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Kelly Hansen Foreigner Emotional Fairwell Tour

友達のボン・ジョヴィ子ちゃんから「ケリー・ハンセンが泣いてるよ」というメールが入りまして。

えー、また、誰かの訃報とかじゃないでしょうね(なにしろフォリナーの元メンバーは鬼籍に入られた方が多いですので)

と、ちと不安になったので、Kelly Hansen crying で検索しても見つからず。

 

そうしたらYou tube で見つけたのがこれコレ↓

Kelly Hansen Foreigner Emotional Fairwell Tour

皆のおかげで我々が得たものに心から感謝しています
だから、フェアウェル・ツアーという我々の決断が、軽い気持ちで決定したとは思わないでください、決して簡単にきめたわけじゃありません

 

ただただ、大切なファンに(フォリナーの楽曲を受け取るべき人たちに)歌を届けたいだけ。それ以上でもそれ以下でもなんでもない。

 

フォリナーは2023年夏から1~2年かけて最後のコンサートツアーを行うことになっています。

昨年の11月に、2023年7月から最後のツアーを行うと発表した、アメリカのフォリナー。ソースはこちらの記事です。

 

Foreigner Farewell Tour 2023 Announcement

記事はミック・ジョーンズの声明しくらいしか載っていないので、まあみんな年齢的にずっとツアーは無理だよね、ところで一応このバンド内では若い(つってももう62歳ですが)ヴォーカルのケリー・ハンセンはどう思っているのかな?と疑問に思い。

その後いろいろとケリー・ハンセンのインタビューを見てて、

 

・バンド草創期から、1980年代の偉大な楽曲、製作スタッフ、スタジオの技術者、特にアレンジメントと録音の技術に心から敬意をはらっている

・そんなバンドに招いてもらって、18年歌ってこられたのはとても名誉に思っている

・たくさんツアーをして、バンドメンバーと同じステージに立てたこと、そして観客から寄せられる温かい歓声が何よりも嬉しい

・フォリナーの楽曲のクオリティを、自分が満足できるレベルで歌うことは年々難しくなってくるし、自分がほかのレジェンダリーバンドを見に行って、「これじゃない」感を抱くようなことが時々あるけれど、そんな思いを、フォリナーのファンに思わせるのは絶対に嫌だ。ファンを裏切ることはできない。このレベルを保つためには非常にたくさんのことを犠牲にしなければならない。

・自分たちは過去の栄光にすがりついて、ずるずるとステージをやっていい存在ではない。それはひどい傲慢で、ファンに申し訳ない。

・あの輝かしい楽曲を色褪せさせたくない。

・フォリナーに加入して18年、また、自分が音楽の道に入って、46年間、ずっとツアーを行ってきた。

コロナ禍で初めて家にいて、家族のもとで、自分の家での季節の移り変わりを見ることができた。これからの残りの人生で、やるべきこと、これまでやってこられなかったことにトライしたい

・音楽が好きだから、自分でやることもいいけれども、好きなミュージシャンのコンサートへ行って、観客として聴いてみたい

・今後何をやるべきか、まだ全く分からない

・ラヴァーボーイとまわるフェアウェルツアーを楽しみにしている

・9か月のツアーがダメなら、1か月とか、3か月でもやってくれという声があるけれども、若いステージクルーがいる。フォリナーのクオリティを維持できるスタッフと一緒に仕事をしたいが、彼らをフォリナーのために1か月や2か月拘束して、あとは好きにしろとは言えない。彼らにも生活がある。彼らは新しい道に進むべきだ

 

ようなことをインタビューで言っていました。

それと同時に、子どもたちへの音楽教育への経費削減には断固反対する、寄付金はこちらへ、のアピールも呼び掛けていました。ぶれないですよ、そこは。

あとはミック・ジョーンズが「フォリナーがコンサートをした土地には必ず行ってコンサートをしたい」といったことに関しては

「自分のバンドなのに、どれだけの場所に行ったか理解してないね。世界中だよ、それは無理だろう?」と笑い、でもできる限り回りたいと言っています。

 

