goo

David Bowie

 

 
久しぶりにデヴィッド・ボウイのネクスト・デイ とブラックスターを聴いています。

昨夜BBCの「デヴィッド・ボウイ最後の5年間」を観たのでその流れで。
なんとAmazonプライムにあったんですねぇ。
びっくりしましたよ。
昨夜そろそろスターウォーズだよなあとか思っていて、私はハン・ソロではなく断然ルーク派なんですが、子供の頃はルーク=水島裕でしたから(だって最初はテレビで出会ったからさ)、水島裕、、、水島裕、、、そーいや真壁くんも水島裕、、、たしかアニメ版のときめきはプライムにあったよなあ、とか思ってちょろっと見に行ったら、なんと「最後の5年間」がプライムにあったんですよ!なんてことだ、良かった見逃さなくて。


本当にリアリティ・ツアーの時のボウイは楽しそうでめちゃくちゃかっこよかったんだなあ、、、、、というのはさておき、このドキュメンタリー、今はAmazonプライムで観ることができるんですけれど、いつまで観られるんだろう。
「最初の五年間」「5つの時代」とともにこのBBCの三部作、ブルーレイで出してほしいです。

リアリティ・ツアーの頃のボウイが、最も彼本来の姿で自然体で楽しそうだったと、このドキュメンタリーでも語られていますが、そういうふうに吹っ切れた感じになったのを初めて感じたのは「リアリティ」発売の前年、2002年の Live By Requestの頃かなあ。
David Bowie - Live By Request (2002) 




ボウイのファンを続けていた人は、ボウイが常に芸風を変えることに慣れている人が多いと思うので、最後の「ブラックスター」もすごく好きだと思うのですが(私もすごく気に入っています。)、ロックスターな感じのボウイが好きな人は、なんだアートに走りやがって、わけわからん、みたいな感じかもしれないので、「ネクスト・デイ」のほうが一般受けしやすいしおすすめですね。
これが健康に全く問題のない時期、例えば超自然体だったというリアリティ・ツアーの頃にリリースされていて、「ネクスト・デイ」というアルバム曲を中心としたライヴが何本か行われていたら、きっと素晴らしいライヴになったと思うし、新しいファンも増えたのではないかな。
ただ、ここまで素晴らしいアルバムってのは、リアリティ・ツアーを病に倒れて途中で中止して、「もうボウイは引退したんだ」と思われるくらい、世間と断絶していたからこそ、完成できたのかもしれないし。
ツアーを中止してから本当にメディアへの露出はありませんでした。
(ごくたまにイマンとかダンカン関連でちょろっと写真が出たりして、「幸せならいいか。。。」みたいな感じでいました。)

「ネクスト・デイ」が突如発売された以降も、ボウイがアルバムについてのインタビューに応じたことはなかったので、今回このドキュメンタリーを見て、自分が発売当時聴いて想像したことの答え合わせがちょっとだけできました。

「ブラックスター」はやはり私にとってはいまだに、聴くたびにいろいろ新しい発見があるアルバムです。ボウイはいい白鳥の歌を残してくれました。聴くと悲しくなることもまだあるのですが、でも素晴らしい作品。

ネクスト・デイもブラックスターも、とにかくボウイ本人が作品について語った言葉がほとんど残されていなかったので、アルバムそのものと少しのPVでいろいろ感じとるしかありません。
でも今のように情報過多な時代に「聴く人にすべて判断をゆだねる」この手法は、パンクしそうな心身には優しくて、じっくりゆっくり作品に向き合うことができて、心地いいです。BBCが三部作を製作した当時にリアルタイムで見られなかったのもかえって良かったような気がします。もちろん、ボウイが元気いっぱいだったらなにがしかのインタビューも行われていたかもしれないのですが。

ラスト2枚(27枚目と28枚目)のアルバムとミュージカル「ラザルス」に関わった人中心ですが、若いころボウイと関わった人も数人ドキュメンタリーに出てきます。ボウイ自信が語ったこと、彼らが「多分ボウイはこういう意図があったんじゃないのかな」と語ること、いろいろ興味深いことばかりです。つくづく、ブルーレイ化希望!


David Bowie - The Stars (Are Out Tonight) (Official Video) 
ティルダはすごいなあ。

David Bowie - Where Are We Now? (Official Music Video) 
意味深なTシャツのことにもドキュメンタリーで触れられています



David Bowie - The Next Day (Explicit) 
ボウイは21世紀に絶望していたけれども、こうしてアウトプットを忘れず、世間に何かを問いかけてくれたのは嬉しい。それから晩年の私生活が幸せだったこともとても嬉しい。神経を病む家族がいたからか「自分も早く死ぬだろう」と若い時から思って生きてきた人だから。





David Bowie - Blackstar (Video) 
ブラックスターやトム少佐の帰還先にはいろいろな解釈があると思いますが、SFオタクな私は未来、もしくは過去の地球かな(それも過去の地球には先進文明が栄えていて一旦滅びた設定。トム少佐は現在過去未来をつなぐ人な感じ)って思います。
若しくは萩尾望都の「銀の三角」みたいに多元宇宙的な感じ。

ブラックスターやラザルスを聴いていると「デス博士」(ジーン・ウルフ作)をとても読みたくなります。



ミュージカル「ラザルス」にヒーローズを入れることを最初は反対したボウイをスタッフが必要性を語り、アレンジを変えれば作品世界に合致すると説得したそうです。
David Bowie - Heroes (A Reality Tour)(Official Video) 

The Wallflowers - Heroes - 10/17/1998 - Shoreline Amphitheatre (Official) 
ヒーローズのカバーでは一番自然な感じでもともとの世界観をものすごく忠実に表現していて好きです。

moulin rouge songs from movie elephant song medley 
ヒーローズが出てくるのは2分あたり。
変なカバーよりはここまで振り切ったアレンジがとてもいいと思います。
まあ、私がユアンとムーラン・ルージュが好きなせいもありますが。


Heroes (Lazarus Cast Recording [Audio]) 
こちらがミュージカル版のヒーローズ
ああ、ラザルス、観たいなあ。。。。。


David Bowie - Space Oddity
 
ボウイお気に入りのキャラクター トム少佐



最後に。私が一番好きなボウイの曲。
聴きたい曲はその時その時で耽美系だったり落ちてきた男だったりダイヤモンドだったりどこの暴走族だよ、みたいな時だったりするんですが、常に一番はこの曲です。
David Bowie - Rebel Rebel (A Reality Tour) (Official Video) 

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 2019年11月21... 杉山清貴&オメ... »
 
コメント
 
 
 
Unknown (こんろ)
2019-12-13 19:12:47
★よりnext dayの方が好きという人は多いでしょうね。
どうしても★は終焉を感じさせる音や流れですから。
ノエルじゃないけど、絞り出した痛みを感じる作品と言われるのも致し方ないかなと。

HEROESのカバー、わたしはThe scriptのものが一番好きです。
 
 
 
Unknown (silkyearsmallout)
2019-12-14 09:01:00
おロシア人 to こんろさま
コメントありがとうございます。カバーしたアーティストのオススメもありがとうございました。帰宅したらじっくり聴いてみますね。
★はボウイが亡くなったあとは、聴くとかなり気が沈みましたが、最近は正面から向き合えるようになっています。
 
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。