ライオンの詩 ~sing's word & diary 2

~永遠に生きるつもりで僕は生きる~by sing 1.26.2012

#16-4 君は「幸せ」と、胸を張って言えるか?はははは。言いなさい。

2017-12-01 06:47:05 | Weblog


京都の龍安寺。石庭で有名な龍安寺。りょうあんじと読む。
今龍安寺にいるのか?と問われれば、いないと答える。今は嵐山の薪ストーブ前である。嵐山といっても、京都のあらしやまではなく、埼玉のらんざんという町である。

龍安寺で有名なのは枯山水の石庭と、回遊式の庭園なのだがね。今日着目するのは、龍安寺に置いてある石に刻まれた文字。

「吾唯足知」と書いてある。この話は、龍安寺に行った時にも書いたはずである。だが、また書く。

われ、ただ、たるをしる、と読む。

簡単にいうと、欲張ってばかりいると、幸せにはなれませんぜ、という意味である。

あれも欲しいこれも欲しい
あれが足りないこれも足りない
あの人が羨ましい、この人も羨ましい
まだ足りない、全然足りない
可愛くなりたい格好良くなりたい
モテたい遊びたい眠りたい
もっともっともっともっと

そんな事ばかりを思っていたら、心が疲れてしまいますよね?
ないものねだりってやつですよね?

欲望に際限はないのです。
欲望にゴールはないのです。
つまり、ずっとずっとずっとずっと、欲望を満たすことだけに心血を注ぐことになってしまいます。
それじゃあ、疲れてしまいますよね?全然幸せになれませんよね?だって・・・ぜんぜん満たされないんですもの。

そこで、老子は言ったわけです。
「われ唯足るを知る」
つまり、足るを知りなさい、と。
満足することを知っている者は、心豊かに、穏やかに、健やかに生きることができるんだよ、と。

「銀の跳ね馬」の歌詞の中で、僕は言う。
スーパースターになりたい。
金銀財宝に埋もれたい。
ベルサーチのマフラーを首に巻いてフェラーリに乗りたい。とね。
それは唄の中の話であって、僕が本当にそう思っていたかどうかは定かではない。

今僕は、23年も前にこの世に生まれたスーパー軽自動車ジムニー号に乗っている。走行距離217000キロ。
ついこの前、天井の内装が剥がれて来て、前が見えなくなったので全部剥がした。そしたら天井の鉄板が出て来て、鉄板が直になったから、にわかに寒い気がする。
最近、後ろのドアの辺りがカタカタカタカタ鳴り始めて、結構うるさい。なんかわかんないけど、結構うるさい。
後ろのドアをカタカタカタカタ鳴らしながら、僕はジムニー号に乗る。
「ジムニーちゃん、いつまでも一緒に頑張ろうねぇ」とつぶやきながら、ニコニコしながら乗っている。それでいいのである。動く車があるだけで、僕は幸せだ。

誰かがこう言うとする。「フェラーリ、いる?いるならあげるよ?」
僕はこう答える。
「おれがフェラーリに乗ってどうする?」

フェラーリなんて欲しくない。


オーストラリアのキャンプ生活。
足りないものばかりだった。ははは。笑うしかない。
足りないものしかなかったが、どうしようもなく楽しかった。死ぬほど楽しかった。きっと、僕の原点はここにある。価値観もスタイルもプライドも、きっと原点はここにある。
なにしろ若すぎて、そこで学んだものなど全部忘れてしまい、大切なことに気づくのはずっとずっと後のことになるのだけれどね。

足りないものだらけなのは、いつだってそうだ。ずっと、何もかも足りない。死ぬまで足りない。死んでも足りない。きっと。
僕なんてのは、俗物過ぎて、欲しいものが尽きるなんてことはない。いつだってそうだ。

でもね、大事なことは・・・
今の自分と、今の自分にあるものと、武器はそれだけ。
それだけで何ができるか。それだけで何をするか。
楽しいことが出来るか?

うん、きっと出来る。出来るに決まってる。
ずっと、そうやって生きてきた。

僕は幸せか?
ははははは。すげー幸せだ。昔も、今も、きっと未来も。

ではでは、銀の跳ね馬を聴いてください。まとまったかな?

写真は、嵐山ではなく、またまた隣町都幾川町の紅葉。


「銀の跳ね馬」

僕らは跳ね馬のように上昇気流に乗って世界の果てまでいこう
完全な計画三千万の星くず すり抜けて地上に向かってV

午前0時のcrazy 静けさに消された夜のlazy
天文学的偶然の何かに期待してる
ちょっと浮気なhoney気紛れに振り向く素振りを見せてんだ
そして訪れる また期待はずれの結末が
取りあえず煙草に火を点け吐き出した

憧れに焦がれた十代が無謀な夢と共に過ぎてった
気がつけば不安ばっか抱えて立ち尽くしてた

欲望はある...スーパースターになりたい
欲望はある...薔薇のベッドで眠りたい
両脇にいかしたフレンチをはべらして
この手には360spiderのキー

僕らは跳ね馬のように上昇気流に乗って世界の果てまでいこう
完全な計画三千万の星くずすり抜けて地上に向かってV
僕らの行く手阻む存在は一切合切粉砕
無敵な勝利重ねて行くんだ...君はついてこれるか?

頭脳ゲームの勝者ルールに従えぬものに感謝
オートマティックに決められる人生の選択肢
だから何だって言うつもりもないが 勝ち負けは終わるまで分かる訳もないさ
捨て身の攻撃不意打ちの衝撃を食らえ!

欲望はあるドラッグスターになりたい
欲望はある金銀財宝に埋もれたい
いかしたイタリアンマフラー首に巻き付けて
この手には360spiderのキー

僕らは跳ね馬のように高層ビル駆け上って 天辺にフラッグをねじ込んで
無理だって言われたfreedom速攻で勝ち取ってそんで群集に向かってV
僕らの行く手邪魔する存在一切合切分解
不適な笑い浮かべていくんだ...君はついてこれるか?