ケリーはフォリナーに加入して以来、ルー・グラムを支持する人からは批判され続けたし、そのほか悪意はないけれども実は残酷な声を浴び続けてきた人だと思う。

そして、例えばただの雇われヴォーカリストとして、お客さん状態ですよ、という体をとらず、しっかりフロントマンとしてメディアに立ち続けて、ミック・ジョーンズが背負うべきバッシングを肩代わりしてきたと思います。

ルー・グラム以外の声は認めない、そういう人はただ離れていくからいいんだけども。

ルー・グラムのほうがなんとなくいい、みたいなふわっとした意見とかはけっこうキツイ。

ずっと戦ってきたんだろうなあ。突っ走ってきたんだろうなあ。

いろんなやり方で。

自分ができる方法で。自分が全部やるぞ、って。

Foreigner Farewell Tour 2023 Announcement の中でも おれは全部自分でスタントをしてきたぞ!って言ってるしねぇ

子供たちと一緒に歌うとか、誰かのおうちの玄関先で歌うとか。

クッキング番組に出るとか。

ツアーで歌うだけではなく、広報もしっかり担当。まさにフロントマンです。

 

 

 

下は、ここ10年以上?フォリナーが続けている、子どもたちのコーラスと共演するシリーズ。

ツアー先とかにある地区の学校で、合唱やってる子たちが応募して、競って、1位になるとフォリナーのステージでコーラスできたりするシリーズ。

あとは選ばれるとフォリナーから寄付金が出て、それは合唱だけにとどまらず、音楽教育に使われるそうです。

OneVoice & Foreigner

 

West Fargo choir students join Foreigner on stage to perform "I Want To Know What Love Is"

 

 

ケリー・ハンセンを知ったのは、雑誌のLAメタル特集とかだったかな?バンドハリケーンのヴォーカルとしての出会いが最初です。

Hurricane - I'm On to You (Japanese TV 1988)

2ndアルバムの曲で、ハリケーンのシングルで一番売れた曲

 

Hurricane - Hurricane (Stereo)

 

自主製作した1stアルバムから、ハリケーン

世間的には一番成功した2枚目のアルバムの曲が人気なのでしょうが、わたしはこれ、かなり好きです。

まあなんでしょ。勢いばっかやん、って感じですけども。

 

 

こちらは埋め込みがNGなのでリンク貼り付けですが、商業的には全くふるわなかった、3rdアルバム Slave to the Thrill (1990年)からNext To You

バンドとしては私はこのころがけっこう好きでした。

 

 

その後、ケリー・ハンセンは2005年からルー・グラム(初代)、ジョニー・エドワーズ(2代目)に続く3代目ヴォーカリストとしてフォリナーに加入。

1976年結成後、1980年代のバカみたいに売れまくったあたりから、いろいろメンバーチェンジを繰り返してきたフォリナーでしたが、

この2004年~2005年のメンバーチェンジは、なんじゃこりゃ、もはや原型をとどめているといえないんじゃなかろうか?という状態。

何しろオリジナルメンバーがミック・ジョーンズただ1人なので。いいの?それでフォリナー名乗っていいの?とさすがに私もこのときは思った。

 

私は昔フォリナーの記事で書いたように、フォリナーというバンドのコアなファンではなく、親とか先輩世代がめちゃくちゃ聴いていて→「4」でびっくり仰天し(これも先輩から借りた)→世代的には「プロヴォカトゥール」が中1でどんぴしゃリアルタイムではまった感じ。

一番フォリナーで聴いたアルバムは「4」なのですが、ルー・グラムのヴォーカルでもっとも好きなのは プロヴォガトールの中のThat was yesterdayという、ドラマチックなやるせなさを歌声で表現するのは世界一ではなかろうか、と感じている曲でした。ちょっと恥ずかしくなるくらいにドラマチックです。

この曲だけ、ルー・グラムのを貼り付けておきましょう。

今回はケリー・ハンセンの記事なので。

Foreigner - That Was Yesterday (Official Music Video)

 

 

