こーかたにーさんからメールが来て、「川越に北海道が来てるよぉ!」とのこと。
意味がわからない?
意味はわかるよ。
つまり、こういうこと。
川越の某百貨店で北海道物産展が催されていて、北海道道東が誇る最高のスィーツ、弟子屈の「くりーむ童話」のジェラートが食べられるよ!行っておいで!
ということなのである。
かれこれ、二年半ほどご無沙汰なのである。くりーむ童話のジェラート。食べたいのである。美味しいジェラート。
というわけで、出掛けた。
というわけで、食べた。トリプル。
美味しいなぁ、くりーむ童話。
・・・
本題はここから。
某百貨店の裏口から外へ出ると、そこに珈琲豆屋があった。
珈琲豆屋である。喫茶店ではない。
「珈琲は飲めません」と書いてある。
最近、珈琲好きのシングくんである。なんとなーく、ちょっと珈琲ってやつの影が見えてきたような気がするシングくんである。
珈琲豆屋に入店するのである。
店に入るなり芳しい香り。さすがは珈琲豆専門店。
店の奥の方に珈琲の生豆が置いてある。
「わぁぁぁ、生豆、初めて見たぁ」と、心の中で想いながら、「エメラルドグリーンじゃーん」と心を踊らせながら、キョロキョロと豆を見て回る。
何かお探しですか?と聞かれる。
いや、別に、探してるってほどではないんで、大丈夫でーす。くらいな感じで店内を見て回る。
こういう店では、紅茶の葉っぱを売っている店なんかとは違って、置いているすべての種類の珈琲豆を売っているわけではない。その日に焙煎した豆だけを売っている。そうじゃなければ、珈琲豆専門店の意味がない。
ポツネンさんの珈琲スタンドも、今日はブラジルですとか、今日はキリマンジャロとコロンビアですとか、そんな感じだ。
「今日の焙煎豆」コーナーを見ていた。
お値段はそこそこ。安くはない。が、買えなくもない。どちらかというと、買う。買うに決まってる。
小洒落た感じのおば様が声を掛けてくる。
僕は今日の焙煎豆コーナーに置いてある「コロンビアハニー」と書いてある豆を手にとって聞いた。コロンビアハニーってなんですか?ハニーってなんですか?
僕が欲しいのは、「コロンビア」という豆。ポツネンさんの珈琲スタンドで飲んだ。やっぱり、良い豆を購入するなら、比較しながら飲んだ方が楽しい。だから、僕は、「コロンビア」を買って帰りたい。
おば様は言う。
「コロンビアハニーは、コロンビアハニーという種類の豆よ」
僕は言う。
「コロンビアって豆が欲しいんですけど、コロンビアは置いてないんですか?」
おば様は言う。
「あのね、コロンビアなんていう珈琲豆は無いの。コロンビアは国の名前でしょ?必ず、コロンビアの後にその珈琲の種類の名前がつくのよ」
え!!!?そうなの?えっ!!!そうなの?
僕は言う。
「喫茶店とかで、珈琲専門的なお店とかで、ブラジルとかコロンビアとかってメニューに書いてあるじゃないですか?あれは・・・何?」
おば様は言う。
「あぁいうのは、全然ダメね。わかってないんじゃないのかしらね。・・・珈琲を」
強敵、現れました。いきなり、珈琲界のボスキャラみたいなおば様の出現です。いきなり、強烈な個性が炸裂しています。
レベル2になったばかりのシングくん、ピンチです。果たして、太刀打ち出来るのでしょうか!
つづく。