映画「アリスのままで」を観ました。
「海街diary」とどちらにしようかと迷ったのですが、こちらのほうが差し迫った課題なので。
緑の夏塩沢に蛙のつづれ帯。先の半幅を作った余りの生地を帯揚げにしました。
でも前帯には蛙いないね
主演はジュリアン・ムーア。
アカデミー主演女優賞受賞。
この人、「羊たちの沈黙」の続編で、ジュディ―・フォスターの代わりに出演したことを覚えています。
ジュディの印象があまりに強すぎて、ミスキャストじゃない?と思ったことも。
でも、今回はすごかった。
顔が、本当に徐々に老けていき、表情やら生気やらが抜け落ちていくのね。
でも、ときどき、雲間から太陽が顔を覗かせるように、笑顔が戻ってくる~~。
言語学者という知性も教養もある女性が50歳で、若年性アルツハイマーにかかるというもの。
言語学者なんて、普通の人以上に言葉を使っているので、そういうのあり?なんて思っていたら、彼女は「遺伝性」なのです。
「知的職業についている人のほうが、発見が遅れる」と医者。
「脳の機能が衰えても、自分でコントロールするから」ですって。
皆さま、気を付けてくださいませ。
症状が進むにつて、「自分が自分ではなくなっていく」、これは怖い。
お涙頂戴的な要素を極力抑えて、でも、やはり、ずっと喉に熱い塊ができて、飲み込むのに苦労しました。
「人は死んで魂となって、宇宙に浮かぶ。でも魂とオゾンは同じ分子でできているのよ。だから人は死んでもずっと宇宙に~~」という話は、「千の風になって」と同じ考えですね。
荻原浩さんの「明日の記憶」、これもアルツハイマーの小説。
こちらも身につまされた。
ラストがどうなるのか、これはもう、見るしかないでしょう~~。
後ろの蛙ちゃん、ボケ写真でやはり見えない、のでアップ写真。
記憶が、よみカエル?
出がけに、公園で撮ってもらいました。
アリスの旦那さま、遠い昔に見たことがあるわ。
こんなに太ってなかった気がするけど。
誰だったかしらと、ワタシも一緒に記憶力のテスト。
~~ええと、別れた旦那だったかしらん~~。ナワケナイカ。
途中で「そうだ、アレックス・ボールドウイン、すごくきれいな女優さんと結婚したわ」
でも、その女優の名前が思い出せない、あーあ。
私もマジ、検査に行ったほうがいい、今度行ってきます、いや、本気。
元気であれば、いい。
半襟も蛙ちゃんです。
帰って調べたら、キム・ベイシンガーだった。でも、二人もう別れたんだって~~。
そうなんだ。
原題「ステイ・アリス」
「自分が自分であること」「自分が自分であり続けること」がどんなに恵まれたことか。
怒って、笑って、泣いて、それができること自体が素晴らしいこと。
「自分に問題あり?」、それがわかるのも、またいいことなのね。
映画のなかで娘との喧嘩が、わが家のケンカと似ていて、どこも同じなんだなあと、これも身につまされました。
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