに「あれ、いつの間に王子いたの?」ではなく、王子登場~みたいなのはあります。
レベデフは帽子も手袋もマントも似合っていて、「立ってるだけで王子度」高いです。
若いし上手いし舞台度胸もいいしこれからがとても楽しみです。

道化はトルマチョフ。ちょっとこの日はお疲れかな?と感じました。
もちろん凄いことは凄いんですが、いい時のトルマチョフに比べると半分くらいだったような。
兵庫に期待!と思いました。

観ていて切なくなったのはパ・ド・トロワのミリツェワ。
海賊のときも気になった膝のテーピングがこの日もぐるぐる。
3人で踊っているときはまだよかったのですが、ソロはかなり不安定。
怪我なのか、年齢的な衰えなのか、複雑な思いで哀しくなってしまいました。
(そしたら、このあとも怪我の回復が思わしくなかったみたいで、ツアー前半で舞台降板ということに。
早くよくなって、またあのキラキラな踊りを舞台で披露してくれる日がくるのを祈っています!)
アントン・プロームは高い技術的裏づけのある堅実な踊りを見せてくれました。ありがとう。
ザパスニコワは、、、うーん、テクニックがどうのこうのではなく、音のとり方が若干早い?
ロシアバレエって、「ため」が魅力というか、、、、もっと音をたっぷり使ってくれるほうが、わたしは好きなのですが、ザパスニコワ、ほんとに早く踊っちゃうからね、ほかの人とずれちゃうんだよね。
それが小気味いいステップ、、と映るようなアシュトンのバレエとかならいざ知らず。
(もしここにスーシャがいたら、ずれずれのずれまくりでしょう・苦笑。スーシャ、そこは絶対譲らないし・笑)

ワルツは農民の踊りではなくなり、宮廷の面々によって踊られます。
リードカップルは4組で、この日の男性はコリパエフ、モロゾフ、マスロボエフ、ヤフニューク。
女性は「きゃー!リヒテル!」と思ったら、マフビラーゼだった。。。。。いや、いいんですけども。。。
あとは忘れちゃった。ごめん。
エリマコワはマラーホフと一緒にトロワや王子やほかの人の踊りを見つめるまなざしがとても愛らしくて可愛かったです。やはり舞台に立っているときは、完全にその役柄になりきったり、あるいは一緒に踊っている仲間へのリスペクトなり愛情を感じさせてほしいものです。
リードカップルはちょびっとほかの子たちより衣装は豪華なアクセントありで、男性はマントあり。
うっひょい!マント好きにはたまりません。

無駄に男性ソリストがうろうろするし、フロントに出てくるし、これはこれで目の保養。
コリパエフもだいぶ頼もしくなったなあと思いますが、やっぱりヤフニュークの踊りが素晴らしい。
そしてモロゾフとマスロボエフはマジで上手いのだわね。
なんて豪華な王子の学友4人(注:そんな役名はありません。)

家庭教師はフィリモーノフ。
海賊と違ってここでは(彼にしては)とても控えめな演技。
それなりにいろいろやってくれてはいましたが、あくまでも「家庭教師」に徹していて、これもまた素敵。

王妃さまがお見えですよ、って道化が王子に耳打ちしにくるところ、
最初はうるさそうにしていた王子の演技は可愛かったのですが、そのあと、「身だしなみを整える」的なところは、もうちょっとわかりやすい演技のほうがいいと思う。

王妃さまはいつも美しいマルティナ。
彼女曰く、歴代共演してきたジークフリート王子の中で思い出深いのは、
「王妃に対する尊敬の念がとても素晴らしかったのはシャルル・ジュド」←キャー!!!さすがジュド様!!!
「舞台マナーが完璧なのはやはりマリインスキーのダンサー」←うんうん、大納得!!!!
だそうです。

衣装もご本人も美しくて、ほんとに世界一の王妃さまです。
王妃様のお付の面々にフィルソワ発見。こちらの女性陣の衣装も綺麗でした。うっとり。

王子に「心に決めた人はいるのですか」とか「石弓(ボウガン?)をプレゼントする」みたいなことをして、颯爽と退場。
石弓を持つマルティナさん、、という構図は見たくてもそんなものはあるわけなく、そういうものは下々のお付の人が恭しく持ってくるのですが、この人が誰だったかわからなかった。
この石弓を持って来る係りの人が、3幕の式典長だったんだけども。


レベデフ王子はそんなに「悩んでますーーーーー」みたいな憂い演技はなかったですけども、たまに舞台の奥で思いにふけったり、手袋をはずす仕草なんかは、王子らしさがチラチラしてました。
まあまだ若いし。若いって、才能って、素晴らしい!の一言につきるんだな、彼の場合。

