ライオンの詩 ~sing's word & diary 2

~永遠に生きるつもりで僕は生きる~by sing 1.26.2012

耐荷重は何キロだ?

2014-08-17 11:15:22 | Weblog


ヘリノクスのチェアーを手に入れて、最近のキャンプは快適。ゆったりのんびりと座っている。

今回の旅にあたって、おだちゃんにこう伝えた。

「おれの椅子には座ってはダメだよ、絶対に。壊れるから。耐荷重80キロだからね、ムーリー」と。

お気に入りの椅子を壊されてはたまらない。

で、昨日の夜。

晩御飯を食べていたら、突然、ガターン!ドスーン!という音と共に、おだちゃんが崩れ落ちた。

結構太いパイプの、丈夫だけが取り柄の安物の椅子の帆布が、真っ二つに裂けて破壊されていた。

衝撃だった。

予備の椅子がもう一つあるのだが、椅子破壊事件以来、おだちゃんは椅子には座っていない。怖いらしい。自分の体重が。

壊れた椅子についているラベルをまじまじと見ながら、「耐荷重は何キロなんだ?」とクビをひねるおだちゃんなのであった。

面白い話なんて、それくらいなもので、ほとほと退屈に過ごしています。

釣り竿ダイブ。

2014-08-15 21:06:31 | Weblog


一人で夜釣りに来たわけです。

一人で夜釣りに来たわけなんだけど、一人でバイクの上に寝転がって、これでもか!ってくらいの満天の星空を眺めているのです。天の川が、空の端から端まで渡っているのです。流れ星がヒュンヒュンと流れていくのです。

なぜ、夜釣りに来たのに、バイクの上に寝転がっているのかってことなんだけど。

さっき、釣竿が海に向かってダイブしたのです。新品の釣り竿と、新品の仕掛けが、ドボーンと音を立てて海へ、海へ、海へ。

人間なんて無力なんです。新品の釣り竿が海の底へと沈んでいくのを、ただ茫然も眺めているしかないのです。海に勝てる人間なんていないんです。

でも、いいんです。自分の無力さを知れたことと、ちょっとセンチな気分で満天の星空を眺められたことは、ハッピーなことなんだから。

そうこうしてる間にも、星空はキラキラと瞬くのです。綺麗だなぁ。

そういえば、この港で釣り竿をダイブさせたのは二回目だなぁ・・・なんて思い出したりしています。

君にも、この星空を見せてあげたいよ。

野戦病院。5

2014-08-14 23:36:18 | Weblog


野原に寝転がって、空を見ている。
月があって、星があって、雲が浮かんで、流れ星が流れる。
ウサギの形をした雲が、頭上を渡る。

「やぁ、元気かい?また逢えたね」

やぁ、元気かい?また逢えたよ。

月が昇って、風が吹いて、雲が流れて、形を変えていく。

僕は永遠を信じているのか、信じていないのか・・・それはわからない。
星が動いているのか、雲が動いているのか、僕が動いているのか、それもわからない。

競争なんてしなくてもいいのに。
そんなに欲しがらなくてもいいのに。
心配ばかりしなくてもいいのに。

ただ生きているだけで、それでいいんだよ。

野戦病院。4

2014-08-14 21:36:36 | Weblog


ヒラメを釣りたかったのに、変な魚が釣れた。
ちっちゃかったし、食べられなさそうだったので、海へ返してあげた。

ヒラメを釣りたかったのだけれど、超特大ムロアジが釣れた。
超特大だったから、一匹だけ釣って、帰ってきた。
猛スピードで捌いたから、写真を撮るのは忘れた。

これからご飯。

野戦病院。3

2014-08-14 18:52:24 | Weblog

昨日は夜釣りに出掛けて、ヒラメでも釣れないかなぁ・・・釣れないだろうなぁと思っていたら、あっという間に30センチ超級のサバを三匹ゲット。

刺身で!とさばく。
釣り上げてから30分しか経っていないのに、身がちょっと酸っぱい気がする。
こりゃあやばいってことで、サバのムニエルに変更。
シメサバも、なんとなく失敗に終わり、酸っぱい焼きサバに変わり、結局全部焼いて食べた。

