オーストラリアは南半球にある。
南半球にあるとどういうことが起きるかというと・・・北半球とは季節が逆になる。
夏が冬で、冬が夏。
つまりどういうことかというと、クリスマスは真夏になる。サンタクロースは真夏の南半球を回るのである・・・たぶん、南半球のサンタクロースはタンクトップと短パンで回るんだと想う。
クリスマスは真夏。お正月も真夏。そして、僕の誕生日も真夏。
僕は24歳の誕生日を、真夏のオーストラリアで迎えた。オーストラリアの中でも赤道に近い灼熱のケアンズで迎えた。気温は、40度を超していたと想う。車のボンネットで目玉焼きが焼けたと、仲間たちが騒いでいた。
僕の車はエアコンがついていなかったので、普段は窓を開けて走る。がしかし、灼熱のケアンズでは、窓を開けるか閉めるか迷う。なぜなら、窓を開けると50度の熱風が車の中へと入り込んで来る。開けるも地獄、閉めるも地獄。まさに灼熱のケアンズ。
僕は冬が好きだ。
寒いのは、得意な方だと想う。
夏は、裸になっても暑いが、冬は、着込めばなんとかやり過ごせる。
ライブが近い。
今週の土曜日は下北沢lownでライブをやる。つまり、歌う。
ここのところ、真夜中に唄を歌っている。人気の無い場所まで出向き、狭い車の中で、ギターを鳴らしながら歌う。
みんなの顔を思い浮かべながら、何を歌おうか?と考えたり、新曲を作ったり、鈍った喉に喝を入れたりしている。
最近の嵐山の気温は、マイナスを下回ることがほとんどで・・・ついこの前はマイナス4度まで下がった。
そんな中で、外気とほぼ同じ気温の車内で歌う。僕が吐き出す息は、真っ白である。真っ白な息をゴジラのように吐きながら、唄を歌う。
「まるで大晦日のストリートみたいだな」
そんなことを想いながら、歌う。
なんとなく、いいライブになりそうだ。
まだ何も決めちゃいないが、いいライブになりそうだ。
新曲も、まだ1割しか出来てはいないが、いいライブになりそうだ。
僕は冬が好きだ。
ゴジラの息も、かじかんだ手も。12月という言葉の響きも。
今日は何が言いたいのかというと・・・
Happy Birthday to me・・・
僕は冬の寒い朝に生まれた・・・
そういうことだ。