「杯の踊り」はこれまでの「赤い貴族」バージョンに比べるとほんとにつまんなくなりました。
あー、もー、ほんとにつまんない!
一応音楽は流れていますし、ワルツメンバーによって踊られるんですが、たいして、、特色があるわけでもなく、
曲の盛り上がりのところでは、後ろのほうでたむろっているだけだし、そのフロントでは王子やご学友たちやトロワたちがごちゃごちゃごちゃ、、、、

まあ、ソリストを堪能できることはできますけども。(ここらへんは無駄に豪華であるんだが)


アストレイコに訊きましたが、「(乾杯の踊りを気に入ってもらってたのは嬉しいけども、)とても複雑な難しい踊りだったので、あれが無くなったことによって、白鳥に入るダンサーの負担は減りました。」だそうです。
さみしいなー。また観たいなー。

道化も学友たちも、乾杯の踊りでみんなが退場してから一旦帰ってきて、「一緒に白鳥狩りに行きましょう」って感じだったのに、王子1人でお出かけです。
ってか、もうちょっとここも「人払いを」っぽい感じの鷹揚さなり、慇懃無礼っぷりでもいいんだけども、
えらそうだとか、わがままだとか、悩んでんだよほっといてくれとか、そういう気持ちがもっと出てくるとなおグーなんですが。

そうすると、「オデットに出会えた喜び」が余計に強く出ると思うんだよね。


第2幕
湖畔の場は休憩ナシでそのまま突入。

オデットが出てくる前にコールドの斥候部隊というか、、、一部が出てきて王子をぐるぐる翻弄したりいろいろ。
まあこういう版の「白鳥の湖」もいろいろ観てるから、それはそれでよし。

3日のガラで観たときのショックがあまりにも大きかったから、この日は「そんなに酷くはないかな。。。。」まあ今のところ好きにはなれないけども、、、、、という気持ちでした。

一番安心して観られたのが「小さい白鳥」ってのもまたなんなんでしょねぇ。
3日はクズメンコがいなかったせいか、ちょっとピリッとしなかったのですが、
(彼女が先頭だと、本人たちのカウントの声とか、舞台袖からの支持とか出ないですもんね・苦笑)
この日は彼女がいたからか、とても良かったです。やはり彼女がいるといないのとでは全然違います!すばらしい。ほんのちょっとの、場所取りというか、出の一歩や高さのタイミングで、ハラショーかニハラショーになるんだよねえ。バレエって大変ですね。

三羽が、、、、グルホワは素敵でしたけど。やはりザパスニコワが早すぎるせいか、見事なまでに全体がばらんばらん。。。。。ここは、今いるメンバーならクラシュークが入ってくれないと、、、、、。


ペレンは彼女にしては、かなりお疲れだったと思います。カーチャと交代で前日の「海賊」も踊りましたから、
疲労がたまっているのかな、と感じました。
1日に来日して、3日、5、6、7日と連続だし、8日も踊るんだもんねぇ。
もちろん、普通のダンサーと比べたら素晴らしいことは素晴らしいんですけども、
いつもの、相方が頼りなかろうがなんだろうが、1人で勝手に踊れます、みたいな強靭さは無かったですし、
自分の身体を引き上げる強さがちょっと無かったので、リフトなどのポーズがいつもより美しくなくて残念。
またいいときの彼女のオデットに出会いたいものです。
そしてオデットと王子の「愛」みたいなのも、もうちょっと感じられると嬉しいです。
そういう舞台を観たいです。

第3幕
ここは普通に楽しめました。ディベルティマンについてはちょっと前に書きましたが→コレ
まー、スペインの踊り手さんが舞台にいる時間が極端に減ったので、それはちと不満ですがね。

王子の登場はけっこう遅いんだよね。

まずは宮廷の貴族とかわらわらして、式典長もいて、王妃さまがいらっしゃって、家庭教師と道化も出てきて。

王子はいないんだな。

ラッパ卒は下手に高いセットが組んであって頭上に1人だけいます。(昔のキーロフ版。マハリナとゼレンスキーの映像が今は入手しやすいのかな、あんな感じ)3日は誰なのかわからなかったですが、オケのラッパと動きが全然合ってなかった。というか、吹き忘れていた箇所も何度かあったよ。

以前写真で観たときに「イタリア=カルナヴァル=マスク」ってんで、オレンジ衣装にマスクの女の子たちがナポリターナと思っていたのですが、彼女たちは道化と一緒に踊るメンバーでした。
道化と4人の女性による踊りからスタート。
女の子たちはとんがり三日月帽子とロン毛カツラを装着していて、個別認識が難しかったのですが、クリギナだけわかりました。
ここでのトルマチョフはエンジンかかってきたみたいで、ハラショーな踊りでした!
さすが!

