ふむふむ。なのである。
「ここの喫茶店の珈琲は美味いんだよ」
とか、
「やっぱりマスターの淹れる珈琲は美味いね」
とか、
そういうの、ちょっとわかりかけてきた僕なのである。
コーヒーとなんて雰囲気で飲むものだと思っていたということだ。
アンティークなカフェとか、ブックカフェとか、古民家カフェとか、そういうちょっといかした場所で、雰囲気とともに飲むコーヒーが美味いと、ね。
今さら?とか、そういうのは言いっこなし。
今わかった、というのが、とても大事。
珈琲の淹れ方、知ってる?
おれ、知ってるよ。
ペーパーフィルターに挽いた豆を入れて、お湯をかけて、40秒くらい待って蒸らす。そんで2回くらいにわけてお湯をのの字を描くように注ぐ。はい、出来上がり。
知ってる。知ってる?知ってた?
これ、間違い。これは、絶対にやってはいけない。
いやぁ、まいったなぁ。まいったよ。晴天の霹靂。
ポツネン珈琲スタンドで買ってきたキリマンジャロを、家で淹れてみた。
「うんうん、近い味!」
素人マスターが淹れても美味しい珈琲になった。
やっぱり豆なんだなぁ、と実感。ちょっと幸せな気分になったのである。
そんでもって、僕はスーパーマーケットへ出掛けた。
ポツネン珈琲スタンドの豆は滅多に買いに行けないので、そこそこ美味しい豆を我が家に常備しておきたいのである。
「あはは!クズ豆!まだ売ってやがる!」と、この前買ったクズ豆をバカにしながら、高級豆ゾーンに目を配る。
しかし、あれだな。スーパーマーケットってのは、庶民をバカにしてるんだな。なんとなく。
全然欲しい豆がない。「金に糸目はつけません」的な心で臨んでいるのに、さっぱり心が惹かれない。
変なブレンド豆は山ほどある。変なブレンド豆しかない。
変なブレンド豆は欲しくないのだけれど、このままだとポツネン珈琲スタンド豆をあっという間に消費してしまうことになり、せっかくの珈琲ライフが尻すぼみになってしまうので、買った。
なんちゃら珈琲店の有機栽培豆。200グラムで900円くらい。スーパーマーケットの豆の中では高いやつ。
1キロで1500円とかの大手メーカークズ豆スペシャルブレンドに一瞬だけ心を持って行かれそうになったけど、そういうのはもう絶対に買わないって決めてますから。
話は変わって、ポツネンさんに僕は聞いた。
「豆を蒸らす時間はどのくらいですか?」
ポツネンさんはこう答えた。
「時間というか・・・豆が沈んだらオッケーですよ」
豆が沈んだらぁ?
ポツネン珈琲スタンドのキリマンジャロ。
お湯を注ぐとプワーっと膨らむ。プクプクと泡を立てながらプワーっと膨らむ。
しばらく待つと、膨らんでいた珈琲豆がスーッと沈んでいく。
なるほどね。豆が沈んだらね。なるほどね。秒数とかじゃないわけね。なるほどね。知らなかったなぁ。
豆は膨らみ、豆は沈む。
話は戻って、スーパーマーケットから帰ってきた。
早速買ってきたばかりの有機栽培ブレンド豆を淹れてみる。
ん?あれ?あれれ?
あれ? 声が、遅れて、聞こえるよ、といういっこく堂のリズムで読んで欲しい。
「あれ? 豆が、全然、膨らまないよ」
有機栽培ブレンド豆、味は、可もなく不可もなくなんじゃないでしょうか。ただ、珈琲ではなく、コーヒーであることには違いなく思え、それはなぜなのかと問えば、それは豆が膨らまないからと、言えなくもなさそうなわけで。。。
調べてみると。
珈琲豆というのは、焙煎してから二週間が美味しく飲める限界。焙煎仕立ての豆には炭酸ガスが含まれ、お湯を注いだ時に大きく膨らむ。炭酸ガスが多く出れば出るほど、珈琲豆が新鮮な証拠である。
ふーん・・・へぇぇ。
つまり、スーパーマーケットの豆は、絶対に膨らまない。
「ここの喫茶店の珈琲は美味いんだよ」
とか、
「やっぱりマスターの淹れる珈琲は美味いね」
とか、
そういうの、ちょっとわかりかけてきた僕なのである。
コーヒーとなんて雰囲気で飲むものだと思っていたということだ。
アンティークなカフェとか、ブックカフェとか、古民家カフェとか、そういうちょっといかした場所で、雰囲気とともに飲むコーヒーが美味いと、ね。
今さら?とか、そういうのは言いっこなし。
今わかった、というのが、とても大事。
珈琲の淹れ方、知ってる?