今夜は、これからヒラメをゲットしにいく。でもきっと、またサバを釣って帰って来る気がするなぁ。

野戦病院。2

2014-08-13 13:59:23 | Weblog


今日の八丈島。雨の予報は外れて、見事に晴れ。
朝から釣りに出かけて、ムロアジをゲット。お刺身で食べた。

別に、これといってすることもないので、ダラダラとしている。夏休みだからね。お盆だしね。

おだちゃんに、おれの釣竿の仕掛けを付けてよ!と言ってみたら、日向に座り込んでやってくれている。
汗が滝のように流れていて、ちょっと気持ちが悪い。
あえての日向なんだろうか?どうなんだろうか?
暑いよぉ、暑いよぉ、とブツブツ言いながら、おれの釣竿に仕掛けをつけている。
うけるんだけど。

野戦病院。1

2014-08-12 23:51:43 | Weblog


とりあえず、夕方からずっとスコール。降ったり止んだり。ずぶ濡れ。
とりあえず、今僕がどこにいるのか。スコールが降る場所。

東京都の離れ島。品川ナンバーの車が走る離れ島。

竹芝桟橋からお船に乗って、ちょっと行ったところ。八丈島にいる。

夏、恒例の八丈島。今年も釣竿を持ったおだちゃんと一緒。

台風11号の影響で、ドタバタと色々あった。
青森から帰って、間髪入れずに八丈島。のはずだったのだが、台風のせいで、少しだけ間髪が入った。それでも、ほんの少しだけ。
今朝、予定より一日遅れて、八丈島入り。

とりあえず、元気です。南国気分のちょっとだけ南の島で、僕は元気にやってます。
台風11号の名残りの海のうねりが、ゴーゴーと音を立てている。まるで・・・子守唄みたいだ。

どんだけハッピー。

2014-08-08 23:17:11 | Weblog


今日は一日で460キロも走らなければいけないわけで。
この4日間は、ずっと雨に降られっぱなしだったりするわけで。
朝の8時から走っていて、今は夜の11時頃だったりして。
相当疲れているんだな・・・と。

自動販売機で何か飲んで眠気を飛ばそう・・・と。
あっ、イチゴオレのホットにしよう・・・と。
110円をポケットから出して、ボタンをポチっとな。

最近の自販機はハイテクだかなんだか知らないが、商品が出てくるまでの時間をカウントダウンしてくれる。30、29、28・・・と。
どんだけせっかちな人が多いのか・・・と。イッコーばりに、「どんだけー!」と言いたくもなるのだがね。

ふとね、見上げると、ボタンが点滅している。
おれが切望するホットイチゴオレのボタンではなく、なぜかイチゴオレの隣のホットココアのボタンがね。

あれぇ?どうしてかなぁ?なんでかなぁ?なんでホットココアのボタンが点滅しているのかなぁ?

まぁ、もちろん、ご想像の通り、取り出し口から出て来たのは、ホットココアだね。
イチゴオレが飲みたかったのに。

疲れてるんだよ。ほんとにさ、きっと。

イチゴオレのボタンとホットココアのボタンを間違えるなんて・・・。

「どんだけー!」と、どこからか、イッコーの声が聞こえた・・・そんな夜。

ひろさきハッピー。

2014-08-07 23:09:36 | Weblog


何日か前に弘前に行った。その話はまた別の機会にするとして、今夜は月が綺麗で、月明かりだけを頼りに生きている僕にとっては、それはとても麗しいことで。

その時に食べたパフェが、美味しすぎたので、写真を見せてあげようと思うんだ。
器が空中に浮いているんだよ。天空のパフェだよ。

いや、ほんとに、夜なのに、スィーツが食べたなっちゃうよね。
だって、月が綺麗なんだもの。

お知らせアンハッピー。

2014-08-07 23:01:28 | Weblog
8/9の土曜日にストリートライブをやるかも!なんて言ってましたんですけども。
現実的に考えてみると、それはかなり難しいことだと気付き、ここに連絡をさせていただくという次第です。

8/9の土曜日の、ストリートライブはお休みです。

次は、8/24の御茶ノ水KAKADOでのTrash Box Jamのライブになります。

そんなわけで、旅は、なーんとなく続くのです。
引き続き、お楽しみくださいな。

8/24に会おうね。

かみさまはみかたするハッピー。3

2014-08-06 22:54:15 | Weblog


コデラーマン。コデラーマンは今やサラリーマンなので、毎日遊んでいるわけではない。働いているのだ。
でも、コデラーマンは毎日ねぶたのキャンプ場にいる。これはいかに?