ナポリターナはリードがナターシャ・クズメンコとニキータ・クリギンでコール・ドが4組。
こちらも三日月とんがり帽子みたいなものをかぶっていました。
若干ニキータは、、、チッポリーノみたいだった。かわいい。
ナターシャの踊りがプロフェッショナルで素晴らしかったですし、
ニキータはその笑顔と伸び伸びした感じがいいです。彼はけっこうやらかすんだけども、そこを笑顔とノリでカバーできるから凄いと思います。全然落ち込まないというか(苦笑)。
ちょっと、背が高いからなのか、上半身の動きで微妙な癖のある部分もあるんですが、(闘牛士とかグラン・パなんかでみんなとシンクロしての動きのときに目立つ)アレが無くなるといいなと思います。ま、あれがあるから遠目でもニキータだとわかるんですけども。


チャルダッシュはなんとまあ、リードがアンナさんとミーシャ。
すいません、サブのリードカップルのフィルソワとペトゥホフが美しくてですね、そっちに見とれてしまいましたよ。ついでにもう片方のサブリードのマックスとオスマノワも綺麗だったわ~。
ロマンチックでエレガンスでさー、もう、うっとりだよ。
ミーシャはご機嫌超笑顔でしたし、ハンガリーのソロ自体は、以前とそんなに大きな違いはないんですが、
アンナさんと一緒だと、、、、、うーん。昔のスペインのときにこの2人で感じたようなあれ、、、
「スペインのタブラオのナンバーワン踊り子さん(おっかない)と、甲斐性ナシの若いハンサムなヒモ」にしか見えない。
アンナさんの表現とミーシャの表現する方向が、これがてんでばらばらなのさ!
。。。。。

。。。。。。。。そういうわけで、やはり、ワタクシの求めるハンガリーはエレナとロマンなんだと再認識。


マズルカも大所帯。
マトヴィエワ&マラーホフという美形長身コンビと、幸せいっぱいで美しいダーシャ・エリマコワ&金髪男子パルハチョフがソロで、後ろも美形長身メンバー精ぞろい。

ああ、見目麗しい。しかしこのメンバーで、ボヤリーのマズルカだったら、、、、あの、スカートに恭しくキスする振付の入ったあれだったら、、、もっと素敵なのになぁ!

パルハチョフは「もっとしっかりタンバリンたたきなさいよ!」(ジゼル)みたいなやる気なし子な日もあったけども、マズルカはすっごくノリノリでよかったです。
ダーシャもマトヴィエワもマラーホフもみんな良かった!
後ろの、スヒフと一緒に踊っていた男の子は、、、すごくこわもてというか、ええ、好みの悪人ハンサム面なんですけども、
もうちょっと笑ったほうがいいと思う。。。。彼1人が、超真剣な顔で踊ってたよ。。。まじめないい人なんだろうな、きっと。


花嫁候補たちはおとなしい衣装になってた。ちょっとつまらん。(何を期待していたのか・笑)
花嫁候補の踊りの前くらいに王子登場。
え?王子、そういえば、いなかったっけ????みたいにあっけにとられるわたし。


ラッパ卒担当者が思い切りファンファーレを拭き忘れる中、オディールと悪魔とスペインがお出まし!
スペインは悪魔の手下なのね!
その割には手下らしいこと、なんもしないけど!
舞台滞在時間は超少ないけど!

でもでもスペイン素晴らしかったよ!4人とも素敵でした!
サーシャは白タイツのせいか、鍛えているせいか、前よりも「針金みたいな細さ」は薄らいだ。
むしろモロゾフのほうが細い。。。。
モロゾフはシャープで相変わらずお上手。
サーシャはほんとに、さらに上手くなったというか、粗さがなくなったというか、洗練されましたね。
毎年レベルアップしてくのを観られるのは嬉しいものです。


オディールのほうがこの日はペレン、良かったですね。
衣装も綺麗です。新しくなった衣装では、オディールの衣装が一番好きかな。

レベデフは、たとえば自分の思うようにならなかった踊りの部分でも、踊りながらそれを修正できるという、ものすごい舞台度胸とテクニックで、大いに感心しました。
ほんとによく、マリインスキーにとられなかったもんだと。。。

あとはまあ、、、、演技とか芸術性なのでしょうけども、そういうのは自然と身につくものなので、楽しみにしたいです。

しかしそれにしても、ペレンもなかなか良いパートナーに恵まれないですよね。
ダンサーとしての円熟期に入っているのですから、芸術性を高めあうことの出来るパートナーと、舞台を作り上げていってほしいです。若いレベデフでもいいんだけどさ、別に。彼が早く成長してくれることを祈るよ!