おれ、知ってるよ。
ペーパーフィルターに挽いた豆を入れて、お湯をかけて、40秒くらい待って蒸らす。そんで2回くらいにわけてお湯をのの字を描くように注ぐ。はい、出来上がり。
知ってる。知ってる?知ってた?
これ、間違い。これは、絶対にやってはいけない。
いやぁ、まいったなぁ。まいったよ。晴天の霹靂。
ポツネン珈琲スタンドで買ってきたキリマンジャロを、家で淹れてみた。
「うんうん、近い味!」
素人マスターが淹れても美味しい珈琲になった。
やっぱり豆なんだなぁ、と実感。ちょっと幸せな気分になったのである。
そんでもって、僕はスーパーマーケットへ出掛けた。
ポツネン珈琲スタンドの豆は滅多に買いに行けないので、そこそこ美味しい豆を我が家に常備しておきたいのである。
「あはは!クズ豆!まだ売ってやがる!」と、この前買ったクズ豆をバカにしながら、高級豆ゾーンに目を配る。
しかし、あれだな。スーパーマーケットってのは、庶民をバカにしてるんだな。なんとなく。
全然欲しい豆がない。「金に糸目はつけません」的な心で臨んでいるのに、さっぱり心が惹かれない。
変なブレンド豆は山ほどある。変なブレンド豆しかない。
変なブレンド豆は欲しくないのだけれど、このままだとポツネン珈琲スタンド豆をあっという間に消費してしまうことになり、せっかくの珈琲ライフが尻すぼみになってしまうので、買った。
なんちゃら珈琲店の有機栽培豆。200グラムで900円くらい。スーパーマーケットの豆の中では高いやつ。
1キロで1500円とかの大手メーカークズ豆スペシャルブレンドに一瞬だけ心を持って行かれそうになったけど、そういうのはもう絶対に買わないって決めてますから。
話は変わって、ポツネンさんに僕は聞いた。
「豆を蒸らす時間はどのくらいですか?」
ポツネンさんはこう答えた。
「時間というか・・・豆が沈んだらオッケーですよ」
豆が沈んだらぁ?
ポツネン珈琲スタンドのキリマンジャロ。
お湯を注ぐとプワーっと膨らむ。プクプクと泡を立てながらプワーっと膨らむ。
しばらく待つと、膨らんでいた珈琲豆がスーッと沈んでいく。
なるほどね。豆が沈んだらね。なるほどね。秒数とかじゃないわけね。なるほどね。知らなかったなぁ。
豆は膨らみ、豆は沈む。
話は戻って、スーパーマーケットから帰ってきた。
早速買ってきたばかりの有機栽培ブレンド豆を淹れてみる。
ん?あれ?あれれ?
あれ? 声が、遅れて、聞こえるよ、といういっこく堂のリズムで読んで欲しい。
「あれ? 豆が、全然、膨らまないよ」
有機栽培ブレンド豆、味は、可もなく不可もなくなんじゃないでしょうか。ただ、珈琲ではなく、コーヒーであることには違いなく思え、それはなぜなのかと問えば、それは豆が膨らまないからと、言えなくもなさそうなわけで。。。
調べてみると。
珈琲豆というのは、焙煎してから二週間が美味しく飲める限界。焙煎仕立ての豆には炭酸ガスが含まれ、お湯を注いだ時に大きく膨らむ。炭酸ガスが多く出れば出るほど、珈琲豆が新鮮な証拠である。
ふーん・・・へぇぇ。
つまり、スーパーマーケットの豆は、絶対に膨らまない。