ねぶた初日と二日目は土日。コデラーマンは張り切って、ねぶたに参加した。
三日目からは平日。青森から40キロほど離れた五所川原市の会社へと行かねばならない。今の彼の住まいも五所川原だ。

三日目から、コデラーマンは青森市のねぶたキャンプ場から会社に通ったのだ。
朝、6時半に起きて、7時に出発。8時に出社して、夜の8時まで働く。会社が終わったら、その足でキャンプ場近くの温泉銭湯へ。銭湯でガリガリくんを食べてからキャンプ場の自分のテントへと帰ってくる。毎日。
一緒に買い物に行って、ワイワイご飯を食べて、夜中の3時半頃までワイワイする。

「もう、寝る時間がないじゃないですかぁ!」と、文句を垂れながら、自分のテントへ戻っていく。そして、朝の6時半に起きて会社へ行く。

この人、死んじゃうんじゃないかな?と、何度も思った。

コデラーマンが、毎日来てくれたおかげで、毎晩ホントに楽しかった。すごく、感謝している。お互いに、相当眠かったけど、感謝している。

だが、そんな毎日にも、終わりは来る。それが今朝。
土砂降りの中、カッパを着て、コデラーマンはテントを片付ける。五日連続の3時間睡眠。きっと、もう死んじゃう。

そして、土砂降りの中、水しぶきをあげながら、五所川原の会社へと去って行った。

僕は、そんなコデラーマンを見送りながら考える。

さて、どうすっかな。すごい雨だな。どうすっかな。今日出発するのやめようかな。どうすっかな。
周りはみんな水浸しパニックになっている。

僕は、一人考える。

どうすっかなぁ。

とりあえず、ちょっと、もう一回寝よう。寝てから、ゆっくり考えよう。

僕のテントは、なぜか、濡れていない。僕がテントを張った場所は、まったく浸水していない。隣にテントがあった場所は、すでに沼になっている。なのに、僕のテントがある場所は、まるで空中に浮かぶかのように、陸地のままだ。

不思議だなぁ。なんでここだけ浸水しないのかなぁ。ラッキーだなぁ。幸運だなぁ。おれ、ついてるなぁ。さぁ、もう一回寝よう。ってことで、9時半まで眠った。
すさまじい雨の音と、けたたましい消防車のサイレンの音をBGMにして、9時半まで眠った。

かみさまはみかたするハッピー。2

2014-08-06 22:37:09 | Weblog


瓦屋の親方のテントが立っている辺りを、僕は「親方村」と呼んでいる。
大きなタープが二つ。その周りに、タープの下に集まる人たちのテントがそぞろ立つ。

早朝6時半。親方の息子、中学三年生のハナミチ君が現れてこう言った。

「目が覚めて外に出たら、足首まで水にはまった。もう、行き場がなくなった」

見ると、僕のテントから50メートル離れた親方テント村の辺りが、親方が住む埼玉吉見町の八丁湖のように姿を変えているではないか。
聞くと、何人かの携帯電話が水没したらしい。