ツァルの悪魔も素晴らしかったですが、以前の版みたいに、たくさんマントを使った演出があったほうがいいな。
やっぱりわたしはマントフェチ!


第4幕
ブルメイステル版の音楽とほぼ一緒?なのかな?
コール・ドバレエの神秘性や上品さ、演出のオリジナリティというものは、あまり感じられない。

わかりやすいハッピーエンドになった分、そういったものが大幅に低下というか、、、

いや、ハッピーエンドが上品じゃないって意味じゃないですよ。

王子と悪魔が戦って、片方の羽がもがれて、悪魔は激しくの立ち回って死んでしまいますが、
ここでのツァルの死にっぷりは、タランダみたいに激しくてよかったです。
レベデフ、、、羽をペってポイしてましたが(苦笑)
まあある意味、育ちの良いぼんぼんみたいで、何も考えてなさそうなのは良く伝わる演技?
悪魔が転がったまんま、オデットが人間に戻って、「夜が明けても腕が翼にならない・・・・」とにこやかに微笑むところは可憐でかわいらしかったです。



これはこれで、それなりに説得力のある演出振付なんだと思います。
まだこちらの感動を呼び覚ますほどの「精神性」が育っていないんだと思う。
踊りこみが、たかだか2年のものと、バレエ団が30年持っていたものとでは、全然違うのは仕方の無いこと。

いつかこの4幕がわたしの胸にどかんと響く日がくるのかどうかわからないですが、
できればそうなってほしいな、、、という思いはあります。

舞台芸術って、すぐに答えが出ない部分がありますよね。


いろいろ考えさせれられる舞台でしたが、
個々のダンサーに対しては、それぞれ、日本に来てくれてありがとう、素晴らしい踊りをありがとう、、、の気持ちでいっぱいです。









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観ていない公演のキャストや感想など

今季は自分の動ける日と公演日がみごとなまでにかみ合わなく、
学校公演以外は全て持っていたチケットのうち半分は人手にわたることになりました。


そんな中でいろいろわかったキャストやらみなさまの講評などをご紹介。

①「海賊」2012年1月6日東京公演

レニングラード国立バレエ
―ミハイロフスキー劇場―
「海 賊」
―全2幕4場―
プロローグとエピローグ付
2012年1月6日(金)18:30開演 東京文化会館
<キャスト>
メドーラ:エカテリーナ・ボルチェンコ→劇場の都合でイリーナ・ペレンに変更
コンラッド(海賊の首領):ファルフ・ルジマトフ
アリ(海賊):レオニード・サラファーノフ
ギュリナーラ:タチアナ・ミリツェワ
ランケデム(奴隷商人):デニス・モロゾフ
ビルバント(海賊):ウラディーミル・ツァル
セイード・パシャ(トルコの総督):マラト・シェミウノフ
フォルバン:
オリガ・セミョーノワ
クリスティーナ・マフヴィラーゼ
ニーナ・オスマノワ
ニコライ・アルジャエフ
ロマン・ペトゥホフ

アルジェリアの踊り:アレクセイ・クズネツォフ
オダリスク:
アンナ・クリギナ
ヴァレリア・ザパスニコワ
エカテリーナ・クラシューク

指揮:アナトーリー・リバルコ
管弦楽:レニングラード国立歌劇場管弦楽団
第1幕約60分 休憩20分 第2幕約30分


いつもお世話になっているしまじろうさんのブログ記事はこちら
Лёняことレオニード・サラファーノフへの愛に満ちた素敵な感想です。
腕輪スポーン、観たかったな~。
イーガリとヤンのお小姓演技も楽しんでくださったみたいでなによりです!

ほかの方のご意見では「ギュリナーラとランケデムがいまいち。。。」と駄目だしもありました。
ターニャの足の具合、初日のガラも降板しましたし、ほんとに深刻だったみたいですね。

また別の方のご意見では「サビーナのエメラルドの輝きもミリツェワのダイヤモンドのキラキラもどちらも素敵でした。モロゾフよりもオマールのほうが踊りは勝ちかもしれませんが、元王子もやっていた彼はどんな役でも品があるように思います。」とのことです。
オダリスクのクラシュークやルイバチカのフィルソワへの賛辞も寄せてくださいました!