で、2004年2005年のメンバーチェンジで、もはやフォリナーとは言えん、ってことで、ファンをやめてしまった人もいると思いますが、

私は、バンド草創期~メガヒットの時はただ、ラジオからガンガン流れてくるのを聴いていた世代です。

自分のお金でレコードやCDを買えるころにはフォリナーはすでに空中分解気味で「過去の偉人」という感覚でいたので、このメンバーチェンジにショックを受けるもなにも、

よくわかんないうちに、なぜか

ドッケンのジェフ・ピルソン(ベース)が加入しており、翌年にはハリケーンのケリー・ハンセンがリードヴォーカルとなっていたのでした。

私は歌うベーシストにけっこう弱いので、どちらかというと、ケリーはさておき、ジェフ・ピルソン目当てで以降のフォリナーを聴いていました。

 

ジェフとケリー(年も近いせいかよく2人でいろいろやっている)を追っかけていき、そのうちだんだん、ケリーの人となりを見ていくと、ああ、この人ってめちゃ、ええ人やん?好きやわー、ってなりまして。

別にチャリティとか、音楽教育に力を入れているからとかで、= ええ人、というつもりは全くありません。

ただ、感情が豊かな人なんだな、というのがすごく伝わってくるし、ステージングがねぇ。元気いっぱい。

なにしろフォリナー加入時はメンバー最年少の44歳。ほかのメンバーがもうわちゃわちゃ動き回る年齢ではない分、ジェフと二人でステージ盛りあげ隊に徹するお姿。

近年も宙づりに近いパフォーマンスをやったりしてるし。

好きにならんわけないでしょう、これは。それからハリケーンの時の若い頃より、歌い方が素敵になってましたね。

綺麗なハイトーンは20代の頃がいちばんだったかもしれませんが、年齢を重ねてシンガーとしては一番いい時期にフォリナーに入ったと思うんですよ。

アンチにはひどい言われようだったけども。くそぅ。

 

私はわりとバンドのメインヴォーカルが交代したときに、そのバンドとリアルタイムで恋におちるということがよくありました。

最初のほうをよく知らないから、ヴォーカル交代にショック状態の人と違って、入っていけるのでしょう。

ヴァン・ヘイレンのサミー・ヘイガー、サバイバーのジミ・ジェイミソンなんかその最たるものですね。日本だと鈴木トオル氏の後任の大和邦久さんとか。

 

ケリーへの風当たりは決して良いとは言えず、こんなのはフォリナーじゃないとか、フォリナーの豪華なレプリカだ、とか言われます。(バンドメンバーは有名な人が多いからさ)

偉大なバンドがただのハードロックバンドになってしまったとか言うんですよ。

え、ちょっと待ってよ、かってのフォリナーに対して、産業ロックとかスタジアムロックとか批判していたのは誰だよー、あれだけ貶しといて、今度は昔のフォリナーは凄かったとか、ひどい掌返しだよね。

 

ですが、ケリーがリード・ヴォーカルになって、もう18年ですよ。

毎年9か月近くずっとライヴやってましたからね。

また、ケリーは明るいキャラを活かし、楽しいビデオクリップを出してくれたり、お料理番組とかもやったり、露出はわりとあって、さすがにもう今のケリー・ハンセンを悪く言う人は減りました。

少なくともフォリナーのリードシンガーとして浸透しています。もちろん常にルー・グラムと比較されていますが。そのルーとも仲が良いし。

 

もうさ、しょうがないじゃん。

生まれた順番やバンドに加入した年は変えられないもん。

本人がどうやっても、時間はいじれないじゃん。

本人の努力ではどうにもならんことで責めないでほしいと思うよ。

 

ということで、私の好きな That was Yesterday をケリーのヴォーカルで

Foreigner "That Was Yesterday" (live) from CAN´T SLOW DOWN bonus DVD

 

 

Foreigner's Kelly Hansen Surprises Elevator Riders

 

Juke Box Heroes 2020 Tour

こういうちょっとコミカルなところが私は好きなのですが

 

 

I wanna know what love is by Kelly hansen

優しい感じのケリーもいいです

Foreigner - I Want To Know What Love Is - Graspop Metal Meeting 2011 [1080p]

こちらは2011年のライヴ。あいにくの雨ですが熱唱

 

昔書いた記事でも貼り付けましたが、ジャーニーのトリビュートアルバムの中で、メタルでジャーニーをカバーしよう、ってアルバムで、

ケリー・ハンセンが Spearate Ways と Wheel In The Sky  の 2曲歌っています。

 

 

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