前に「きものは大人の最高のファッション」というブログを書いたことがありますが、
残念なことに一般のファッション誌では浴衣以外、きもの関係のこと、なかなか取り上げてくれません。
きもの雑誌はきものに興味がある人が読むから、きものに興味を持ってもらうためには一般の雑誌にもっときものの記事の載せてくれないものかと。
ページを組もうとしてもきものの広告が入りにくいといった雑誌の事情があるせいでしょう。
特にアンティークとなると、正統派きもの雑誌が載せることはありませんね。
そのなかで貴重なページが「フィガロ・ジャパン」の原由美子さんと「クロワッサン」のきものページです。
ファッション誌で、原さんがきものを紹介できるのは、ご自分もお召しになることから、業界になじみがあるからでしょうか。
「きもの着ます。」(原由美子・文化出版局)
毎回覗くようにしていますが、今月のフィガロ・ジャポンでは原さん、「大人のアンティーク」を紹介しています。
「フィガロ・ジャポン」(阪急コミュニケーションズ)
この雑誌のターゲットは20代から40代と幅広く、最近の雑誌が20代、30、40、50代と細分化しているなかでは珍しいです。
だから原さんのきもののページも、ご覧の通りピンク系と少しシック系な二通りと幅広い年代層を考えています。
きものを着始めた頃は、アンティークの色合いや優しさ、懐かしさに惹かれたものですが、年を経る(取る)につれて離れていってしまいました。
そんなとき見たこのページ。
原さんは、初心者に向けて「反物選びに自信のない人は出来上がっているアンティークがおすすめ」としています。
「現代ものでは見つけられない色や柄、雰囲気のものをじっくりと探してください」とアドヴァイスしています。
きものもグレーや黒、紺といった現代的な色を使うことも多くなりましたが、クリスマスや忘年会といった年末にかけて、「大人のアンティーク」は、華やかで周りを楽しくさせるかもしれません。
左側のベージュと山吹のきもの、もう少し色を抑えれば着れそうな~?
若い人のアンティークも素敵ですが、年配の人が厳選したアンティークを身にまとうー年齢が雰囲気を醸しだせるようになれば高価なきものに負けない、と思うのですがいかがでしょうか。
原さんは、きものは「はんなりが好き」と言いますが、実際にはやはり少し渋目をよくお召しになっています。
はんなりのなかに現代的な匂いを感じさせ、お値段は別にしても色合いなどはお手本にしたい人の一人です。
で、もう一つ覗いたのは「クロワッサン」のページ。
ここは、業界人にご自分のきものを紹介してもらって、経費の面でも(!)グッドアイデアですね。
最近のこのページはきもの雑誌に準じるコーディが多いように感じますが、今回、藍色に白の辻が花という正統派コーディが新鮮に映りました。
「クロワッサン」(マガジンハウス)
すっきり爽やか
モデルの田沢美亜さんは「きものはアート作品、コレクターに近い感覚でそろえています」とコメント。
「でもアート作品は鑑賞するだけですが、きものは身にまとうことができる」
まさに、そう思います。
きものは日本に伝わる伝統アート、それを身にまとうことができるのは、なんとシアワセなことでしょう。
パーティやお出かけと、シーンごとにまったく違うアートを身にまとってみたいと思ったことでした。
お財布が許せば、ですが。
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