モロゾフは良くも悪くも踊りに徹するタイプだから地味かもしれませんが、踊りのシャープさは素晴らしいですね。


②「白鳥の湖」2012年1月8日 マチネ

レニングラード国立バレエ
―ミハイロフスキー劇場―
「白鳥の湖」
―全4幕―
2012年1月8日(日)12:00開演 東京国際フォーラム ホールA
<キャスト>
オデット/オディール: エカテリーナ・ボルチェンコ
ジークフリート: マラト・シェミウノフ
悪魔: ミハイル・ヴェンシコフ

道化: アレクセイ・クズネツォフ
王妃: ズヴェズダナ・マルチナ
家庭教師: イーゴリ・フィリモーノフ
パ・ド・トロワ:
タチアナ・ミリツェワ
エカテリーナ・クラシューク
アンドレイ・ヤフニューク

小さい白鳥:
アンナ・クリギナ
エカテリーナ・ホメンコ
マリーナ・ニコラエワ
ヴェロニカ・イグナツェワ

大きい白鳥:
ヴァレリア・ザパスニコワ
マリア・グルホワ
アステリーク・オハネシアン

ナポリターナ:
マリア・リフテル ニキータ・クリギン

ハンガリー(チャルダシュ):
アンナ・ノヴォショーロワ ウラディーミル・ツァル

ポーランド(マズルカ):
オリガ・ラヴリネンコ
アーラ・マトヴェーエワ
アレクセイ・マラーホフ
フィリップ・パルハチョフ

スペイン:
オリガ・セミョーノワ クリスティーナ・マフヴィラーゼ
デニス・モロゾフ アレクサンドル・オマール


指揮:ヴァレンティン・ボグダーノフ
管弦楽:レニングラード国立歌劇場管弦楽団
第1幕-第2幕約70分 休憩20分 第3幕約40分 休憩20分 第4幕約20分



こちらの公演をご覧になった方のご意見は
1 カーチャの成長が素晴らしかった!←大絶賛モード
2 マラトはやっぱりマラトだった!←いろんな意味で賛否両論。でも今季は「賛」が多くて「否」については目をつぶろうと言う意見が圧倒的
3 ミーシャの悪魔への駄目だし!←こちらも絶賛駄目駄目駄目~~~~~。うん、いいの、わかってたから。。。

マチソワご覧になったお友達Aさんのご感想
『白鳥のマチソワはさすがに長いです。
ボルチェンコが凄く良かったです。
マラトは体格も釣り合ってサポートも上手、二人の間に通い合う気持ちも感じられたのですが踊るとちょっとダメダメで。
悪魔は、ツァルに一日の長があり安心して見てられます。ミーシャは、凄く演技とかを工夫していて、例えば、梟のように首を左右に振ったり、舞踏会でスペインの踊りやオディールが王子と踊っている時に横から魔法をかけている様な振りをしたり。最後に倒れた場所が悪くて、幕にひっかかっちゃったのが残念。どうも、その前に脇から何が指示が出てたのか、もぞもぞ動いてた気が。まあ、最前列でなければ、気が付かないと思います。
ペレンは、私には昨日より良かったと思います。サラファーノフには大きいみたいでリフトがちょっと大変そうでした。』
ミーシャまた、、、、ペテルブルクでもやってますよね、倒れる場所間違えちゃうやつ。。。
演技面とかやりすぎ感とかはすごく想像できるので、そういう感想は心の準備ばっちりだったけどさー。

