ライオンの詩 ~sing's word & diary 2

~永遠に生きるつもりで僕は生きる~by sing 1.26.2012

#5 本物のサンタクロースは、サイズなんて聞かない。

2017-12-26 00:25:05 | Weblog


メリークリスマス。日付は変わったけどね。

僕の知り合いの大工さんが言った。
「あぁ、宝クジ当たんねぇかなぁ〜」

僕は聞いた。
宝クジが当たったらどうすんですか?

知り合いの大工さんはちょっと考えてからこう言った。
「うーん・・・毎日パチンコをして過ごす」

当たんなくていいじゃん、バカ。と、僕はつぶやいた。


今日、僕の家にサンタクロースがやって来た。

クロネコヤマトの制服を着て変装していたけれど、たぶんあれはサンタクロースだと想う。

差出人の名前を見たけれど、覚えがない。サンタクロース慣れしていない僕は・・・ちょっと怖いな・・・と想った。

届いた包みを目の前に置いて、ちょっと眺めていた。誰だろう?中身はなんだろう?

届いた包みをテーブルの上に置いたまま、キッチンへ行き、お湯を沸かして珈琲を淹れた。包みの中身はなんだらうなぁ?

淹れた珈琲を飲みながら、少し考える。何かなぁ?警察に届けた方がいいかなぁ?どうすっかなぁ?


もしも僕がお金持ちになったとしたら、万が一僕がお金持ちになったとしたら、僕はサンタクロースみたいになろうと想う。
色エンピツとか、シールとか、ミニカーとか、お人形さんとか、子供たちにあげよう。困っている人や、寂しい人にもなんかあげよう。

みんな、喜ぶかなぁ?怖がるかなぁ?


包みの中身は、シャツだった。サイズはLLだった。
「あははははは!」と僕は笑った。
「サンタクロースが来た!」と僕は笑った。
シャツを着てみたら、やっぱりブカブカに大きかった。LLだから。
ブカブカのシャツを着たまま、一日を過ごした。
嬉しいなぁ、ヒャハハハ、とつぶやきながら一日を過ごした。


後になって、メールが来た。

「うちの父が勝手にシングさんに何かを送ったらしいんだけど・・・」

サンタクロースの正体は、知り合いのお父上であった。

そのお父上、この前のライブに来てくれた。初めてお会いした。

僕のサンタクロースになってくれたってことは、僕のライブを楽しんでくれたのかもしれないな。

嬉しいなぁ、ヒャハハハ、と笑いながら、一日を過ごした。

そんな僕のクリスマスの一日。


「ジュピター」

僕は高層ビルを見上げながらつぶやいた
まるで空を突き刺して 神様に挑んでるみたいだ

地下鉄のホームに吹く風に飛ばされないように
何千人の憂鬱に軽く会釈でこたえてみたんだ

張り巡らされた蜘蛛の巣の上迷ってしまって
上昇気流に乗ってとりあえず君を助けに行かなくちゃ

雲を突き抜け行こう 君の愛載せて行こう
悲しい夜は自由に 月まで続くハイウエイを行こう
宇宙ロケットで行こう 君の愛載せて行こう
遥か彼方にはジュピター
思い出に残る千回目のキスを

トランキライザー含んで ゼリーでランチを済ませて
微熱の身体引きずって 少々ノイローゼ気味の僕ら

有給休暇をとって あてのないまま彷徨って
疑問符だらけのステイタス 僕らはどこへ向かって行くのだろう

誰かの手で編まれていく 運命の糸断ち切って
包囲網かいくぐって とりあえず君を迎えに行かなくちゃ

カシノドライブで行こう 君の愛載せて行こう
気ままな朝はフレンチトースト ミルクたっぷりカプチーノの午後
最新型エクスキューズと 君の愛載せて行こう
遥か彼方にはジュピター 羅針盤の上軽やかなダンスを

ヒッチハイクのウサギを月の海で拾って
自動操縦に切り替えてしばしの宴に酔って

雲を突き抜け行こう 君の愛載せて行こう
悲しい夜は自由に 月まで続くハイウエイを行こう
宇宙ロケットで行こう 君の愛載せて行こう
遥か彼方にはジュピター
思い出に残る千回目のキスを