少し時間をおいて、親方テント村を訪ねてみた。

親方と話す。今朝の惨状について話を聞く。そうこうしていると、さきほどのハナミチ君。

かつては陸の上の木に掛けてあったハンモック。今では水上のハンモックに寝転がり始めた。

東南アジアのどこかの国で、こういう風景を見たことがあるなぁ・・・なんて思いながら・・・親方と二人で笑う。

「片付けが大変だ」

そう、片付けは大変だ。片付けは大変だが、片付けが大変なだけだ。

旅や祭りには、こんな事態がつきものだ。こんな事態を楽しむのも、また旅であり、祭りなのだ。

気持ち良さそうに、水上ハンモックに揺られるハナミチ君を見ながら、そんなことを思うのであった。

つづく。


かみさまはみかたするハッピー。

2014-08-06 18:46:59 | Weblog


信じられないくらいの大雨だった。

早朝6時、消防車のサイレンがけたたましく鳴り響く。何台も何台も。キャンプ場のすぐそばで停まる。
聞くと、キャンプ場から100メートルほどの道路が冠水したらしく、復旧作業に追われていたとか。

執拗に降り続く雨は、やがてキャンプ場を沼地へと変えていく。

早朝6時。コデラーと僕は、うちのテントから30メートルほど離れた場所に張ってあるテントの住人の行動を眺めていた。

彼は、昨日の夕方にやって来て、小高い場所にテントを張った。
そして朝、僕らが眺めているのは、その彼が、テントの入り口を全開にして、Tシャツ一枚で、何かをしている姿。
青森市の朝6時頃の降水量予報は18ミリ。相当の土砂降りだ。その土砂降りの中、テントの扉を雨に向かって全開にし、中の荷物を一つ一つ取り出しては、整理している。Tシャツ一枚で。

コデラーと、彼の行動を分析する。

「あれさぁ、水没だね。浸水しちゃったんだよ」

「荷物が全部濡れちゃったんだろうね」

「きっとさ、今、どうしていいかわかんないんじゃない?」

「それにしても、寒そうじゃない?」

「合羽を着てやればいいのにね」

「合羽を着るってことがおもいつかなくらい、どうしたらいいかわかんないんじゃない?」

すると、彼は、ビショビショのロンTをテントの中から取り出して、めっちゃ着にくそうに着始める。

「いや、いや、ロンTじゃなくて、合羽でしょ」と、二人は思う。

すると彼は、ロンTを着終わって、しばらくきてから、合羽を羽織った。
つまり、ビショビショのTシャツに、ビショビショのロンTに、カッパ。

道の向こうでは、消防車のサイレンが延々と鳴っている。

そういう朝だったんだよ。今日は。

テント村の、ほとんどのテントが、水に飲まれてしまったんだよ。

つづく。

なにもないハッピー。

2014-08-05 17:32:54 | Weblog


7日目にして、初めて、眠れた。
毎日毎日、2~3時間の睡眠で、酷暑の中を走り回って、昼間も夜もヘロヘロ。いつも眠い。

7日目にして、初めて眠れたのは、朝から雨だから。
4時半に眠って、7時に起きて、コデラーが会社に行くのを見送って、瓦屋の親方と与太話をして、いつもならそのまま起きているんだけど、今日は雨。眠れる。

雨だからやることがないから眠れるのではない。雨だから、テントの中が涼しいから眠れるのだ。
12時半まで寝た。そして、そのまま、タープの下にマットを敷いて、ゴロゴロ。

7日目にして、眠れた上に、疲れていない。

あぁ、やっと、何もしないハッピーが訪れた。

雨の中、ねぶた祭りで跳ねる人々は出かけて行った。
集団を見送った僕は、まだそのままゴロゴロしてる。

あぁ、ゴロゴロハッピー。なんて幸せな、ナニモナイハッピー。

さいかいハッピー。2

2014-08-03 21:59:54 | Weblog


キャンプ場に着いて、しばらくすると、10ヶ月ぶりにあの男がやって来た。

うわさのコデラーマンだ。

いつまで経っても現れないので、探しに行くと、僕を探しているコデラーマンの後ろ姿を発見した。

声を掛けると、コデラーマンはこう言う。

「やっぱりシングさんしたか。後ろ姿が似てるなぁ、って想ったんですよ」

???

・・・・・・

じゃあ、なんで見当違いの場所で俺を探してたの?

と思ったのだけど、そこは相手がコデラーマンなので、細かいことは気にしない。

そんなこんなで、再会を喜び合い、またまたコデラーマンとの珍道中が始まるのであーる。