こちらもマチソワご覧になったお友達Bさんのご感想
『ミーシャさんの悪魔、率直に書くと、ツァルさんの悪魔の芸術性には辿りついていなかったです。
もの凄く一生懸命奮闘して彼なりに役を、まさにオーブラズを創りあげていこうとしていることはよくわかります。彼の個性をもって。しかしそれはツァルさんという演技者を経験してしまうと、簡単には称賛できないのです。
だからご覧になれなかったのは無念でしょうが、これは見逃しても、もう少し先に、ロシアで見れば良いと思ってください。
前の版の彼の悪魔の残像を持ち続けた方がいいです。
ボルチェンコが素晴らしかったです。
本当に素晴らしいオデットでした。驚きました。ペテルブルグ派の素晴らしいバレリーナになっていました。
完璧でした。私はど真ん中の席で見ていましたが、フェッテも軸がまったくズレませんでした。
これほどに進化できるとは本当に驚きました。
マラトはサポートが素晴らしかった。
彼女の軸のズレを建て直してサポートしていました。リフトも何もかも完璧でした。
バリエーションは想像通りでしたけれど、長身のプリマを本当によく支えて美しく見せていましたので私はあれでよかったと思っています。
勿論、ボロクソに言う人もいるでしょうし、ボロクソに言われてもしかたのないソロでしたが。
ボルチェンコを生かすためには、彼が必要なのです。
チャルダッシュはノボショローワさんより、フィルソワさんの方があってると思いますが今日もノボショローワさんです。
彼女はスペインのキャラクターだと思います。
チャルダッシュは少し直情的じゃない遊びのニュアンスとエレガントさが必要だと思います。
クズメンコさんは職人芸。素晴らしいです。大好きです。
トルマチョフさんは今日が昨日より断然よかった。
マチネのトロワでミリツェワがダブルピルエットが不調でヒヤヒヤする場面がありました。
夜は怪我とのことで降板しました。
ヤフニュークは普通に上手でしたが、ルジマトフの助っ人として出てきた時のようなえもいわれぬノーブルさ、彼独特の舞台での貴族的なニュアンスを強く感じたかと言えば、感じなかった。
普通にノーブルじゃダメなんです。彼については、完璧にノーブルであって欲しい。それこそ英国でもかつて批評家に絶賛!されていたところなんですから!
クラシュークはロパートキナ路線です。
次期オデット候補じゃないでしょうか。素晴らしい』

以前オマール大好きさんがペテルブルクでご覧になった際、カーチャの成長っぷりを絶賛していましたが、
ようやく大輪の華が開いてきた、感じですね。
才能はあっても、なかなか、舞台で観客を感動させるまでには至らなかった彼女でしたが、
劇場を背負って立つプリマとして大事に育てられてきたのが感じられますね。
マラトはやはり、あのロパートキナがおきいにいりなくらいのパートナーなのですから、サポートやリフトなど、ますます上手くなったんじゃないでしょうか。偉大なプリマとの経験は大きいと思います。
ま、ソロはね。ジークフリートだから、オデット役をちゃんと支えていれば、ガラじゃないんだし、そこは、目をつぶろうよ、、、でしょうか。
キーロフの某ダンサーが言ったように、
「女性パートナーを美しく見せられれば、自分のポジションが崩れたり、自分が綺麗に見えないのはたいしたことじゃない」んだし。
マラトご本人は、王子役よりも、キャラクテールのほうが好きだそうです。

ミーシャの悪魔は毎年毎年賛否両論ですが、それでも以前の版では少ないながらも私と好みが一致する方もいましたが、今年は否定的意見ばっかり。いいのよ、覚悟はできてたから。

うーんとね~、わたしにとって史上最高の悪魔はアレクサンドル・ヴェトロフ
なのですが、その次に好きなのが昔のマールイのソロヴィヨフで、すごーーーーく背が高くてかっこいいのデス!(まあオデットがセメニヤカだから余計に大きく見えるんだけども)。
もう、この2人を超える悪魔はいないと思っていたのですが、
ここ数年はミーシャの悪魔が好きなんですよぅ。
演技とか総合面ではツァルの悪魔が素晴らしいし大好きなのですが、踊りのラインはミーシャのクラシックが好きなんだよね。(コレは意見がすごく別れますが、ミーシャの音のとり方はどうなっとんじゃ!というのと、脚と腕が美しいというのとね。)
あー、ちなみにマラトの悪魔は、、、、デスラー総統だなあ、と。。。


クラシュークはとても美しいバレリーナですよね。
お顔はとても落ち着いた印象でベテランさんっぽいけども、実際はまだとても若い。
今回は、彼女こそロシアのバレリーナだ!と涙ぐむ場面が何度かありました。


ヤフニュークは今季はワタクシまともに踊ってるのを観たのはガラだけでした。
残念というか心残りというか。悔しいです。


③「白鳥の湖」2012年1月8日 ソワレ

レニングラード国立バレエ
―ミハイロフスキー劇場―
「白鳥の湖」
―全4幕―
2012年1月8日(日)17:00開演 東京国際フォーラム ホールA
<キャスト>
オデット/オディール: イリーナ・ペレン
ジークフリート :レオニード・サラファーノフ
悪魔 :ウラディーミル・ツァル

道化 :デニス・トルマチョフ
王妃 :ズヴェズダナ・マルチナ
家庭教師 :イーゴリ・フィリモーノフ
パ・ド・トロワ :
タチアナ・ミリツェワ→エカテリーナ・クラシュークに変更
ヴァレリア・ザパスニコワ
アントン・プローム

小さい白鳥:
アンナ・クリギナ
エカテリーナ・ホメンコ
ナタリア・クズメンコ
マリーナ・ニコラエワ

大きい白鳥:
ヴァレリア・ザパスニコワ
マリア・グルホワ
アステリーク・オハネシアン

ハンガリー(チャルダシュ):
アンナ・ノヴォショーロワ ミハイル・ヴェンシコフ

ポーランド(マズルカ):
ダリア・エリマコワ アーラ・マトヴェーエワ
アレクセイ・マラーホフ フィリップ・パルハチョフ

ナポリターナ:
ナタリア・クズメンコ ニキータ・クリギン

スペイン:
オリガ・セミョーノワ クリスティーナ・マフヴィラーゼ
デニス・モロゾフ アレクサンドル・オマール


指揮:ヴァレンティン・ボグダーノフ
管弦楽:レニングラード国立歌劇場管弦楽団
第1幕-第2幕約70分 休憩20分 第3幕約40分 休憩20分 第4幕約20分


マチソワでご覧になったお友達ばかりなので、上でご紹介した感想はいっしょくたになっちゃってますが、
そうだ、単体でご覧になったのが、またまたしまじろうさんです。
しまじろうさんのブログ記事はこちら
現在もバレエを習っていらっしゃる方の感想なのでとても参考になります。
バレエをやってる方で、踊るのも観るのも好き、というかたは人それぞれで、
意外とバレエを観に行くことを楽しみにしている方って、少なかったりもするのですが、
しまじろうさんみたいに「踊るのも観るのも好き」っていう方のブログはありがたいです。


それからここでようやく気がついたのですが、ナポリターナはリヒテルがソロの日もあったのね!
いやーん、こっちも観たかったなー!

⑤2012年12月9日「白鳥の湖」神奈川公演

オデット/オディール:エカテリーナ・ボルチェンコ
ジークフリート:マラト・シェミウノフ
悪魔:ウラディーミル・ツァル
道化:アレクセイ・クズネツォフ
王妃:ズヴェズダナ・マルチナ
家庭教師:イーゴリ・フィリモーノフ
パ・ド・トロワ:
 ヴァレリア・ザパスニコワ、エカテリーナ・クラシューク、アンドレイ・ヤフニューク
小さい白鳥:
 アンナ・クリギナ、エカテリーナ・ホメンコ
 マリーナ・ニコラエワ、ヴェロニカ・イグナツェワ
大きい白鳥:
 ワレーリア・ザパスニコワ、マリア・グルホワ、アステリーク・オハネシアン

イタリア(ナポリ):ナタリア・クズメンコ、ニキータ・クリギン

ハンガリー(チャルダシュ):
 アンナ・ノヴォショーロワ、ミハイル・ヴェンシコフ

ポーランド(マズルカ):
 オリガ・ラヴリネンコ、アーラ・マトヴェーエワ
 アレクセイ・マラーホフ、フィリップ・パルハチョフ

スペイン:
 オリガ・セミョーノワ、クリスティーナ・マフヴィラーゼ
 デニス・モロゾフ、アレクサンドル・オマール



指揮:ヴァレンティン・ボグダーノフ
管弦楽:レニングラード国立歌劇場管弦楽団


前日のマチソワご覧になったお友達お二方の一致した意見
ボルチェンコのおかげで舞台は成功!
『ボルチェンコが凄かったです。
特に黒鳥は完璧でした。
王子は結局マラトで、ソロは昨日よりもっと酷かったです。
もうコーダなど歩いて舞台を横切った?という感じです。
4幕の終わりのリフト。オデットが上向きでリフトされるところで、片手リフトで前進。
安定したリフトでしたが、ここでやる技じゃないよね、と思いました。』
『ボルチェンコが素晴らしく、驚くべきほどの出来で、バレエフェスティバルで堂々とオデットができるほどの出来でした。
マラトは益々壮絶になっていました。
ボルチェンコのおかげで舞台そのものは成功でしたが、帰りにチュージンの話題をしていて、まったく別次元なんだなぁと。
グズネツォフも素晴らしかった。フォーラムより数段よかったです。きっともっとよくなりますよ!
ダンサーってこんなにも調子が変わるのかびっくりしました。』



岡山の公演については以前にアップしたこちらを


(あとは、マールイ・ファンのブロガーさんは、た~くさんいらっしゃいますので、それはここでご紹介せずとも皆様ご存知だと思いますので。。。わたしもいつもお世話になっております!楽しみに拝読しております~。)
















そうそう、お友達に聞かれたのですが、なんで前はそんなにたくさん見られたのか?
といいますとですね、そりゃーわたしがシフトを作る責任者だったからです。(ありていにいれば店長。ただし給料はみんなと同じ時間給。。。)
だからまあ、上手い具合にですね、、、そこは職権乱用。(そのかわり12月は休んでないから許してちょーだい。)
転職期間中も割りと自由が利いたし。(そのかわり収入はがた落ちでしたが)


そんなこんなで、1月だけでマチソワあわせて述べ18公演観たりとか、可能だったんですね。

今は収入も仕事も安定しましたが、そのかわり使われている身分だから、なかなか思うようにならないのと、
マールイの公演数そのものが少ないから悲劇なのです。

去年もあんまり観られませんでしたが、それでも12月~1月までいてくれたからなんとか「けっこう観られたかな」な感じ。
ちなみに去年は売り場を異動して、心が折れまくっていたのでアンケートの余裕がありませんでした。

来年はどうかなあ。

もうこんなふうに彼らを観るチャンスは減るかもしれないし、もしかしたら、違う形でかなうかもしれません。
「諦めるな」っていうダンサーもいましたし。(その自信はどこから来るのですか。。。。)


まあ出来る限りアンケートは続けたいと思っています。形はどうあれ。
需要もあるのかないのかわからないですが、ちょっとくらいは役に立ってるのかな?と。。。



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みなさんのところは大丈夫ですか?

なかなかPCに向かう時間が取れないのですが、なるべく頑張って、早くマールイの感想をアップしたいと思っています。


今、職場で体調を崩している人が多いんです。。。。
だもんで、勤務を交代したり、なんだかんだで、ずっと職場にいる感じ。


年末年始の過酷な仕事の疲れが今出てきた、ってのもあるんですが、
風邪は風邪でも、ウイルス性の胃腸炎を併発している方がけっこう多い、うちの売り場。。。


アタシはめっぽう平気なんですがね、申し訳ないくらい元気なんですよ。
(去年一時期、声が全く出なくなったアレには苦労しましたが。。。)


ストレスや疲れからくるみたいですが、アタシだって、一応悩みとか人並みにはあるんでしょうが、
生まれてこの方、胃腸に何かがくるってのは、一度もなくてねえ。
ええもう、ほんと、頑健な胃腸なんです、情けないくらいに。
食べ物にもあたらないし、ストレスで云々、ってのもない。
(そりゃ、マールイが終わっちゃって、めちゃくちゃ寂しいのは事実ですけども。)



罹った人は、3日くらい、なんにも食べられない、水でも戻してしまうくらい大変な状態、、、
でもノロウイルスみたいに、時間がかかるわけでもなく、3日くらいでとりあえず落ち着くみたいなんですけども。。。


おまけに、今、会社は社内資格試験真っ最中で、(わたしは去年合格してるから今回は免除)試験日程が組み込まれているから、勤務は簡単に変えられないわ、病人は続出するは、さらに、ご家族の容態が思わしくない人も出てくるはで、えーと、、、アタシの休みはいつだ?????2週間ぶっ続けになるかも?



マールイ終わったし、休まなくてもまあ、なんとか働けるとは思いますが、
そこはそれ、一応、大きな会社なので、組合も規定もうるさくて、どうやらあさってには1回休まないと法的にいけないらしいですんで、おそらく休み?


それを考えるとケーキ屋時代は、、、1ヶ月1日も休まないなんて、けっこうあったよなー。
松坂屋の部長なんて、4ヶ月で1日も休んでなかったよ。(←さすがにこれはヤバイだろ、ってことで、強制的に休みをとらされていたけども。)

今はわたし、恵まれてると思います。

はふー。




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ヴィクトル・イシュクから、ガラ公演のポスター


キエフ・バレエのヴィクトル・イシュクからのニューイヤー・メッセージ!
オマール大好きさんのところに届いたメッセージとポスター画像ですが、
ご好意により、こちらのブログでも紹介させていただけることになりました!
いつもありがとうございます!


ポスターはこちら!

サムネイルをクリックすると、大きな画像にジャンプします。

2012年2月11日のオールスター・バレエ・ガラ!
ボリショイ、マリインスキー、キエフ・バレエのダンサーと、
ハリコフ・アカデミー・バレエによるコンサートです。


イシュクのニューイヤーメッセージは、
今度の夏はぜひとも日本に行きたい、
また、日本の復興をとても心配してくれていて、
今年が日本にとって良い年になるよう応援している、、、という内容だったそうです。


どうもありがとう!ヴィク!!!!

今度の夏も、キエフバレエによる、クラシックハイライトや親子まつりが開催される予定ですが、
是非是非!イシュクにも来日して欲しいです。
全日程は、無理でも、たとえば短期間だけ合流、という形でもいいので、来てくれないかなあ、なんて思っています。




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